真山神社

Last-modified: 2013-05-10 (金) 23:06:57
 

真山神社
しんざんじんじゃ
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(参拝日:平成24年8月17日)
住所:秋田県男鹿市北浦真山字水喰沢97mapionlogo.gif
主祭神:瓊瓊杵命、武甕槌命
社格:県社
主な祭礼:2月第二金・土・日(なまはげ柴灯祭)
webサイト:真山神社

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↑仁王門↑
(由緒:現地案内板より)
社伝によれば、景行天皇の御代、武内宿禰が北陸地方諸国視察のため男鹿半島へ下向の折、
涌出山(わきいでやま、現在の真山・本山)に登り使命達成と国土安泰・武運長久を祈願して
瓊瓊杵命・武甕槌命を祀ったのが始源とされる。

平安時代以降仏教の伝播が男鹿へも至り、貞観年中には慈覚大師によって涌出山を二分し、
北を真山、南は本山としたと伝えられる。

以来修験の信仰が昂り、天台僧徒によって比叡山延暦寺守護神の赤山明神と習合された。

南北朝時代には真山別当光飯寺は真言宗に転じ、支配も東北豪族の安部氏・清原氏・藤原氏と移りながらも、
その庇護のもとに修験霊場として一山繁栄を誇った。

江戸時代には国内十二社に指定され、佐竹候の祈願所として数々の寄進崇敬とともに、
幾多の堂塔伽藍が営まれてきた。

明治維新後は神仏分離令によって元の神域に復し、名も赤神神社から真山神社と改められた。

明治十四年には県社に列格され、ますます深厳な境内を維持してきた。

平成三年九月、台風による烈風で多くの老杉が倒れて甚大な被害を受けるも、
七年間の復興事業で境内整備が完工した。

ご本殿は今なお真山山頂に鎮座し、国家安泰・五穀豊穣・海上安全・開運の守護神として崇敬されている。

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↑社殿↑
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↑なまはげ祭具(仮面)↑
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↑なまはげ祭具(包丁と桶)↑
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↑地図↑

(以下、余談)
「悪い子はいねがー」「泣ぐコはいねがー」との掛け声と独特の風貌で知られた、
なまはげの神事が行われる神社です。ここに来るまでも、なまはげのイラストを何度も見ました。

昭和34年に現社殿が造られる前は、真山山頂に本殿がありました。

現在の仁王門は江戸時代中期に造られたものであり、旧光飯寺の山門でした。
神仏分離令の後、神門として現在に至ります。
現社殿の周辺には、歓喜天堂や弘法大師堂、薬師堂がありますが、これらは旧光飯寺の名残です。

時間の関係上、じっくりと参拝できなかったのが残念ですが、
次回は上記の旧光飯寺関連の堂宇や文化年間の参詣者の落書があるという五社殿などを訪れたいと思います。