奈良県護国神社

Last-modified: 2013-06-23 (日) 22:21:38
 

奈良県護国神社
ならけんごこくじんじゃ
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(参拝日:平成25年4月27日)
住所:奈良県奈良市古市町1984mapionlogo.gif
主祭神:護国の英霊
社格:護国神社、別表神社
主な祭礼:4月15日・10月22日(例祭)

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↑鳥居↑
(由緒:パンフレットより)
奈良県では当初奈良市飛火野の浄地に祭壇を設け、明治維新以来の国家民族のために戦歿された英霊を招魂して慰霊祭を
斎行していたが、昭和十四年六月県下ゆかりの英霊の鎮魂とその遺勲を後世に伝えるため、護国神社建設奉賛会が組織された。

万葉の故地であり、大和盆地が一望できるこの景勝の地(一万五千坪)に、昭和十七年九月、全県民挙げての奉仕により
荘厳なる社殿が完成した。
同年十月十三日奈良県護国神社と称せられ、同月二十二日鎮座祭を斎行、三千柱の御祭神が祭祀された。

その頃より大東亜戦争の戦局は一段と苛烈なものとなり戦歿者は目を追って増加、合祀祭神は年毎に増えていった。
その戦歿地は厳冬の大陸そして灼熱の南の島と全戦線にわたっている。
奈良県護国神社では、これらの戦歿英霊の「みたま」安かれと、日々祭祀を厳修し、御神徳発揚に努めている。

当社の杜は高円の杜と称され、創建当時県下一円よりの献木により現在の美しい杜が生まれた。
参拝方々この杜を散策する人が絶えず、心休まる杜として親しまれている。

また、昭和五十五年より郷土の御霊を慰め奉らんと多くの方々の心のこもった献木により多数、多品種の椿を植樹。
春の大和路、花の新名所として杜は賑わう。

高円の杜に春を告げる神事として、毎年三月最終の土、日曜の二日間「椿まつり」を開催、
椿盆栽祭、椿苗木の頒布など多彩な行事が執り行われる。
大和椿盆栽会(日本ツバキ協会奈良県支部)の事務局は当社においている。

高円山の麓、高円の地は万葉集で二十四首詠まれており、当時より豊かな自然と美しい景観は都人達に親しまれ
「癒し」の空間であったようだ。

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↑社殿↑
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↑戦歿者慰霊塔↑
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↑万葉歌碑↑

(以下、余談)
奈良市の中心部からやや外れた住宅街が広がる地域にあります。
以前は奈良市飛火野に祭壇がありましたが、現在はこちらに遷座しています。
春日大社に接する林野で、池や沢のある鹿苑になっている飛火野ですが、ここにあったのですね。

社務所を訪れると、「日本ツバキ協会奈良県支部」と書かれていました。
緑豊かな境内のいたるところにツバキが花を咲かせていました。