概要
ヒト。哺乳類の一種。今これを見ていたり、ゲームをプレイしたりする我々も人間である。
ビデオゲームでは人間ではない生物を主人公とした作品もあるが、大多数のゲームは親しみやすく感情移入しやすい人間が主人公に設定されている。
ただしゲームの中の人間はDQに限ったことではないが、魔法を使ったり、高所からの落下に無傷で耐えたりと、現実の人間ではあり得ないような設定を意図的に付加、あるいはゲームの仕様上そうしている作品がほとんどである。
時々ゲーム内のキャラクターの事象を現実の人間に当てはめるような考察も見られるが、あくまでゲーム内での「人間」は現実のヒトと同じものではなく「現実のヒトをゲーム用にアレンジした架空の生き物」と割り切って考えた方がいいだろう。
ここではドラゴンクエストシリーズにおける「人間」について記す。
DQシリーズにおける「人間」
我々地球に暮らす人間と同じく、二足歩行を行い、言語によって意思を伝える動物。肌の色は我々の世界でいう黄色人種と同じ色合いのキャラクターが多いが、髪や目の色はさまざま。
ゲーム内では【種族】の一つでもあり、DQ10を除くDQシリーズの地上世界の住人のほとんどを占める。
物語内で敵対する存在は主に【モンスター】、魔族である。
DQ1やDQ2では、動物や魔物を除いた人型の登場キャラクターは全て純粋なる人間であるが、DQ3以降では【妖精】(【エルフ】・【ドワーフ】)・【天空人】・【竜神族】・【天使】やDQ10の五つの種族といった、人間と同じ二足歩行の生物でありながら、人間でもモンスターでもない異種族が登場している。
歴代【主人公】のうち【主人公(DQ4)】は人間と天空人のハーフ、【主人公(DQ8)】は人間と竜神族のハーフ、【主人公(DQ9)】は天使(のちに人間になる)と、一見人間には見えるものの純粋な人間ではない。
仲間の【プレイヤーキャラクター】のうち【仲間モンスター】ではない、俗に「人間キャラ」と呼ばれるもののほとんどは純粋な人間だが、リメイク版DQ4の【ピサロ】は魔族、DQ5の花嫁候補とその子供たちは天空人と人間との混血であるほか、元狼であるDQ7の【ガボ】、それと(プレイヤーの解釈次第では)DQ6の【バーバラ】も、人型ではあるものの純粋な人間と言えないかもしれない。
仲間モンスターが登場するDQ5とDQ6では、「人間キャラ」はストーリーに関わる存在として仲間モンスターとは区別された扱いになっており、キャラクター登録を抹消することはできないほか、町などでは自動的に人間優先の【隊列】に変更されたりする。
戦闘能力面では物理攻撃と各種【呪文】、それとDQ6以降では武器や肉体を利用した【とくぎ】を使用できる。
モンスターが使う【あまいいき】といった各種【息】などの特殊攻撃を操ることはできないが、例外としてDQ6とDQ7では転職システムによって人間でもこれらを普通に扱うことができ、人間とモンスターとの性能差が近くなっている。
DQ8以降ではこれらのほとんどが再びモンスター(や異種族)専用となっている。
キャラバンハートでは馬車を守るガードモンスターに馬車の重さ制限の範囲内で馬車一台につき最大4人乗せられ、1ターンに一人ずつ行動する。
人間の敵キャラクター
DQシリーズの敵キャラクターのほとんどは【モンスター】であるが、時には人間との【戦闘】を余儀なくされることもある。要因は【裏切り】であったり【武術大会】等の対戦相手であったり腕試しであったりと様々。
DQ7までの作品では【とうぞくバコタ】や【ラゴス】、【スモック】などのように専用グラフィックが用意されることもあるが、開発の都合上か人間に似た姿をしたモンスターのグラフィックで代用されることが多かった。このせいで善人であるはずの城の兵士が邪悪なイメージのドクロマークの盾を装備しているという奇妙な現象も見られた。
また敵ではないが、DQ3で戦闘画面に表示される【オルテガ】もモンスターの絵を色を変えて流用している(NES版は専用グラフィックに変更、リメイク版では演出自体が変わった)。
【モシャス】で人間キャラに変身した敵や敵に寝返った【テリー】の場合、FC・SFC版では移動時のドット絵の拡大だが、DQ7やリメイク版では専用グラフィックが用意された。
またここまでの作品の【モンスターずかん】では、モンスターではないという理由からか人間の敵キャラクターは掲載対象外となっていた。
グラフィックが3Dのポリゴンでリアルに描かれるようになったDQ8以降では、人間の敵キャラクターはイベント時の姿そのままで戦闘画面に表示されるようになり、【討伐モンスターリスト】にも載るようになった。【系統】は基本的に【???系】として扱われる。
DQ11の2Dモードではデルカダールの兵士たちのみモンスターの流用で、それ以外は2D用に書き下ろされたイラストに基づく専用グラフィックが用意されている。これらのイラストは【ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて 公式設定資料集】にも掲載された(ゲーム中に実際に登場しない仮面なしの【マルティナ】も載っている)。
DQ3で初登場した【カンダタ】一味は特殊な例であり、オリジナル版DQ3とDQ5では「移動画面では人間、戦闘画面ではモンスター」と姿が変わっていたが、リメイク版やDQ11などではモンスターの姿が正式な外見となり、またリメイク版DQ7ではシナリオに絡まず完全にモンスター扱いといえる存在である。このことから他の「人間の敵キャラクター」と同じ枠に入るかは微妙なところである。
ゲームシステムの都合上、戦闘画面や討伐モンスターリストなどでは人間であろうとも【匹】で数えられるため、よくネタにされる。
一覧
あくまで人間として戦闘するものに限る。
見た目は人間で話しかけると一般モンスター(さんぞくウルフ等)として襲いかかってくるもの、人型でも異種族であるキャラ、元人間のモンスターは含めない。
また【カンダタ】および【カンダタこぶん】【カンダタこぶん(DQ5)】は上述の理由から、ここでは除外した。
作品 | キャラクター名 |
---|---|
備考 | |
DQ4 | 【ミスター ハン】、【ラゴス】、【ビビアン】、【サイモン】、【とうぞくバコタ】 |
サイモン以外は専用グラフィック | |
DQ6 | 【とうのへいたい】、【ネルソン】、【スモック】、【ガルシア】、【スコット】、【ホリディ】、【ブラスト】、【テリー】、【デビット】 |
スモックとデビットは専用グラフィック、テリーは移動画面のドット絵の拡大(リメイク版は専用グラフィック) | |
DQ7 | 【フォロッド兵】、【スイフー】、【あらくれ】、【ぶとうか】、【ネペロ】、【ガルシア】、【トンプソン】、【ナプト】、【ドンホセ】、【ネリス】、【さんぞくマージ】、【さんぞく】、【さんぞく兵】、【エテポンゲ】 |
ネリスのみ専用グラフィック。スイフー+あらくれ+ぶとうかは負けバトル | |
DQ8 | 【ポルク】、【マルク】、【呪われしゼシカ】、【キャプテン・クロウ】、【マルチェロ】 |
ポルク+マルクは戦闘画面にはなるものの戦えない。3DS版の追憶ボスは除外 | |
DQ10 | DQ10オフライン範囲内では【バルケス】、【ブリギッテ】、【闘士セインズ】、【魔道士キルギル】、【トーマ王子】 |
オフ版ではデフォルメされた姿で戦闘 | |
DQ10オンラインではさらにクエスト、ストーリー等で追加 | |
DQ11 | 【デルカダール兵】(重装兵含む)、【ホメロス】(負けバトル含め3戦)、【ベロリンマン】(邪ver含む)、【ガレムソン】(邪ver含む)、【ビビアン】(邪ver含む)、【サイデリア】(邪ver含む)、【レディ・マッシブ】、【マスク・ザ・ハンサム】(邪ver含む)、【マルティナ】、【ロウ】(2戦)、【ハンフリー】、【嘆きの戦士】、【呪われしマルティナ】 |
DQ11Sのみ:【ドテゴロ】、【デニス】、【モレオ】、【ニマ大師】(ロウ編および連武討魔行)、【ホメロス】(影) | |
2Dモードではデルカダール兵、デルカダール重装兵はモンスターの姿 |
DQ10オフライン
勇の民 人間
どんな地でも 生きていける
大きくもなく 小さくもない身体の者たち。秀でたところがないと思われていた彼らだが
危機に直面した時 決して くじけずに
立ち向かう 勇ましさを秘めていた。
【レンダーシア】に暮らす種族。特徴は他のDQ作品における人間と同じ。
【主人公(DQ10)】は元々は人間だが、【エテーネの村】を滅ぼされた後に人間ではない種族に転生する。
その後【冥王ネルゲル】に挑むために、過去の歴史を改変して、途絶えていた【破邪舟】の技術を復活させることになるが、【時渡りの術】を使えるのは人間のみであるため、滅ぼされたエテーネの村で【カメさま】に守られていた人間の肉体を取り戻す。
その後は【教会】の【種族をかえる】で、人間か転生先の種族かを自由に変えることができるようになる。
【過去のオーグリード大陸】へ行くには人間である必要があるが、それ以外では特にストーリーでの制約は無い。
ただし、人間の姿の時は他の各種族の専用装備を装備できなくなる。
Ver.1範囲で登場する主要な人間のNPCとしては【ルナナ】、【賢者エイドス】、【賢者ホーロー】、【フルッカ】などがいる。他の種族が暮らす大陸が舞台となるため、人間のキャラは少なめである。
500年前の世界ではレイダメテスによる世界危機の際、人間を含む6種族が避難のために【グレン城】に集まったが、やがて【シオドーア】を含む人間はグレンの資源を独占し、他の5種族を大陸内の【キャンプ地】に追いやってしまった。
このため人間は他種族から恨まれており、過去編ではこれを和解させることも主人公や【エルジュ】の役目となる。
Ver.2ではレンダーシアが舞台となるためVer.1とは打って変わって、登場する主要人物は【賢者ルシェンダ】など一部を除くとほぼ全員が人間である。
DQ10オンライン
Ver.4では古代エテーネ王国が舞台になるため、人間が数多く登場する。
詳しくはこちらを参照。