【雨のほこら】

Last-modified: 2024-04-01 (月) 13:29:50

DQ1

DQ1に登場する地名の一つ。【マイラ】から北西の海沿いにある。
偉大なる【老賢者】の一人が住んでいる神聖なほこらで、順当に行けば記念すべきDQシリーズ最初の【ほこら】
やや分かりにくい立地にあるうえ、周辺には強敵の【がいこつ】も出現するので、探索時には注意したい。
当時はまだほこらのシンボルはなかったので外観は下り階段であり、【かいだん】コマンドを使わないと中に入れない。
 
賢者は伝説のアイテムの一つである【あまぐものつえ】を守っており、主人公が真の勇者であるかを試すために、【ぎんのたてごと】を持ってくるよう要求してくる。
竪琴を持って行くと、主人公を勇者と認めて賢者は姿を消し、宝箱にある雨雲の杖を授けてくれる。
 
なお、賢者に話しかけた際に竪琴は彼に渡しているのか、アイテム欄からなくなってしまう。
この直後、宝箱を取らずにほこらから出てしまうと、再度入ったときには再び賢者が宝箱の前に立ちふさがってしまい、もう一度【ガライの墓】まで行って竪琴を入手してこなければならなくなる。
 
DQ3の時代にはまだ存在しておらず、この祠がある場所には【ルビスの塔】が建っている。
地形も大幅に変わっており、DQ1時のこの一帯は【ラダトーム】【ガライの町】方面とマイラを繋ぐ大陸でほこらはその北端にあるのに対し、DQ3の頃はこの辺りは小さな群島が点在する多島海でルビスの塔もその島の一つに立っており、地続きになっていないためDQ1の時にはラダトームから徒歩で行けるマイラにもこの後の雨のほこらの場所にもDQ1には登場しない【船】が必要になる。
南の【メルキド】【リムルダール】間もあわせて、DQ3→DQ1の間にこの一帯で大規模な地殻変動でもあったのだろうか?

リメイク版

外観がDQ2以降の「ほこら」のシンボルに変わったほか、下り階段があるのみではあるが地上部分が追加された。
リメイク版DQ1・2ではここに限らず、いきなり地下から始まっていたほこらの多くに地上部分が追加されている。
地下部分も構造が変わり、檀の上に宝箱が置かれている。
 
また、賢者と一度も話さずに竪琴を入手してから来ると、賢者のセリフが変化する。

小説版

雨が降り続いている「雨の領域」と呼ばれる場所の奥にある。
ストーリー上の役割は概ねゲームと同様だが、杖の持ち主は老賢者ではなく魔女となっている。
かつて勇者ロトを愛した事があるという人物で、杖を主人公に渡した後は銀の竪琴をあえて奏で、魔物達を呼び寄せその身を喰わせ死亡した。
 
なお、魔女は「ロトはそれっきり帰って来なかった」と語っていたが、誰から雨雲の杖を託されたのかは不明である。

CDシアター

こちらではゲームと同じく老賢者(CV:青野武)が登場。
だがこの老いぼれ、主人公アレフがロトの子孫という証拠に【たいようのいし】を見せるや否やいきなり「た~わ~け~めェ~!」と炎の呪文をぶッ放した上たいようのいしを盗んで来たと思い込みアレフを盗人扱いする。その傍若無人ぶりにアレフは思わず「な、なんて偏屈な人なんだ」と零してしまった。
 
更に「それでもロトの子孫と言い張るなら銀の竪琴を持ってこい」と言い放った上で「おぬしに出来るか?出来ま~い!」と煽ってくる始末だが、アレフは既にガライの導きで竪琴を手に入れており、アレフが奏でて魔物が押し寄せた事でようやく彼をロトの子孫と認める。(なお、魔物は彼の【ベギラマ】で一掃された)
 
そしてアレフに雨雲の杖を渡して去ろうとするがアレフに呼び止められ、【ロトのしるし】の在り処に彼を飛ばす為、今となっては彼しか覚えていないという【バシルーラ】でアレフをロトのしるしの元まで飛ばす。
 
なおこの賢者、同シアターのDQ3のメインキャラとして登場するライドと色々共通点がある。声優が同じ青野武である事、所々口調が似ている事、DQ3でも修行の果て賢者になってる事、バシルーラの呪文がDQ3の時代にあった事、バシルーラの危険性に対しても退かないアレフに「無茶な所までロトの生き写しという訳か」と答えたり(実際、CDシアター版DQ3の主人公アレルは時に無茶かつ豪胆な所もある)と、明言こそされていないがライドを彷彿させる。

ゲームブック(双葉社)

ゲーム同様、銀の竪琴と雨雲の杖を交換してくれる。
主である賢者は耳が遠く、しかも自分のセリフまで忘れている。

DQ3(小説版)

小説版DQ3では、過去の出来事が描かれている。
元々このほこらはDQ3の時代から存在していたが、【ゾーマ】が侵攻の際にその場所に塔を建て、当時から住んでいた魔女も封印されてしまった。
勇者アレルが【ルビス】の封印を解いた事で塔は崩れ去り、魔女も解放される。