ドリフト

Last-modified: 2013-01-27 (日) 08:02:54

ドリフトテクニック

ゼロカウンタードリフト
ケツ進入〔イリュージョンドリフト〕
などなど。

ドリフトの操作

  • スロットルのコントロール
    スロットルのコントロールは、アクセルペダルの踏み込み具合の操作で、スムースな加速をしたり、ドリフトの場合には、スムースで安定したオーバーステア状態を維持するために必要です。
    後輪がトラクションを失っている、つまりグリップの限界を超えていると、車のエンジンパワーに対して後輪はグリップ状態とは異なる挙動を示します。パワーがありすぎると滑りすぎてスピンしてしまい、不足するとストールするかドリフト状態を失ってしまいます。ドリフトの練習においては、スロットル操作が最も重要なテクニックのひとつですので、ここはみっちりと時間をかけて学んでおくといいでしょう。

    まずは、少し遅めのスピードで始めてみて、スロットルを最大でも 70% 程度に抑えてコントロールしてみてください。一旦ドリフトのきっかけ作りを始めたら、目的のドリフトの角度にあわせてスロットルを開けたり絞ったりで調整をします。スロットルを開ければ開けるほど、角度は大きくなります。ただし、カウンターステアを行った後はこの法則は変わってきますので注意が必要です。

    とにかく、スロットルの開閉操作を丁寧にコントロールして、決してアクセルベタ踏み状態にはしないことです。また、前輪のコントロールが利くところからスピンアウトしてしまう角度まで、それぞれの車にはそれぞれの限界があるので、時間をかけてそのポイントをマスターする必要がでてくるでしょう。注意深く丁寧なスロットルコントロール、正確なステアリング操作、そして地道な長時間の練習を積み重ねて、スムースでエレガントなドリフトができるようになるはずです。

  • カウンターステア
    カウンターステアは、車がスピンアウトするのを抑えて、ドリフトの角度を維持するために、前輪をドリフトの進行方向にハンドルを切る操作です。丁寧なスロットルコントロールと同様に、ハンドル操作も丁寧にする必要があります。カウンターステアの量は、車の角度、スピード、そしてスロットルをどれだけ開いているかです。カウンターステアが足りなければ、スピンアウトしてしまうし、多すぎるとストールしてドリフトにならなくなってしまいます。

    カウンターステアをするときには、まず、コントローラーの左スティックやステアリングホイールをいっぱいに切った状態の角度を確認しておきましょう。車が目的の方向に進むよう素早いカウンターステアが必要で、頻繁にステアリングの角度を調整しなければいけません。カウンターステアのテクニックは車の総合的な動きとドリフトの角度の維持を調整できます。したがって、このカウンターステアの操作についても十分な練習が必要です。

    スロットルコントロールとカウンターステアは、どちらもドリフトの過程において最も重要なポイントです。ですので、車を選んで走りだす前に、まずは、このドリフトにおけるバランスを理解してマスターすることが重要なのです。

ドリフトのバランスを維持する

スロットル操作とカウンターステアは、それぞれドリフトの全体のバランスを決定する2つの要素です。この2つが基本要素であり、スピードと角度を維持するために同時並行で操作しなければなりません。スロットル操作で後輪がどれだけ滑るかが決まり、スピンしてしまいそうになるのをた、ステアリング操作によってもドリフトの角度が調整できます。ハンドルをドリフトの進行方向に切れば、角度が減るし、逆向きにハンドルを切れば角度を増すことができます。これまでの内容でもお分かりの通り、Forza 2 でドリフトをしたければ、この2つの操作をバランスよく行うことでパーフェクトなドリフトが実現できるのです。
>>>ドリフトバランスのビデオを見る

お気に入りの一台を見つける

それぞれの車は様々なシチュエーションで異なる挙動を示します。このため、ドリフトを学ぶときには車種を1つに決めて練習することが重要です。多くの初心者は「もしかすると別の車のほうがドリフトしやすいかも」と考えて、コロコロと車を変更してしまいがちです。しかし、オーバーステア状態になったときの挙動がそれぞれの車によって大きく異なるので、ドリフトのバランスをまた最初からマスターしなおさなければいけなくなってしまうのです。

また、初心者ならば、その特定の車に慣れて、特性や限界を知っておくという意味でも、1台の車を決めておくことが重要です。その1台の車をマスターしたら、その操作を別の特性をもった車でやってみましょう。これを試して実際の動きを知ることで、新たなテクニックや知識を広げることができるでしょう。ドリフトに限らず、お気に入りの車のなかから1台を選んでとことん走りをマスターすることはとても有効です。Forza 3 の凄さを知ってもらうためには Turn 10 としてはいろいろな車の挙動を試してみてほしい気持もありますが、基本テクニックをマスターするためには、とにかく、まず1台の車を決めておくことをお勧めします。

  • タンデム走行
    タンデム走行とは2台以上の車でドリフトして角度やスピードを競うときなどのドリフトを言います(日本では「ツイン・ドリフト」や「追走」って言います)タンデム走行は多少異なることはありますが、基本的には走行している2台の距離をできるだけ短く保ってドリフトを行うことです。特に3台以上でタンデム走行をするときは、ドライバーは極めて素早い操作でそれぞれの車の間隔を維持しなければいけないため、より素早い操作が要求される~走行になります。また、タンデム走行を競技として楽しむ場合は、ある一定のルールをお互いに決めておくことになりますが、そのルールもいろいろです。

    タンデムは非常に高度なテクニックが必要になるので、初心者はついていくことさえ難しいでしょう。まずは単独でのドリフトをマスターしておく必要があります。しかし、ある程度のテクニックを身に着けたら、上手いドライバーと一緒に走って、スムースで安定したドリフトを披露してもらい覚えるのもよいでしょう。もし知り合いで Forza 2 のドリフトが上手いフレンドがいるなら、ぜひ、一緒に走ってそのフレンドの走りを学んでみましょう。

  • ドリフトライン
    コーナーに進入するときは、コーナー進入時の場所によってどのようなライン取りになるかを理解しておくことが、ドリフトを成功させるための重要なポイントです。「ライン」とは車がカーブを走る際の軌跡で、車の特性や走り方によって変化します。これはレース走行もドリフト走行も考え方は同じですが、それぞれのコーナー毎にいろいろなライン取りを試してみるといいでしょう。基本的には、コーナー中のブレーキ操作なしに最大限のスピードとドリフトの角度を維持できるラインが理想的でしょう。たとえば、長く緩いコーナーのイン側からドリフトを始めて、その先が狭い道幅である場合、ドリフトの再調整を余儀なくされ、角度・スピードともマイナスになってしまいます。ドリフトが上達していくにしたがって、ライン取りがどれだけドリフトに影響を与えるかが分かってくるでしょう。車を横に向けて走る初期段階をマスターしたら、次はライン取りについて考えてみてください。

    さて、これで基本的な知識は終了です。続いては、ドリフトの「イニシエーション(きっかけ作り)」のさまざまなテクニックを紹介します。車を選んで、いくつかのアップグレードを施して、次からの具体的なテクニックを実際に試してみましょう。

コーナーへの進入

Forza 2 でドリフトしようとする際には「イニシエーション」、つまりきっかけ作りのオーバーステアを作り出す方法として4種類のテクニックがあります。(日本のドリフトでも「イニシエーション」という言葉が使われてるようなので、そのまま直訳してつかいました)
このイニシエーションのテクニックをマスターすることで、意図的に車のスライドを誘発させ、正確なスロットル&カウンターステアの操作につなげることができます。その4つのドリフトをするためのイニシエーションの基本テクニックは次の通りです。

   * サイドブレーキで強制的に後輪のトラクションを失わせる方法
   * 車のエンジンパワーを上げて後輪を滑らせる方法
   * ブレーキをかけて前方に荷重移動をする方法
   * 素早い荷重移動を行い瞬間的に車のバランスを崩す方法

もちろん、最初は無理せず小さく始めて少しずつレベルアップしていくのが基本ですので、こういったテクニックを全開走行で試すのはやめましょう。初めてだと、これらの操作はあっという間にスピンしてしまうので、まずはそれぞれのテクニックの操作方法や概念をきちんと理解しておきましょう。

  • 1.サイドブレーキを使う方法
    サイドブレーキを使えば瞬時に後輪をロックさせてオーバーステア状態にできるのでドリフト野郎には最もポピュラーな方法でしょう。これが一番基本的なドリフトの技術で、スロットルコントロールやカウンターステアの練習にも最適です。
    まず、アウト側から曲がりきれる速度まで十分に減速したうえでコーナーに進入して、適切なスピードの状態でコーナーに合わせハンドルを切りつつサイドブレーキを引きます。すると、後輪だけがロックして、車の後部だけがトラクションを失うのがわかるはずです。サイドブレーキを引くのはほんの一瞬で十分です。
    一度車がスライドを始めたら、少しだけスロットルを開いて後輪が滑るようにしつつカウンターステアの準備をします。ここから、コーナーを抜けるまでの間ドリフト状態を維持できるように前述しているドリフトのバランスを取る必要があります(何度も練習する必要があるので、初めのうち失敗しても気にせず何度もトライしてみましょう)。最初のポイントは、サイドブレーキを引くタイミングと、そこから、どれだけの時間がまんをしてからカウンターステアをあてるかというタイミングです。走り慣れたコースを選んで、コーナーの進入のときにサイドブレーキを引いて何度か走ってみてください。
    >>>ビデオ:サイドブレーキによるイニシエーション
    ビデオを観てもわかるとおり、サイドブレーキは後輪をロックさせるためだけに使用するので、コーナーのアウト側からきちんと減速をして進入し、旋回を始めた後でサイドブレーキを引きます。あまり長い時間サイドブレーキを引いているとスピードが落ちてしまったり、スピンしてしまうので、スロットル操作やカウンターステアをする前に、素早くサイドブレーキを引いて離します。
  • 2.オーバーパワーによる方法
    ここで紹介するテクニックは、十分なパワーがあってアクセル操作で簡単に後輪をホイールスピンさせられる車が必要です。そのぶん操作が難しくなるので、まずは他のテクニックを先にマスターしておくことをお勧めします。
    他のテクニック同様、アウト側から十分に減速してコーナーに進入して、旋回を始めたところでタイミングを見計らってわずかな時間アクセルを一気に踏み込んで、またすぐ戻します。すると、オーバーパワーで後輪がスピンを始め、トラクションを失った結果オーバーステア状態になります。一度この状態になったら、スロットルを少し戻しつつ調整しながら、カウンターステアを当ててコーナー出口を目指します。ここで注意が必要なのはアクセルを全開にするのはコンマ数秒、ドリフトのきっかけを作るためのコーナー進入のすぐ後の一瞬です。もし、そのままアクセル全開のままにしていると、後輪がどんどん滑って車が簡単にスピンしてしまいます。
    >>>ビデオ:オーバーパワーによるイニシエーション
    ビデオをご覧いただくと分かるとおり、スロットルをすばやくキックするようなアクションで、後輪の滑り出しをさせています。ここでも、ハンドルを切って旋回を始めてからスロットル操作をすることが重要なポイントです。車がスライドし始めたと思ったら、すかさずスロットルを少し戻してスピンしないように後輪をコントロールします。
  • 3.ブレーキによる前方への荷重移動を利用した方法
    この方法はブレーキングによって前方への荷重移動を行うことで後輪を浮き上がらせ、タイヤ接地面を減らすテクニックです。これはイニシエーションにも相当な練習が必要な上級者向けのテクニックなので、車のドリフトのバランスをマスターした上で臨んでください。ブレーキできっかけを作るということは、より速いスピードでコーナーに進入できることになり、ドリフト競技をするようになると重要なテクニックになってきます。アウト側からコーナーに進入して適切なスピードに落ちるまでブレーキングを行います。これによって車の荷重が前方に移動し、後輪が浮き上がるような状態になり、アグレッシブにコーナーに向けてハンドルを切ることでドリフトを始めることができます。荷重移動は短い時間で変動するので、ブレーキをかけたらすかさず旋回を始めて後輪のグリップがもっとも低くなったタイミングを逃さないようにしましょう。
    このテクニックではタイミングが鍵で、しかもコーナーリングをしながらブレーキをかけるという操作もマスターできます。ブレーキをかけてからハンドルを切るまでの間の時間が長すぎると、慣性を失い後輪がスライドしなくなるので、荷重が前方に移っているタイミングを逃さないように注意しましょう。車のレイアウト(特に重量の前後配分)によって、挙動とそのスピードは異なります。車によっては、完全に後輪を滑らせるために少しスロットルを開ける必要があることもあります。
    >>>ビデオ:ブレーキングによるイニシエーション
    このテクニックは、ハンドルを切ったときにアンダーステア状態に陥ることが多いので、何度も練習することが大切です。ターンインを始めるタイミングと、ブレーキをかけている時間をマスターすることがドリフトを成功させるための秘訣です。また、ブレーキング後も十分に車がスライドできるための慣性を維持できるスピードも必要です。ドリフトを始めると、スロットル操作をしなければ、さらにスピードは低下するので、ブレーキの量のバランスも見極めが必要です。もしこのテクニックが上手くマスターできないようであれば、アンダーステアにならないように車を少しだけ「振り出す」操作をしてみるといいでしょう。この方法は通常「フェイントモーション」と呼ばれ、次のテクニックで詳しく説明しています。ブレーキングドリフトにさらなる荷重移動を行うテクニックはどんな車にも有効なので、練習するときにいろいろとトライしてみるといいでしょう。
  • 4.フェイントモーションを利用した方法
    最後に紹介する Forza 2 で可能なドリフトのイニシエーションテクニックは、一般に「フェイントドリフト」と呼ばれ、大きな荷重移動を行って車のバランスを崩しオーバーステア状態に持ち込む技術です。これは非常に高度なテクニックで、荷重移動を行うタイミングがドリフトを成功させるためのポイントになります。(これまでのテクニックと違い)イン寄りからコーナーへ進入して、いったん車をアウト側に振り出した後に、目的のコーナーの方向へステアリングを切り込んで、車を揺さぶるような動作になります。これによって、大きな荷重移動が発生し、コーナーへ進入しながら車を横に流すことができます。
    いったん車がスライドを始めたら、ドリフトのバランスを維持しつつコーナー出口まで向かいます。左右の振り返しに必要な量は、状況によって大きく変わってくるので、何度も練習をしてその感覚を身につけるといいでしょう。前のところでも注意しているとおり、小さく始めることが大切です。あまり大きく荷重移動を行うと車がスピンしてカウンターステアどころではなくなってしまいます。スピンしまくりで上手くドリフトができないときは、ちょっと荷重移動を控えめに、振り出しの量を減らしてみるといいでしょう。わずかな振り出しでもドリフトに持ち込むことができる場合が多いです。
    >>>ビデオ:フェイントモーションによるイニシエーション
    ここでタイミングが成功のカギを握っています。イニシエーションのタイミングが早すぎれば目的のラインに乗れなくてコーナーリング中に修正が必要になってくるし、遅すぎればコースアウトしてしまうリスクもあります。繰り返しになりますが、少しの荷重移動でもオーバーステアを生み出せることを念頭において、少し肩の力を抜いて小さな振り出し動作から始めてみてください。
    また、振り出しのアクションを行っている最中は別ですが、その前後のブレーキングは意味がありません。ブレーキを我慢することで車をスライドさせるための慣性を維持できます。コーナーの種別と進入速度にもよりますが、振り返し動作における2度目のハンドル操作(イン側に向ける動作)まではブレーキを我慢するといい場合もあるので、いろいろと試してみてベストなブレーキングのバランスを見出すようにしましょう。
  • 番外:荷重移動でドリフトを「つなぐ」
    ドリフトにおいて荷重移動をマスターすることは非常に重要ですが、ドリフトのイニシエーションだけでなく、車をスライドさせながら複数のターンをつないだ走りにも有効です。ひとつのコーナーを抜けて次のコーナーに向かう時に車にかかる荷重は左右反対の方向になり、車がスピンしないように十分にカウンターステアを当てる必要があります。この荷重移動は、実はフェイントモーションによるドリフトのイニシエーションと良く似た動作なので、フェイントのテクニックを練習することで、イニシエーションだけでなく複数のコーナーをドリフトでつなぐためのテクニック習得にも役立つのです。ドリフトのつなぎにおいては、通常よりもより多くの舵角でカウンターステアを行うことで、車を逆サイドに向ける必要があります。
    コーナーの種類や車によっては、このタイミングでチョンとブレーキを踏むことで荷重を前方に移動して素早い切り替えができる場合があります。ドリフトをつなぐのは始めはとても難しく感じるかもしれませんが、一度マスターすると、車の挙動を的確に予測して気持ちよくドリフトをつなげるられるようになるでしょう。
  • 究極奥義(?):ダイナミックドリフト
    さて、以上4つのイニシエーションのテクニックを見てきました。それぞれ4つのテクニックをマスターしたら、いよいよ、これら全てのテクニックを組み合わせた俗に「ダイナミックドリフト」と呼ばれる技に挑戦してみましょう。この高等技術は、ドリフトにおける多彩な状況に合わせて4つのイニシエーションの方法を自在に使いこなすドライバーの技術がポイントになります。ドリフトの練習をしているとその状況によって様々なテクニックの組み合わせがあることに気付くはずです。例えば、フェイントモーションを早くしすぎて目的のラインを外してしまいそうになったら、サイドブレーキを操作して角度が戻らないように調整してドリフトを延ばします。これによって、目的のラインまで車を戻しつつまたバランスをとりながらドリフトを継続できます。このようなサイドブレーキの使い方は、複数のテクニックを組み合わせるダイナミックドリフトの一例にすぎません。
    ここまでは、ドリフトにおける操作について説明をしてきました。次は、車そのものに注目してみましょう。Forza 2 では多彩なアップグレードやチューニングのオプションがあるって、自分好みのスタイルにセッティングすることができます。細かなチューニングの設定に自身が持てなくっても心配ご無用、ドリフト専用にチューンをしたセッティングをいくつか用意してあるのでまずはそこから始めてみましょう。

アップグレード&チューニング

  • パワーがすべて、ではない!
    Forza 2 でドリフトするとき、必ずしも900PSものパワーが必要ではないということを覚えておきましょう。それなりに Forza 2 をやりこんでいるのであれば、クレジットもそれなりに蓄えて、最大限にアップグレードを施した車をドライブしたことがあるでしょう。でも、初心者がドリフトを練習するための車としては、このように極端なオーバーステア傾向の車は難しすぎます。
    練習用の車としては「A」~「S」クラスの範囲内に収めておくと、後輪の滑り出しにも十分パワーがありつつ、ストレートで安定して走らせることができる感じになるので、ちょうどいいでしょう。もちろんそれよりも上や下のクラスでもドリフトさせることは可能ですが、初心者であれば(過激すぎず!)十分なパワーのあるバランスの良い車で基本テクニックを磨くのが基本です。
  • プラットホームをアップグレードする!
    プラットホーム周りとハンドリング関連のアップグレードはドリフトには必須です。一般的にほとんどの車はこれらのアップグレードでレスポンスが向上するので、ドリフト用のマシンを作るときは各カテゴリにおいて「レース」レベルのパーツにしていることを確認しましょう。ただし、これはあくまでも一般的なガイドラインで、ドライバーそれぞれスタイルも違うので各種パーツの組み合わせを試して、自分好みの組み合わせを探してみてください。
  • ホイールとタイヤの選択
    ホイールとタイヤをアップグレードする場合は、それがどれだけドリフトに影響するかを理解しておくことが重要です。まずは、スポーツコンパウンドまたはレースコンパウンドのタイヤを使うことをお勧めします。この2つのタイヤはオンロードで十分なグリップ力があるので、ハンドリングもレスポンスよく操作も楽です。違いは「レース」コンパウンドのほうが、より高いトラクションを得られるので、(ドライバーの腕にもよりますが)より速いスピードのドリフトができる点です。ただ、このタイヤ選択についてもドライバーの好みしだいですので、タイヤもいろいろと変えて試してみることが必要です。また、タイヤの幅についても同様で、幅広のタイヤになるほどタイヤ接地面が広くなり、トラクションが高くなります。したがって通常は幅広のタイヤであるほとハンドリング特性が向上する形になります。
    さて、それなりの車が手に入りました。次は何かって??そう、次はサーキットに繰り出してデフォルトのセッティングのままでドリフトさせることもできます(実際、多くのドリフターはデフォルトでも上手にドリフトしています)。しかし、チューニングはドリフトには重要で、その車のベストのパフォーマンスを引き出すためには必須の項目です。今回のガイドは初心者向けに基本的なドリフトのテクニックを教えるためのものなので、チューニングについては詳細には触れません。これに関しては、各種 Web ページや文献など、さまざまなところでセッティングの情報を探してみてください(ゲームだけじゃなく、実車のテクニックも有効です)。
    でも「それじゃあベストなセッティングはおあずけ?」と思った初心者の方、ご安心ください。そういう方のために、3種類のドリフトに最適な車のデータを用意しておきました。車は初期状態からセッティングしていく必要がありますが、正しくアップグレードを適用してチューニングを行えば、そこから細かく調整していくベースとしても利用できます。また、大切なのは車のセッティングを変更していく時に、なぜ、その数値を変更したかを考えて、それが走りにどのように影響したかを注意しておくことです。そうすることで、以後のチューニングでも役立てることができるうようになるはずです。

    A-Class Nissan Silvia S14
    この S14 シルビアのセッティングはドリフト中の挙動を安定させているため、その代り、イニシエーションは少しアグレッシブになる必要があります。自然なアンダーステア傾向で、ドリフト中の最高速と角度を追求するのに適しています。パワー不足かなという感じを持つ方もいると思いますが、理想的なライン取りをすればほとんどすべてのコーナーでドリフトが可能です。テールが流れないな・・・と思ったら、コーナー入り口で少し大きめに荷重移動を行ってオーバーステアを引き出すといいでしょう。

    S-Class Nissan Fairlady Z
    この車はAクラスの上記 S14 に近いフィーリングですが、より大きなパワーとトルクがあるので、後輪を滑らせるのがより簡単にできます。ミスしてしまうと修正は簡単ではないので、理想的なライン取りは重要です。スライドしている最中、この車は非常に安定していて角度とスピードを高い状態で維持することができます。ドリフトのイニシエーションには、サイドブレーキを併用しながらブレーキングドリフトを活用するといいでしょう。このセッティングはあくまでも参考用なので、これをベースにいろいろと試してハンドリングにどのような影響が出るかを確認してみるといいでしょう。

    A-Class BMW E30 M3
    このガイド記事中にあるビデオ映像はすべてこのセットアップで収録されています。この E30 M3 はアップグレードをすることで自然なオーバーステア傾向で、ドリフトには最適な一台になります。他の2台と比べて異なり、そんなにアグレッシブなアクションをしなくてもドリフトのイニシエーションに必要なオーバーステアを引き出すことができ、ドリフト中のライン修正もできます。どんなコーナーでもドリフトできるだけのパワーがありますが、その分、練習中は控えめで丁寧なスロットルワークを念頭においてください。この車のフィーリングやセッティングに慣れてきたら、すべてのターンで全開走行にチャレンジしてみるといいでしょう。