Re:coded
手に入ったチップでデータ・ソラを強化したり、チップを繋いで新たな能力を解放したりするシステム。
純粋な能力上昇やアビリティの習得以外に、好きなタイミングでの難易度変更、アイテムドロップ率やCP(コマンドポイント)の増減、さらには敵とデータ・ソラのHP相対値すらも増減できる「チート」という機能が使える。
チート機能は本作でも特に好評なシステムである。
ステータスマトリックスで利用できるチートやギミック等は以下の通り。
- チップ
パネルにセットすることでデータ・ソラのステータスを上げられる。チップをセットできるのはCPU、チップが既にセットされているパネル、CPUと接続済みのボーナスブースターのいずれかの隣のみで、一度セットしたパネルからチップを外すことはできない(パネルにセットされていないチップと置き換えることは可能)。 - CPU
CPUそのものに特別な機能は存在しないが、各種チートやボーナスブースターはチップでCPUと接続することで初めて効果を発揮する。また、CPU同士をチップでつなぐと「デュアルプロセッサ」が発動し、二つのCPU間のルートに設置したチップの効果が二倍になる。いずれの場合もルート上にバグチップがある場合はデバッグコードで除去しなければ接続されたことにはならない。 - ドロップチート
敵がアイテムを落とす確率を変更できる。確率を上げるとデータ・ソラのHPが減少する。 - 難易度チート
ゲームの途中でも難易度をビギナー、スタンダード、プラウド、クリティカルのどれかに変更できる。難易度に応じて敵からドロップするアイテムが変化する。 - CPチート
CPの入手倍率が変更される。倍率を上げると経験値の入手倍率が減少する。 - HPチート
データ・ソラと敵の最大HPが変更される。 - ボーナスブースター(スロット)
コマンドマトリックスのスロットが1つ増える。 - ボーナスブースター(アビリティ)
各アビリティを習得できる。ボーナスブースターのスイッチを切り替える事で、KHIやKHIIのようにアビリティの付け外しが可能。 - バグチップ
チップのルートを塞いでいる有害なチップ。これがあるとCPUが発動しなかったりチートが利用できない等の制限が掛かる。バグチップには赤と黄色の二種類が存在し、除去するにはそれぞれの色のバグチップに対応したデバッグコードを用いる必要がある。
ちなみに、ドロップチートと難易度チートは元々「すばらしきこのせかい」に類似のシステムがあり、そこから発想を得たものと思われる。
それにしても、ゲームをプレイする人間の大半が忌み嫌っているであろう「チート」という単語を公式システムの名称として利用した開発陣は一体何を意図していたのだろうか……。
- 「コンパイル」「マトリックス」などコンピュータ・プログラミング関係の専門用語が多く使われる今作では、「チート」もまた「コンピュータなどへの不正な操作」としての意味合いで使われていると思われる。
- メタ的なことを言えば、検索エンジン等で「KH Re:coded チート」と検索したときにこのシステムがあることで「そっち」方面を出しにくくする目的だろう。この方法は、「改造」という単語にも言える。