【せかいちず】

Last-modified: 2023-08-30 (水) 12:47:47

概要

リメイク版DQ2(ガラケー版まで)とDQ6(SFC版)、DQ8に登場するアイテム。
その名の通り世界中の地形が描かれており、移動中に使うと地図画面に切り替わって主人公たちの現在位置がわかる。
あくまでただの【地図】であり、魔力によって自動的に描画されていく【ふしぎなちず】とは異なる。
DQ4では【たからのちず】、DQ5では【たびびとのちず】と、微妙に名前が異なるものが登場している。
 
当然ながら、現実では目的地の場所を調べたりする目的で世界地図を持って旅に出ても、かさばるばかりで役に立たないことこの上ない。
これが役に立つのも、歴代勇者一行の行動範囲の広さとDQ世界の狭さゆえである。
何よりも世界のどこでも正確な現在地が表示されることが大きい。
GPSがなくとも、六分儀とクロノメーターがあれば世界地図上の現在地はかなり正確にわかるが、これらの道具がドラクエ世界にあるのかどうかは不明。
そもそも、全世界に時差が全くない…というか、そもそも球状天体ですらなさそうだが。
なんらかの魔法で現在地がわかると解釈するのが妥当だろう。
 
シリーズによってはプレイヤーの現在位置しか知ることができないため、フィールドのマップを暗記しているプレイヤーにとっては必要のないアイテムとなる。

DQ2

SFC・GB・ガラケー版

SFC版で「せかいちず」の名で初登場。
非売品で、【竜王の城】の地下7階の宝箱に入っている。
FC版ではどこにあるか非常に判り辛かった【ザハン】【海底の洞窟】、さらに1ドットでわかりづらいが【精霊のほこら】も掲載されており、リメイク版での難易度低下に一役買っている。
 
なお、地図に【ロンダルキア】の地形そのものは掲載されているものの、ロンダルキアでは使えない。SFC版ではロンダルキアの外周を歩いて画面端を観察しても、FC版と違ってロンダルキア外の地形が見えないため、ここがフィールドそっくりの別マップだとわかる。その辺についてはロンダルキアの項目も参照。
 
スマホ版以降では最初から地図表示ボタンで地図閲覧が可能となったため、アイテムの「せかいちず」は削除され、それに伴い竜王の城の宝箱の中身はお金に変更されている。

ゲームブック(双葉社)

FC版を原作とした同書では、SFC版に先駆けてアイテムとして登場していた。
上巻と下巻の間に作者から奪い取ってきたと明言されている。

DQ6(SFC版)

【夢の世界】の地図として登場。【現実の世界】では不思議な地図を使う。
 
【シエーナ】のバザーで定価3000Gでのところを2000Gで買えるが、値切り続ければ最終的に200Gにまで下がる。
【ビルテ】救出後は、最初から200Gで売られている。
さらに【空飛ぶベッド】入手後には10Gにまで値下がりしているが、
ここで買おうとすると「今まで地図なしで旅してきたなんて、その根性が気に入った!」などと言って、タダでくれる。
一品物なので、慣れたプレイヤーなら入手を延ばしてタダで貰おう。
 
なお、戦闘中に使うとなんと丸めて敵を叩くという暴挙に出ることができるが、ダメージは入らない。
 
不思議な地図と異なり初めから全世界の地形が掲載されているが、その代わりこちらには町やダンジョンのある場所が光る機能は無い。
そのため地図アイテムとしての機能は劣る。
入手時に封印されている地域【ダーマ神殿】【メダル王の城】【カルベローナ】【ゼニスの城】)は黒抜き(実際には森林地帯と同様の濃い緑色。この状態のカルベローナ地方は海のド真ん中の為、他の地域に比べ違和感が強い)にされており、イベント進行に合わせて随時書き足されていく。
 
リメイク版ではデフォルトで地図が見られるので登場しない。
SFC版のシエーナに相当する【マルシェ】のこの店では代わりに【とうぞくのカギ】が売られている。隅っこの商人涙目である。

DQ8

表記は「世界地図」
フィールド上で□ボタンを押すことで開閉でき、拡大・縮小も切り替えることができる。
地図上には主人公たちの現在地だけでなく、主人公が向いている方向(カメラアングルの方向ではないので注意)も表示される。
 
開始時は所持しておらず、【マイエラ修道院】での濡れ衣イベントの後に【マルチェロ】から渡される。
本作ではフィールドマップが3D化したことで、プレイヤーが自力で現在地を把握しづらくなっており、これが無い序盤はちょっとフィールドの脇道に逸れただけで、元来た道を見失って容易に迷子になる。
フィールド上に点在する【宝箱】【スカウトモンスター】を探索するときなどはほぼ必須。
【暗黒大樹の葉】が表示されたりと、作中では非常に重要な役割を担っている。
 
そのため、入手後は冒険の利便性は別ゲーと言ってよいほど格段に向上する。主人公たちはマルチェロにもっと感謝した方がいい。

リメイク版

さすがに最初から所持していないのは理不尽な仕様ということになったのか、主人公たちが最初から所持しているように変更された。
そのため、マルチェロはお詫びの品を何もくれなくなり、唯一の美点を失ってただのキザで嫌味なM字ハゲと化した。
何でもいいから、何か代わりとなるアイテムを用意するぐらいのことができなかったのだろうか…。
まあ、その代わりに追加ダンジョンでこれ以上なく汚名返上してくれるが(スマホ版を除く)。