【不思議のほこら】

Last-modified: 2024-03-10 (日) 05:13:29

概要

DQ4などに登場するBGMの一つ。
比較的高音域で奏でられる、落ち着いた伴奏が特徴。
これを聴いているだけで、心が透くような、穏やかな気分になる。
 
構成=A:4小節、B:8小節
調=イ短調(Am)
BPM=80(NHK交響楽団)
拍子=4/4
 
和音遣いが非常に秀逸。モーツァルトのような緻密さを感じさせる。
非常に短い曲だが、形式もしっかりしており、「A→B→A」となっている。この形式を、「三部形式」と呼ぶ。
曲全体の基本調はイ短調だが、最初に出てくる和音はCM7であり、ハ長調の明るい響きで始まる。
そして、フレーズの解決は、基本調(Am)のピカルディ終止(=A)である。
ピカルディ終止とは、バロック音楽の時代によく使われた教会音楽の技法で、
短調の曲において、終わりにメジャーコードを用いる終止形のことである。
これにより、「絶望を歌った曲であっても、最後には救いがある」ということを示しているのである。
前作の【ほこら(曲名)】のページにて、レクイエム・全滅の曲とほこらの曲を繋げているのは「絶望からの救済」を表現していると書かれているが、本作ではピカルディ終止により、それをさらに強調した形となっている。
 
DQ4のストーリー的には、あまり救いのない展開ではあるのだが…
それでも、「救いはあってほしい」という願いが込められているかのようである。

DQ4

タイトル通り、【ほこら】で流れる曲(海鳴りの祠は実質的に洞窟なので流れない)。
フィールド上のシンボルが祠である【王家の墓】の外観および1階でも流れ、この曲から通常エンカウント発生する。
 
なお、リメイク版では【ゴットサイド】や、移民の町(PS版)の【大聖堂】形態でも使われるほか、第五章の最終決戦地【デスマウンテン】で流れる曲も、【恐怖の洞窟】からこちらへと変更されている。
後者は恋人の非業の死によって、狂気の塊と化したデスピサロに捧げるメロディと言うべきか、はたまた通常モンスターのエンカウントが無くなったことでほこら扱いされるよういなったのかもしれない。
逆に王家の墓の外観および1階はこちらから恐怖の洞窟に変えられている。

DQ10オフライン

【賢者の隠れ家】の結界の手前部分やイベントシーンで使用されている。

DQ10オンライン

ほこらのBGMとして使われるほか、【強戦士の書】【強ボス】などとの戦いの手前にある「控えの間」でも流れる。
詳しくはこちらを参照。

DQM3

きぼうのほこらで流れる。

シアトリズム

プレイはできないが、各曲プレイ後リズポが貯まる際に流れる。

ビルダーズ1

ドラクエ1の主人公がロトの墓に辿り着いたシーンをビルダーズ主人公が夢で見る時や、ラダトームの仮拠点で流れる。

ダイの大冒険(アニメ)

バルジ島での【ヒュンケル】登場シーンで使われている。