【リファ族】

Last-modified: 2022-02-13 (日) 16:38:15

DQ7

本作に登場する民族(【種族】)の一つで、【聖風の谷】に住む一族。
【かぜのせいれい】のご加護を受けた一族で、大地の精霊を崇める砂漠の民とは対の関係にあるといえる。
基本的には、【天使】【天空人】のように背中に翼を生やしており、キャラクターとしては成人の男女や子供など多様なグラフィックが存在する。今作から3D表現となったマップを活かし、水平移動だけでなく垂直方向にも移動できるのが特徴。

過去

【過去の世界】の聖風の谷では背中に翼を持っており、自由に空を飛べる。ただし完全に自由自在に飛行できるというほどではなく、風が吹いた時にそれを受ける事で飛べるらしい。したがって、「本来は」風が吹いていない時は普通の人間と同じように地面を歩いて生活する。
聖風の谷は谷だけあって高低差の激しい地形のため各所に階段が作られているが、これはリファ族でない旅人のためのものというだけではなく、風が吹いていない時にリファ族自身も利用するものだった。
 
【主人公】一行が聖風の谷を訪れた時点より20年以上前までは、このように自然に吹く風のみに身を任せ、必要に応じて自らの足で地面を歩く生活をしていた。
しかし20年前に【神の石】が落ちてきて以来、常に風が吹き続けるようになったため、リファ族はいつでも好きな時に飛んで移動できる生活を手に入れ、自らの足で歩かなくなってしまった。
歩かなくなった事に加え、風を受けると体そのものも軽くなっていたようで、【ヘルクラウダー】の作った黒雲で風が止まった際には、うずくまって身を起こす事すら出来なくなるほどリファ族の体は弱りに弱りきってしまっていた。
宇宙から帰って来た宇宙飛行士を想像すると分かりやすいだろう。
 
生まれつき翼が無く、風の有無に関わらず自分の足で歩く生活を続けていた【フィリア】は闇に包まれ風が止まった時でも今までと変わらず動くことが出来た為、主人公達に同行して【リファ族の神殿】の扉を開ける役を受け、谷に風を取り戻すことに成功する。

現代

数百年の時が流れた【現代の世界】では、誰一人として翼を持たなくなっている。伝承こそ残ってはいるものの、翼の生えた人間などいる訳が無いと誰もが考えていた。
彼らはグラフィックも一般の【人間】と同一のものになっている。
 
だが、ある時突然族長の【セファーナ】に翼が生えて来る。
セファーナは自分に起きたことに悩み2ヶ月もの間、家で隠れるように生活をするが、復活した神によって大地が封印されたことにより、行動することを決意。
翼に導かれるようにして、【風の塔】を昇ることになる。そして風の精霊を目覚めさせることに成功した。
 
フィリアに翼が無かった事も合わせ、何故このような事が起こったのかは不明。
しかしフィリアは主人公たちと別れた後、長じて大人になり様々な事を学び、やがて「自分の翼はいつか来る未来に受け継がれたのだ」という考えを持つに至った。
そして実際、精霊ゆかりの地が闇に落とされる時、セファーナが翼を受け継ぎ、風の塔を登る事となる。

始祖たちの村

リファ族は地上の聖風の谷だけでなく、遥か空の上の【始祖たちの村】にもいる。
 
元々リファ族はこの始祖たちの村に住んでいる種族だったが、ある時広い大地を求めて下の世界に降りる者と先祖の教えを守り始祖たちの村に残る者とでリファ族は2つに分かれた。
この時に下の世界に降りた者の末裔が聖風の谷のリファ族である。
 
下の世界に行ったリファ族は長い年月の末に翼を失ってしまったが、始祖たちの村にいるリファ族は現代でも翼を持っている。
族長が風の精霊と面識がある事といい、始祖たちの村のリファ族は長命な者が多いという事だろうか。
 
なお、族が2つ分かれたとは言うものの、対立が起こったという訳ではないらしく、風の精霊は下の世界に行く者に風の精霊の像、残る者に【風のローブ】をそれぞれ分けて託している。
また、上下を行き来する手段は残され、セファーナが始祖たちの村を訪れた時も久しぶりの来客に驚きはしたものの、邪険にする様子は無かった。