富山縣護國神社

Last-modified: 2013-05-10 (金) 23:24:26
 

富山縣護國神社
とやまけんごこくじんじゃ
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(参拝日:平成25年1月6日、書置きの御朱印を頂きました)
住所:富山県富山市磯部町1-1mapionlogo.gif
主祭神:護国の英霊
社格:護国神社・別表神社
主な祭礼:4月25日(春季例祭)、10月5日(秋季例祭)
webサイト:富山県護国神社

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↑鳥居↑
(由緒:パンフレットより)
「夢にだに忘れぬ母の涙をばいだきて三途の橋を渡らむ」
この御朱印に書かれてゐる歌は、富山護国神社にお祀りされてをります高田豊志命が御家族様宛に遺言として
おくられた最後の手紙の中の「母上さま」宛とした歌でございます。

高田豊志命は昭和二十年五月十三日、飛行第二十戦隊陸軍伍長として台湾宜蘭基地を出撃、
沖縄本島西海岸に群がる米艦船に体当たりし散華されました。

父豊次郎さんが、八〇歳になられた時、戦後久しく仏壇に収められてゐた白木の箱の中に「うた日記」を発見されました。
この「うた日記」には、高田豊志命が昭和十八年の三月から二十年の四月まで、毎日和歌を作ることを志し、
和歌七八三、詩文九が書き綴られてをりました。この「うた日記」は遺芳館に展示されてをります。

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↑大拝殿↑
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↑参道↑
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↑伊佐雄志神社↑
(以下、余談)
初詣で賑わう休日でしたので、神社の鳥居前に車がたくさん停まっていました。
正月の時期は参拝者が多いので、御朱印は書置きで対応しているとのことでした。

幾多の戦役で没した御英霊をお祀りする護国神社と、摂社の伊佐雄志神社があります。
富山大空襲の際の殉難者、民生安定のため殉職した殉職せられた自衛官・警察官・消防署員などをお祀りしています。
戦災により社殿は焼失したのですが、「伊佐雄志神社」と改称し平成22年に復興しました。
「伊佐雄志」とは万葉仮名で「公の為に、家の為に、雄々しく努め励み、功績を挙げる」という意味です。

御朱印に書かれている歌は、当社にお祀りされている高田豊志命と関連があります。
平成24年7月、一冊の本の寄贈により、高田豊志命の台湾でのエピソードに登場する女性が分かったそうです。
御朱印に個人の短歌、それも昭和初期のものが書かれた例は珍しいのではないでしょうか。