概要
DQ5に使われる楽曲の1つ。【全滅】の曲。
構成=A:16小節、B:10小節
調=ヘ短調(Fm)
BPM=A:54、B:62(NHK交響楽団)
拍子=4/4
DQ5では全滅曲が重要なイベントで使われるようになったからか、力の入れようが凄まじく、これまでのドラクエの中では最も長い全滅曲である。
終始重く暗い曲調で、BPMも54と非常に遅い。
Aの部分ではまず低音の弦によって重苦しい旋律が奏でられ、続いて甲高く泣き叫ぶような旋律が高音の弦によって奏でられる。
Bの部分では少しテンポを上げ、引き続き悲壮的な弦楽器のメロディの裏で、あまりにも残酷な運命に拍車を掛けるかの様にティンパニが静かな鼓動を刻む。
オーケストラ版では、この曲の終わりにチューブラーベル(※オーケストラ・チャイムとも呼ばれる、のど自慢の鐘を鳴らすのに使われるアレ)が使われる。ドラクエの交響曲でチューブラーベルが使われるのはこの曲だけ。
そして、この曲から【聖(ひじり)】につながるメドレーの形を取る。
通常戦闘曲【戦火を交えて】とボス戦闘曲【不死身の敵に挑む】には、この曲のメロディが隠されている。
DQ5
【全滅】時と、シナリオ上鬱なシーンで使用されるBGM。
幼年時代の最後と、青年時代前半から後半への移り変わりという、ストーリーの大きな節目ごとにこの曲が流れる。いかに【主人公】が過酷な人生を歩んでいるかがわかる。
幼年時代は主人公を人質に取られた【パパス】が【ジャミ】【ゴンズ】の攻撃を受け「パパスは しんでしまった!」と表示された直後から流れ続ける。
焼死シーンで流れているため鬱になったプレイヤーは後を絶たなかったとか。
青年時代では、主人公が【石化】して置かれていた屋敷の庭で【ジージョ】が攫われた後、季節が巡り時が流れるシーンでこの曲が長々と繰り返されるため、本当に鬱になったプレイヤーも多いだろう。
リメイク版
【デモンズタワー】で石化した直後の場面でも使われる。
またPS2版の幼年時代では、パパスがジャミとゴンズに痛めつけられるシーンが一人称の戦闘画面ではなく三人称視点のイベントとして3Dで生々しく映し出され、このシーンからこの曲が流れ始める。
ユアストーリー
幼年時代の最後ではPS2版での使われ方に近い。
そして青年時代前半ではやはりリュカがゲマに石化させられ、【ビアンカ】が【大神殿】に連れてこられたシーンにかけて、『聖(ひじり)』へ連続する形で使用。
青年時代後半では【大神殿】で【マーサ】が結界の中から語りかけるシーンで使われた。
DQ10オンライン
Ver.6.4よりイベントシーンで使用。
詳しくはこちらを参照。
DQ11
こちらでも鬱なシーンで使用されている。使用場面は以下の3か所。
- 【異変後】の【ユグノア城跡】の地下で【嘆きの戦士】を倒した後、【ロウ】が嘆きの戦士の正体が【アーウィン】である事を告げるシーン
- 過去のユグノア城の地下でアーウィンが【魔道士ウルノーガ】の憑りついた【デルカダール王】に殺されるシーン
- 過ぎ去りし時を求めた後で【ローシュ】が【ウラノス】に殺されるシーン