ぼくはL56
やぁ田中君、ぼくは8.8cm/L56。史実ではTigerⅠに搭載されて数々の伝説を生み出した誇り高き砲なんだ。
でもこのゲームでのぼくは何故か堅いうんこ投射機扱い。まいっちゃうね…
そのせいでHT.NoⅥがクソ扱いされてるんだ…ぼくはHT.NoⅥを助けてあげる方法を考えることにしたよ。
どうするL56
L56の貫通はAP131mm/APCR171mmと、とても良い数値ではない。
どうしようもない。
諦めて、しね!
...これで終わらせるのもあれだからちょっと他の主砲と比較してみようか、うん
徹底解剖!L56! ~Tier6HT編~
まずはHT No.VIやVK36.01Hが所属するTier6HTの主砲を比較してみよう
全体の中で優れているものは赤字、劣っているものは青字で表そう
名称 | 車両 | RPM | 弾種 | 貫通力 [mm] | 攻撃力 | 弾速 [m/s] | AP弾 DPM | 精度 [m] | 照準 時間[s] | 携行 弾数 | 弾薬費 [Cr/G] | 重量[kg] |
8,8cm KwK 36 L/56 | HT No.VI | 8.57 | AP APCR HE | 132 171 44 | 220 220 270 | 773 930 800 | 1885 | 0.38 | 2.3 | 92 | 240 8G 180 | 2,050 |
VK36.01(H) | 8.70 | AP APCR HE | 132 171 44 | 220 220 270 | 773 966 773 | 1914 | 0.38 | 2.3 | 64 | 252 8G 252 | 2,050 | |
7.5/5.5cm Waffe 0725 | 14.29 | AP APCR | 157 221 | 135 135 | 1170 1260 | 1929 | 0.34 | 2.3 | 68 | 186 8G | 720 | |
122mm D-2-5T | KV-85 | 3 | AP APCR HE | 175 217 61 | 390 390 530 | 780 975 780 | 1170 | 0.5 | 3.6 | 28 | 1025 12G 608 | 2,600 |
100mm S-34 | KV-85 | 7.89 | AP APCR HE | 170 210 50 | 250 250 330 | 900 1125 900 | 1972 | 0.38 | 2.7 | 41 | 252 11G 252 | 1,920 |
107mm ZiS-6 | T-150 | 5.88 | AP APCR HE | 167 219 54 | 300 300 360 | 830 1038 830 | 1764 | 0.45 | 3.4 | 54 | 270 11G 280 | 2,400 |
KV-2 | 6.19 | AP APCR HE | 167 219 54 | 300 300 360 | 830 1038 830 | 1857 | 0.45 | 3.4 | 54 | 270 11G 280 | 2,400 | |
152mm M-10 | 2.5 | AP AP HE | 110 136 86 | 700 700 910 | 525 525 525 | 1750 | 0.6 | 4 | 36 | 725 12G 810 | 2,300 | |
90mm Gun M3 | M6 | 7.89 | AP APCR HE | 160 243 45 | 240 240 320 | 853 1066 853 | 1894 | 0.38 | 2.3 | 52 | 255 10G 255 | 2,050 |
90mm DCA 45 | ARL 44 | 6 | AP APCR HE | 212 259 45 | 240 240 320 | 1000 1250 1000 | 1440 | 0.38 | 3.4 | 50 | 255 12G 255 | 2,750 |
105mm Canon 13TR | 5.61 | AP APCR HE | 165 223 54 | 300 330 360 | 850 1063 850 | AP 1683 APCR 1851 | 0.41 | 3.4 | 40 | 270 10G 280 | 2,400 | |
OQF 77mm Gun Mk.II | Churchill VII | 13.95 | AP APCR HE | 148 208 38 | 140 140 190 | 785 981 785 | 1953 | 0.36 | 2.3 | 84 | 150 7G 75 | 681 |
OQF 17-pdr Gun Mk.VII | TOG II* | 12 | AP APCR HE | 171 239 38 | 150 150 190 | 884 1105 884 | 1800 | 0.36 | 2.3 | 144 | 175 8G 75 | 826 |
15cm Howitzer Type 96 | O-I | 2.4 | AP HEAT HE | 121 150 75 | 700 700 910 | 500 500 540 | 1680 | 0.58 | 3.7 | 60 | 540 12G 660 | 1,432 |
10cm Cannon Type 92 | 5.41 | AP AP HE | 175 201 53 | 300 300 360 | 720 720 765 | 1623 | 0.43 | 3.2 | 100 | 250 9G 185 | 1,792 |
こうやって並べてみると個性豊かだなTier6HT!
弾速と金弾ペネと精度に命を懸けたゲル砲、単発火力と通常弾ペネを得るために他全てを捨て去ったD-2-5T、ソ連らしからぬハイバランスなS-34、アメリカンマジックで金弾ペネが83伸びる90mm Gun M3、ペネ全振りのDCA 45、一発一発を確実に貫通させて手数で稼ぐ17-pdr Gun Mk.VII、バ火力の15榴2門...そらL56が埋もれるわけだな!
そんじゃあ各ステータスについて見ていこうか
○RPM
早速L56のセールスポイント第1弾
RPMは8.57~8.70、装填速度にして6.90~7.00sといったところか
特に戦場が流動的になりやすいTier6戦場では装填時間が長いと隙が増えて危険になる
高Tier戦場で味方がそれなりに信頼できる場合やチームバトルであれば互いに装填時間をカバーしあうこともできるのだがこのTier帯では期待してはいけない
その点で素の装填時間が7秒程度のL56はほとんど隙が無いので、遮蔽物をしっかり確保することを意識すれば数的不利に陥らない限り一気に押し込まれることは少ないのではないのだろうか
○貫通力
L56のダメダメポイント
15榴組のAP弾貫通力は比較してもどうしようもないから置いておくとして、他のTier6HTの主砲と比較すると明らかに貫通力が劣っている
通常弾貫通力132mmはTier5HTに毛が生えた程度でしかなく、金弾貫通力171mmはTier7HT相手でも一部通用しなくなってくるレベル(Tier6でもO-Iは安定して貫通できない)
通常弾貫通力が150mmに満たない砲はL56のほかにOQF 77mm Gun Mk.IIがあるが、あちらは金弾貫通力が200mmを超えている...というよりも、金弾貫通力が200mm台に乗っていないのは15榴を除くとL56だけなのだ
Tier8戦場でも金弾を使えば少しは戦えるほかのTier6HTとは違い、Tier8HTと出会おうものなら履帯切り以外にできることは一切ないのだ...諦めて、死のう
えっ?BlitzのL56は金弾貫通力195mmだって!!??
f*ck WG!! そのペネよこせ!!!!11!11!!!!1
○攻撃力
HTの主砲では大事な単発の重みだが、L56は220ダメと平凡
下から数えた方が速いが特に困る数値という訳でもないだろう
VK36.01Hのもう一つの最終砲候補であるゲル砲は単発135ダメとTier6HTワーストなので、そういった意味ではL56は悪くない選択である
D-2-5Tの390とか頭おかしいんですよ
○弾速
L56のちょっとお弱めポイント
とはいえ773m/sはそんなに遅いわけでもないし、どうせ金弾多用するなら930m/sで撃てるわけで...
遠距離砲撃の時にちょっと気を付けておいた方がいいかな、ってレベル
○DPM
L56のセールスポイント第2弾
L56の長所はやっぱりDPM
ずば抜けて高いぞ!という訳じゃないけど、単発220でありながら素で1900出るのは嬉しいところ
貫通可能な局面なら滅法強い 弾数もそれなりにあるので撃てる敵が多い日も安心
1900台乗ってるのがだいたい単発150未満組なので単発とDPMをそれなりに両立できてるのはセールスポイントだし!
え?S-34は単発250でDPM1972?知らんなぁ
○精度
史実を考えると結構悲しくなる値だけど0.38という数値はTier6HTの中では普通
ソ連のようなガバガバ砲ではないので市街地戦で困ることはまずないだろう しっかり腰を据えて撃てば遠距離でもそれなりには当たる
S-34はソ連だけどL56と同じ0.38?もうS-34の話はやめよ???
○照準時間
L56のセールスポイント第3弾
照準時間2.3sは同格トップタイ!絞りが速いのは0.38という精度を最大限生かすうえではとてもありがたい
装填時間の3分の1程度の時間と言うこともあって絞りが遅く感じることもまずないだろう
○携行弾数
HT No.VIは92発とかなり多く積めるので撃ち切ることもないだろうし弾種配分に困ることもない
VK36.01Hも64発と十分な量
それにしても15cm砲弾を60発も積めるオイ君は一体何者なんだ...
○弾薬費
L56のセールスポイント第4弾
通常弾の弾薬費はまあ普通として、金弾の弾薬費が単発220の割には8Gと安め
他が軒並み10G以上ということを考えるとありがたい
金弾を多く使う関係上収支で見れば不利だが
というわけでTier6HTの中でのL56の立ち位置を見てみたけど、やっぱり一番の原因はこれと言った特徴があまりないことかな
個性あふれるTier6HTの主砲たちの中で平凡なスペックであること、そして金弾貫通力があまりにも低すぎること
これらがL56を堅いうんこ投射機扱いにさせている原因だろう
悲しいね!!
(比較表作っててS-34がいかにソ連らしからぬ主砲かよくわかりました)
とかいってたらさ
なんか貫通あがるみたいですよ先生
といってもAPだけ。しかも上がってもわずか145mmである。
ライバルのKV-85の100mm砲のAP貫通は170。APCRに至っては217mmである。
やっぱりL56君は許されないのだろうか……。