設定/【討伐隊】

Last-modified: 2024-03-17 (日) 18:26:00

FF10

『シン』の被害から町を守るための民兵隊。エボン寺院の傘下にある。
ミヘン街道に名が残っているミヘンが開祖だという。
主人公たちみたいに人間離れした能力は無く、『シン』の進行先を変えるぐらいが精一杯。
それでも頑張っている。
しかし一部では、本当に自分達で『シン』を倒そうとする者もおり、そのような者達は
エボンの教えに色々反することから、寺院から破門されている。

形式上エボン教の傘下にあるものの、その行動理念は寺院と距離がある。
討伐隊員はエボン式のお辞儀を用いず、左手を水平に張って自分の胸を叩く敬礼で挨拶する。

  • 「寺院からの破門」は根源的なところで忌避感をもたらし、人々からの支援を遠ざけている。
    人々が真に『シン』の打倒を願い、都市単位で支援すれば「撃退」くらいは出来る可能性も無きにしも非ずである。が、エボンにとって『シン』に対抗できるものは召喚士のみでなければならない。
    僅かな希望さえ摘み取る、寺院の策謀の犠牲者。本来ならば彼らこそが対抗手段のメイン。命を引き替えにすること前提の召喚士は「切り札」であろうものなのに。
    • 寺院の方針には従わないが支援だけはしろなど暴論もいいとこ。安直に寺院を悪者にすれば良いと言うものではない。
      彼らやアルベドが大っぴらに振り回す機械がシンを刺激し引き寄せている事実も間違いなくある。
    • アルベド族と協力はしても、アルベド族を隊員としては受け入れていないことから、討伐隊にもアルベド族を忌避する意識はあり、機械も必要悪と割り切っていることが透けて見える。むしろ寺院のほうが(末端の僧兵はともかく上層部は)政治的に機械を悪者にしているだけで本心で嫌悪しているわけではない。
  • 寺院上層部にとっては、討伐隊の過激派が玉砕することで「召喚士でなくては『シン』に対抗できない」「機械の兵器に頼っても『シン』は倒せやしない」という教義を民草に再認識させる役割を担っていると言える。
    • エボンの僧官であるシェリンダが「いい教訓ですね、やはり機械に頼っていてはシンは倒せないのです」と発言をしている。
      人が大勢死んだ直後にこの発言なのでデリカシーに欠け過ぎているが、作戦前に討伐隊の面々に対し「教えに背いてはいけない」と説得して回っておりことごとく邪険にされているので憎らしく思う気持ちもあったのだろうか。

序盤は結構色々なところで見かける。
キノコ岩街道でアルベド族と協力し、『シン』を撃退しようとしたが失敗
多大な被害を出してからは露出が減った。
その後は再起しアルベド族と第2次討伐計画を企てる者と、自らの無力を知りエボン教に再び下る者に分かれた。
10本編終盤での寺院の混乱により、ビサイド、キーリカ、ルカ等の地方都市で僧兵が町の警備を放棄するケースが続出したため、討伐隊員が自警団として町や街道の防衛に当たっている。

  • 『シン』打倒の志を同じくする者たち。アイテムをくれたりするので積極的に話しかけよう。
  • 作中では何度も打ちのめされるが、いずれも立ち直り再興を果たしている。
    終盤ではロンゾ族をして、討伐隊の心意気を見習いたいと言わしめた。
  • ミヘン・セッションの失敗はスピラ各地で大ニュースになっており、イクシオン入手後に引き返すと討伐隊の話が沢山聞ける。
    あまりの惨状のため討伐隊に同情する声も多いが、「教えに背いておいてこのザマ」「上手くいかないことはわかっていた」など厳しい目で見る者も結構いる。

ワッカの弟、チャップが討伐隊員であった。

大召喚士ヨンクンも元討伐隊員。


もともと『シン』を倒すための組織であったため、『シン』が姿を消した10-2の時代では自然消滅している。

10-2に登場する青年同盟の構成員はここの出身者が多い。


キーリカ島のルッツの話から、彼らははぐれオチューすら倒せないことが判明する。

  • しかし、チョコボ騎兵隊のエルマは一人でチョコボイーターを倒す実力を持っている。隊員の実力に差のある組織なんだろう。
  • 下にもあるように「志願すれば誰でも入れる」ので「戦闘力はないが志だけは無駄にある人」や「何となく入ってみた人」も多いのだろう。
    • RPGでは仕方ないことだが、ゲームバランスの都合というものもあるだろう。ガガゼトの雑魚モンスターは、はぐれオチューより遥かに強いが、ではロンゾ族ははぐれオチュー以上の化け物がウロウロしている山に住んでいるのか……と言われれば、おそらく違うだろう。戦う時期を考えると、はぐれオチューはチョコボイーターに勝るとも劣らないなかなかの強敵である。

良くも悪くも「志だけは高い」組織。
個々人に的を絞ると上記のようにそうでもない者も結構居るが。


志願さえすれば誰でも入隊できるらしく、そのためか服装の統一感があまりないとのこと。
仮面をつけた無骨な男性隊員や、ハイレグレオタードのセクシーな女性隊員などバラエティ豊か。


討伐出来ないのに討伐隊。せめて守備隊にしておけば良かったのに…

  • 絶対に不可能、という訳ではなく、理想たる思想であることは事実なので間違いではない。
    「スピラを滅ぼすレベルの兵器が必要だった」という想像を絶する条件があっただけである。
  • 『シン』の進行先を変えることはできているらしいので、討伐することも…と夢を見るのも決して愚かではない。