【豪破一刀】

Last-modified: 2024-03-06 (水) 07:02:15

勇者アバンと獄炎の魔王

【ドラゴンクエスト ダイの大冒険 勇者アバンと獄炎の魔王】に登場する漫画オリジナル技。
【ヨミカイン遺跡】の戦いで【ロカ】が開眼した剣技。
相手を見極め反撃の一閃を決める【カール騎士団】の流儀を体現するもので、正統の構えから放たれる正統なる初撃と称される。
剣を地面に突き立てて柄の上に両手を添えた「正統の構え」を取って敵の動きを観察し、そうして見極めた弱点や隙を突く最適な一撃を放つ技。正統の構えには、敵を見極める心構えというだけでなく、続く攻撃のために力をためておくという意味合いもある。
ロカが放つ場合は、彼の怪力ゆえか衝撃波のようなものが飛ぶほどの威力を持っており、初めて使用した【エビルマージ】戦では、放たれた【メラゾーマ】を炎の流れに沿って斬り裂いて無力化した上で、同時に離れた場所にいたエビルマージにも致命傷を与えた。
 
呪文をも斬り裂くこの技の鋭さをヒントに、【アバン】【海波斬】を編み出すことになる。
 
ロカは、冒険開始当初は怪力頼りの戦い方で技巧が伴っていなかったため、この技を使えない状態であったが、【レイラ】【ピオラ】を掛けてもらうことで速度や動体視力が増強されて敵の動きを冷静に見極められるようになり、また攻撃にも鋭さが増したことでこの技に開眼した。
より力の強い【ガンガディア】の攻撃を相殺して受け止めたり、巨大【ガニラス】を両断したりと、申し分のない速さと威力を併せ持つが、ピオラの効果が前提なのでレイラのサポートが必要になる。
ゲーム本編でいう【れんけい】技のような存在と言えるだろう。
後に【ギュータ】で剣の達人から手解きを受けたことで剣の振りの鋭さが増し、攻撃面についてはピオラなしでも十分な威力の一撃を放てるようになった。
 
なお、アバンも豪破一刀は使えるが、ロカに比べると精度は劣るようである。
それでもパプニカにおける【キラーマシン】戦で使用したときには、通常攻撃やこの時まだ未完成だった【空裂斬】ではまるで傷つけることのできなかった装甲を遠隔からの一撃で貫き、頭部を半ばまで切断する威力を見せていた。
それに対してロカの一撃は見事に頭部を斬り落としていたが、アバン曰く「大地斬なら負けなかった」とのこと(ロカは負け惜しみと捉えていたが)。
 
この技にはさらに先があり、攻防ともに【闘気】を用いることで、正統の構えの際には自身の周囲に闘気の防壁を巡らせ、攻撃に転じる際には巡らせていた闘気を全て敵に叩き込む、という奥義「武鋒・豪破一刀」に昇華される。
【グランドクルス】のように己の生命エネルギーを消費し尽くす危険な技であり、そもそも闘気を扱える者が稀であるためカール騎士団内でも「伝説の技」扱いされていたが、ロカは己の命よりもアバンとの絆や【マァム】の生きる世界を守ることが重要と考え、アバンが【凍れる時間の秘法】で停止している間に修行を行って体得した。
【地底魔城】での最終決戦において、呪いの力で蘇った【キギロ】を足止めする形で使用し、辛くも彼を下している。