ゲームキューブのBIOSを起動する

Last-modified: 2022-03-03 (木) 23:28:26

目次

 
 

概要

DolphinはGCのBIOS起動に対応している。

WiiのNAND 同様、Dolphinは特にゲーム起動にBIOSを必要としない。

そのためDolphin上でGC起動メニューが見られるという以上の意味はない…と思われたが、ここにきてフォント表示の改善に役立つことが分かった。

長くなるためそちらについては Dolphinの日本語フォントを改善する のページを参照してほしい。

 

ここでは実機からのBIOSの吸い出しDolphin上でのBIOS起動方法についてのみ解説する。

BIOSの吸い出しには『GCoS』というツールを使用するが、これはPhoenixのパッケージに同梱済なので事前の準備等は必要ない。

 
 
 

手順

1. [PC] Phoenix でローカルサーバーを立ち上げる

 

GC本体からのリッピングを参照して、PCとGCとの接続が出来る状態にしておく。

Phoenixを起動し [Loaders] タブの [Select a Task] で「Load a DOL or BIN file」を選択。

[Load] 左の [...] をクリックし、Phoenix本体のあるフォルダに移動すると『GCoS15.dol』というファイルがあるので開く。
[Load] をクリックしてそのままにしておく。

Phoenix_Loader.png
 

2. [GC] PSOを使ってPCのローカルサーバーへ接続する

 

リッピングの時と同様にPSOを使い、GCからPCに接続を行う。

問題なく接続できていればGCoSのトップ画面が現れるはずだ。

GCoS.png
 

3. [PC] BIOSファイルをダウンロードする

 

GCoSの起動を確認したら、PC側で適当なWebブラウザを開き、 http://192.168.1.32/IPL にアクセスする。IPL大文字で入力すること。

IPL_Access.png
 

ファイルのダウンロード確認が入るので適当な場所にダウンロードする。2MBしかないのですぐに終わるはず。

IPL_Download.png
 

 → 日本語フォントだけに用がある人はこの先の手順は無視して Dolphinの日本語フォントを改善する

 
 

4. [PC] Dolphinで起動するための準備をする

 

ダウンロードしたファイルの名前を『IPL』から『ipl.bin』にリネームする。

続いて Dolphin 本体があるフォルダを開き、 \Sys\GC へと移動。

『JAP』という名前のフォルダを作成し、そこへ『ipl.bin』を置けば準備は完了だ。

IPL_Folder.png
 

5. Dolphinの設定とBIOSの起動を行う

 

Dolphin を起動し、以下のように設定する。

 ・本体設定

   [ゲームキューブ] タブで、「GC BIOSをスキップ」のチェックを外す

   [サウンド] タブの「DSPエミュレーション方式」でDSP-LLEを選択する (HLEでも一応動作はする)

 ・グラフィックス設定

   [高速化(Hacks)] タブの「外部フレームバッファ」(XFB)で、「無効化」のチェックを外す

設定が終わったら、適当なGCタイトルを起動すればBIOSが起動する。

 
BIOS_Run.jpg

実機と同様に、Aボタンを押し続けることでメニューに入る。
一部テキストが表示されていないが、これは Dolphin のバグであり現状ユーザー側でどうにかすることはできない。
とはいえ全ての設定は機能するし、そのままゲームを起動することも可能だ。

 

※4.0-8721以降はバグが修正されており、正常に表示される。

GAFJ01-4.jpg
 
 
 

以上。

 





◆このページについての質問・指摘・検証 etc...

  • 全然biosファイルをダウンロードできません -- 2016-08-01 (月) 10:14:06
  • ↑[サイトが存在しない]という理由で全く表示されません -- 2016-08-30 (火) 19:22:49
  • http://127.0.0.1/IPLでイケるんじゃないですか -- 2017-02-12 (日) 22:43:09
  • 『接続が拒否されました』と表示されます -- 2017-02-25 (土) 22:03:30