酒匂

No.140
	酒匂(さかわ)		阿賀野型 4番艦 軽巡洋艦
	艦船ステータス
	耐久	31	火力	19
	装甲	17	雷装	23
	回避	36	対空	17
	搭載	6	対潜	27
	速力	高速	索敵	12
	射程	中	運	20
	搭載	装備
	2	15.2cm連装砲
	2	8cm高角砲
	2	未装備
		装備不可
改造チャート
酒匂 → 酒匂改(Lv35)
図鑑説明
阿賀野型軽巡姉妹の末っ子、四番艦の酒匂だよ。 生まれるのが遅すぎたかな、あまりお外にはいけなかった。矢矧ちゃんと一緒に行きたかったけど…舞鶴でお留守番したの。

ゲームにおいて

• 2014/04/23アップデート、イベント「索敵機、発艦始め！」にて先行実装。
• 春イベントの「【第2段階作戦】 北太平洋海域」をクリアすると入手できる。
• セリフを見てわかるとおり提督LOVE勢。しかも、凄まじい勢いでストレートな好意をぶつけてくる。
• 終戦まで無傷で生き残ったという点が評価されてか、運は軽巡の中で最も高く、改装後は30まで上昇する。
  • だが終戦まで生き残ったとは言え、三人の姉を喪い孤独の身となった彼女は、軍艦としての誇りである武装を全て撤去され輸送任務に回された。
    さらにその最期は、生みの親である日本海軍から引き離され、日本軍艦の特性を知らない米兵の回航により中破の傷を負いながらビキニ環礁まで連れて行かれた後、
    核の業火に焼かれ海底に没している。
    • これらの境遇は彼女のセリフの中でも断片的に触れられている事を考えると、ストレートに好意をぶつけ、
      一途に愛し愛されようとする彼女の姿勢もまたその史実に起因したものなのかもしれない。

小ネタ

• 艦名は富士山や丹沢山地を源流とし、静岡県から神奈川県へと流れ相模湾に注ぐ酒匂川（さかわがわ）に由来。
• 阿賀野型軽巡洋艦の末妹であり、戦後唯一の生き残りである。
  • 就役したのが1944年11月30日*2。その日に第十一水雷戦隊に編入される事となった。
    十一水戦は水上艦艇の練成部隊である為、自艦の訓練の他にも新造駆逐艦などの訓練指導もあり、日々訓練や指導に明け暮れる日々を送る事となった。
    また余談ではあるが、かつての十一水戦の旗艦には龍田と長良が務めており、暁を除く第六駆逐隊や島風もかつてはこの十一水戦に所属していた。
    水雷戦隊だがその範囲は駆逐艦だけではなく、航空戦艦に改装された伊勢と日向も所属して訓練していたことがある。
• 本来は坊ノ岬沖海戦を初陣にして死に場所とする特攻が計画されていたが、酒匂は直前で出撃が取り止められ、呉に残留することになる。「ねぇ、あたしも連れてってよ～」
  1945年5月以降は舞鶴に移動し、当地で終戦を迎えた。
• 坊ノ岬沖海戦における矢矧喪失により酒匂は最後の水雷戦隊旗艦となったが、終戦まで戦闘に参加することはなかった。
  • 実際は燃料の不足によりボイラーの火すら止められていた。旗艦とは名ばかりの張子の虎だったのである。
    • おまけに陸上から電線をひいていた。ボイラーが消火された彼女は最低限艦内生活に必要な電力も自力で供給できなかったのである。もはや海に浮かぶ浮遊施設だった。
      もっとも、この時期はあの長門ですら中古の石炭焚きボイラーを陸上に据え付けて日常生活をまかなっていたのではあるが、
      誕生以来軍艦としての活動もほとんど出来ずじまいだった酒匂の乗員たちの悲哀は深かった。
  • 旗艦を務めた十一水戦も1945年7月15日付けで解隊され、そのまま終戦となった。
• 終戦時、主砲や艦橋には対潜迷彩ではなく戦車などに用いられる迷彩が施されていた。
• 酒匂は無傷であったため、戦後は砲や弾薬などを撤去し居住区やトイレを増設して特別輸送艦(復員船)として運用された。
• その後、酒匂は長門とともに核実験の標的艦として使うため米軍に引き渡される。
  その際ビキニまでの移動に日本兵の添乗が求められたが日本兵が断ったためアメリカ兵のみで移動を行うことになる。
  仕方ないこととはいえ、自国の艦を土壇場に連れていくことは忍びなかったのだろう。
  • またこの引き渡しの際にアメリカ海軍による自力回航の準備があり、その中で確認運転の為東京湾内で航走された時に更なる不運が彼女を襲った。
    この時運転はアメリカ海軍が行っていたのだが、意思疎通不足によって主蒸気管が閉鎖されないまま巡航タービンのクラッチが切られたのだ。
    • 負荷が取り除かれた巡航タービンは規定回転数を超えてたちまちオーバーランし、吹き飛んでしまう。
      その轟音を聞いた日本兵と米兵はあわてて逃げだして事なきを得たのだが、これは帝国海軍でも前代未聞と思われる大事故であった。
  • 結果タービン1基が破損し3軸運転となったのだが、「どうせ沈めてしまうし、回航には支障が無い」とされ修復される事は無かった。
    • 米軍式では巡航タービンは直結されていて、切り替え動作は行わない。このため、切り替えという概念そのものがない。
• 1946年7月1日、クロスロード作戦*3と呼ばれるビキニ環礁での核兵器の空中爆発実験の標的となる。
  実験時は投下された爆弾が爆心予定地*4から大きく外れ、酒匂のほぼ真上で爆発した結果、爆風により上部構造物はなぎ倒され丸一日炎上した後、海中に没した。⇒図解
  • この核実験で使用された核爆弾は二発。酒匂は7月1日に投下された一発目の核爆弾の爆発を受けた。
    アメリカはこの実験の目的の一つに原爆を受けた艦がどうなるかを調査することも設定していた。その為酒匂の曳航を試みたものの、彼女はそれを拒むかのように環礁へと沈む事となった。
    • このとき曳航を試みたのが米海軍タグボート「アチョマウイ」なのだが、なんと酒匂に引きずり込まれるかのように沈没しかける。
      間一髪でワイヤーの切断に成功し九死に一生を得たが、この切断に失敗していたらそのまま道連れになっていたのではないかとさえ言われた。敵艦を道連れに沈没とかどこの陽炎型２番艦だ

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