ディズニー作品「ヘラクレス」のキャラクター。本名は「ピロクテテス」。
非常に小柄な、下半身がヤギとなっているサテュロス。
- 勿論こいつは関係ない。
あらゆる英雄を育て上げた英雄専門のトレーナーで、ヘラクレスを鍛え上げた人物。神々の世界に関係している人物なだけあって、そのトレーニング法はスパルタ。
ヘラクレスが真の英雄になった現在ではコロシアムの支配人を勤めている。
口癖は「答えは二言!」。だが、その後に続く言葉が二言であることは無い(大体三言)。
- 「答え」、「理由」、「アドバイス」などいろいろ変化するが、それもまた二言であることはない。
- ソラやドナルドがフィルの発言に食ってかかる影で、グーフィーが言葉の数を指折り数えているのがお約束となっている。
CVは故・永井一郎。
FM版及び北米版における声優はロバート・コスタンゾ。
元ネタであるピロクテテス(ピロクテーテース)は、トロイア戦争でヘラクレスの弓矢を用いギリシャ軍の勝利に貢献するなどの活躍をしたギリシャ神話の英雄。
詳しい逸話などについてはwikipediaなどを見てほしいが、彼もまたギリシャでは有名な人物である。
KH
オリンポスコロシアムで闘技大会の準備をしていた。背後から声をかけたソラをヘラクレスと勘違いする。
- 声が全然違うのによく間違えられたものである。
一度は「英雄ではないから」と彼らを門前払いするが、ハデスから貰ったエントリーチケットを見せられて渋々予選への出場を認めた。
その後、(それまでにヘラクレスが痛めつけていたとはいえ)ケルベロスを倒したソラ達を「英雄の卵」として認め、ヒーローライセンスをくれる。
- 以降は闘技大会に自由に参加することができるようになる。
"答えは二言"というと大抵三言なのは本作の時点でお約束となっているが、ケルベロス戦前のイベントのみ一言という珍しいパターンになっている。
「いいかボウズ、アドバイスは二言 『行け!!』」
COM
ソラの記憶から作られた幻の人物で彼本人ではない。
サバイバルカップの主催者で予選コース作りも手がけた。
予選に勝ち残ったソラ達を見ても、「お前達はどう見ても英雄には見えない!」という『二言』の理由で参加を認めようとしなかった。
- グーフィーが「二言じゃないよ。」と指摘した。
しかし彼の作った予選コースが難しすぎたため、その時点で予選を突破した参加者はソラ達以外におらず、彼らが参加しないと大会が中止になってしまうことをヘラクレスに指摘されたため、ソラの参加を認めることに。
その直後にクラウドも現れ、彼の参加も認め、したがってソラ、ヘラクレス、クラウドの3人の参加者にルールを教えて、レースをスタートさせる。
- ソラに関してはドナルドとグーフィーの加勢を受けている。予選コースを共に突破しているからだと思われる。
しかしハデスの乱入によって大会がメチャクチャになり、「選手は全員ヘトヘトだ」と言う『二言』の理由で大会を中止にした。
- 「それって二言じゃ…。」、グーフィーが言う前に別の言葉に遮られた。
納得のいかないソラだったが、やがてヘラクレスとお互いがベストコンディションの時に改めて勝負する約束をする。
KHII
連日の試合で疲弊しているヘラクレスを心配しており、背後に現れたソラ達をヘラクレスと思い込んで「疲れたヒーローなんて誰も見たくない」と諭し、そして「『たくさん』『食って』『眠れ』」と例の『二言』によるアドバイスをしていた。
含み笑いが聞こえてきた瞬間に殴りかかろうとするも、ソラ達だと分かった瞬間に再会を喜んだ。
ハデスの策略によってコロシアムがヒュドラに破壊され、ヘラクレスが絶望のあまり戦意を喪失した時はメガラ、ペガサスと共にソラ達の戦いをサポートした。
ヒュドラ戦では、ヒュドラの首が地面から生えてきた時に登場。
「ヒュドラの背中に乗れー!」と彼の声が聞こえてきたら彼の指示通りヒュドラの背中に乗れば、リアクションコマンド「フィルアタック」を発動できる。
- 有難いが、正直言うと結構喧しい。
Days
ハートレスと戦っていたロクサスをヘラクレスが見つけた弟子志願者と勘違いし、トレーニングをつけようとした。
任務のために弟子志願者として潜入調査することになったロクサスに、ハートレスの討伐を依頼したり、闘技大会までの便宜を図った。
- ちなみに、ロクサスへの感想は「スジのいい弟子志願者」。
- ソラとはえらい評価の違いだが、フィルがソラの戦いを見たことはあまり無いのでしょうがないのかも知れない。
- しかもソラの戦い方をこき下ろしていたのはKHIの、それも旅立ってまだ間もない頃なのでロクサスと比べるとどうしても見劣りしてしまうだろう。
- ソラとはえらい評価の違いだが、フィルがソラの戦いを見たことはあまり無いのでしょうがないのかも知れない。
- ヴェンとロクサスの両方に会った事のある数少ない人物だが特に反応は無かった。
- 十年以上経ってるから忘れているのかもしれない。
ヘラクレスとのやり取りによってロクサスが弟子志願者ではないと判明した後も、彼への態度を変える事はなかった。
BbS
ヴェントゥス・アクア編に登場する。
テラ編には登場していないため、テラに直接会ってはいない。
ヴェントゥス編
少年の頃のヘラクレスのコーチをしていたが、そこにザックスが現れて英雄になれるよう指導を頼まれて逃げ隠れていた。
- それらに対して「同時に、二人も、面倒見切れん」と言う『二言』の言葉で返していた。
- その場に居合わせていたヴェントゥスは違和感を覚えて指を3本曲げていた。
その場に現れたアンヴァースを倒して実力を見せたザックスとヘラクレスに闘技大会の試合を見て、どっちをコーチするか考え直すことにし、更に大会までヘラクレスだけを鍛えるのは不公平だと、トレーニングを中止する。
大会で二人の試合が始まったとき町に大量のアンヴァースが現れ、単身向かったヴェンを助けに行くため、先に試合を放棄して飛び出したヘラクレスに「とっさの判断の遅れが大事になってしまうこともある」とコーチを続けることを宣言した。
実際はヘラクレスの才能を信じているため、最初からコーチする方を変えるつもりはなく、今回の提案はいまひとつ伸び悩んでいたヘラクレスにきっかけを作るためだった。
ヘラクレスの自主トレを陰ながら見守っていたのを見ていたヴェントゥスがそのことをフィルに尋ねたところ、ヘラクレスが一回り成長したことに対してのお礼を言った。
アクア編
アンヴァースと戦おうとしていたアクアの前に現れ「お嬢さん、ここは俺にまかせてくれ」といい格好をしようとしていたが、結局ヘラクレスに助けを求めることになる。
- アクアにはドン引きされていた。
本人はテラを見たことは無かったが、テラが前回の闘技大会でチャンピオンになったため、大勢の人がテラを探していることを語り、テラを探していたアクアもテラのファンと勘違いした。また、あまりの強さにおかしくなる対戦相手もいたと話す。
- このときのフィルの様子から、大会の後さっさと姿を消したテラをあまりよく思っていないようだ。
アクアに闘技大会に出ればテラにあえる可能性があると提案し、エントリーやトレーニングをすることを申し出たが、闘技大会は参加するがトレーニングは断られた。
- この時、ヘラクレスに自分のトレーニングは渋っていたのにずるいと難色を示す。その返答は、「おまえと彼女では素質が違うんだ」。
- トレーニングを断ったアクアの返答の切れは半端ないが、フィルの反応は「ちっ、恥ずかしがりやがって──」
- その前にはアクアをお茶に誘うなど原作同様の軟派な側面を見せた。
もう一つのブロックでも試合が行われていると聞いたアクアがそちらの試合を見に行こうとしたところ、嘘をついて阻止し、ヴェントゥス編に続いてエントリーした選手に試合を棄権させる訳にはいかないと、自分の面子のためにアクアに最後まで試合に参加するよう頼んだ。
coded
KHIII
何時も通りオリンポスに登場する。…が、中の人が亡くなられたためか台詞が皆無。
- 今までだったら喧しいくらいにお喋りしていたであろうシーンですら無言。仕方ないのだろうが結構寂しい。
- というか無言でメガラの後ろに座っている姿は寂しいを通り越してもはやシュール。
- 小説版では一言だけセリフがある他、漫画版ではこれまでと変わらぬお喋りっぷりを披露してくれている。
- ジミニーはセリフがあったのにちょっと残念。
また、キャラクターとしてのフィルとは別に、オリンポスの至る所に彼とヘラクレスのフィギュアが落ちている。これは物理演算か何かが適用されており、ソラが触れるだけで動くほか、キーブレードで叩くと勢いよく飛んでいく。
- 何の意味があるのかは謎。
- ヘラクレスを始めとした英雄トレーナーである彼のフィギュアも、何かと人気があるのかもしれない。