概要
【ドラゴンクエストの楽曲】の一つで、DQ7で採用された全滅時およびイベントの曲。
旧作の全滅BGMは絶望感を感じさせる鬱々とした暗い雰囲気の曲調がほとんどだったが、こちらはサントラの曲目解説に「エレジー=哀歌」とあるように、暗さよりも悲哀感が前面に押し出された抒情的な曲であり、起伏の大きいメロディの中に物悲しさと美しさが同居していて耳に残りやすい。
タイトルが似ているDQ6の【哀しみのとき】は比較的明るい曲調で、悲しみの中にも希望を見出せるような雰囲気があったが、こちらは曲名の通り、悲しみを堪えて前へ進まなくてはならない辛さを表しているかのような切ない雰囲気を帯びている。
また次回作であるDQ8のイベントBGM【この想いを…】も似た系統の曲だが、あちらが幾分か落ち着いた曲調なのに対してとにかくドラマチックに盛り上がっていく。
シーンとのマッチの度合いから、どちらかといえば全滅曲よりイベント曲としての印象の方が強いだろう。
DQ7
【全滅】した時に流れる。
それ以外では悲しいイベントのBGMとして多用されており、【ゼボット】の【からくり研究所】や、
封印されている時の【世界樹】、また、【ウッドパルナ】での【マチルダ】に関する夢などでも流れる。
特に、からくり研究所における【エリー】のイベントのおかげで印象に残ってる人も多いのではないだろうか。
リメイク版
封印された直後の【フィッシュベル】でも流れる。
ここでは、主人公にとってこれまで以上に辛い現実が待っているため、それに相応しいBGMとなっている。
特にこの【エスタード島】封印中はかなりの場所でこのBGMが使われるため、聴く機会がかなり多い。
全滅時のBGMがイベント曲としても使われるようになったのはDQ4からであるが、ここまで多用されるのは珍しいかもしれない。
DQ10オンライン
Ver.6.2より使用。やはり悲しい場面で使われる。
詳しくはこちらを参照。
DQ11
こちらでも悲しい場面で使われる。使用場面は以下の6か所。
- 【グロッタ地下遺構】で【ハンフリー】が孤児院を守るために罪を犯したことを告白するシーン
- 【ナギムナー村】の【しじまヶ浜】で真実を告げられた【ロミア】が、キナイの死を知り、自死を選ぶシーン
- 【風穴の隠れ家】で【カミュ】の妹【マヤ】が黄金化する過程を見るシーン
- 【ヒノノギ火山】で【人食い火竜】撃破後、元に戻った【ハリマ】が昇天するシーン
- 【静寂の森】にて【ベロニカ】の死を知り仲間達が嘆くシーンから【聖地ラムダ】の宿屋で休むまでの間
- 【忘れられた塔】にて、1人で過去の世界へと旅立つ主人公とそれを見送る仲間達のシーン
特にロミアの話や最後の2つの場面はこの曲によって更に悲しさが引き立てられている。
DQ11S
本編での使用場面は従来版と同じ。
【ボイスドラマ】では「はじめてのともだち」と「おいでませ♡スナック氷点下」で使われる。
前者は本編と同じく悲しい場面で使われるが、後者は話の流れから察するにどちらかと言うとギャグ的な意味合いが強い。