作品/【Final Fantasy Crystal Chronicles】

Last-modified: 2021-09-11 (土) 13:55:26

概要

ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル。
任天堂ハード向けの、FFTAに続くFFシリーズ作品。聖剣伝説みたいなアクションRPGである。
基本はゲームキューブ使用だが、マルチプレイモード時は人数分のゲームボーイアドバンス必須と、
準備がめんどくさい。

  • 人数分のゲームキューブを用意すれば、ゲームボーイアドバンスがなくともマルチプレイ可能。
    • この時期、特に任天堂作品を中心にGCとGBAの連動が多く、両方が無いとプレイ出来ない隠し要素等が多かった。
      が、コントローラ端子が4つあるGCで、GCかGBAが最低2台ないと協力出来ないというのは流石に、連動を意識しすぎて何かを見失ってる感がある。
    • しかしこのGBAでマップを見ながら移動するシステムはWiiUのゲームパッドに向いていると思う。移植か新作お願いします。
      • でもWiiUゲムパの最大接続数は2台までしか対応してないし、オンラインプレイするならテレビ画面も個人用になるからゲムパに個人用画面を出す必要も無いっていう…。

まあなんというか、任天堂ハードでFFシリーズの新作がまた期待できるようになったのは大きい。


「せーの、ファイガ!」のアホっぽさが目立ったCMが有名。
あんなこと言ってる暇はありません。

  • 全員がファイガ使えるなんてパーティのバランス悪すぎだろ、とあのCM見て思った。
    • この様にFF経験者にすら正しく意味を理解してもらえないのだからCM作りとは難しいものである。
    • このゲームのマルチプレイにおけるファイガは数人でファイア重ねる事で発動するものである。
      なので「せーの」でファイアの発動タイミングを合わせている。
      決して全員ファイガが使える黒魔道士というわけではない(でも魔法は使える)。
  • ちなみにCMと同じ人数・タイミングで発動すると「ファイラ+2」になる。

一部のモンスターがFF9のデザイン(ブレイザビートルアバドン等)。


処女作であるからかシステム面での粗が目立つ。が、仲のよい友人とやると結構盛り上がる。
というか仲のよい友達とじゃないとリアルファイトに発展するかもしれん。


ソロプレイでやっていると、他の人の「友達とやるとめっちゃ楽しいよね~」という発言に少々悲しくなる。
最初セルキーにしてまともに装備を集めずラスボスのビームで体力半分以上もっていかれながらもクリアしたのはいい思い出です。
あとティダの村の手紙イベントなど、サブイベントもいい味を出していてそこも力強くお勧めできる。


全体的にほのぼのとした雰囲気なのだが、一部のサブイベントではとことん鬱にさせられる。
黒騎士関連とか。
続編のひたすらに暗いシナリオの片鱗はこの頃からあったのかもしれない。


ストーリーを強く全面に押し出していないので、漠然と遊んでいると牧歌的なグラフィックに和まされるが
独特の薄暗さを持った世界観に、今なおごく一部に根強いファンが存在する。
DSの続編もストーリーは暗いが世界はわりと良くある感じのファンタジーになり、若干趣向が異なってしまった。

  • ファンの間では、この初代のシステムをベースにしたWiiでの続編や、初代にwifi協力プレイを取り付けたものの販売を望む声が多い。

少年ガンガンでコミカライズされていた時期がある。
世界観にのっとってか3~5頭身のキャラの割に、かなりシリアスなストーリー構成をしている。


97年のFF7以降、スクウェアはゲーム発売の場を任天堂からソニーに移した。
(厳密には96年後期で既に移っているが、FFというビッグタイトルが移ったのは決定的だった)
そんなスクウェア(発売時期はスクエニ合併後)が任天堂に返り咲く際に用意したのがこのFFCCである。
これは「本編シリーズではないが、任天堂向けの新しいFF」という位置づけであり、ソニーに配慮した形になる。
そしてこの作品を作るに当たって任天堂から投資を受けていることもあり、今作のみ発売が任天堂である。
かつてマリオRPGが「幻のコラボ」と呼ばれたのを、今作は逆の形で再び実現したことになる。
「スクウェアが作ったマリオ」に対する「任天堂向けのFF」は、やはり業界では興味深い出来事であった。
その後FFCCは独立してシリーズ化され、発売元こそスクエニになっているが、発売ハードは全て任天堂である。
リメイク等で割とハードを移り気なFFだが、このシリーズの今後はどうなるのだろうか。


この頃は持ってるゲーム機が人によってはPS2派か、ゲームキューブ派かに分かれていたというのも大きい。
例えば当時、今まで親にPS2買って貰えず、それでPS2はないがやっとゲームキューブ買って貰えたという俺の同級生とかそういった人間にとっては貴重なFF作品だったりする。

  • PS2で出してたらもっと売れてたんじゃないかと思っちゃったりして。
    • ただ売上本数を求めるだけならPS2のほうが売れただろうが、ゲームシステムを活かすにはGCじゃないと不可能な作品だったと思う。
      • そうしてみると、結局リマスターでは「多くのハードがそういうシステムを仕込める作りになっていない」という事情の煽りを、マルチプレイの大幅な仕様変更(に伴うそのあり方の変容)という形で受けたようにも見える。

2020年8月末、元スクエニCEOの和田さんのnoteにて、任天堂のサード復帰までの過程(大人の仁義の通しかた)や、いかにしてFFCCが製作の運びとなり、ああいう世界観になったかなどの裏話が公開された。
興味のある人は読んでみよう。当時のお前らっつーか2chねらーが好き勝手言い放題…(大幅に自粛)。

  • 読んでみると当時のスクウェアがFF人気で天狗になり状況を楽観視していたことがよくわかる。
    もしも交渉が行われなかったらどうなっていたことやら。

リマスター版

タイトルは、『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル リマスター』(FINAL FANTASY CRYSTAL CHRONICLES Remastered Edition)
2020年1月23日、リマスター版が発売予定だったのだが、2019年12月12日に2020年夏に販売延期すると発表。
その後、2020年5月28日になり、2020年8月27日発売予定とあらためて発表され、パッケージ版の予約がスタート。

  • スマホ版は同日配信にならないかも? とも告知された。
    そして、2020年8月27日に無事全プラットフォーム同時発売された。

対応機種はPS4、Switch、iOS、Android。
公式サイトによると、App Store、Google Play上のタイトル表記は『FINAL FANTASY CRYSTAL CHRONICLES』のままで、リマスター(Remastered Edition)表記は付かない。
ゲーム機とスマホで同時展開されるばかりか、これら全てでのクロスプラットフォームにまで対応予定となっている。
追加要素は、オンラインマルチ対応、ボイスの実装(プレイヤーのキャラメイクとして登場人物のボイスや見た目に着せ替えも可能)、ダンジョンに新エリア、本編クリア後の高難易度ボス&ダンジョンの追加、新装備品とレシピも追加された。

  • 一方でローカル通信には対応していない(ローカル通信に対応できるハードはSwitchしかないから仕方ないか)。

無料体験版の『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル リマスター Lite』(Final Fantasy Crystal Chronicles Remastered Edition Lite)がPS4とSwitchで、製品版の発売日と同日配信された。
Liteは3ダンジョンまでクロスプレイが可能となる。
また製品版をプレイしている人をホストにすると、最大13ダンジョンまで遊べる。
Liteのデータを製品版へ引き継ぐ事が出来る。


発売直後の更新データ(Ver.1.01)でも、オンラインマルチプレイ時に特定の条件下でシナリオ管理のフラグがバグってしまい発生すると推測されている「砂漠バグ」なる不具合があったが、2020年9月30日にVer.1.02が配信されバグが解消された。

  • このアップデートで一部のアイテム無限取得のバグがしっかり潰されている他、?属性ホットスポットが勝手に解放される不具合の修正、ローディング中のフリーズ発生頻度の改善、マルチプレイ時にボス登場シーンがスキップ可能になった、スマホでシングルプレイ時にボス登場シーンがスキップ可能になった等、改善・修正がなされた。

序盤のバックラーなどが顕著だが、基本的にはアーティファクトの取りこぼしが出ないよう、オリジナル版ではドロップしない場所でもボス退治時のレア枠や宝箱の中身としてAFがドロップするようになるなどバランス調整が入っている。
オートセーブ機能も付いたが、オートセーブの仕様が画面切り替え毎にセーブされるため、瀕死でボス戦に突っ込む→開幕で即死確定、手動セーブ忘れてたボス戦でちーんループで詰んだ!というぼやきが某SNSに…。

  • 最もその仕様を逆手に取り、ボス倒した→欲しいものが出なかった→リセット→ボス戦から欲しいもの出るまでやり直す…なんて事が出来てしまったりする。

派生・続編作品

全て任天堂ハード向けに発売されている。