寺田憲史著。表紙や挿絵は天野喜孝が手がける。
フリオニールとマリアの恋に焦点をあてており、ゲームと若干展開が異なる。
また、ゲームと違い、フリオニール達が故郷で暮らしていた頃から始まっているのも特徴。
- 無能が有能になっていたり、原作で生きたキャラが死んだり死んだキャラが生き残ったりしている。
一番の見所は、フリオニールが水浴びするマリアを覗く場面。
忘れちゃいけない関連項目→書籍/【エルマ】
祭という名の元に平然とあんな事やこんな事をする村で
一人ウブなマリアたんにハァハァしたり、
やはり女難に遭うフリオへ生温かい視線を送ったり、
その件と同時に起きた故郷の壊滅に悲しみながら、兄もいないためフリオを想うしかないマリアたんにハゥハゥしたり、
蠍の群れをガチであしらうレイラさんのワイルドさにひざまづきつつハァハァしたり、
挿絵で明らかに凄いことになってるヒルダにゼイハァしたり、
きちんとヒールになっているボーゲン(使っているのはバイオ?)に燃えたり、
ナイフ一本で崖登りするフリオに燃えたり、
最後の最後でフランクになるレオンハルトに感心したりする小説。
- 崖登り後の消耗した体でレオンとタイマンする辺りがピーク
- 後半の超スピード!展開以外は本当に素晴らしい。
裏表紙には寺田氏の顔写真が載っている。ヒゲを生やしたいいおじさんっぽい顔。
現在は絶版らしい、ゆとりユーザーの一意見としては非常に見たいッ!
シナリオを手掛けた寺田氏著とキャラデザを手掛けた天野氏挿絵の小説…
是非見て本編のキャラ達の性格やシナリオを補完したいッ…
- シナリオ補完には向かないかと…
- フリオの性格おもくそ違うぞ。あとミンウも老人。
- 天野氏の挿し絵は個人的に是非見てみたい。
角川文庫から出ている。意外と図書館や古本屋で探すと見つかるので、ご興味があればそちらから。
- 密林(amazon)を探せば割とあるよ
あとがきでは寺田氏がFFに参加することになった経緯が書かれており、
「若干二十数歳のMr.サカグチ」「同じ大学出身のMr.タナカ」「可愛い絵を描く、だけどパンクしちゃってるMr.イシイ」
なども文章中に登場し、開発スタッフたちとは非常に良好な関係であったことがうかがえる描写がされている。
なお、寺田氏はFF2の完成を祝う忘年会で、天野氏や当時のスタッフたちとともにこう叫んだのだそうだ。
「ファイナルファンタジーよ、永遠なれ!」と。
- この日を境に「ファイナル」ファンタジーでなくなったようだ。
25thアルティマニアに載っているFF2の初期プロットを読むと、完成したゲームには採用されなかった初期構想が、一部「夢魔の迷宮」には盛り込まれているようだ。
小説版オリジナルでアイルという名の謎の老婆(実はパラメキア皇帝の母親)が登場するが、ゲームの初期プロットにもほとんど同じ設定で登場している。
また、小説版では飛竜捜索の場面でレオンハルトが現れて、フリオニールと対決するシーンがあるが、これも初期プロットの展開と一致している(詳しい状況とか細部は異なるが)。