【人魚】

Last-modified: 2023-09-18 (月) 10:00:56

概要

西洋のおとぎ話などに登場する、上半身は【人間】、下半身は【魚】という空想上の種族。
DQ内でも伝承やアイテムの名称などにその名前を見ることができるが、 DQ6などでは実際に種族として人魚が登場している。
他のファンタジーでもたいていは女性しか描かれることがないように、 DQ世界に登場する人魚もDQ11を除いて基本的には女性だけとなっている。
 
敵では【デスセイレス】が人魚の魔物として登場する。
また、近異種と言えるのかどうかはわからないが、同じ空想上の生き物である「半魚人」は【マーマン】【グレイトマーマン】などのモンスターとして他作品でも見られる。
 
DQ2では種族としての人魚は登場しないが、【せいなるおりき】には人魚をモチーフとした装飾が施されている。

DQ6

種族としてシリーズ初登場。
【海底】にある【人魚のすみか】で暮らしており、普段は【人魚の集う岩場】にいることが多い。
下の世界(【現実の世界】)に暮らしているため、人々の夢が作り出した空想上の生き物というわけではない。
人間と同等の知能を持ち、会話に用いる言語も人間のそれと同じ。
食事事情は、水中の生物だけあって魚を好んで食べるらしい(ロブが買い占めていたのは魚だけだった)。
海藻なども食べるのかは不明。
 
例によって姿が見えるのは女性ばかりで、「男性の人魚はいないのか?」という問いに対しては、「うふふ ナ・イ・ショ♥」と曖昧な答えを返すだけとなっており、やはり人魚の生態に関しては詳しいことはまるでわからない。
ただ、彼女たちは自分たちの集団に対して「群れ」という表現を使っており、このあたりはあまり人間には見られない感覚・考え方であるとも言えるだろう。
また、【マーメイドハープ】は言うまでもなく彼女たちが作ったものである。
 
なお、よく言われる「人魚の肉を食べるといつまでも若さが保てる」などという伝承はこの世界にもあり、そういった目的で旅の商人に「人魚の肉」を所望する貴婦人などもいる。
この世界には人魚が実在するわけなのだが、実際に人魚の肉を食べて不老不死になったという人物は登場しない。
ただし、そうでなくとも珍しい種族であることは変わりないらしく、やはり人間からは好奇の目で見られる対象らしい。
人魚に助けられた漁師の【ロブ】は、自らが【人魚の洞窟】に匿う【ディーネ】に対してもそのあたりのことを最も心配しており、 ディーネの姉の【ディーナ】の口振りからは、そんな人間という種族に対する嫌悪の情がはっきりと伝わってくる。
 
とはいえ、実のところそうまで極端に人間に対して拒絶の反応を示す人魚はディーナくらいのもので、他の大多数の人魚はわりと友好的に会話をしてくれたりもする。
本当はちょっとだけ人間の暮らしに興味があったりすると言う人魚や、それぞれが自分の長所を活かして相手の短所を補えば、人魚と人間は一緒に生活できると思うと言う人魚もいる。

「キャハハハ! キャッ キャッ! あー おふねだー。 スゴーイ!」
「ひー にんげんだわ! さらわれて しまうわ! なーんてね。 キャハハハ!」

などと、あまり警戒している様子も見せずに無邪気な反応を返してくれる人魚もいたりする。
ちなみに後者のセリフは【エルフの隠れ里】にいたエルフのセリフのパロディである。DQ3をやった人ならばニヤリとくるかもしれない。
 
異種族間の恋ともなると何かと障害も多いのであろうが、恋仲となったロブとディーネの関係がその後どうなったのかについては、作中では詳しく語られてはいない。

小説版

基本的には原作通りだが人魚も子どもを作る必要があるとしてディーネを送り届けた時にイザたちを誘惑してくる。
小説版では男の人魚はいないということだろうか。
イザたち人間の男性キャラクターだけでなく仲間モンスターまで誘惑されていたので、男性であれば種族は問題にならない模様。
 
また、【ツンツン】が人魚が子どもを作る方法について疑問を抱いたものの、バーバラとミレーユに射殺すような冷たい視線を浴びせられ、詳しいことは分からなかった。

DQ7

種族としての人魚は登場しないが、【アニエス】という女性が【海底王】の手によって後に人魚に姿を変えている。
人魚自体が不老不死なのかは不明だが、アニエスは不老不死だったところを1年に1日だけ人間に戻ることで、1年に1日だけ歳を取るようになっている。
 
また、人魚の名を冠した【人魚の月】というアイテムも登場している。

DQ10オンライン

季節イベントで【メローラ】という人魚の女性が登場。
こちらも異種族間の恋がテーマになっていたが、陸に住む種族では海中で長く生きることができず、逆に人魚が人間の足を得て地上で生活しても体の負担が大きいと説明されている。
男性の方は死ぬまでメローラの側にいるつもりだったが、メローラの母から「自分のせいであんたが死んだらあの子は耐えられない」と諭され、やむなく身を引いた。
なお、男性が老人になってもメローラは若いままだったので、人魚は不老かそれに近いのではと思われていたが、後に海中は竜宮城のように地上とは時間の流れ方が異なるという説明がされた。
なお、その男性こそが今の【ムーロン】である。
また直接の登場はしていないが、メローラに兄がいたという説明があるので男の人魚も存在するようだ。

DQ11

おもに【海底王国ムウレア】で女王【セレン】のもと暮らしている。
多種多様な種族が過ごす【海の民】の中で、人間と会話ができるのは人魚のみ。
本作では男の人魚も登場している。女とは逆に顔が魚、体が人間となっており、【グラコス】に似た顔つきをしている。人魚というより魚人か。これらの男性人魚は女性の人魚とはあまりにも姿かたちが違うので、もしかしたら別種族なのかもしれない。
見た目がよく似た【マーマン】(奇しくも共演している)との関係性は不明。

人間とは違い500年の時を生き、陸に上がった人魚は再び海に戻ると泡になって消えるという掟があるため人間の男【キナイ・ユキ】と彼に恋をした人魚【ロミア】は悲しい運命をたどることとなる。
セレン曰く、人間と人魚の叶わぬ恋はキナイ・ユキとロミアよりも前から何度もあったとのこと。
この悲劇により【ナギムナー村】では、【キナイ】の母が「人魚は人間の魂を奪う恐ろしい存在」だと紙芝居で伝えているが、一部の子供はそれを信じていない。
世界に異変が起きたあとは海のすべての命を殲滅せんと【覇海軍王ジャコラ】の襲撃を受け、人魚たちは世界中チリヂリに逃げるはめに。
 
ちなみに、【ダーハルーネの町】に逃げた三人の男の人魚は【ラハディオ】との対話もあってかのちに人間たちと打ち解け、真の海の男として尊敬のまなざしを向けられていた。
しかし、上述の通り、一度陸に上がると二度と海には戻れなくなるためか、ジャコラを倒した後も彼らは海底王国には戻らず、ダーハルーネに住み続けている。

DQM2

【水の世界】の海底に、人魚の国を築いて暮らしている。

イルルカ

DQM2の時と変わらず、水の世界に登場。
人魚の【他国マスター】もおり、陸上で戦いを挑んでくる。
勝利するとタマゴを1個もらえる。
陸棲ができるのかどうかは不明だが、他国マスターの人魚は水の世界以外でも登場する。
他国マスターを倒すカギを作った場合この寒そうな格好でこおりの世界に配置されている人魚を見かける事も。
まるでビキニのまま雪国を歩かされる【ゼシカ】の様だ。
 
また、【モントナー】の容姿候補の中には、人魚そのものの姿のものもある。
「けだかく つよそうなモンスター」のカテゴリにあるので、カテゴリ通りなかなかの風格がある。

勇者アバンと獄炎の魔王

【オトギリ姫】が登場。