【ゾンビマスター】

Last-modified: 2024-02-26 (月) 00:28:07

ここではDQ3などに登場するモンスターについて扱います。
同名の称号については【ゾンビマスター(称号)】を参照。

概要

DQ3で初登場したモンスター。
楕円形の仮面をかぶった部族のような姿をしている。
色違いに【シャーマン】【マクロベータ】がいる。

DQ3

シャーマンの上位種であり、この系統では中間種。
さらなる上位種にマクロベータがいるが、知名度や体感的な厄介さについては、このゾンビマスターの方が遙かに上である。
もっとも、マクロベータはあまりにもマイナーなことで(一部で)逆に有名だったりするのだが。

通常エンカウントは【サマンオサ】周辺および【サマンオサ南の洞窟】と、サマンオサ地方のみ。この他、【どくどくゾンビ】【グール】に呼ばれて出てくることもあるが、とにかくサマンオサ南の洞窟での印象が強いだろう。なお、時期的にも演出的にもピッタリな【幽霊船】には出現しない。
 
行動はサポートがメインで、通常は打撃攻撃を行わず、【くさったしたい】を呼び出したり、【ベホイミ】【ザオラル】による回復・蘇生、さらに【マホトラ】でMPを補給する。ベホイミは、自分と仲間の両方にかけてくる。
ザオラルの効果は、こちらが使用する時と同じで、半分のHPで復活し、失敗することもある。
腐った死体は上位種も下位種もただ呼ぶだけだが、こいつの場合はのっけから1体連れて現れることもある。さらにサマンオサ地方の一部ではこいつ×2、死体×4の固定パーティーが出現する。
FC版では呼ばれた個体は腐った死体を呼び出せないが、リメイク版だと呼ぶこともあるので、ゾンビ同士仲良く共演の仲介役にもなっている。
【スー】の周辺ではどくどくゾンビとシャーマンが同時に出現することもあるので、こちらはFC版でもどくどくゾンビ1匹+シャーマンという組み合わせの場合に限り仲良く下位種と共演というのが実現する。逆の並びならゾンビマスターは呼ばれず、代わりにゾンビの方が共演を果たす。
リメイク版ならこのような制限がないので二組が仲良く共演する姿も見られる。
 
非常に厄介かつ鬱陶しいモンスターの一種として知られる。その理由は、増援行為でも、ベホイミでも、ザオラルでもなく、他ならぬマホトラにある。
行動自体は確かに多彩なのだが、【判断力】が高く設定されており、ベホイミやザオラルは必要無いと判断すればキャンセルし、こちらの先頭キャラがLv34以下だと逃げるもキャンセルし、スペースがなければ仲間呼びもキャンセルし、残った選択肢であるマホトラを優先的に唱えてくる。
つまり、1ターン目はこちらのMPが0でない限り、ほぼ確実にマホトラを唱えてくる鬼畜仕様。
素早さが67と高めで、何度も現れてマホトラを連発し、こちらのMPを容赦なくすっからかんにしてくる。
MPのないキャラにはマホトラは使わず、こちらのMPが空になるとマホトラ無駄撃ちを控え、行動パターンにない通常攻撃も使い出す。
特にサマンオサ南の洞窟では、こいつらの集団によるマホトラ連発のせいで、あっという間にMPが枯渇してしまう。
おまけに最大HPも「120」とやたら高い。打撃で速攻で沈めようにも、初遭遇時点ではかなり難しい。幸い攻撃呪文の王道である炎系呪文は弱耐性で比較的効きやすいことから、モタついている間に奪われてパーになるぐらいなら、早く倒すために使ったほうがマシと割り切ったうえで、【メラミ】【イオラ】を惜しみなく使おう。
こちらからのマホトラも一応効くが、3割の確率で外してしまう。それに対して、向こうのマホトラは100%の確率で効いてしまうので、明らかに分が悪く、焼け石に水になることも多い。
一応確率論で言えば3対2でかかれば互角に奪い合える・・・とは言うものの、この時期にこちらのパーティにマホトラを覚えている仲間が3人いるなんてのは、特殊なプレイスタイルでもない限り難しいだろう。仮にいたとしても、必ず効くとは限らないので安定はせず、3人の行動が止まってしまうため時間もかかる。
そんな無駄なことをする暇があるなら、すばやく殲滅すべきである。MPの補給目的なら、【シャドー】あたりを狙うほうがいいだろう。
最大4体で出現するシャーマンと違い、2匹までしか出現しない(他のモンスターと組む場合ならある)のがせめてもの救いか。
 
倒すと稀に【せかいじゅのは】を落とす。

リメイク版

SFC版からシャーマンとの配色がなぜか入れ替わっており、以降の作品でもリメイク版のカラーが基準となっている。
出現率と出現数がさらに増加したことで、場合によってはFC版の時以上に鬱陶しい敵と化した。
最大4体もの集団で出現するようになったので、モタモタしてるとあっという間にこちらのMPがスッカラカンにされてしまう。呪文を唱える際のアニメーションが長いのも、鬱陶しさに拍車をかけている。
4体で現れて先制攻撃された場合、全く何もできないままMPがどんどん減らされ続ける。鬱陶しいことこの上なし。
それでいて回復・蘇生魔法で戦闘を長引かせようとするうえに、倒しても倒しても頻繁に出現する。本作でも屈指の鬱陶しさを誇るモンスターである。
対策は大きく変わっておらず、MPを惜しまず全力を投入して速攻で倒すしかない。
 
ただし、FC版に比べればダンジョンのモンスター出現率自体が下がっており、味方側のステータスの強化、および鞭やブーメランなど攻撃のバリエーションの増加によって倒しやすさもかなり上がっている。
【ふくろ】の登場によってアイテムを大量に持ち込めるようにもなっているため、サマンオサ南の洞窟に突入するレベルにもよるがFC版ほど絶望的な状況になることは少ない。
GBC版ではなぜかMPのない仲間にもマホトラを無駄撃ちするようになった。

知られざる伝説

偽のサマンオサ王(【ボストロール】)が勇者【サイモン】を追放する際、護衛として付けた2人の【兵士】に擬態していた。
サイモンを【ほこらの牢獄】へと送り届けたのは彼らという事になる。

小説版

サマンオサ南の洞窟で、腐った死体を連れてパーティを襲撃した。

DQ11(3DS版)・DQ11S

約30年ぶりの本編再登場。肌の色が薄紫色になった。
【冒険の書の世界】その後のバラモス城に出現。
MPを奪ってくるのは相変わらずだが、呪文ではなく【マホトラおどり】に変わっている。その他、ベホイミや【リビングデッド】を呼んだりする。
ザオラルは使用できなくなった。
 
ドロップアイテムは、ノーマルが【めざめの花】、レアが【せかいじゅのは】

トルネコ2

【ゾンビ系】。不思議のダンジョン41Fからの第二次ゾンビゾーン等に登場。
DQ3でのマホトラ魔っぷりを反映してか杖の回数を1減らす技を使うことがある。【シャーマン】と違って呪い攻撃や仲間は呼ばない。
壺の中にある杖には使ってこないので、呪ってくるシャーマンより楽かもしれない。
いらない杖を出しておけば相手の隙を作ることもできるし、それほど厄介な相手ではない。
 
また、ゾンビ系モンスター共通の行動に、隣接した【お墓】からモンスターを復活させる能力があるが、
ゾンビマスターの場合は視界内に墓を見つけたらわざわざトルネコよりも優先して復活させにいく性質がある。
そのため、最初のゾンビゾーンでは墓を部屋の隅に固めることで復活を防げたが、こいつが居るフロアでは通用しない。
 
なお、公式ガイドブックには「ザオラルを唱えて、その部屋でお墓に入っているゾンビ系モンスターを生き返らせる」
と書かれているが、それらしい能力は持っていない。
ちなみに【メガザルロック】はゾンビマスターと同様にお墓に近づいた上でメガザルを唱える。
おそらく、ゾンビ系という性質上「ザオラルを唱えた!」と表示(別個行動を設定)せずとも
お墓からモンスターを生き返らせることは可能なため、効果範囲が部屋のザオラルは実装されず、
メガザルロック同様お墓の蘇生を優先させる仕様となり、公式ガイドには設定の名残が残ったのだろう。
加えて、蘇生範囲が部屋全体だとただでさえ大変なゾンビゾーンの大型モンスターハウスの難易度が
さらに上がってしまうという可能性も考慮されたのかもしれない。

トルネコ3

HP55、攻撃23、防御18。経験値60(レベル1のステータス)。
【ゾンビ系】【杖系】【魔法系】で3つの系統に属する。
【密林島の発掘場】で初登場。以降【魔物の巣】7F、【封印の洞くつ】【異世界の迷宮】に出現。GBA版では【テーマ別モンスターハウス】のゾンビハウスとマジックハウスにも出現する。
密林島の発掘場や異世界の迷宮では周りはゾンビだらけのなか出現するので注意。
魔物の巣ではゾンビだらけの10Fではなく、杖系の魔法使いたちが集まる7Fに出現する。
 
特殊能力は前作よりパワーアップし、不思議な言葉を使って、所持している杖のうちの1つの回数を一気に0にしてくる。
直接防ぐ手段は無いが、事前に杖を壺の中に入れるか足元に置くことで防げる。
杖は残り回数のある物を優先的に狙われるが、此方が杖を持っていなくても使うので
対処さえ出来ていれば隙だらけになる事も多い。
なお、こんな名前でありながら下位種の【シャーマン】と違って、くさった死体を呼ぶことはない。
一応ゾンビ系共通の特殊能力としてお墓を復活させることは出来るが…。
 
仲間にした場合、杖系に属するモンスターを封印状態にすることができる。これらの敵は非常に厄介なので封印できるのは優秀だが、応用の利かない能力なので使い勝手はいまひとつといえる。
本編でも【異世界の迷宮】でも、上位互換の特技を持ち、より登場が早く、より成長しやすい【メイジももんじゃ】の存在があるのが痛い。
 
余談だが、種族名のゾンビマスター。
名前からはゾンビ系最強に思えるが、初期ステータスは後のダンジョンに出現する【かげのきし】【しりょうのきし】【どくどくゾンビ】の3体に劣り、どくどくゾンビが最強である。
しかし、ゾンビ系のほとんどが【普通・早熟】タイプかつ成長限界がレベル9のなか、シャーマン種属は唯一の【防御・晩成】タイプで成長限界もレベル99。
下位種と異なり杖系モンスターを牽制でき、ドーピングできない防御力も良く伸びるため最終的には強くなる。よってフルドープすれば事実上ゾンビ系最強となり、種族名に相応しい活躍を見せてくれる。
ゾンビ系のマニアにとっては仲間にする価値は十分あるだろう。

少年ヤンガス

【いにしえの闘技場】に登場。
【のろいのつぶやき】を使うようになり、純粋なシャーマンの上位種族っぽくなった。また、【おどりむこう】を所持している。
呪いは非常に厄介なので、喰らっても短時間の鈍足で済む仲間モンスターに頼りたいところ。
そして【魔導の宝物庫】の100F以降にもランダムとは言えダラダラと出てくる。
【かげのきし】と並んで最も油断ならない相手である。
 
成長限界はレベル20。
デフォルトネームは♂が「ゾンダス」、♀が「ビスータ」。
配合パターンは【スーパーテンツク】×【くびかりぞく】or【バーサーカー】
【アイアンダッシュ】との配合でマクロベータ、【キラーマンティス】との配合でバーサーカーが生まれる。
♂はヤンガスがやられたらゾンビにしてこき使ってやるだの、ヤンガスをゾンビにして仲間にするのが夢だと言い出す。
一方で♀はヤンガスは将来いいゾンビになれると保障までしてくれる。
カンベンしてくれ…。

ライバルズ

第4弾カードパック「モンスターもりもり物語」にて実装。戦士専用のレア。

4/5/4 あくま系
召喚時:ゾンビ系の味方ユニット1体に「死亡時:このカードを手札に加える」を付与する

名前の通りゾンビを補助する効果。
【ぼうれい剣士】などの攻撃力が高いユニットに使うことで、【黒騎士レオコーン】の弾として使い回すことができる。
こいつ自身はあくま系であるためレオコーンの効果で走らないので注意。