【壊れた冒険の書】

Last-modified: 2023-01-29 (日) 17:32:50

DQ4・DQ7(PS版)、DQ5・DQ8(PS2版)

DS世代以降のプレイヤー達は経験する事が無いであろう、PS・PS2時代における悪夢。
なおDS天空シリーズや3DS版DQ7においてもメッセージで「壊れた冒険の書」という表現が使われるが、これについてはFC時代のメッセージと同じ意味であるため、こちらを参照。
 
メモリーカードに破損したセーブデータがあると、【冒険の書】の選択画面において、【主人公】【名前】【レベル】、場所といった情報の代わりに「こわれた冒険の書」と表示される。
また、普通にゲームを開始しようとするとデータが初期状態となっており、ディスクを出してメモリーカードのデータを確認するとこの様なデータが……というケースもある。
こんなものを作っているあたり、FC・SFC時代のトラウマを再現しようとしていたとしか思えない。
DQ7ではこの冒険の書に上書き保存しようとすると、【神父】が記録に失敗した事を神に懺悔する内容のメッセージが出現する場合もある。
むしろこっちに謝って欲しいが……。
 
なお、この壊れた冒険の書は、PSのブラウザ画面で消去する事ができる。
しかし破損の度合いが深刻な場合、なんとブラウザ画面から消去する事さえもできなくなってしまう
この様な消せないデータは容量を圧迫するばかりか、パソコンに蔓延するウイルスの様に同じメモリーカード内の他のデータ(別ゲームのデータも含めて)を次々と同様に破損させてしまう事もある危険な代物なので要注意。
FCやSFCにあった破損データを自動的に消す機能が無いがゆえに起きる最悪の事態である。
あの真っ暗な画面で流れる呪いのMEという悪夢のトラウマも、セーブ機能を破損させない様にする配慮だった事に気が付かされる。
こうなってしまった場合、対処方法は存在しないので、素直に新しいメモリーカードを購入して、安全なデータだけでも早急に新しいメモリーカードに移した方が良い。
消去できなくなったセーブデータが出たメモリーカードは、もう諦めて燃えないゴミとして各地の地方自治体のルールに従って処分してしまった方が一番安全だろう。
この様な事が起こる原因としては、メモリーカード自体の故障や破損によるものが多く、発売当時の古いメモリーカードは当然だが経年劣化を罷免できない。
PS版メモリーカードでは割と頻繁に起こりうる現象なのだが、初版のPS2版メモリーカードも例外では無いので、メモリーカードの扱いには十分気を付けたい。非純正のメモリーカードを新品で使う場合でも本体との適合性などの要因で不具合が起きる可能性があるので注意は必要。
 
仮にメモリーカードに故障が無い場合でも、そもそもフラッシュメモリのデータの最低保持期間は一般的にNAND型で5年から10年、NOR型でも20年と有限なのが現状。
大多数のデータはそう簡単に壊れるものでは無いが、当然ながら最低保持期間を過ぎていれば数ビット化けていても何ら不思議な事では無く、1ビットでも化けていれば破損データと見なされる可能性を考えれば決して無視できるものでは無い。
この保持年数は最後に書き込みを行った時点が起点になる為、どうしても保持しておきたいデータは数年に一度はコピーを行って書き込み直すべきだろう。
もちろん過度に読み書きを繰り返せばフラッシュメモリ自体の寿命を早めてしまうので、やりすぎは禁物だが。
 
また、上述の通り老朽化した本体やメモリーカードを使用している場合も起こる危険性がある。
老朽化した本体はレンズの読み込み性能が低下している事により読み込み不良が起こる事があり、老朽化したメモリーカードは接触不良によりメモリーカードが抜けている状態になる事がある。
それらの原因が偶然にも運悪くセーブ中に重なり、これらの事態が発生すれば冒険の書が突発的に壊れてしまう可能性が高い。
古い本体やメモリーカードを使う場合は、最低でも電源を切る前(できればセーブする毎)には必ず正しくセーブされているか確認し、その都度セーブする毎しっかり確認しよう。