【マイラ】

Last-modified: 2024-02-28 (水) 05:06:17

概要

【アレフガルド】の地、【ラダトーム】から北東にある森林(マイラの森)に囲まれた村。
DQ2やキャラバンハートの時代には既になくなっている。
ドラクエシリーズにおける温泉村の元祖。
泉質や湧出温度、湧出量などは不明だが、リウマチに効能があるとのこと。
SFC版DQ1・2の【公式ガイドブック】によると、その昔、妖精が森の奥に暮らし、笛を奏でて正しき人々に幸せを呼んでいたという。また、同書での綴りはMaira。
英語版での地名は、全機種・作品共通でKol。

DQ1

村の北側に浴場、北東に【宿屋】【武器と鎧の店】がある。また南西には【道具屋】があるが、浴場の方から回り込む必要がある。途中の扉を開ければ近道ができるが貴重な鍵1本をムダにすることになる。
村人からは南の島【リムルダール】に関する情報などが聞ける他、ここで【ゆうてい】【キムこう】を探している(リメイク版には登場しない)。
なお村北西の【毒の沼地】に囲まれた場所に陣取る【老人】【ロトのつるぎ】以外を装備しているとダメ出ししてくるが、よほどレベルが高くない限り並の武器で【りゅうおう】を倒すことは不可能に近いのでただの言いがかりというわけでもない。
 
ストーリー上は【ガライの町】【ローラ姫】をさらった魔物が東へ飛び去ったという情報を聞いてからこのあたりを訪れる形になる。
ガライの町は無料回復できるラダトームに近いこともあって、拠点として利用するかどうかは人にもよるだろう。
しかしマイラのあたりまで来ると敵も強くなり、そう頻繁に行き来するにも面倒なので拠点として利用する価値はある。
ひとまずは、この周辺で沼地の洞窟を抜けるのに必要なだけのレベルと装備を整えておきたい。
 
浴場の南には【ゴーレム】を眠らせる【ようせいのふえ】が埋まっている。しかし今作では妖精の笛を入手しなくてもクリアできるため、この村には必ずしも寄る必要は無い。
ちなみに【よく使う20文字のカタカナ】による文字制限があるため、温泉の効能は「りゅうまち」と表記されている。残念ながら温泉につかることはできない。
 
道具屋ではラダトームのものに加えて【キメラのつばさ】がある。リムルダールには道具屋自体が存在しないうえ、少なくとも一度は【かぎ】を購入してラダトームへ戻らなければならないため、1つは買っておくべし。
武器と鎧の店でラダトームでは買えないものは、【てつのおの】【てつのよろい】【はがねのよろい】である。
宿代は1泊20G。

リメイク版

広場にはDQ1で唯一の【井戸】が設けられた。入ることはできない。
【ぱふぱふ】娘がリムルダールからここの浴場に移ってきている。20Gかかるので注意しよう。
宿代は1泊12G。
タンスから【ぬののふく】【ちからのたね】を入手できる。
SFC版とガラケー版では木漏れ日の描写がある。ただしスマホ版ではなくなっている。
 
スマホ版以降では前情報無しで地面がキラキラしており、簡単に笛を入手出来てしまう。
正直、この段階で入手しても使い道がなくて持て余すだけなので即効預かり所行きになるだろう。

小説版

戸数は200あまり。
 
【かげのきし】に襲われ激流に落ちた主人公アレフが、この村に住む道化師マヌエルに助けられる。
影の騎士はその後村を虱潰しにして行ったらしいが、アレフが匿われていた地下室には気付かなかった。
なお村人に危害を加えた様子は無く、単に虱潰しに探しただけだった様子。

ゲームブック(双葉社)

宿屋を薄気味悪い【老婆】が経営しており、泊ると【HP】は全快するが、その後気疲れで若干ダメージを受ける。
なお、なぜか付属のアレフガルドMAPに載っていない。描き忘れか?

DQ2ゲームブック(エニックス)

原作のDQ2では存在しないが、エニックスゲームブック版では存在しており、DQ3のジパングの刀鍛冶の子孫と思われる人物が、ボロボロの「王者の剣」を「ロトの剣」として蘇らせてくれる。

DQ3

DQ1と違ってラダトームとは陸続きになっていないため、訪れるには【船】が必要。
位置関係自体はDQ1と変わっていないのでマイラはラダトームから見て北東に位置するのだが、なぜかラダトーム城では南回りの航路で向かう事を勧められる。
同じく船でないとアクセス出来なくなった【聖なるほこら】の存在に気づかせるためか、それとも妖精の笛を拾う前に手前の【ルビスの塔】へと入ってしまうのを防ぐためか。
 
構造はDQ1とほぼ変わらないが、道具屋が2階建てである。浴場はこの時代からすでにあるが、効能についての台詞は無い。
DQ1では老人がいる北西の助言所には作中に4人しかいない「うつむき婦人」がおり、【ひかりのたま】の効果について話が聞ける。FC版DQ3ではこの周囲に毒の沼地はない。
やはり妖精の笛が村の中のDQ1と同じ場所に埋まっている。DQ1と違って今度は必須アイテムであり、必ず1度はこの村に寄らなければならない。
また、【やまたのおろち】から逃げてきたという【ジパングの刀鍛冶】が道具屋を営んでおり、【オリハルコン】を売ると【おうじゃのけん】を作ってくれる。
 
武器と防具の店では【みずのはごろも】を買える。
リメイク版のすごろく場の存在も含め実入りも多いので早めに来訪したいところだが、アレフガルド到達直後のレベルでの船旅は【クラーゴン】が脅威。
無事上陸までこぎ着けても【ふぶき】【こおりつくいき】)を吐く【スカルゴン】【メラゾーマ】を放つ【サタンパピー】等が待ち構える。
ラダトーム以外で最初に聞ける町(村)の名前だが、オリハルコンがなければまた持ってくる二度手間があるので、まずはラダトーム周辺(や【岩山の洞窟】)で鍛えつつ徐々に探索範囲を広げて【ドムドーラ】まで進んでからオリハルコン(と妖精の笛の情報)を拾ってこちらに向かうのが無理がないだろうか。

リメイク版

浴場に【ちいさなメダル】が落ちているほか、北西部にはDQ1と同じく毒の沼地がある。村の中心にはリメイク版DQ1と同じく井戸が設けられた。
 
SFC・GBC版では井戸の中になぜか巨大な【すごろく場】がある。
入口では店員らしきあらくれが「いらっしゃいいらっしゃい!マイラ温泉名物すごろく場はこちらだよ!」と客寄せしていたり、中で老人が「こんな所にこれほど大きな遊びもんがあるとは…さすが温泉町じゃのう」と感心しているが、中から声がするのを訝しまれたり何年も人目を忍んで隠し果せる上の世界とは違ってアレフガルドでは井戸の中に入ったり施設を設けるのは自然な事なのだろうか…。
スタート直後に左右に分岐し、DQ5も含めてDQのすごろく場で唯一ゴールが2つある。それぞれのゴールで【グリンガムのムチ】【ひかりのドレス】が入手できるので、できれば両ルートともクリアしておきたい。
店(よろず屋マス)で【ドラゴンローブ】の他に【らいじんのけん】も買える。いずれも高額で、特に雷神の剣は65000Gというとんでもない値段なので狙うならば事前にしっかり元手を用意しておく必要があるが。
ゲームクリア後の報酬にもなっている【やみのころも】がひっそり宝箱マスに仕舞われていたり、複数所持が難しい【せかいじゅのは】がタンスの中に入っていたりと、終盤のすごろく場らしく道中に落ちている物もかなり豪勢である。
なお、このすごろく場は【ミミック】が潜んでいる宝箱があるので注意。すごろく場なのでインパスが使えないのも厄介。このすごろく場を作った人はどうやってミミックを調達したんだろう?
 
村の普通の武器防具屋でも【けんじゃのつえ】などの新商品が入っている。
賢者の杖は【ラダトーム北の洞窟】に挑戦するまでには調達しておきたい。
既存販売品の水の羽衣も賢者が装備可能になった事もあり店の地位はより向上した。
道具屋にも【スライムピアス】という新商品が並ぶが、こちらはほとんど見向きもされない。

小説版

ここに妖精の笛があるという情報をラダトーム城でもらい、訪れる事になる。
原作ゲームとは違い、ラダトームから陸路が繋がっている。

CDシアター

長旅と激戦で腰を痛めた道案内の【ガライ】の療養の為訪れる。
ジパングの刀鍛冶サスケとヨシリィから勇者アレルの父【オルテガ】が此処に訪れていた事を聞かされ、息子であるアレルにオルテガの為に鍛えた【ひかりのよろい】を授ける。
しかし、アレルは知らず知らずのうちにまだ見ぬ父に依存してしまうようになり、暫くの間身勝手な言動をとるようなってしまう。
 
更にバラモスとの戦いで重傷を負った女戦士ステラと賢者ライドが此処の温泉で回復しセクハラ騒動を経てあまぐものつえを手土産に合流し、ステラがアレフガルドの地理を学んだ為ガライとは此処で別れる。
 
…などなど、アレフガルドでの旅における大きな転機の舞台となる。

ビルダーズ1

【3章 マイラ・ガライヤ編】の拠点として登場。
活発化した火山活動による環境変化でかつての豊かな森は完全に失われ、枯れ木がその痕跡を残すのみとなっている。
 
この地の住民は、【メルキド】【リムルダール】を復興してきた影響でわずかながら奪われた物を作る力を取り戻しているらしく、最初に旗を立てると訪れる(戻ってくる)【ガロン】にはこの時点では「誰でも持っている当たり前の力だろ?」的な事を言われる。
 
すでに各地が廃墟と化している今作だが、崩れた町並みは他のアレフガルド各地の町の跡地よりもマイラの原型を強く留めている。
【主人公(ビルダーズ1)】【希望のはた】を立てる以前から日々魔物達と戦う【あらくれ】達がアジトとして利用していたそうなので、ある程度は整地されていたのかもしれない。同時に【りゅうおう】もこの地で抵抗を続ける人間を脅威と見たのか竜王軍の拠点がすぐ近くに存在する。
 
全体住民の半数が筋肉マスクの【あらくれ】達で構成され、しかもやたら筋肉を推してくる。周囲が灼熱の溶岩地帯だったり、荒地だったりするのも相まって非常に暑くむさ苦しい。
一方で以前の町のような何もなかった絶望的な状況からの始まりとは打って変わり、住民が進んで魔物と戦うという意志を持っている事にはこれまでにはなかった頼もしさを感じる。とはいえ、主人公が到着するよりも前に竜王軍の総攻撃によって住人が散り散りになってしまっており、他の地域と同様、非常に追い詰められた状況から巻き返しを図ることになる。
 
マイラといえば温泉だが、本作ではその温泉は共に戦うあらくれ達のコンディションに影響する重要なポイントとなっている。

アベル伝説

ゲームとは打って変わって、最初の港町として5~7話で登場。中央大陸からトフレ大陸に渡る船に乗るために訪れる。
【バラモス】の影響で海(竜海峡)に黒い霧がかかり、さらに灯台の光源まで何者かに盗まれていたため、船を出すことができない状態になっていた。
町は賑わっているが、密輸団が蔓っており、【アベル】は賊に誘拐されていた少女【ミグ】を助け、その祖父【バスパ】に船を出してもらうよう相談を持ちかけたところ、【火の民の神殿】から光源となる「ブレスストーン」を取ってきてくれと依頼される。ゲームでいうところの「お使いイベント」である。
アベルたちは無事にブレスストーンを手に入れ、バスパの船で灯台の光を頼りに対岸の【ルプガナ】へ船出する。
 
なお冒頭で「最初の港町」と書いたのは、この作品には港町がいくつも登場するため。このマイラとルプガナの他、【ヴェルギン】【マインツ】【ドランの都】【コナンベリー】がある。