若宮八幡神社

Last-modified: 2014-02-25 (火) 00:53:19
 

若宮八幡神社
わかみやはちまんじんじゃ
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(参拝日:平成25年9月22日)
住所:滋賀県大津市杉浦町20-31mapionlogo.gif
主祭神:仁徳大神
主な祭礼:5月3日(例祭)、9月15日(放生会祭)
関連:膳所五社(若宮八幡神社石坐神社和田神社・膳所神社・篠津神社)

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↑鳥居・表門↑
(由緒:現地案内板より)
当神社は壬申の乱(六七二)があって三年後の白鳳四年(六七五)に天武天皇が、
宇佐八幡の御神託「近江の湖水の辺り粟津に、わが子仁徳を祀り崇敬すべし」により、
ここに当神社社殿を造営されることになりこの浦(湖辺)、上下八丁(約八百米)での殺生を禁じられ、
以後漁夫は恐れてここを特別の浦(別浦)と云い、のちに別保と呼び、現在もこの地域の地名として残り
翌年(六七六)八月(九月)十五日放生会が行はれました。

当神社の社殿等が完成したのは、四年後の白鳳八年(六七九)で九州の宇佐八幡宮?の次に古い八幡宮で、
当初は粟津の森八幡宮、のちに若宮八幡宮となり、明治から若宮八幡宮となりました。

ところで当神社の社殿等は延喜十七年(九一七)雷のために全焼。
その後、寿永三年(一一八四)源頼朝と木曽義仲の粟津の合戦でまたも全焼。
勝った源頼朝が社殿等を再建。更にこの社殿等も、応仁の乱(一四六八)の兵火で焼滅しました。

しかしその後、立派に復興され、膳所城の築城後は歴代城主、本多公が寄進し、
社殿を始め境内建物の修繕等を行ってこられました。

境内には皇大神宮を始め沢山の摂社・末社が奉祀されておりますが、
これは当神社の歴史が古く、この間に多数の氏子が奉仕崇敬され、
極めて霊験あらたかな氏神さまであることを示しております。

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↑本殿↑
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↑拝殿↑
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↑御神木↑
(以下、余談)
京阪石山坂本線 瓦ヶ浜駅付近の市街地、JRでは膳所駅と石山駅の間に鎮座します。
膳所五社の一社です。膳所周辺は神社が密集しています。

滋賀県に多い表門・拝殿・透し塀の向こうに本殿が鎮座する並びです。
個人的には、各地の神社を見てきましたが、この様式が最も好きです。

特にこの表門は、膳所城の城門だったので歴史を感じさせます。
明治3年(1807)膳所城が廃城となった後、移築されたという高麗門です。