KINGDOM HEARTS HD 1.5 ReMIX

Last-modified: 2023-10-01 (日) 15:04:05

●『キングダム ハーツ HD 1.5 リミックス』 2013年3月14日発売 対応機種:PS3

略称は「KH1.5」等。
KHシリーズのHDリマスター第1弾。

「HD 1.5 リミックス」は「エイチディーワンポイントファイブリミックス」と読む。


KH1.5

PS2用ソフトであるKHFMとRe:COMをHDリマスター、DS用ソフトであるDaysをストーリー部分のみ映像作品化して、シリーズ中3作品を楽しめるようになっている。

  • KHFMは元は英語音声であったが、今作はFM版をベースにした日本語音声版となっている。

収録作品については、シリーズの原点でありソラの冒険の始まりでもあるKHIから、KHIIに至るまでの時系列順の3作品ということで決定された。
Daysはリメイクを行うことも検討されたが、リメイクでは開発に時間がかかりすぎて発売が遅れてしまう懸念があり、ストーリー部分だけを楽しめるHD映像作品として制作されることとなった。


野村ディレクターがダークシーカー編の完結するKHIIIの前にそれまでの物語をまとめておきたかったこと、シリーズが10年続いて新規ユーザーが入りづらくなっていると感じていたこと、シリーズ作品の対応ハードが分散しているのを一つにまとめたいという思いから、かねてよりHDリマスターの構想もあったことで過去作のHDリマスターを決定したという。

  • 当時の最新作である3Dまでの全作品を発売日から追っていると必要ハードがPS2、GBA、DS、携帯電話(docomoの特定機種)、PSP、3DS…と実にバラバラ。後追いで全作(リメイク前を除く)をプレイしようとしても最低でもPS2、PSP、3DSが必要であった。
  • また、全作まではいかずともシリーズに興味があるプレイヤーに対して、どの順番でやればいいか、そもそもどれをやればいいかが既存プレイヤーからも説明が難しく、統一ハードでのリマスターは待望されていた。

開発が始まったのは2011年9月に発表されたFFX/FFX-2のHDリマスターよりも先で、今作が発表された2012年9月時点で「1年以上研究を続けていた」という発言もあり、3Dの開発中から既に開発が始まっていたことがわかる。
また別の発言では「KHIIIの立ち上げ時にKH1.5とKH2.5の構想も上がった」ともあることから、3Dの開発中にスクエニ社内で色々なことが決定していたようである。

  • 3Dのアルティマニアではディレクターが3DのFM版の有無について聞かれて「大阪チームが複数のタイトルを抱えていてそれどころではない」と答えているが、KH1.5、KH2.5、KHIIIを全て大阪チームが担当するのではこうも言いたくなるのも当然だろう。さらにその後そこにKH2.8も加わることとなる。

タイトルロゴは「KINGDOM HEARTS HD I.5 ReMIX」となっているがロゴの下部分には「HD1.5リミックス」と記されており、「1.5」なのか「I.5」なのか、はたまた「KH1.5」なのか「HD1.5」なのかゲーム雑誌等でも混乱が見られたが、次第に「KH1.5」の記載が多くなってきたことでほどなくユーザー間での呼び名も安定した。
この後に発売されたリマスター版もロゴは「II.5」や「II.8」となっているが、表記はこれに倣って「II」ではなく「2」が使用されている。

収録作品

各作品の詳細や変更点については各記事を参照のこと。

余談

3Dと同じくKH10周年を記念した作品となっているが、発売日は11年目に突入する少し前の結構ギリギリのタイミングであった。


3Dのエンドロールで条件を満たすと解禁される「Secret Message Unlocked」は、これが何を意味するのか当時ファンの間でも盛んに考察が行われていたが、KH1.5を初めとしたリマスターシリーズ、ひいてはKHIIIへ向けた予告だと考えられている。詳しくは該当記事にて。