キャラクター/【データ・ソラ】

Last-modified: 2023-11-04 (土) 21:04:56

KHIのジミニーメモに記録された情報を元にした、データ世界ソラ。codedおよびRe:codedの主人公。
ミッキーの頼みを受け、ジミニーメモのデータに起こった異変と対決し、バグを消してデータ世界を元通りにするための冒険の旅に出る。
 
CVは現実世界のソラと同じく入野自由。
北米版における声優も現実世界のソラと同じハーレイ・ジョエル・オスメント。


KHI時のソラのデータであるため、服装と容姿は14歳の頃のもの。

  • また、性格も終盤まではロクサスが還元する以前のものだと思われる。といっても微妙な違いだが。

王様はデータ・ソラに対して「ミッキー」と名乗り、王と言う身分は明かさなかったため、データ・ソラは現実のソラとは異なり、王様のことを「ミッキー」と名前で呼ぶ。

  • 目の前でドナルド達が「王様」と言っていても何も思わない。だがそこがソラらしくていい。
  • ただし、一度だけ「王様」と呼ぶシーンがある。

あくまでソラの「データ」だが、陽気で快活、そして正義感が強く仲間思いな性格である事は現実世界のソラと何ら変わりない。


coded

ミッキーたちは1冊目のジミニーメモに現れた謎のメッセージの正体を探ろうとしたが、メモのデータがバグに浸食されてしまい、データ世界の中の誰かにデバッグをしてもらうことになる。

デスティニーアイランドで暮らしていた頃のソラのデータにキーブレードのデータが書き加えられ、めざめの園から導かれたデータ・ソラは、会ったことがないはずのミッキーの「僕とソラは友達なんだ」との言葉に動かされ、異変に立ち向かうことになった。

  • 王様たちがキーブレードを持っていなかった頃のソラを選び、キーブレードのデータを作って持たせたのは、本来のキーブレードがデータ世界にはないと考えられていた「」を力の源にしているため。
    このデータのキーブレードは「ハートレスを倒せる」、「鍵を開ける」などといった機能は備わっているがデータ・ソラ本人との繋がりはないため、簡単に壊すことができ、壊れてもデータ・ソラが影響を受けることはない。
  • というより本物のキーブレードは持ち主の心が異常に弱っていない限り壊れることはない。
    • しかし、後のKHIIIでは持ち主が無事でも物理的に損傷する描写が見られた。

ドナルドグーフィーと旅をする前のソラを元にしているため、キーブレードやハートレスなどに関する知識を一切持たず、当然ミッキーたちのことも知らない。
後に出会うリクのことはしっかりと認識している。当然だが、リクが闇に堕ちたことなどは知らないため、データ・ソラが知っているのはあくまでデスティニーアイランドで一緒に暮らしていた「親友としてのリク」だけである。

  • このため、データ・リクと対面した際の反応は「行方不明の親友と再会できた」ではなく「どういうわけか親友が登場した」といったものである。
  • カイリについても目の前で消えたり攫われたりすることがなく、彼女の特別な事情も知らないためか、出番がない今作において心配する様子は全くない。「姿は見てないが島にいるだろう」程度の認識と思われる。

ソラの前に何度も現れる黒コートの人物に導かれて各ワールドの「鍵穴」の奥に入り込み、中枢のデータを傷つけるバグの親玉を倒していく。
黒コートの男が異変を起こしているのではないかと考えたデータ・ソラは男を追い、辿り着いた先で初めてミッキーたちと対面する。
実はミッキーたちはメッセージの謎をさぐっていた黒コートの男=データ・リクによってメモの中に取り込まれていたが、データ・リクがソラたちに正体を明かした直後、現実世界への道がハッキングされて奪われ、帰れなくなってしまう。
データ・ソラはミッキーたちを助けるため、別の道が見つかるよう、バグを直すことを誓った。

「友達が助けあうのは 当たり前だって」


現実世界との道を奪った犯人であるピートを追うが、マレフィセントに不意討ちでキーブレードを奪われ、キーブレード本来の力を持たない模造品のキーブレードは、マレフィセントの魔法で破壊される。
さらに、データ・ソラを助けにミッキーと共に駆けつけたデータ・リクもマレフィセントに攫われてしまう。
 
キーブレードを失ってもデータ・リクを助けようとホロウバスティオンに乗り込んだデータ・ソラは、ドナルドとグーフィーの加勢を受けてピートの前にたどり着く。

  • ホロウバスティオン前編のエピソード中のデータ・ソラは、KHIのソラと違い、3人の連携技である「トリニティコンボ」(Re:codedは「エイミングレイ」)を除いて一切戦う術を持たない。
    しかし、セーブポイントのワールドセレクトで他のワールドに行くと、何事もなかったかのようにキーブレードを使っている。
    • Re:codedではホロウバスティオン前編をクリアするまではワールドセレクトができないようになっている。

しかし、戦えないデータ・ソラを庇って二人はピートに捕らわれてしまう。
友達を救いたいと強く願った時、データ・ソラに新たな力が芽生え、データの存在でありながらキーブレードを手に入れた。

  • このキーブレードはあくまでデータ上のもので現実のキーブレードとは別物であるが、最初のキーブレードの様に外部から与えられた「キーブレードのデータ」ではなく、本来のキーブレードと同様の力を宿している。
    ただし、現実の世界のキーブレードは使い手自身の「心」を力としているのに対し、このキーブレードはデータ・ソラという一つのデータとミッキーたちとの間に生まれた「絆」を力としている。
    • 本作のテーマ「データの存在にも心は生まれるのか」を暗示している。
    • codedのエンディングのデータ・ソラとデータのナミネの二人の繋がりも答えの一つであるが、3Dによってはっきりと「何にでも心は芽生えうる」と明言された。
      • ということは、このキーブレードはデータ・ソラの心を媒介に生まれたのかもしれない。この場合も、「心は他者との繋がりの中で生まれる」という意味で「絆」を(間接的に)力にしていることには変わりない。まさに「繋がる心が俺の力だ!」なのである。

ピートによってバグを植え付けられ、操られてしまったデータ・リクを倒し、彼の体を蝕むバグを取り除くためにデータ・リクの内部へ侵入し、無事に目的を達成。

  • データ・リクの内部に侵入する際にミッキーたちに向けたデータ・ソラの笑顔は、KHIでソラが人の心のキーブレードを使う前、ドナルドたちに向けた笑顔にそっくり。KHIのオマージュの一つと思われる。

ハッキングをしかけた張本人であるマレフィセントを倒して現実世界への道を奪還し、ミッキーたちを現実世界へ送り出した。
これで一件落着かと思いきや、全てのバグの根源であるソラ・ハートレスのデータがデータ世界を消し去ろうと動き出した。データの消滅を防ぐにはデータをロックし、封印するしかないが、そうするとまだデータ世界から戻っていないマレフィセントたちが帰れなくなる。
データ・ソラは二人を助けに行き、自分の裏の存在であるソラ・ハートレスと戦う。

  • 悪い者だろうと助けに行くソラ達。偉すぎる。

倒したかに見えたソラ・ハートレスに、とどめを刺そうとぶつけたキーブレードから力を奪われ絶体絶命のピンチに陥るも、データ世界に戻ったミッキーの助けによりソラ・ハートレスを打倒。めでたくジミニーメモのデバッグをやり遂げた。

全てのバグが無くなったことでジミニーメモの状態は初期化され、冒険が始まる前の状態に戻されるデータ・ソラからは冒険の記憶はリセットされた。

  • データの初期化による記憶の消失はソラ・ハートレスが動き出す前にデータ・リクから明かされ、そのことはデータ・ソラは既に承知していた。

データ・リクが発見した追加データを探るため、再び王様はデータ・ソラの力を借りにデータ世界に入り、ソラを導く。
データ・ソラはミッキーのことを覚えていないながらも懐かしさを感じ、メッセージの謎もソラが知らなくてはいけない大事なことではないかと言うミッキーの言葉を受け、追加データを開く。

  • この時はデータ・ソラが既にキーブレードを得ていためか、トラヴァースタウンに流れ着いた頃のデータ・ソラに頼んでいる。
    実際データ・ソラの記憶自体はなくなっていても、冒険の中で得た力(経験値やチップを含む)は消えていなかった。

 
追加データの忘却の城でミッキーとはぐれたデータ・ソラは謎の男データ・ロクサス)に導かれ、出会った人を忘れてしまうさびしさで生まれる心の「痛み」に向き合うことになる。
男はデータ・ソラを挑発し、思い出せない記憶にこだわれば「痛み」に心を囚われ闇に堕ちる、「痛み」を捨てれば助かると言う。
しかし、データ・ソラは忘れてしまった大事なことを思い出すまで、忘れたこととの絆と言える「痛み」から逃げない。たとえ闇に堕ちるかもしれなくても、思い出せば痛みはいやされるので、このまま抱えていくと答えた。
謎の男は、だったら本当の痛み(物理)を教えてやると襲いかかり、データ・ソラの最後の戦いを始める。
倒した謎の男は自分をデータから生まれた幻だと卑下するが、データ・ソラは体の痛みだけではなく、戦っている間に鋭くて、激しいのに、なぜかなつかしい、まるで自分のもののような男の痛みが伝わり、同じ痛みを分けあえた気がしていた。
「おまえと心がつながるきっかけになるなら… 痛みを受け止めてみるのも、そんなに悪くないな」と語るデータ・ソラに男はかなわないと返し、痛みを理解したデータ・ソラにナミネのいる場所へのカードを渡してデータ・ソラと同化し、データ・ソラは男の記憶と痛みを受け止めた。
 
ミッキーと再会したデータ・ソラはデータのナミネに出会ってメッセージとバグの真実を聞く。
ミッキーと共に現実世界のソラの心に眠っていた「痛み」の記憶を受け止めた。
最後に本物のソラの代わりに、ナミネに「ありがとう」と伝えることができた。

  • KHIIでナミネにお礼を言えなかったソラにやきもきしたプレイヤーも一安心である。

codedのみ、データ・リクの言葉で自分が「データ」だと知ったソラが、「俺たちは本物じゃなくて、『作り物』だってこと?」と尋ねるシーンがある。
データ・リクの「大切なのは『何をするか』だ」との考えに、「俺たちのしたことは誰かの助けになってる。これは、本当のことだもんな」と納得した。

  • とてもソラらしいが、上記の記憶の消失の承知と同様、データの2人の悟り具合は、『本物』を元に生まれた別の存在という似たような立場にいる、リク=レプリカやロクサスたちの葛藤は何だったのだろうかと思うくらいのレベルである。
  • Re:codedではカットされている。結構大事なやり取りのような気がするのだが良かったのだろうか…。

codedはデータ・ソラが主人公であるが、ワールドのストーリーの間に進む、本編のストーリーの進行役は王様たちとなっている。
データ・ソラの役目がメッセージの謎の解明という目的そのものではなく、解明のための手段であるためか、プレイしていると気づきにくいが、データ・ソラ本人はジミニーメモやデータ世界のことをほとんど説明されず(されてもバグを消すための情報)、よく事情を知らないまま冒険が進んでいく(ジミニーメモであるためずっと詳しいデータ・リクから途中で詳しい説明があったかもしれないが)。

  • 仮に説明があったところで(あくまでデータの存在とはいえ)ソラがこの状況を理解できるとは思えないのがなんとも……。
    • 実際のところソラは断片的な情報から結論を導き出す能力が低めなだけであり、理解力は決して低くは無い。KH界特有の複雑な設定も、説明されればきちんと理解している(3D辺りになると、むしろプレイヤーより理解力が高いかもしれない)。

KHIII

トワイライトタウンにて、ドナルドとグーフィーからデータ・ソラとデータ・ロクサスの対決の話が現実のソラに伝えられた。
ソラは過去に大切な友達と離ればなれになった時に感じた時の辛さや悲しさを思い出し、「心の痛みが絆なんだ」と考え、ドナルドとグーフィーから「データのソラと同じこと言ってる」「どんなソラでもソラはソラ」と言われている。
 
また、終わりの世界でソラが、データ・ソラがデータ・ナミネにお礼をしたことを触れている。この件は王様からソラに伝えられたようだ。

KHIIIRM

リミットカットエピソードで、真XIII機関再現データに対抗するため、同じくデータで再現されたKHIIIのソラが戦うことになる。
当然ながらcodedで冒険したデータ・ソラとは別人だが、同じルーツを持つ「第二のデータ・ソラ」とも言える存在である。

  • 役割が真XIII機関を倒すことのみのため、データ・ソラのように心が芽生えるような様子はなかった。また、真XIII機関との戦いでは特段情報は得られなかったため、その後は消去された可能性もある。データでありながら心を育み、王様たちとも友情を築いたデータ・ソラの例を考えると少々寂しい気もする。