【海波斬】

Last-modified: 2024-04-14 (日) 04:26:15

概要

【ドラゴンクエスト ダイの大冒険】に登場した剣技。
【大地斬】【空裂斬】とともに、後にモンスターズシリーズにも登場した。
 
ちなみに、漫画本編での漢字表記は「海斬」だが、DQMJ2Pで漢字表記になった際、なぜか「海斬」と漫画と異なった表記になっている(大地斬と空裂斬は漫画通りの表記)。
ゲーム製作スタッフが間違えたのか、なんらかの理由であえて表記を変えたのかは不明。その後もテリワン3D、イルルカSP、DQMJ3と、モンスターズシリーズでは一貫してこの表記となっている。
一方で、モンスターズ以外の作品に登場した際の特技名は、漫画と同じく「海波斬」となっている。
 
本辞典では漫画本編での表記を優先した上で、モンスターズにおける「海破斬」も同一の項目で扱うものとする。

DQ11

【主人公(DQ11)】が使用できる特技。
消費MP16。敵全体に氷属性のダメージ。
本作には【水属性】が存在しない為、海や水に関連する特技の多くは氷属性として扱われており、この技も例外ではない。
過ぎ去りし時を求めた後、【神の民の里】の長老【イゴルタプ】から眠れるチカラを呼びさましてもらった時に他の属性剣技と一緒に習得する。
3DS版では【勇者のつるぎ】系をどちらかの手に装備していなければ使用できない
(PS4版も習得時は3DS版同様だが下記のクエストクリアによる強化と同時に片手剣であればどの剣でも使用可能となる)。
PS4版では片手剣のドラゴン系特効、【ゾンビキラー】【ドラゴンキラー】の特効も乗る。

クエスト【ふたりのバングル】をクリアすることで、消費MPが32に増加するが、ダメージも強化される。
強化前は【ギガスラッシュ】、強化後は【ギガブレイク】と同等の威力であり、各々の氷属性版と言える。
 
特筆すべきはその攻撃モーション。
原作ダイの大冒険の海波斬は剣を素早く振り抜くことで水や炎など不定形なものを切り裂く技であるが、DQ11では逆手に持った剣に力を溜め、前方へと薙ぎ払う攻撃モーションとなっている。
これはまさしくダイの大冒険に登場する【アバンストラッシュ】そのものである。
ナンバリングタイトルにアバン流刀殺法の三剣技が登場しただけでなく、奥義アバンストラッシュがモーションのみとはいえ再現されたことで、狂喜の声を上げたダイの大冒険ファンの数は計り知れない。
なんともニクいファンサービスである。

DQM2

【連携特技】の一つとして登場。表記は「かいはざん」。
【ギガスラッシュ】【つなみ】を同時に使うと発動する。
敵1体に550前後ものダメージを与え、相手が水系の場合は更に威力が増える。

ジョーカー2プロ

通常の特技として登場。
敵全体に通常攻撃の1.2倍の斬撃ダメージを与える。
消費MPは24で、属性はヒャド系とドルマ系の複合属性。
【キラーマジンガ】【ジェイム】でのみ習得することができる。
 
最強マスター決定戦をやると、この特技を所持したモンスターがブランパレスに現れることが多い。
貴重な特技なのでありがたくいただこう。
覚えやすい【空裂斬】に比べると習得が面倒だが、空裂斬が流行しすぎて対策されてしまったため、
あえてこちらが使われることも多い。

テリワン3D

特技としての仕様はジョーカー2と同様だが、別の部分でバランス調整が施された。
消費MPが140という膨大なものになった他、威力が1.1倍に下方修正。さらに、習得前に必ず【オロオロ】【強者のよゆう】のデメリット特性が付くようになり、総合的に見れば大幅な弱体化を余儀なくされた。
とはいえ、「キラーマジンガ」のスキルならば【ダメージ増ボディ】の獲得だけで覚えられるので悪くはない。AIが好んで多用するのは問題だが。
しかし、人気の???系の魔物は+値のカンストによってヒャドを無効に出来、その上ドルマにも耐性を持つものが少なくないので無効になる場面も多く、【究極配合】によって耐性アップを選択していたものには吸収されてしまう。
極端に低い素早さ故にリバースとの相性がよく異常耐性や二回行動持ちで人気の【エルギオス】、更に行動回数が多く状態異常等を撒き散らす人気モンスター【ムドー】、おまけに大会優勝者が使用していた【シドー】等がこれに当てはまる上に、行動回数とときどき赤い霧にいきなりインテといった強力な特性満載な為に人気を誇る【タイムマスター】も高い耐性を持つ。
 
なお、今作では【スラ忍ブルー】【ギスヴァーグ】でも習得可能となっている。

イルルカ

他の全体斬撃同様ギガボディや超ギガボディの特性が乗らないが、そもそも海破斬をヒャド系として見た場合、他に使えるヒャド系斬撃はひょうけつ斬りかブリザーラッシュだけなのでこの特技はまだ不遇ではない方。
ドルマ系として見てもふうじん斬り(バギ・ドルマ)、ダークマッシャー(ドルマ・ベタン)とは被らず魔獣系相手にぶつける分には強い。
とはいえ、それらに比べて7倍の消費MPがかかる割に低い威力と会心が出ないという仕様があり、使いづらいことだけは否めない。
???系の多くが耐性持ちなのは相変わらず。

ジョーカー3

【水属性】の登場で、水属性+氷結属性の複合剣技になった。
ちなみに【つなみ】と全く同じ属性である。
今作では水に弱い魔王も多いので前作までとは一転、???系へ通りやすい属性となった。

ウォーク

【パプニカのナイフ】及び【鎧の魔剣】で覚えられる特技。消費MPは23。
敵全体に威力200%のヒャド系の斬撃ダメージを与える。
アバン流刀殺法の1つに分類されるため、アバンのこころでも強化可能。

ダイの大冒険

勇者【アバン】が開発・完成させたアバン流殺法の一種「アバン流刀殺法」の一つで、水や炎などの不定形な存在をスピードで切り裂く「海の技」。前述の通り本作では「海波斬」。
大地斬、空裂斬とこの海波斬を極めた者にのみ、アバン流の必殺技「【アバンストラッシュ】」が放てるとされる。
 
使い手は【ダイ】とアバンの他、【ヒュンケル】も初登場時にはこの技まで修得していた。
ダイは【デルムリン島】に訪れたアバンの修行3日目に、【ドラゴラム】で火竜に変身したアバンを相手にぶっつけ本番の荒っぽい特訓の末に修得した。
すでに【ガーゴイル】を相手に【由緒正しき勇者の剣】を振るい後ろの海面ごと斬っていたため、アバンには「いきなり実戦形式の特訓でも大丈夫」という確信があったようだ。
アバン自身はデルムリン島の【ハドラー】戦で使用してハドラーの【ベギラマ】を斬ったが、パワーアップしていた呪文の威力を殺しきれずダメージを負っている。
ヒュンケルはダイとの初戦時にダイの【メラ】に対して使用し、【ラーハルト】との戦闘でもそのスピードに対抗するために使用したが、海波斬の速度をもってしても捉えることができずにラーハルトには避けられてしまった。
 
物語終盤まで要所要所で使われていた大地斬と空裂斬に対し、海波斬はその性質を活かせる相手が殆ど出てこなかったからか、中盤以降は出番が無くなってしまった。
終盤戦でも【カイザーフェニックス】を打ち破る際にはアバンストラッシュの方を使用している。

勇者アバンと獄炎の魔王

カール騎士団の剣技に開眼した【ロカ】が編み出した【豪破一刀】をヒントに、【海底宮殿】編にてアバンが開発を始める。
自身にマトリフのベタンの重力負荷をかけて訓練を重ね、【オトギリ姫】との戦いでマトリフに呪文を解除してもらって身のこなしを飛躍的に向上させた事で完成した。