【ほこら】

Last-modified: 2024-03-08 (金) 05:20:21

概要

各地に点在する、小さな建物。
 
DQシリーズ初期では【城】【町】に当てはまらない小型のスポット(建物や地下室など)を指していた。ひっそりとした場所にふさわしい、寂しげなBGMが流れるのも共通の特徴。
しかしDQ5から【一軒家】【井戸】【関所】といったものに独自のシンボルが使われるようになり、小さめのスポット自体が多様化。シリーズ初期のような「ほこら」は少なくなっている。
DQ2から登場したほこら専用BGMも、その煽りを受けてDQ5を最後に姿を消した。
 
なお、現実の日本におけるほこらとは、人が入れないサイズの小さな社のことである。漢字で書くと「祠」となる。DQみたいに入ろうとしたら罰が当たるかもしれない。また、意図的に汚したり、不敬な行為をすると礼拝所不敬罪として犯罪になることもある。

DQ1

【雨のほこら】【聖なるほこら】の2が所が存在。
ほこら専用のシンボルはなく、マップ上でのグラフィックは下向きの【階段】が用いられている。他の施設とは違って上に立つだけでは入れず、【かいだん】コマンドを使って中に入る必要がある。
BGMも専用のものはなく、【ラダトーム城】の1階バージョンと共通。
2か所とも重要アイテム同士を物々交換する【三賢者】の末裔が住んでいる(もう1人は【ラダトーム】の地下室)。
 
リメイク版ではほこら専用のグラフィックが使われ、上に立つだけで入ることができるようになった。また双方のほこらとも1階部分が新たに作られた。
BGMはDQ2と共通の【聖なるほこら(曲名)】

DQ2

全世界に12か所と大量に増加。BGMも専用曲が登場した(当初は曲名不明、SFC版のサントラでは『ほこら』、後に『聖なるほこら』となった)。
ほこら専用のシンボルも描かれ、【十字架】を使用したデザインになった。一見すると墓標のようにも見えてしまう。
シンボルの上に重なるだけで入れるが、入ると地下になっているほこらと地上になっているほこらとがあり、フィールドに出るときは(周囲が壁でない場合は)エリアの外に歩いて出ても階段を昇っても良い。
【ローラの門】は入口部分のみほこらであり階段を降りると洞窟になっている。
 
重要アイテムのあるほこらは少ないが、【北のお告げ所】【精霊のほこら】以外には【旅の扉】が設けられている。住人は無人であったり老人や神父が一人だけいたり、というパターンが多い。
また仲間を増やしていないと先に進めない【関所】の役割をするほこらもある。
【ロンダルキアのほこら】はほこらでありながら回復と【復活の呪文】の取得ができる拠点になっており、【ルーラ】で戻って来ることもできる。
 
リメイク版では地下型のほこらの多くに地上部分が追加された。

DQ3

前作と同じく各地にある。BGMは【ほこら(曲名)】
旅の扉があることもあるほか、【宿屋】または【教会】のあるほこらが登場。重要アイテムに関わるほこらもやはり多い。【ガライのもほこらとして扱われている。
地下型のほこらは減少し、ほとんどが地上型になった。
 
リメイク版では【ちいさなメダル】が地面に落ちていることも多い。また第1・第2の【すごろく場】もほこらの外見になっている。

DQ4

ほこらの数は減少。BGMは【不思議のほこら】
【きこりの家】【砂漠の宿屋】【小さなメダルの王様の城】もほこらの一つとして扱われているほか、ダンジョンである【王家の墓】は1階部分のみほこらの扱いであり、エンカウントが発生する初のほこらとなった。
他に【魔神像のほこら】【架け橋の塔】1階も「ダンジョンに繋がるほこら」となっている。
ルーラの行き先として選べる【闇の世界】【きぼうのほこら】は回復とセーブができるが、ここからの再開はできないという特殊なパターンになっている。同じく闇の世界では4つの【結界のほこら】にそれぞれ結界を守る【ボス級モンスター】がいる。
なお【海鳴りのほこら】は「ほこら」と名乗るものの、実際にはほこらではなく洞窟である。
 
リメイク版ではきこりの家、砂漠の宿屋が【一軒家】、メダル王の城が【城】の扱いになったが、BGMは変更なし。

DQ5

シンボルの形状が変更され、石造りの小屋の屋根に半円状の装飾のある形状になった。
この作品から【一軒家】のシンボルが登場するようになったが、BGMは一部を除いて共通で【聖(ひじり)】が使われる。
【修道院】【北の教会】【メダル王の城】にはほこらのシンボルが使われており、逆に【うわさのほこら】は一軒家の一つでありながら「ほこら」を名乗るなど、ほこらと一軒家の区別は曖昧である。
 
リメイク版では修道院(海辺の修道院)、北の教会、メダル王の城のシンボルが変更された。

DQ6

シンボルはDQ3に近い形に戻った。
しかしほこらと一軒家の区別はさらに曖昧になり、外見がほこらでも中のマップが他の一軒家と共用であったりするパターンもある。BGMも【神に祈りを】【ぬくもりの里に】、あるいはそれ以外であったりと一貫しなくなった。
今作では【関所】にも独自のシンボルが設けられている。
終盤にルーラで行ける【嘆きの牢獄】はほこらのシンボル。
 
【海底】にはほこらが多くあり、人が住んでいることもある。海底のほこらのBGMは【エーゲ海に船出して】

DQ7

シンボルはDQ5と同様のもの。
やはり一軒家との線引きは曖昧だが、ほこらのシンボルは【神の兵のほこら】のように神秘的な場所に使われていることが多い。BGMは【時の眠る園】など。
なおPS版では【移民の町】もほこらのシンボルになっている。

DQ8

グラフィックの完全3D化などもあって建物の形態も多様化し、ほこらといえる場所は一つもなくなった。
仮に過去作のほこらのシンボルで表せそうな場所を挙げるとすれば、【エジェウスの石碑】【煉獄島】か。

DQ9

ほこらと付く場所は【封印のほこら】と、クエスト【神父になったきとうし】依頼主のいる「小島のほこら」がある。
前者はダンジョンだが、後者は小さな建物であり過去作のほこらに近い。

DQ10オフライン

【賢者の隠れ家】の手前部分が「ほこら」に相当し、BGMも【不思議のほこら】である。

Ver.2

【メルサンディ穀倉帯】にはさびれたほこらがある。
【ナルビアの町】周辺に錬金術に関わるほこらが点在するが、オフラインでは入ることはできない。

DQ10オンライン

ナドラガンドでも各地にナドラガ神を祀ったほこらがある。

DQ11・DQ11S

【旅立ちのほこら】【荒野のほこら】の2つがほこらとして登場。内部は【旅の扉】で繋がっているが、ストーリー上一度しか入れる機会は無い。
また、2Dモードでは【ケトス】入手後に行けるようになる各地の高台が、岩山に囲まれた場所にほこらのシンボルで現されている。その内部は周囲の地形と同じようなフィールドで、役割としては【かくれスポット】と同様。一部を除きモンスターも闊歩している。

DQM3

【覇王城の魔界】・上級に【希望のほこら】がある。

ライバルズ

対戦時の背景のひとつとして登場している。BGMは【ほこら(曲名)】
また、【お告げのほこら】がカード化している。

ライバルズエース

【守りのほこら】というカードがある。

ウォーク

2020年9月にランキング要素があるバトルコンテンツとして登場。
 
フィールド上にほこらが点在し、中にいるボス(+お供のモンスター1~2匹)とのバトルになる。
近づいたほこらを【ルーラ】登録して後からプレイすることも可能。
倒したボスのこころや、職業の熟練度を強化するのに必要な石版を入手できる。
また、ほこらによっては特定の職業、こころのコスト制限、道具の使用の不可などの条件が加えられているものもある。
 
ボスの強さと課された制限によってスコアが決まり、一定期間内の集計で高ランク帯に入ると称号を獲得できる。
ボスは過去の期間限定イベントで出現したものやそれらの色違いなどが月替わりで登場するが、
【メカバーン】【カメレオンマン】などほこらでのみ出現してこころが手に入るモンスターも登場している。
 
なお、メタル系モンスターが出るほこらもあり、中央の2体は逃げないので経験値稼ぎに最適。挑戦条件は無いが、こころは必ず入手できるとは限らない。
ほこらの位置はおよそ一週間周期で変わり、シーズン終了後のスコア集計時に一時的に消え、次シーズンまではスコアの入らない状態で出現する。
 
同じく2020年9月配信の1周年記念クエストでは、【ボストロール】に誘拐された大賢者ホロスが無数のほこらのどこかに幽閉されている設定があった。
 
ちなみに、サービス開始初期の2019年10~11月に行われたランキングを伴うバトルコンテンツ「試練の扉」がほこらの原型になっている。
ほこらが1バトルで完結するのに対し、試練の扉は連戦形式で、バトル中の行動によってスコアが変動する要素もあり難易度は高めだった。