スタッフ/【河津秋敏】

Last-modified: 2020-12-09 (水) 20:56:53

1985年スクウェア入社。石井浩一田中弘道と共にFF1FF2のシナリオ、ゲームデザインを手掛ける。
坂口博信の採用面接を受けたころは、東京工業大学のSF研究会でテーブルトークRPGばかりやっていたらしい。
その後は主にサガシリーズのディレクターとして活躍し、FF:Uのコンセプトデザイン、FFCCのプロデューサーも手掛ける。
SaGaがシリーズ化してからそちらがメインだが、FFシリーズにもSPECIAL THANKSとしてエンディングクレジットが確認できる。
FFCCシリーズではWiiのクリスタルベアラーでもシナリオを書いている。
また、松野氏が降板した後のFF12を完成させるために開発に参加。
その後も2007年頃の「イヴァリース アライアンス」にも関わり、FFT獅子戦争の出来も開発責任者故この人のせいにされている。
(SRPG好きで、FFTももちろんよく遊んだらしい)

  • 「Sa・Ga2 秘宝伝説 完全クリア編」のインタビュー(Sa・Ga2 開発者に聞く 河津秋敏氏)に添えられたプロフィールによると…

    1920年11月5日生まれ
    ヤクーツク出身 独身
    (株)スクウェア 開発部長
    ”虎の穴”でゲーム作りを学び、その後ゴッチ道場に入門。現在、スクウェアで表のゲーム世界を荒らしまわっている


絶縁状態にあった任天堂とスクウェアの関係を修復した人。
もしもその前にPSPが開発されていたら・・・


一般的にはSagaシリーズの方で有名な人。
FFと違いイベントシーンでムービーは多用せず、独特のゲームシステムやシビアなゲームバランスと試行錯誤に比重を置いた、旧来のゲーム手法を多用したゲームを基本としている。

  • クリスタルクロニクル関連でもサガのアイテム名なんかがちらほら。

本気どうかわからないが、FF2の続編を作りたいと言っている。
ソースはアンリミテッドサガの解体新書。

  • FF3のDS版リメイクにも関わるはずだったが、大人の事情により断念。

なおDSでリリースされたFFCCシリーズにはあまり関わらない。
Wiiでリリース予定の新作(FFCCTCB)にもメインでは関わらない様子。
FFには今後基本的に関わらないのかな…? ちょっと寂しい。

  • と思われていたが、プロデュース+シナリオを担当することが判明。FFファンよりもサガファンの注目が集まることだろう。

FFT付属のサガフロンティア体験版に解析を咎めるメッセージを入れている。以下一部抜粋

「サガフロンティア」体験版、楽しんでいただけたでしょうか?
この文章を読んでいるあなた。プログラムやデータ内容を個人的に解析するのは自由ですが
ネットワーク上や同人誌なども含めて、目的が何であれ公表するのはやめて下さい。
「サガフロンティア」は多くのスタッフの汗の結晶です(血は流していませんが)。
スタッフの努力を無にするようなことはしないで下さい。

東工大のゲームサークルに所属していた。ゲームサークルといっても当時はボードゲームが主流であり、紙面上での戦術シミュレーションやTRPGのD&Dなどで遊んでいた。
そのため各種TRPGのルールにも精通しており、それがFC期のFFのゲームデザインに反映されている。
ウルティマやウィザードリィ、その他コンピューターRPGを真似たDQとの差はそういった部分からもきている。
わかりにくさを含めて。


ロマサガ大事典のインタビューでゲームの自由度について語った時にFF4を出したり、サガフロ解体真書のインタビューで、サガフロの主人公に変わり者が多い事について聞かれた時に「FF7のクラウドだってあんなヤツだし…」とコメントしていたり、その時期のFFも結構プレイしているようだ。
まあ、FFは自社の看板タイトル作品だから当然かもしれないが。


結構メディアでの露出は多く、ゲーム中で目にする機会も多い。
ゲームではサガフロの開発二部、レーシングラグーン体験版のボス,同じく製品版の酔っ払いとして登場。
アンリミテッドサガにも当時ヒゲを生やしていた河津自身をモデルにした没キャラがいる。
またクリスタルベアラーではエンディングで直筆サインが見られる。


髭と同様に、FFについて確たる定義は設けてない模様。

よくインタビューなどで「『ファイナルファンタジー』って何ですか?」
って聞かれるんですけど、実際のところ決めてないです(笑)。
「こんなの『FF』じゃない」みたいな意見がよく出てくるわけですよ。
でも作る側は、単純に重箱を重ねていくような意識では最初から作ってないですから、
そう思われるのは当然かもしれない。
逆にそうやって叩かれるぐらい変えていったことが、
結果としては毎回新しいことをやれるきっかけになったのかなと思います。

ファイナルファンタジーの略称は「ファイファン」ではなく「FF」であると発言。長年の略称議論に終止符を打った。
[http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0911/09/news043.html]


「これもいきもののサガか…」「いまのあんたがいちばんみにくいぜ!」「ねんがんのアイスソードをてにいれたぞ!」「アリだー!」「私が町長です」「お前は強かったよ。しかし間違った強さだった」「犬の臭いがする。子ばかりたくさん作っている犬の子供の臭いだ」「やぁ!僕はキャッシュ、僕と一緒に冒険をしよう!」「見つけたよ。誰にも渡さないよ。これで大金持ちだよ!アッ、アッー!」「頭腐ってんじゃないの?」など、やたらと印象的なセリフやストーリー展開をゲームに入れることで知られている。
もともと、サガのフリーシナリオ(選択肢の多さ)もセリフの面白さを追求するためのデザインだったらしい。
FF1ののびのびとしたセリフ回しや、FF2の「ウボァー」もシナリオ担当のこの人が生み出した可能性が高い。

  • FCやGB時代の低容量で少しでも台詞を印象付ける為の工夫だとのこと。

優しそうな笑顔がとっても素敵なおじいちゃん。

  • 河津もとうとうおじいちゃんなんて呼ばれるような歳かww
  • おじいちゃん大好きッ! [heart]

ゲームに関することは絵と音楽以外ほぼなんでもできる人らしく、何ならイケてないスクリプトに河津氏が手を入れて直接直したりもするとか。ロマサガチーム出身で後にmoonを作った木村祥朗氏曰く「河津さんは超天才」。