地名・地形/【アルケイディア帝国】

Last-modified: 2021-05-29 (土) 08:54:14

FF12

バレンディア大陸において最も強い勢力を持つ大国。
元は議会を中心とする共和国であったが、
軍部の台頭に応じて200年ほど前に帝政へと移行した。
政体の変化と共にアルケイディア帝国は周辺諸国の侵略を積極化し、
イヴァリースでも屈指の大国となる。
かつては帝位を軍出身者が独占しており軍部が強大な力を持っていたが
ソリドール家が軍部の粛清を行って以後は、同家が代々帝位についている。
 

ハントカタログNo.168 『賢者の知識』No.36より

バレンディア大陸ほぼ全域に覇を唱える大国。
国家としての源流は324年に成立したアルケイディス共和国。
資源に乏しい共和国は技術を磨き、栄えていた。
394年にガルテア連邦が解体されると共和国は生存の為に周辺諸国を次々と併呑していく。
度重なる戦争により軍部の発言力が次第に強くなっていく。
486年に軍部出身の人物が皇帝となり、共和政から帝政に移行し、国号をアルケイディア帝国と改める。
これにより軍部の独裁が始まると同時に首都を旧市街から新市街へと移した。
加えて領土拡大に伴う治安悪化の対策にジャッジの前身である裁判官従軍制度ができたりもした。
またロザリアと本格的に対立し始めたのもこの頃。
615年に法務庁(司法局の前身)を総括していたソリドールが立ち上がり、軍部との権力闘争に勝利する。
以後、軍部は政治から切り離され、アルケイディア帝国の皇帝は市民の選挙により決められることとなる。


元々ヒュムしかいない都市国家だったため、政民達は亜人を見下す傾向にある。
また、亜人種はどれだけ頑張ろうが新民にしかなれない。


この国の軍組織に関する設定はアルティマニア等を見るとかなり造りこまれている。
いくつかの方面軍と各地の守備隊である鎮台から成り立つ。
劇中で名前が登場した方面軍は西方総軍とケルオン派遣軍だが、おそらく他にもある。
飛空艇艦隊は全部で12艦隊あり、それぞれが各方面軍に所属している
詳細不明だが、ナルドア海辺りに展開していると思しき帝国水軍も存在する。
これらは皇帝を最高司令官として、参謀本部の方針の下運営されている。
また軍部暴走しないように公安総局が参謀本部や各方面軍を監視している。
これらとは別に親衛軍という皇帝直属軍が存在し、親衛円卓艦隊という独自の飛空艇艦隊を有している。


物語的には悪役として登場する覇権国家。
しかし過去のFFののようにの台頭により侵略を推し進めるようになったのではなく、ガルテア連邦解体後に『自国の生存』の為に侵略戦争を推し進めてきた経緯があり、『悪の侵略国家』と定義するのは難しい。
更に皇帝を血統ではなく市民選挙によって決定する民主的な制度だったり、政民・新民・外民という身分制度もあるが、上昇志向旺盛な平民が政民の座を虎視眈々と狙っており、特権階級たる政民が腐敗してる暇がなく、外民も軍隊に入れば簡単に新民になれるなど身分の流動性が高い(年に数十人もの政民がその座を平民に奪われている)等々、最早ダルマスカ王国より先進的な国家だったりする。


明確には語られていないが、おそらく地図上でアルケイディア地方とされる地域が帝政に移行した頃のアルケイディアの領土と考えられる。となるとナブラディアはこんな侵略戦争しまくってる国と二百年近く国境を接していながら、独立を保ち続けたということなのだろうか。尤も、西方進出の第一歩としてナブラディアに手を伸ばしたことが冒頭で語られているので、それまで眼中になかっただけかもしれないが。

  • ゲーム開始時点で廃墟しか残っていないのでイマイチ印象が薄いが、元々ナブラディアは天然資源に恵まれ工業力もあったそれなりの強国。対アルケイディアでもロザリアの力を借りずにあくまで自主独立を維持する派閥が成立するぐらいには国力があった。これにダルマスカとの同盟関係などを考慮すれば、そうそう敵に回していい国ではない。

皇帝と元老院という対立軸が中枢部にあり、互いの暴走を抑える作用をもたらしているが、実際には皇帝側に権力が大きく偏っている。
その原因は、司法局という国家公安の部分を基盤としているだけでも十分強力なのだが、さらに従軍司法官であるジャッジを軍に編入し、実質的な指揮権を確立している(ジャッジマスターが各方面軍の艦隊司令を任されているところからも察せられよう)ところにある。
軍部を身内扱いとはしないながらも統制、監視を徹底して自勢力の一部に加えており、有事の際には警察と軍隊の両方を自由に動かすことが出来るという非常に強大な権能を持っているのだ。
これに加えて武断派であり軍略において天才とまで言わしめるヴェインがトップを務めることで支配権によらない確固たる支持を得、その体制を盤石のものとしている。

  • 上記の体制を鑑みれば、軍は政には関わる余地はなく、むしろ皇帝によって支配される構造となっているため、仮に長がグラミスであれ、あるいは融和的なラーサーであっても司法局およびジャッジの扱いさえ誤らなければ支持がなくとも離反やクーデターを容易に防ぐことができる。権力の集中はしばしば反乱の土壌となるが、そこは民主的な反乱ともいえる選挙制と、民と国の繁栄を以て良しとするソリドール家の家柄が防いでいるのだろう。
  • 元老院が内政に関してどの程度の権限を有しているのかハッキリしないが、元老院粛清時に帝国の内政が少なからず混乱していたことが語られているので、皇帝のほうが強いとはいえ、元老院がそれに対抗できないほど政治的権力を有していないというわけではなさそうである。