【古代の遺跡】

Last-modified: 2024-03-10 (日) 05:07:18

DQ5

【ラインハット】のはるか東にあるダンジョンであり、幼年時代に最後を迎える場所となる。
ラインハットの領土内にあり、「古代の遺跡」という名前からも、【グランバニア】における【試練の洞窟】のように、いかにもラインハットの王族と関係がありそうだが、そのような説明は一切なされていない。
少なくとも幼年時代の時点ではゴロツキがアジトとして利用しており、【光の教団】や魔物たちが出入りしているため、ラインハットの管理下からは外れている。
なお、ラインハット城のエントランスに飾られた【地図】では、この遺跡の場所が示されておらず、存在を把握されていない可能性が高い。

誘拐された【ヘンリー】を救出するために訪れることになるが、ヘンリーがさらわれた事実をあらかじめ【パパス】に報告する前にここに来ると、入口を塞がれていて入れない。
入口を塞いでいる彼らに話しかけると、その際のやり取りから、主人公を「親とはぐれてきた子供」と見ているらしく、さらって「神殿」に送り込もうとするが、相方が「むやみやたらに身分のわからんガキをさらうなと言われているだろう」と注意し、結果的に主人公をつっけんどんに追い払う。
ヘンリーが攫われた直後にパパスの元に向かって話しかけると、このやりとりは見ることができない。人さらい達によるこのやりとりは、彼らの背後にいる何者かの存在を匂わせる。
 
内部は少し複雑で、かなり広く、立体感のある構造になっている。段差のつながりと地形の高低差を見て、どの道を進むべきか観察しながら進んでいこう。奥へ進むと、小舟が用意されており、これに乗って進んでいくところもある。
出現する魔物も強敵が多く、とくに「【わらいぶくろ】×2+【ホイミスライム】×3+【がいこつへい】」の組み合わせが厄介なので、しっかり装備していないと苦戦を強いられることになる。
遺跡内部にある地下室では、ヘンリーを攫った山賊たちが酒盛りをやっている。このうちの1人に話しかけると、ベビーパンサーを連れている主人公のことを魔族と勘違いする。パパスが加入した状態で彼らに話しかけても、同じ反応を見せる。
なお、出入口のマップは敵が出現しない地域であるが、ここでは毒状態であったとしてもダメージは受けない。

奥へ進み、パパスと再会すると、彼がNPCの形で仲間になる。戦闘においては、パパスはその圧倒的な強さで遺跡内に出てくる全ての魔物を一撃で蹴散らし、主人公が傷付けば、MP消費0のホイミ(体力を全快させるうえに、毒状態も解除させる驚異の性能)をかけてくれる。がいこつへいによる【どくこうげき】を喰らっても、パパスがいる限り、全滅する心配は無い。一緒に連れているベビーパンサーの体力が大幅に減った場合、パパスが戦闘中に【ベホイミ】の呪文を唱えて回復してくれるが、これは通常のベホイミと同じ仕様であり、毒状態までは回復できない。ベビーパンサーが毒状態になった場合、主人公がキアリーか【どくけしそう】を使って解除してあげる必要がある。
ちなみにSFC版では、敵と戦っているパパスの左斜め後ろから話しかけることが可能で、そのときは加入したときのセリフを言う。

なお、パパスが加入したあとは、遺跡の外には出られなくなる。パパスが加入した状態で出口へ向かおうとすると、「何処へ行こうというのだ」と止められる。前述のとおり、パパスがいる限り、全滅の可能性は無くなり、幽閉されているヘンリーの元へ向かって物語を進めるか、遺跡内部でひたすら戦いまくって主人公のレベルを上げるか以外の行動が取れなくなる。アイテムの売買についても、青年時代に突入するまで一切できなくなる。
なお、パパスと再会したときは【スライムナイト】【ドラキー】【まほうつかい】と戦っているが、この中で実際にこの遺跡に出てくるのはスライムナイトだけである。

さらに奥へ進むと、複数設置された牢屋がある。その内の1つにヘンリーが閉じ込められているが、パパスがなんと力ずくで牢の扉を破壊し、ヘンリーを救い出す。その直後、その場に追手が現れ、彼らと戦うパパスから「王子を連れて逃げろ」と指示され、出口へ向かうことになる。
なお、この牢屋のあるフロアに入ると、事前にならびかえでパパスを3番目に配置していても、自動的にパパスが先頭になり、なおかつ小舟に乗った状態でこのフロアに入ると、プレイヤーが何も操作せずとも、自動的にヘンリーのもとまで進んでいき、パパスが牢屋の鉄格子をこじ開けてヘンリーを救出することになる。
徒歩でこのフロアに入った場合でも、同様にパパスが自動的に先頭に配置されるが、小舟に乗っていない限り、ヘンリーが幽閉されている牢屋に進んでいくことはない。
牢屋があるこのフロアでは、敵が一切出てこない。さらに、パパスと追手との闘いが始まると、遺跡全体に亘って敵との遭遇が一切起こらなくなる。青年時代になってからここに再びやってきても、敵は全く出てこないままである。ここを最後に【カパーラナーガ】【ダークアイ】にはリメイク版のすごろく場でしか遭遇できなくなる。取り逃したくないのなら、1体は倒しておこう。
青年時代に再訪すると、このときには小舟は無く、探索範囲が限られる。遺跡内部には、小舟に乗っていないと入手できない宝箱もあり、それらは幼年時代の内に回収しておかないと、2度と取れなくなってしまう点にはくれぐれも注意しておこう。該当する宝箱は、【まもののエサ】【エルフののみぐすり】の2つである。
また、遺跡からの脱出を図る際に再び山賊たちの元を訪れると、彼らはいずれも酔いつぶれて寝てしまっている。

出口付近では【ゲマ】が主人公たちを待ち構えており、近付くと「この私がお仕置きをしてさしあげましょう」と言い放ち、自動的に戦闘になるが、大抵はどのように戦ってもまず勝てないので、さっさと負けてしまおう。たとえ勝利できたとしても、「負けたもの」として物語は進んでいく。
全滅するとパパスが駆けつけ、【ジャミ】【ゴンズ】をあっさりと蹴散らすが、直後に主人公を人質に取られてしまう。パパスはジャミとゴンズの激しい殴打にただ耐える
なお、このときのジャミとゴンズは後にボスとして登場するときとはパラメータが異なる。

HPMP攻撃力守備力素早さ特殊行動
ジャミ1807511635ラリホーマ
ゴンズ17008512625なし

PS2版では、これが生々しく映し出される。見ていて嫌な気分になってきたプレイヤーも多いことだろう。
そして最後、主人公にマーサを救う望みを託すと同時にゲマの炎によって葬られてしまう
主人公にとってもプレイヤーにとっても決して忘れられない、DQ5においても極めて残酷な描写である。
その後主人公とヘンリーは【光の教団】の神殿に連れて行かれ、奴隷生活が始まる。ここで幼年時代が終了する。

SFC版では、イベントで「主人公たちが(たいてい)負ける」のと「パパスが負ける」ことで2回も全滅判定が発生しており、結果、この時に所持金が1/4にまで減ってしまう。
事前に、ラインハットで武具を買えるだけ買い、所持金を使い切っておくと楽。
この全滅判定はリメイク版では全て削除されており、お金が減ることはない。
主人公は大神殿で長い奴隷生活を強いられることになるが、何故かそれでも所持金は1G足りとも減ることは無いので安心しよう。

青年時代

安住の地を求めてさまよう戦士が訪れており、「ここから多くの人々が聖なる土地に運ばれたと聞いた」「今ではただの廃墟で、何もないようだ」と教えてくれる。
また、ヘンリーが閉じ込められていた牢屋には骸骨が放置されているが、誰のものかは分からない。
山賊たちのいた場所に白骨死体が転がっており、リメイク版でヘンリーを連れてくると、彼がこの白骨を山賊たちの成れの果てだと推察する。
【オラクルベリー】に捕まっている山賊の1人の寝言から考えると、かなり可能性は高い。

小説版

山賊のリーダー格である男が、病で亡くした子供の想い出を語り、リュカ(主人公)を「魔物ではない」と気付きながらもヘンリーの居場所を教える。
そして、リュカが初めて酒を飲まされたシーンでもある。

知られざる伝説

ドラゴンクエストV【知られざる伝説】によれば、ここがかつてシームズ王が治める国家であった。
ファキームという大臣が、救国の英雄となるまでの顛末が語られている。

トレジャーズ

お宝に【古代の遺跡の床】が登場。