DQ3
*「ついに ここまできたか。
○○○○よ。
*「このだいまおう バラモスさまに
さからおうなど みのほどを
わきまえぬ ものたちじゃ。
*「ここにきたことを くやむがよい。
*「もはやふたたび いきかえらぬよう
そなたらの はらわたを
くらいつくしてくれるわっ!
このセリフを合図にバラモスとの戦闘が始まる。
リメイク版でも大筋は同じだが、細部が異なっている。
SFC版での全文は
ついに ここまで来たか。○○○○よ。
この大魔王バラモスさまに
逆らおうなどと 身のほどを
わきまえぬ 者たちじゃな。ここに来たことを くやむがよい。
ふたたび 生き返らぬよう
そなたらの はらわたを
喰らいつくしてくれるわっ!
「そなたらの~」の部分は勇者一人などの場合には「そなたの~」に変わる。
はらわた(腸)とは内臓のことで、それを食って蘇生できなくするという発言は、「死んでも城に戻されるだけ」という余裕を持ったプレイヤーへ向けたメタなネタにも見え、ここで負けるとマズイことになりはしないかという不安を煽る。
もっとも、実際に敗北してもはらわたを食われたかはともかく、いつもどおりに城に戻されるだけでありゲームオーバーにはならない、というかそれ以前にドラクエシリーズには【全滅】はあっても、ゲームオーバーという概念自体が基本的に存在しない。
容赦なくゲームオーバーする例外としてトレジャーズがあるものの、それ以外ではFC版DQ1やビルダーズでりゅうおうの問いに「はい」と答えた時や、DQ11Sで【主人公がやられたら全滅】のしばりプレイを設定している時ぐらいである。バラバラに砕け散っても普通に生き返れるので今更何をと言う話ではあるが。
また、FC版DQ3には一度負けたボスの再戦時のセリフは用意されていないため、何度生き返ってもバラモスはこのセリフを吐き、腸を食らおうとしてくるが彼の願いが叶うことはない。
「大魔王」を自称したドラクエ初のセリフとしても有名。もちろんプレイ経験者には周知のように、ドラクエ初の真の大魔王は上司の【ゾーマ】なので、ノリで僭称したのかとツッコミを受けたり、真面目に考察が行われたりと想像力をかき立てさせる点になっている。
SFC版以降は再戦を挑んだ際にセリフが変化しており、「何度こようともムダなこと」などと言われる。
はらわたを喰らうとは言われない。駄目だと知って諦めたのだろうか。勿論ここで負けても復活はできる。
もしかしたら、主人公たちのはらわたの味がバラモスの口に合わなかったのかもしれない。
その他
DQ9およびDQ11(冒険の書の世界)での【バラモス】戦も、このセリフと共に始まる。
DQ10やバトルスキャナーのバラモスは、このセリフが元ネタとなった【はらわたをえぐる】という技を使用してくる。
また、DQ6の【ジャミラス】様も
よかろう……。この私が みずから その肉をさき
はらわたを くらいつくしてやろう!
わっはっはっはっ! おろかものめ!
おあそびは ここまでと しよう!どれ おまえたちの からだを ひきさき
その はらわたを くらいつくしてやろうぞ!
と発言している。魔王は人間の腸が好物なのだろうか。
ドラクエはじめRPGのお約束を大量にパロディした【衛藤ヒロユキ】の『魔法陣グルグル』では、最初のボスキャラであるカセギゴールドが「このオレ様がお前らのハナミズを飲みつくしてくれるわ!」という超汚い台詞を放っている。
カセギにそういう趣味があるわけではなく部下の書いたカンペが原因なのだが、これにはナレーションも「だが別な意味で迫力があった!」とツッコミを入れている。
この台詞は1994年版アニメでは「耳たぶを舐めつくしてくれるわ!」という、これまた実際にやられたら別な意味で汚くて嫌な迫力のある台詞に差し替えられている。