零羊崎神社

Last-modified: 2013-05-10 (金) 23:08:59
 

零羊崎神社
ひつじさきじんじゃ
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(参拝日:平成24年8月13日)
住所:宮城県石巻市湊字牧山7mapionlogo.gif
主祭神:豊玉彦命
社格:式内社(名神大社)、県社
主な祭礼:5月8日(例祭)

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↑石鳥居↑
(由緒:パンフレットより)
今から1810年程前、応神天皇2年に神功皇后の御勅願により涸満瓊別神という名を賜り
東奥鎮護のため牡鹿郡龍巻山(たつまきやま)にお祀りされました。

社号は年を経て零羊崎(ひつじさき)となり、龍巻山の龍は除かれ牧山となったのであります。

爾来皇室をはじめとして国司・領主の崇敬が篤く、
貞観元年正月(1150年前)に正五位下勲六等より従四位下に位を進められ、
1100年前の延喜の制には明神大社に列せられ明神祭にあずかり、
朝廷より幣帛を奉られたのであります。

古より毎年4月8日、9月9日は大祭事と定められ、みこしを海岸に渡御し、
「須賀の市」という市も催され大変な賑わいを呈したのであります。

また千石船は航海毎に当社に祈願し、今も全国の石巻入港漁船は海上安全大漁成就を、
農家は五穀豊穣を、商家は商売繁盛を祈願し、高く尊い御神徳を蒙っております。

昭和21年制度の改革により国家管理を離れ宗教法人として、神社本庁所属となり、
境内地7ヘクタール、氏子崇敬者数8000余戸を有し、益々御神威が昂揚されております。

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↑社殿↑
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↑市街地の展望↑
(以下、余談)
平成23年3月11日、この牧山の山麓まで大津波が押し寄せたという場所です。
それから1年と少し、仙台市や塩釜市を経由して石巻市にやって参りました。

市街地の商店街は人通りは少ないものの、車の行き交いは多く、賑わっていました。
しかし、旧北上川を渡ると、空地のあちこちに瓦礫が積まれたままになっていました。

零羊崎神社は市街地から山道を車で20・30分くらい走った先にあります。
震災直後、多い時には150名ほどが境内社・栄存神社に避難されていたそうです。
当時は津波を被り、雪が降る中を神社まで避難された方もいらっしゃったそうです。
社報・まぎやま31号を読んでいると、そんな当時の様子が記載されていました。

御祭神の豊玉彦命は、奇しくも海上守護の神です。
水難から避難された方が多かったのは、なんだか不思議ですね。

まぎやま31号の新聞記事と同じ方角の牡鹿半島を望む風景を眺め、牧山を後にしました。