FF2
皇帝の地獄帰りという絶体絶命の危機を切り抜けフィンへと帰り着いたフリオニールたち。
しかし、その顔ぶれの中に出立時にはいたリチャードの姿はなかった。
相次ぐ犠牲に、これまで気丈に振舞ってきたマリアはとうとうこらえきれずに泣き崩れてしまう。
これまで「兄だから」という理由でレオンハルトを説得しようとしていたマリアだったが、
この直後の懇願は「もうこれ以上の死は見たくない」という一念のみで行われているように見える。
この心の叫びが伝わったのか、一度はレオンハルトを討つ覚悟を決めていたフリオニールも和解の道を模索し、ヒルダは処遇をフリオニールたちに一任するのである。
絶望を乗り越え、皇帝を地獄へと送り返したフリオニールたち。自分たちの道に戻るためフィン城を去る彼らの背を見送るのは…。
- スコットを忘れないで…。聞いたゴードンの心境は…。
- 出会ったその場で死んだから印象が薄いのは仕方がない。
さんざん無力感に打ちのめされてきたプレイヤーとマリアの気持ちがシンクロする、感情移入型プレイヤーにとっては破壊力抜群のセリフ。
初出はFC時代のためキャラクターは動かないし表情もウィンドウにでてこないのだが、それでも泣き崩れるマリアの姿が目に浮かんでしまう。
- 2D時代ならではの良さがある。
この台詞の前にフリオニールが、皇帝が甦ったとストレートに伝えている。
ありえない事(レオンハルトもリチャードも皇帝を"化け物"と呼んだ)だが、
事実である故にそうとしか伝えられないのだ。
そして、事態に対処できたのはリチャードのみ。無力感に打ちひしがれても無理はない。
FF4では、リディアがボロボロのまま死地へと向かおうとするエッジを見て同じように感情を爆発させる。
関連項目→セリフ/【いいかげんにしてえ! もうこれいじょう しんじゃうのは いやよお!】