猿田神社

Last-modified: 2013-07-29 (月) 23:44:26
 

猿田神社
さるだじんじゃ
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(参拝日:平成25年5月5日)
住所:千葉県銚子市猿田町1677-1mapionlogo.gif
主祭神:猿田彦大神、天鈿女命、菊理媛命
主な祭礼:11月15日(例祭)、60年毎(式年大祭神幸祭)

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↑参道・鳥居↑
(由緒:パンフレットより)
第十一代垂仁天皇二十五年に宮柱が建立され御鎮座になりました。

第十四代仲哀天皇の御代、神宮皇后の三韓征伐に当り下総国海上郡より召し出された海上五十狭茅宿禰は、
猿田彦大神を奉じて神戸に大海原神社を創建したと伝えており、当社の信仰の確立を物語る事であります。

称徳天皇神護景雲二年(七六八)に郡司社として神戸の寄進を受け、第五十二代嵯峨天皇は「本朝導棟梁」の
宸筆勅額を賜りました。

鎌倉時代には源頼義・義家・頼朝、更に足利氏、千葉氏の各武将の戦勝祈願、神領、金銀宝物等の寄進があり、
天正十九年(一五九一)徳川家康は神領御朱印地三十石を寄進され、以来、幕府は三十石をもって厚く崇敬されたのであります。

明治に入り、伏見宮家、大山巌元帥、福島安正大将等の宝物寄進を始め、政府の要人、県知事等親しく御加護を仰ぎ奉り、
その重責を全うしている所であります。

一方、庶民の信仰も厚く、古くは親鸞聖人も参籠しており、鎌倉時代より檀那場と称する茨城県鹿島郡・成田市・小見川町・
旭市・飯岡町・銚子市に亘る四百七十ヶ村の総氏神として崇敬されて来ました。

今日では県内は勿論、東京・埼玉・神奈川を主に全国各地より、家内安全、商売繁昌、八方除、交通安全、大漁満足、
開運招福、心願成就の恩頼を仰ぐ崇敬者が大神の御神徳を敬仰しております。

これらの諸祈願は毎日(仏滅を除く)午前八時より午後三時まで、三十分毎に斎行いたします。
例祭日は十一月十五日、庚申の年毎に式年大祭神幸祭が盛大に行われ、大御心を安んじ奉り上げます。

本殿は平城天皇大同二年(八〇七)に改築、應和年中(九六一~九六四)に修築、大治二年(一一二七)改築、
永禄九年(一五六六)戦火で焼失後、天正二年(一五七四)再建、延宝八年(一六八〇)に改築されたものであります。
その様式は桃山時代の豪華佳麗さを伝える貴重な建造物として県有形文化財に指定されています。
また境内の森は貴重な極相林として県天然記念物の指定を受けています。

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↑社殿↑
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↑御神砂↑
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↑御神水↑
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↑神輿庫↑
(以下、余談)
銚子のなかでも旭市との境界近い場所に鎮座します。銚子=漁港のイメージがありますが、この辺は緑が多いですね。
参道の石段の下をJR総武本線が通り、跨線橋の代わりにもなっています。近くにJR猿田駅が見えます。
これは1897年(明治30年)に当時の総武鉄道が線路を通す際、参道を分断することになったので、寄進した橋らしいです。

猿田彦大神を祀る神社は数あれど、猿田神社という名前の神社は銚子の猿田町に唯一らしいです。
たしかに、猿田彦神社や庚申社、椿神社はよく見ますが、あまり猿田神社は見ないですね。

昔からの神仏習合の習慣の名残で、仏滅の日は社務所が休みです。
これは全国的に見ても珍しいと思います。