キャラクター/【フリン・ライダー】

Last-modified: 2023-08-13 (日) 13:33:12

ディズニー作品「塔の上のラプンツェル」のキャラクター。
ハンサムな顔が自慢のプレイボーイ。指名手配もされている大泥棒であり、口八丁と悪知恵や得技の誘惑顔で数々のトラブルを切り抜けてきた。ずる賢く調子のいい性格でどちらかと言うと悪役っぽい印象を受けるが、根は純情でロマンチスト。
行方不明の王女のティアラを盗んだ罪でマキシマスと衛兵に追われる中、身を隠そうと侵入した塔でラプンツェルに捕まってティアラを隠され、彼女を灯りを見る旅に連れて行く約束をする。

  • この関係か、ゲーム中に町へ向かう道中にはあちこちに彼の手配書が貼られている(叩くとプライズが出る)。

この手のミュージカルアニメには珍しく、原作映画の『誰にでも夢はある』で突然歌い出した面々に戸惑い、「俺は歌わない」と言い張る現実主義的な一面も。
年齢は26歳で、ラプンツェルとはやや年が離れている。
実は元孤児で、「フリン・ライダー」という名前は子供の頃に読んだ物語の主人公に肖ってつけた偽名であり、本名は「ユージーン・フィッツハーバート」。
 
CVは畠中洋。

  • KHシリーズでは他にブギープンバァも演じている。ギャップに驚いた方も多いのでは?
  • 息子の畠中佑はKHシリーズにヨゾラ役で出演し、テレビシリーズで少年時代のフリンも演じている。

北米版における声優はザッカリー・リーヴァイ。


テレビシリーズでは肌や身なりの手入れを欠かさないなど美容に没頭し、ラプンツェルに公開プロポーズをしてフラれてしまったり、衛兵に犯罪者の手口を教える講師に就職している。
このテレビシリーズでは孤児院時代の親友ランスと共に大泥棒を目指した生い立ちや、結婚式で置き去りにした女盗賊の元カノ(ちなみに茶髪)がいたり、元カノの父親にティアラを盗む依頼を受けた過去の出来事が語られる。出生の秘密が明かされたり、自分で思っていたよりも1歳上だったことまで分かるのだが、本名のホーレスをユージーンよりもショボいと嫌っている。

  • 原作映画の約2年後に26歳の誕生日を迎えたため、原作映画当時は23~24歳で、ラプンツェルとは5~6歳差ということになる。

原作童話で彼にあたる登場人物を考えると、塔に侵入しラプンツェルと出会うという部分を考えるに恐らくは王子だろうか。

  • 原作童話の王子はラプンツェルが髪を切られた後、塔から切り落とした髪を垂らして待ち構えていたゴーテルに会ってラプンツェルが放逐されたことを知り、失意のあまり塔から飛び降りて(ゴーテルに突き落とされるパターンもある)、その際茂みの棘が突き刺さったことで失明してしまう
    • 他説では目が抜け落ちたと書かれていることもある。どっちにしろ結構エグい。
  • その後、数年森の中を彷徨った末にラプンツェルが追放された荒野に辿り着き、彼女と再会してその涙が失明した目に落ちたことで光を取り戻した。
    • ラプンツェルの涙によって蘇生したという点からも、彼が王子のポジションでいいだろう。実際ラプンツェルの恋人となるわけだし。
    • 彼女の髪を切るのは、原作ではゴーテルの方である。前述の通り、原作で塔から転落するのは王子。
  • 構想段階ではなんとイギリスの農民だったらしい。その頃はバスティオンという名前の地味めな大男だったが、声優が決まってハンサムな泥棒に変更された経緯があるようだ。
    • しかしながら、本名のユージーンは「生まれがよい」を意味し、フィッツハーバートはノルマンの騎士の家名だったりと、良家の出身であることを示唆する雰囲気も。
    • 因みに、「ヒロインのお相手が地味で大柄な男」という設定は、「アナと雪の女王」のクリストフに生かされることになった。実際にラプンツェルのコンセプトアートには、クリストフによく似た男性が描かれている。

余談だが、原作童話の王子は箱入りも箱入り娘だったラプンツェルに手を出している(そしてそれが彼女が放逐される原因に繋がっている)。

KHIII

キングダム・オブ・コロナに登場。
王宮からティアラを盗み出して逃走していたところをハートレスに襲われ、ソラ達に助けられる。
その後は原作映画と同様に逃走先としてラプンツェルの塔に登り、ラプンツェルに捕まってしまう。荷物と一緒に取り上げられたティアラの返却を条件に、彼女を外の世界に連れ出して灯りを見せる約束をするが、原作と違い道中にハートレスが闊歩しているためソラ達に用心棒を依頼。
ラプンツェルにはソラ達を仲間と弁明し、以降は彼女とパーティーメンバーに加わる。

  • 武器は「スキレット」と呼ばれる小型のフライパン。元はラプンツェルが使っていた物と思われる。
  • 樽に乗って転がしたりもする。
  • 戦闘不能時のポーズはちょっと笑える。余裕があれば観察してみよう。
  • 森の木々には指名手配の紙が貼られており、殴るとマニーが手に入る。というかソラ達は読んで何も思わなかったのだろうか。

城下町に着いてからラプンツェルと一緒に灯りを見るが、ゴーテルマールーシャの企てでラプンツェルと引き離されてしまう。

  • 原作映画では酒場を出て衛兵から逃げる途中、ダムの洞窟に閉じ込められてラプンツェルに本名を打ち明け、髪の魔力を打ち明けた彼女の機転で脱出を果たすのだが、KHIIIにおいては酒場に入ってからゴーテルとラプンツェルが再会するまでの下りがカットされており、かつKHIIIでも同じ流れを汲む前提でストーリーが進むため、原作未見だとこの辺りの理解が少し難しくなる。原作映画を見るのが一番手っ取り早いだろう。

その後はソラ達と一緒にマキシマスに乗り、ラプンツェルのもとへ駆けつけるが、ゴーテルにナイフで突き刺されてしまう。
その傷を癒やす代わりに自由を捨てる取り引きをしたラプンツェルに救われる前に、彼女の髪をばっさりと切り落として命を落とすが、ラプンツェルの涙に残っていた金色の花の力で生き返る。その後、ソラ達にも自身の本名を打ち明け、ラプンツェルを守ることを約束して別れる。


ストーリー進行中は「フリン」だが、キングダム・オブ・コロナのストーリークリア時に上記の本名が明らかになり、その後はメニュー画面での名前も「フリン」から「ユージーン」に変化する。

  • 小舟にくくりつけられた彼をラプンツェルが「ユージーン」と違う名前で呼んだことに、原作を知らないプレイヤーは「ユージーン?フリンじゃないのか?」と少々戸惑っただろう。
    • 原作にあった、溺死の恐怖が目前に迫る中、互いの腹の内を明かし合うシーンがあれば戸惑うこともなかっただろう。しかしその場合は、どうやってソラたちを自然にかつ納得いく形で巻き込むかが問題になってきただろうが…。