Type 95 Heavy

Last-modified: 2020-05-04 (月) 23:30:52

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三人目は不遇の法則

概要

 待ちに待ったデスワゴンおかあさん戦車の新しい仲間である
三人揃えてプラを組めば向かうところ敵無し!

うま味

・前身にあった目の上のたんこぶが縮小 相変わらず副砲塔で俯角が制限されるがかなりマシ
・主砲7.5cmは癖が強いが使いこなせればなかなかの火力を発揮できる
 貫通、火力、精度、どれもそれなりにあるため足りない要素を腕で補うことができる
・貫禄があるためTier6戦車は尻込みしてしまいマッチングに現れなくなる
・HP430は乱数次第では10榴を耐える ことがある

にが味

・DW2が水豆腐だとしたらこいつはもはや豆腐の形すら保てないほどの紙っぷり
 自走砲や榴弾はおろか機関砲でも普通に死ねる重戦車
・DW2より遅いので思うように身動きがとれず敵に見つかるとそのまま帰ってこなくなることが多い
・そのくせいっちょまえに体がでかい つまり SPGの格好の的である

三重士たちのじつりょく

 せっかく三人そろったんだし良い機会にこの三人で比べてみよう

主砲

車種発射速度(round/min)平均貫通力(mm)平均攻撃力AP弾DPM100mでの精度(m)照準時間(s)俯仰角
Type 95 Heavy/7.5cm17.6570/100/38110/110/17518700.42.5-12°/+20°
B1/47mm28.5766/98/2455/55/7015710.391.5-10°/+10°
B2/4.7cm27.6355/90/2452/52/6214370.391.1-10°/+20°
D.W.2/7.5cm14.6343/87/38110/110/1751609.30.552.3-10°/+20°
D.W.2/5cm2567/130/2570/70/9017500.392.2-10°/+20°
 

 さすが日本戦車、主砲は間違いなく他二人よりオトコマエである
主軸が榴弾なので大ダメージやモジュール破壊が狙え、さらにRPMですらDW2に勝る
そのくせ精度は0.4とAP砲並に高い スナイパーHEとか変なこともできてしまう
かと思いきやAPの貫通も70と高く、AP主体にしてもB1が泣きそうになるくらいには使える
装甲38以下の敵にはHE,38~70の敵にはAP、70~100の敵にはAPCRと弾を使い分けることによって期待値以上のダメージが出せるのも魅力
少なくともダメージを与えるという点において二人ほど困ることはないだろう

機動力

車体名最高速度(km/h)出力重量比(hp/t)車体旋回速度(°/s)砲塔旋回速度(°/s)
Type95 Heavy229.923032
B13011.832430
B23011.584544
D.W.2359.974232
 

 なにこいつにっぶ…高TierのHTでももう少しマシに動ける気がするし
あのすっとろいと言われるDW2よりさらに最高時速10km削っているのだからその遅さは尋常ではない
最低限動き回れるB1やB2、ギリギリみんなに追いつけるDW2と比べると置いてけぼりを食う機会が圧倒的に多くなる
意外にも旋回速度はB1より優秀…だがB1と比べたところでNDKに弱いのは変わらない
つーかB2やべーな

防御力 

車体名HP車体装甲(mm)砲塔装甲(mm)視界範囲(m)無線範囲(m)
Type95 Heavy43035/30/2530/25/25340425
B142060/60/5546/46/46330710
B240060/0/5556/46/46330525
D.W.244050/50/5050/50/50330710
 

 え…重戦車…だよねこれ…前身から全く進歩していない…ぞ…
榴弾を非貫通に抑えたり豚飯やハルダウンを駆使すればそれなりの防御力を発揮できる二人とは違い
こいつは何をどうしようが確実にほとんどの弾が貫通するやわらか戦車
ⅠCの機関砲でいとも簡単に抜かれたりビッチガンに二発連続で貫通させられて即退場するHTとは彼のことに他ならない
おまけに前述の通り鈍い上に体もでかいので一度見つかったら逃げ切ることすら難しいときた

持ち味

 走攻守のうち走と守が完全に死んでるので必然的に攻を生かした戦いが基本となる
高いRPM、貫通、単発威力の主砲は同格以下にとってはなかなかの脅威度を誇りさらに後方射撃するにも最低限の精度がある(はず)
HTだからといってむやみやたらに前に出ず、後ろからDW2やB1の火力をそっと一押ししてやると良い連携が見込めるだろう

 

あ、前二人溶けたんですけお…

みにくい重戦車

九五くんはTier4学年の気弱な子です。
ですが自分の身を削って困ってる人に経験値やクレジットを分け与え
有り余る耐久で他の子への攻撃を肩代わりし、その主砲では他の誰も傷つけません(できない)。
そうとっても心優しい子なのです。
でも他のみんなは早く新しい戦車になりたいと躍起で彼の心優しさなんて知りません。
そして今日も彼に経験値をよこせと榴弾を投げつけるのでした。


そんなある日のTier5戦、ヒメルズドルフの丘の上でした。
坂の下からヤンキーのM4くんとその取り巻きのcovenanterくんが見えました。
苦手な子たちなので九五くんはその場を離れようとしましたが
運動が苦手な彼は直ぐ2台に追いつかれてしまいました。
ドンッとM4くんが九五くんの車体に体当りしながらいいました。
「経験値ボックスだ!いただき!」
ドォン!!という音とともにM4くんの榴弾砲が九五くんに突き刺さりすかさずcovenanterくんが追撃します。
「このデブ!ブリキ缶!(ポンポン」
なんということでしょうか。あっという間に九五くんは撃破されてしまったのです。


その日のガレージに帰る途中九五くんは「はあ」と大きくため息つきました。
「僕は一体なんのための重戦車なんだろう。重戦車なのに装甲は無いし
 重戦車だから足も遅いし、だからといって主砲も強いわけじゃない・・・」
今日の出来事がよほどこたえたのかひどく落ち込んでしまいました。
そんな時です。どこからともなく声が聞こえます。
「・・・力が欲しいか」
突然のことに訳が分からず「え?」という表情をする九五くん。
そしたらまた声が聞こえます。
「力が欲しいかと聞いている」
「力・・・だって?」
「そうだ力だ。心の奥底から欲しているのだろう?あやつらに報いる力を?」
「力だなんてそんな・・・
 そ、それに「私達に比べたら主砲は強力だよ」ってDW2ちゃんとB1ちゃんが言ってくれてるし・・・
 他のみんなだって戦えてる、大丈夫って、そう言って僕のそばに居てくれてるんだ!
 ぼ・・・僕には十分な力があるんだ!馬鹿にするな!」
「十分な力とな!ハハハこれは可笑しい、そんなことを吹き込まれていたか。片腹痛いわ!」
「!」
「主砲が強力だって?あのTier4落ちこぼれ2台の言葉だぞ。それに何の意味がある?
 考えても見ろ、お前の主砲が戦場で役に立っているか?
 弾速は遅く命中しない。貫通は並だがよく弾かれる、そうあの落ちこぼれ2台にさえ弾かれる!」
「うっ」
「戦場で他の戦車がそばに居たのだってお前という丁度いい弾避けがあったからではないか?」
「うぅ」
「ましてやそばに居た戦車とやらが敵チームになったときお前に何をした?
 攻撃しないで見逃してくれたか?そんなはずはない、お前は身に覚えがあるはずだ。
 逃げる足のないお前を執拗に攻撃してくる奴らを!撃破するとほくそ笑む奴らの顔を!」
「やめろお・・・」
「持ち上げてた理由なんて簡単だ。居なくなると困るんだよお前。
 どこを撃っても貫通しダメージを与えることができて、反撃されても貧弱
 しかも足も遅くて引くこともできない、重戦車だから耐久だけはあるから撃ち放題。
 そんな撃つだけで稼げる"美味しい的"を戦場から居なくしたいと思うか?思わないね!」
「やめろ!やめろ!やめろ!やめろォ!」
「だから皆お前が居なくならないように持ち上げてたのさ。
 でも本心は叩けばクレジットと経験値が出てくる箱としか思ってないのさ。」
「うわああああああああぁあ!」
「さあどうする?このままTier4学年の貯金箱としてずっと生きていくかね?それもよかろう心優しい九五くん?」
「・・・」
「・・・欲しい」
「力が欲しい!」
「ククク契約成立だな・・・ではどのような力を望む?」
 
「・・・全部だ、僕に足りないもの全部!
 
 砲弾を弾く装甲!
 
 敵を逃さない機動力!
 
 そして圧倒的な破壊力!
 
 戦場を蹂躙する力を全部、全部だ!」
 
「ククククク、良かろうその力、欲しいのならば・・・く れ て や る
「う、うわあああああーーーー!!」
その瞬間、九五くんは目の前が真っ白になってしまいました。




それから数日後のことです。
「ちっ、最後のコーラだってのに丘の上に誰もこねえ。★3だってのについてねえ」
「半額のときに買い込んどかないからこーいうことになるんだし」
あの時のM4くんとcovenanterくんです。
どうやらヒメルズドルフの丘の上でたむろしているようです。
「ぶおおん、ぶおおん」
丘の下から聞きなれないエンジン音が聞こえました。2台は城の影からカニメガネでのぞきます。
そこに居たのは見覚えのある戦車でした。
あの苔の生えたような塗装の車体に車体後部のクッソダサイ副砲塔は九五くんで間違い有りません。
ちょっと車体が大きいかなと2台は思いましたが気にしませんでした。
しめしめという表情で2台は近づいていきます。
「経験値ボックスだ!いただき!」
M4くんがそう言うとあの時と同じようにドンッと挨拶代わりの体当たりをしました。
そのときです
 
BAKOOOOOOON!!!
 
轟音と共にM4くんが突然弾け飛んでしまいました。
「え・・・」という表情をして唖然とするcovenanterくん。
何が起こったかは分かりませんでした。
ですが彼の足元にM4くんだったものの砲塔がゴロンと転がっていることが全てを物語っていました。
「あ・・・あ・・・」恐怖のあまり声も出ません、車体もガタガタと震えます。
思わず後退するとゴツンと何かにぶつかりました。
後ろを振り返るとそこには見るも無残な───
DW2ちゃんやB1ちゃん、それだけじゃありません夥しい数の残骸が転がっていたのです。
そして目の前の戦車が少しずつ少しずつ砲塔をこちらに向けてきます。
「ガタガタガタガタガタガタ・・・」車体の震えも一段と強くなります。
その弾みでcovenanterくんの主砲から砲弾が撃ち出されました。
ポンポン!
ポンポン!
偶然にも全弾あの戦車の車体後部に突き刺さりました。
しかしHPを見ると700のままで1ミリも削られていないではありませんか。
なんと全弾車体後部で弾かれてしまったのです。
「え?耐久値が700だって・・・?じゃあ・・・こいつは一体誰なんだし・・・」
ここでcovenanterくんが目の前に居る戦車が九五くんではないことに気づきます。
ですが時既に遅く目の前の戦車は主砲をこちらに向け照準を合わせていました。
次の瞬間ドカンという音とともにcovenanterくんは物言わぬ消し炭となってしまいました。


「ぶおおん、ぶおおん」
ヒメルズドルフの丘の上に1200馬力のエンジン音がこだまします。
その戦車とは形容しがたい巨大な戦車はO-I Experimental。
そう九五くんが力を得てTier5戦車として生まれ変わった姿だったのです。
ですがそこに心優しかった彼の面影は微塵も有りません。
あまりに大きな力を欲したがためにかいじゅう戦車に成り果ててしまったのでした。

「」の評価

選択肢 得票数 得票率 投票
僕と契約してかいじゅう戦車になってよ! 228 60.2%
ふざけてんのかってくらい弱い 71 18.7%
フリーで飛ばした 28 7.4%
実は強い 13 3.4%
アナルバイブ 10 2.6%
ダーメン三柔士 6 1.6%
産業廃棄物 6 1.6%
苦行式 4 1.1%
頑張れコイキング!! 4 1.1%
経験値ボックス 3 0.8%
やわいほうのT95 2 0.5%
ダンボール戦車 2 0.5%
多木 康 1 0.3%
弱い 1 0.3%
その他
投票総数 379

コメント

  • 7.5cmこれ榴弾砲だったんだな…確かに金弾がHEATだわ…オイエちゃんまであと4000切った今ようやく知ったよ -- 2016-01-11 (月) 05:08:58
  • おつらぁい・・・ コリアンパットンで荒稼ぎしたクレジットで内貼りをつけてみたけどなんにもならない・・・ なんとかインチキできんのか -- 2016-03-08 (火) 20:11:10
  • 内張りは元の装甲が厚くないと効果がないどころか足が更に遅くなってより虐められっ子になってしまう… -- 2016-03-09 (水) 06:05:27
  • 重戦車じゃなく鈍足駆逐戦車として使えばそれなりそれなり何故か50戦no勝率70%ある謎 -- 2016-06-10 (金) 13:44:35
    • 500戦してもその勝率を維持できるなら大したものだ -- 2016-06-11 (土) 11:28:30
  • なんで凍結されてるの -- 2016-07-13 (水) 18:05:54
  • だれも乗らないからマゾバッチ簡単に取れるし! -- 2016-08-27 (土) 15:04:46
  • ティアトップのほうが機銃持ちに惨殺されて辛いし!中戦車の後ろからそっと弾ぶち込む重機動メカだし! -- 2016-11-19 (土) 14:15:48
  • なかなか読みごたえのある物語だった -- 2018-10-19 (金) 00:45:47
  • この記事だと妙に火力が評価されてるけど弾速が死んでて金弾がHEAT100mmってのがネックすぎるし -- 2019-03-29 (金) 13:10:42
  • KV-1とかはどうしようもないが同格程度の相手ならHPが高いのでどうにでもなる。HEでモジュール破壊を念頭に置けば案外使いやすい。 -- 2020-05-04 (月) 23:30:52