【マスター・ライラス】

Last-modified: 2024-03-10 (日) 05:04:22

DQ8

【トラペッタ】で暮らしていた老人で、【七賢者】の一人【マスター・コゾ】の末裔。ストーリー中では故人である。
英語版での表記はMaster Rylus。
 
【ドルマゲス】に魔法を教えた師匠だったがそのドルマゲスに殺されてしまい、七賢者の末裔連続殺人、その最初の犠牲者となった。
【主人公】達がトラペッタに到着した時(≒物語開始時)にはすでに亡くなっており、その姿も最後まで全くわからずじまい。恐らく七賢者の末裔達の中で最も影が薄いと思われる。
彼と接触する機会はないが町の人々の話によると偏屈だが根は優しいじいさんだったとのこと。
 
厳しい師匠だったらしく、ドルマゲスは修行に耐え切れず逃げ出したのではないかと語られていたのだが……。

3DS版

CV:山野史人(【オディロ】とのダブルロール)
 
大敵ドルマゲスの過去のエピソードに登場した事により、オリジナル版から一転し、賢者の子孫中でもトップクラスの存在感を得た。
結った白髪に白髭を蓄えた仙人のような容姿に加え、大まかな人物像も判明する。 
少なくともトロデーンに封印されていた杖について知っていた模様。
魔法のみならず薬学にも詳しかったらしく、死ぬ寸前まで薬学の調合に没頭するほどだった。
 
追加エピソードの内容は、町人から聞ける話のまとめ+いくらか語られていなかった部分を拡充する形で構成されている。
また、町人の話を聞いているとより話の全体像が掴みやすくなるため、暇ならトラペッタの人々にリポートをして回るのも良いだろう。

どのようにして彼は殺されたのか

ドルマゲスを弟子にとったのはいいが、ライラスは薬学研究に没頭するばかり。
ドルマゲスには数年もの間、雑用ばかりやらせており、魔法について一切教える事はなく、自身の保有していた魔法についての文献なども一切の閲覧を禁止するほどであった。
ある日、ドルマゲスが独学で少しでも魔法を学ぼうと無断で文献を閲覧していたため、激昂し「こんな簡単な言い付けも守れんとは。これでは犬でも飼っていた方がましだ」と侮辱。
これが原因でドルマゲスは文献で読んだ王家の杖を盗む凶行に及んでしまった。
だがドルマゲスが帰ってきてからは先の侮辱について謝罪、それどころか彼の口から語られたのは意外な事実だった。
「今まで作ってきた薬は実は魔道の適性のないドルマゲスの為に作っていたものでそれがようやく完成した。これがあればドルマゲスの魔法の才能を開花させることができる。そして修行を積めば上級の魔法を使えるようになる可能性もある」と。
つまり一見冷遇しているように見えた彼の行動は、魔法の才のないドルマゲスがきちんと魔法を使えるように尽力してのものだったのである。
しかし既にラプソーンの意思に乗っ取られていたドルマゲスにもはやその言葉は届かなかった。
弟子の異変と杖に気づくも抵抗できず、ドルマゲスは躊躇なく師匠を杖で刺して殺害、「悲しいなぁ 悲しいなぁ。」と呟きながら何処かに消えていくのであった……。
この際に住居も焼き払われており、ライラスの長年の薬学の研究もまた灰燼に帰すこととなってしまった。
この時ドルマゲスの呟きを聞いていた住人(例のふとっちょおじさん)がおり、彼の口癖を真似る理由付けにもなっている。
 
ちなみにドルマゲスは何度もこのセリフを口にするが、ライラスを刺殺した時の1回目は本当に悲しそうな口調になっており、トロデ王もこの悲しいすれ違いについて「少しでもライラスの言葉が届いていればこんな結末にはならなかった」と哀れみを見せている。
 
研究の内容について説明しなかった理由は不明だが、研究は数年に渡るものでかなり難航していた様子。
つまり
「研究自体が非常に難しいので、期待だけさせて完成できなかった場合を考えていた」か、
「魔法が使えるようになる便利な薬があるのなら修行なんてしなくていいんじゃないか…という安易な考えを持たせないため」
のどちらか(あるいは両方)だったと考えられる。
文献の閲覧を禁じていたのは暗黒神や杖にまつわる危険な情報も含まれるため情報流出による悪用を防ぐためと思われる。
もっともドルマゲスは魔法を学ぶために弟子入りしたので、魔法の修行を一切させてもらえないとなれば何のために弟子入りしたのかわからなくなるだろう。
まして「一見無意味に思える修行も後から振り返ってみればちゃんと今の自分に役に立っているのだ」ということだったとしても、それはある程度成果が出てから初めて実感できるもので、数年頑張っても進展がまったくなかった彼にそれを理解しろというのはなかなか酷というもの…
 
結果論ではあるが、七賢者の末裔でありながら、その不器用な性格でラプソーン復活の遠因になってしまったのは皮肉と言う他ない。
適正の無さが判明した時点で弟子入りを断るにしろ、補うための研究についてはっきり話すにしろ、ドルマゲスともう少しコミュニケーションを取っていれば防ぎようもあっただけに、やるせなさは随一。

トレジャーズ

お宝として【ライラスのフラスコ】が登場。