RtoG 第16話~第20話

Last-modified: 2015-09-29 (火) 23:09:02
第16回(前編):

第16回(前編)

・登場人物:

(SIDE-A)

瀬戸口
ののみ
速水
壬生屋

(SIDE-B)

滝川
暗い目をした母親(滝川の)
ののみ
中村
岩田(多分、裕)
善行

加藤祭
壬生屋
若宮(善行家令)
来須銀河
若宮康光

(デクの追憶)

デク
シオネ・アラダ

・何が起きたか

/*/

 

 その日、残酷な運命は猫の口から彼女の最後の言葉を俺に伝えた。

 

 運命は言った。生きて。そしてまた、会いましょう。

/*/

第16回 SIDE-A

…瀬戸口(の中の鬼)、速水にシオネの影を見るの巻。
或いは速水君と舞さん、瀬戸口君と壬生屋さんの思春期痴話ゲンカストーリー。

 

デクの追憶。

 

山腹の中に穿った穴に、空を飛ぶ船が一つ。
 そこで、猫と犬と蜘蛛と燕とペンギンと、その他多くの生き物を連れて旅する少女に出会ったのだった。

…燕、はちょっと珍しい。

 

この人の青い瞳は何も映さないと、デクは後で教えられた。

…こちらは盲目のシオネ。

 

「そこまでよ。もう好きにはさせないわ」
/*/
「そこまでだ。……ここからは好きにはさせない。舞から手を引け」

…まるでシオネだが、“男女が逆転してしまっている”。

 

しかし問題は、相手が男で復活したことだった。

…大問題である。

 

廊下を旅するストライダーウサギが、スライディングする間抜けさである。

…何故廊下。

 

/*/

第16回 SIDE-B
猫神族はこの日この時より、組織だった反撃を開始する。
(中略)
まだ神々の声が聞こえるほどには純朴だった幼い滝川は、声に感応して意味が分からないながら泣いていたのである。

テントの中に、燕が巣を作っていた。

 

/*/

 

「ストライダーか」
「そうだ。王が帰還したのだろう」

 

迷彩服のジャケットをつけたウサギは、青い瞳を輝かせた。

…ストライダー、指輪物語の日本語訳では馳夫とも。王の帰還は、同タイトルの一つに存在。

 

ウサギの胸中を、数々の冒険が去来する。
朝鮮戦争、カンボジア内戦、ベトナム戦争、熊本動物園、飼育係のお兄さん。

…前者3つは現実でもあった戦争だが。

 

/*/

 

萌は料理を善行の前に出すと、座りながら言った。
「朝食を食べたら、いってらっしゃい。あなたの、戦争に」

…色々意味深。

 

若宮康光戦士、来須銀河戦士、小隊着任。

 

「スカウト(戦車随伴警戒歩兵)ということだが、前はどの部隊に?」
「85111です」
「東北か。熊本に並んで最強と言われたところだ。大陸では世話になったこともある」
「そこで薫陶を受けたことを誇りにしております」

…新しい方の若宮は東北出身。

 

「戦う意味はあります。幻獣は女子供を狙います。特に出産能力のある女を、我々の生まれる工場を」
 若宮は淀みなく言った。何度も考えたことがあるのは明白だった。この若宮は何度も考え、そして今ここにある。
…さて、どういう意味やら。

岩田とウサギ、一羽づつ。

…岩田は一羽と数えるものらしい。ギャグではない。

軍神と称えられた方が、神の一柱が戻ってこられた。

…若宮(善行家令)の言。

「では反撃を、戦争を開始しましょう」

/*/

 
第16回(後編):

第16回(後編)

・登場人物:

(SIDE-C:ブルガリア)

ぼろを着た神父

(SIDE-C:東の果て)

滝川
滝川の母
足元を旅する兎
眉の太い少女
我ら兄弟(と称する者)
魔王のような男
鼓杖を持った絶世の美女(善行に見える。ビアナオーマ?)
ブータニアス卿
速水

(SIDE-D)

若宮(東北出身)
善行
滝川

壬生屋
速水
ののみ
ブータ


本田
坂上
準竜師
新井木
小杉

・何が起きたか

ブルガリアのある教会の時計板には、十二支が描かれている。

…ブルガリアの教会の話。

東の果て。神族集結中。

滝川は空を見上げた。星々が輝きだしていた。
(中略)
この近くで自分が立ち入りを許される高いところといえば、そういくつもない。具体的に言えば、一個所しかなかった。
/*/
紫色の空に鳥達が円を描き、テントの上に、黄金色の草原に見える猫の背が並ぶ光景。
 一際大きな風が吹いた。滝川のゴーグルが風で飛び、額の古い傷口が現れる。
滝川は、それを隠すことすら忘れた。傷口が、黄金の風で癒される。
(中略)
そこで見ているといい。我らの姿を。我らの生き様を。そなたは証。我らがあって戦ったことを残す証。そなたの血が永代に残るよう祝詞を授けよう。 子々孫々まで我らの生き様を語られよ。

…瀧川一族誕生の瞬間、か。

 また風が、近づいてくる。風は思い出だった。何年も先まで思い出す優しい風だった。
 滝川の肩に、優しい誰かが手を置いた。
士魂号の肩にも、手が触れた。

 
 

 滝川の目の前、3mの所に少女がいた。草の蔓で髪を結わえ、世界を呑みこむような稀有壮大な青色の瞳が印象的な、眉の太い少女だった。 それは言うのだ。絶望の真中で。
<全てをなくしたその時に、これはその者の胸に燦然と輝きだすのよ>

 

 耳元で剣鈴を抜く音が聞こえる。
<心、震えました。我ら兄弟、貴方の騎士となりましょう>

 

 遥か遠くで魔王のような男が、優しく言った。
<それは夜が暗ければ暗いほど闇が深ければ深いほど、燦然と輝く一条の光だよ。ラスタロロス>

 

 鼓杖を持った絶世の美女が、善行に見える。
<ブータニアス卿、ビアナオーマはたった今決めた。参戦する! いくぞ!>
<猫前進! 姫を守れ>
<にゃーぁぁぁ!> 猫神族80万がときの声をあげる。

 

 滝川は思念の輝きに飲まれ、その輝きの中で我が身を見失った。

…滝川の肩に手を置いた、優しい誰かは誰でしょう。

 

/*/

 

滝川は夜の残滓で、速水を見た。絶望の中で舞う光を大切そうに胸に抱いた、悪しきもの。
「速水、意地を見つけたら、意地を通せ。善いとは、ただそれだけだ」

…悪しきものとは何でしょう。

滝川は起き上がった。もう猫も鳥も、兎も、いなかった。

 

 それは最初からなかったのだ。目を閉じて、また開けば、元どおり。
滝川はそれを理解すると、一筋涙を流した。

/*/

 

第16回 SIDE-D

赤紙の値段が兵士の値段であると教え込まれた若宮には、

…1945年からこっち、ずっと戦争だからか。

 

5121戦車小隊、正式発足。
ゲームで言うチュートリアルがこの時点でほぼ終了と言う事になる。

 

速水、料理上手への道、フラグ成立。

 

/*/

 
第17回(前編):

第17回(前編)

・登場人物:

善行
加藤
滝川
壬生屋

速水
瀬戸口
ののみ
中村
若宮(戦士の方)
来須
狩谷
大猫
ヨーコ

岩田(裕)

坂上
本田
新井木
スキピオ

 

・何が起きたか

ゲーム的には本編スタート。…でもまだ遠坂も田辺もカオリも来てない…。
全員撮影。

金と黒の長毛種の猫で、赤いチュニックを着ている。髭には、ねじり、ポマード、念入りブラッシング。 お目めぱっちりになろうと目を全開で開けているが、少々無表情で怖くもある。

…ブー、タ?
白鳥のコスプレをした岩田も居る。

漆黒のジャケットに、長い髪。ノーメイク。 足にはローラースケート。

…岩田(裕)。

 

岩田は白鳥の首を掴んで耳元に当てた。
「こちらワイルドスワン。クリサリスか?」

…通信相手はクリサリスですかそうですか。

メスは新井木の鳩尾に刺さり、新井木はもう二度と深く息をすることもなく、膝を折って倒れた。
 はずだった。

…大家令としての特訓の成果=反射的殺人マシーン。
ついでに来須、新井木にフラグ成立。天然ジゴロとは恐ろしい。

 

加藤、かっこいいタコ(変態)にときめく。

 

/*/

 

善行、どうにもマジでスキピオと会話出来る(ようになった?)模様。
若宮(戦士)、原に惚れる。
そう言えば、若宮(善行家令)は原に反応してないような。

「我が一族は昔、カラスを婿にしたことがある。自らを青と名乗る黒いカラスだ」
(中略)
「私は、我が一族は信じる、我が伝承を。カラスを婿にせし媛、冥王の妻となりて夜に君臨する。めでたしめでたし」
(中略)
「くそ、なーにがカラスの婿だ。押し掛けたのは小梅の方だろうが」
 瀬戸口は一人悪態をついた。

 

「そもそも、婿になったのは鬼だ。ミッチーじゃない。ふざけるな。ああ、もう、なんでこんなに腹が立つんだ」

…この流れだと、小梅=ミッチー?

 

森、速水に恋心フラグ。

岩田は、採用のお知らせを開きながら口を開いた。
「それは、もう」

…何の採用のお知らせ?

 

/*/

 
第17回(後編):

第17回(後編)

・登場人物:

石津萌
善行
田代香織
速水

加藤
ののみ
旅をする兎ストライダー
善行
母猫
若宮(善行家令)
浅野
来須
不運な少女
真の名前を与えた力のある老婆(故人)
本田
滝川
壬生屋
瀬戸口
中村
ハンニバル
スキピオ

・何が起きたか

白すぎる肌は太陽の光で容易にそばかすになったし、

…そばかす型の特殊戦闘タイプ…?

 

/*/

 

田代香織、登壇。

 

/*/

 

「……そうか、そうなら仕方ないな。あぁ、うん。じゃあ、世界を守るよ。……うん。はい。イエス」

…速水、心の底からの嘘。

 

/*/

 

私を"借りた"人、それだけが彼の、本当に必要な人。

…萌の独白。彼=善行。

 

年を取った頭痛もちの憲兵、再登場。田代はそこの常連であった。

留置場の隅でじっとチューインガムを膨らます田代

…誰かの姿と被ります。

 

若宮(善行家令)、宮石忠光と改名。

 

手を伸ばし、自分の周りを回っては天に戻っていく青い燐光を見る。
この奇妙な現象が発生したのは、この公園にテント生活者が出てからだった。

…来須、怪現象に遭遇する。

(坊や、いいかい、ようお聞き。お前は青と三度会う。三度目の青に、お前はいずれ殺される)
それは大昔に聞いた言葉だった。来須はこの怪異が二度目の青だなと思いながら、口を開いた。バルカラルの言葉に切り替える。
「それよりも聞きたいことがある。夜明けの魔女よ。この怪異の示すところは何だ。なぜ魔力がないこの土地にお前達が出る」

 

 老婆は手を広げた。その胸にも、肩にも矢が刺さっていた。
(魔力はある。実体化した魔を見てごらん。アルス・マグナはまたしても使われ、精霊は大地に降り注ぐのだ。人は死に絶え、あたらしい世界が生まれる)
(中略)
そこに、厚着をした速水が居た。

…来須に真の名前を与えた老婆…夜明けの魔女とのやり取り。速水が“三度目”か。

 

「エヅタカヒロさん、とか。違うか、確か、君は来須君だものね」
「奴は死んだよ。もうどこにもいない」
 来須は養父について言い、考える。

…エヅタカヒロが物語とリンクする。

 

それが速水と来須の、百戦を越える秘めたる戦いの、その最初になった。

…速水と来須、萌を襲う悪漢20人程をまとめて倒す。

 

 その歩き方も視線の配り方も間合いの取り方も、誰かに似ている。
 来須はそう思った。だが一番似ているのは勇気だ。その勇気は、来須が唯一心に抱く女性に似ていた。
 ガンプオード ガンプシオネ・シオネオーマ サイ・カダヤ オーヴァス

…今度はオーヴァス。

そして来須は、己の運命を納得した。なるほど。俺が死ぬのは決まっているらしい。

…“三度目の青”。

 

そして田代は、速水に惚れた。
勇気に惚れたのだった。
 損得をはるかに超えたその先で拳を振るう姿は、田代の乙女心にど真ん中ストライクであった。

…エラい事になってます。

浮世離れした少年王だと、来須は思った。いや、王子かもしれないが。

…王子認定されました。

 

/*/

 
第18回(前編):

&aname(No18a){第18回(前編)}:

・登場人物:

ヨーコ
ののみ

ストライダー兎
善行
宮石
若宮
新井木
壬生屋
瀬戸口
滝川
速水


来須
中村

・何が起きたか

いぬかみさまのおはなし

/*/

 

5121対中型幻獣駆逐小隊の初陣。

 

「シオネは死んだが、愛は残った。道真は死んだが、子孫は残った。ジョニーは娘を送り出し、猫の王は老いはしたが、だがそれだけだ。 この世でもっとも大事なものは、滅びはしない」

…ストライダー兎の言

 

/*/

 これより、はじまりのためのおわりの戦いがはじまる。

/*/

舞は珍しく微笑んだ。その本には見覚えがあった。幼い時に、父に作って貰った絵本だった。

…ヨーコさんが持ってたワケだが。

森が、お願いします、5分だけ、5分だけ見ていてくださいと言ったのだった。
 おりしも、足元を兎が旅していて、来須は悪い夢だと思った。

…来須、ストライダーとは面識無し?またしてもついでに新井木にフラグを立てる。

 

森、お守りは渡せなかった。

 

士魂号で一番装甲が厚いのは胸部前面である。

…アイドレスの記念碑的I=Dの一騎、A71トモエリバーと同様である。

 

/*/

 
第18回(後編):

&aname(No18b){第18回(後編)}:

・登場人物:

善行
若宮
来須
ストライダー兎
中村
瀬戸口
ブータ
ハンニバル
速水

倉木小輔
白犬
蜘蛛
田代香織
ヨーコ
ののみ
スキピオ

・何が起きたか

 

-this Omnipotent Vicarious Enlist a Recruit Silent System-

 

味方機からの航空偵察情報を入手。機動開始。0130
これより味方歩兵部隊と合流して臨時戦闘団を組織開始。0131
臨時戦闘団名:光の軍勢。0132
臨時戦闘団指揮官名:ブータニアス・ヌマ・ブフリコラ。0133
指揮官命令によりこれより無線封止。以上通信終わり。0134

シオネ・アラダが傷ついた白犬を抱いて、泣いて怒っている。

…このシオネは、白犬を抱き、白い狼に騎乗する模様。

 

-this Omnipotent Vicarious Enlist a Recruit Silent System-

 

私は信じるそれ故に、だれともしていない約束を守るプログラム。

 

その戦いで神話の中に踏み込んだ者も、それなりにいた。
(中略)
倉木小輔という少年兵がヒトウバンに食い殺されるところを、一匹の猫に救われたのが、その一例である。
腰の抜けた倉木の前で、身の丈よりもはるかに巨大な剣鈴をぶん回し、空中戦でヒトウバンを叩き落した赤い短衣を着た猫ブータが着地し、 また目の前を飛んでいく。
 その後を長靴を履いた猫やイギリス鼠を頭に乗せたトムやらが続いて着地し、青い軌跡を残してそれぞれの武楽器を手に飛んでいく。

…色々ファンタジーですね。

 

 その戦いで本格的に神話の中に踏み込んだ者も、少数ではあるが、いた。
 味方からはぐれ、自分はおかしくなったと頭を抱えていた倉木小輔という少年兵がヒトウバンに食い殺されるところを、一匹の犬に救われたのが、 その代表例である。

 

 腰の抜けた倉木の前で、雷の球をぶんまわし、空中戦でヒトウバンを叩き落した、頭の上に小さな蜘蛛を乗せた白犬が、心配そうに 倉木を覗き込んだ。
(中略)
「僕の名前は倉木小輔。君の名は?」
「お前達の最初の友達だ。……忘れているかも知れないが。他に質問は?」

…色々ファry

 

 動物園からこちら参戦を続ける猿神族が、その足元で煙草を吸いながら言った。
「神の拳か。ジョニーは約束を守ったな」
「奴は昔からそうだったよ。遅刻もな」
 相方のヤギが言った。

…猿とヤギの組み合わせって一体。

 

 ののみはつぶやいた。

 

「エステルヴァラオームイスラボート」

…神々の合言葉。スキピオ、別府、阿蘇小神族参戦。
絶技戦展開。

 

/*/

 

 爆発の中で士魂号のガンカメラは戦果をメモリーに記載した。
142機撃墜確実、不確実241。

 

 後に非現実的だと善行が戦果を10分の1に切り捨ててなお、初陣としてはもちろんのこと、単独の戦車があげた戦果としては 空前絶後の戦果である。

 

 それが戦場を駆ける青の神話と伝説のはじまりであった。

…つまりこの状況、不確実込みなら“初陣で絢爛舞踏章達成”、不確実を跳ねても“黄金剣の2倍”である。

 

/*/

 

-物語的補項-

 

 1時間後。
 神話から付き合いのいい白犬と歩いて戻ってきた倉木小輔は、部隊の悪友達に見つかってもみくちゃにされた。

 

「みんな心配したぞ、お前が戦死したかと」
「弱虫なんだから、俺達から離れるんじゃねえよ」

 

 倉木はひさしぶりに聞く人間の声に戸惑ったが、次に我に返り、必死にもみくちゃから逃れて友達を探した。

 

 白犬は背を向けて、もう歩き出していた。頭に載った小さな蜘蛛が、名残惜しげに脚を揺らしていた。

 

「背筋伸ばセェ! 戦友にぃ」
 倉木は発作的にそう言うと背筋を伸ばした。
「敬礼!」

 

 そして去っていく戦友に敬礼した。未熟なこの少年は、それ以外の礼儀を教わってなかったのだった。
周囲の友人が小突いても何か話しかけても、倉木は敬礼をやめなかった。

/*/

 
第19回(前編):

第19回(前編)

・登場人物:

岩田(押し出されて落ちた方)
岩田裕
加藤祭
狩谷夏樹
準竜師
副官
琴乃
青い髪の娘
踏子
黒服を着た謡子

(至高墓所)

大姉
踏子
別の姉妹

・何が起きたか

/*/

 

 テントの上に神々が鈴なり。
夜明けが来るのを待っている。
岩田は押し出されてテントから落ちた。

 

 この物語は、それがはじまり。

 

/*/

意識の集中を解けば無意識が湧き上がってくる。
動くものを殺し、目に映るものを支配しようという衝動。

…イワッチの殺人衝動はこれが元ネタか。

 

いつの頃か現れるようになった、小さな頃の自分だった。

…来須の例もあり、単なる幻覚とは言えない。

/*/
第19回(前編) 死神の失業者
/*/

…珍しくタイトル付きである、第19回2ページ目。

「お父様の仕事熱心さ、知っているでしょう?戦闘用のクローン技術以外には、目もくれなかった(略)」

…至高墓所、大姉の言。

 

「(略)……この間、ミュンヒハウゼンが 解雇した子達でしょ?あれの処理を任せたの。一人だけ、処理する前に焼け死んだのがいたけれど(略)」

…同じく大姉の言。

 

「(略)神楽姉様の殺しは、面白くない(略)」

…“別の姉妹”の言。神楽の妹、である模様。

 

/*/

 

「ノンノンノン。ここは神格が低いと来れないのです!私でも時々押し出されて落ちる時があるのですよ!」

…イワッチが白鳥神族という情報もある。

 

「あ、そうだ。あんたに荷物がとどいていたんよ。出張鳥? とかなんとか。どこかアンタに似た、変な人だったわ。言葉よう通じんし」
(中略)
「今となっては同じ組織ですしね」
(中略)
バリバリにノリの効いたYシャツと目の醒めるような黄色いジャンパーだった。

…先だっての採用通知はコレか。イワッチがヤガミになった頃という事に?

 

狩谷、イワッチが加藤に不貞を働いたと思うが窘められる。

 

/*/

 

準竜師の公園親子連れキャンプ。

 

「……分かった。本当のことを話そう。3年前はウスタリ跡にワールドオーダーが出ていた。ハードボイルドペンギンと俺はその討伐のために」
「この期に及んでまだギャグか!」

…無名世界観では真実の事をギャグと呼ぶ。かもしれない。

 

青い髪の少女が作ったのは、紙粘土に色を塗って作った小間物だった。
中には余り布で作ったらしい、服をきたのもあった。
(中略)
「俺もそう思った。伯父貴の作風に似てるんだよな」

…勝吏の“伯父=父の兄”というと。

 

丸いテントのような置物は、どうやら家のようだった。
小さい看板がついている。準竜師はそれに目を走らせて、笑って見せた。

 

「正義最後の砦、出張所か」

…善行が事務所にそう書いてた。

 

「ふむ、そなたの弟の言うことは本当だな」
「うちの勇気が、なにか?」

…勇気、は名前であるらしい。

 

「ありがとう。……本当にありがとう」
 岩田は眼鏡を受け取ると、空中に放り投げてメスで半分に切断した。
右手と左手に眼鏡を握る。

 

「その眼鏡のことを知っているんですか?」
 青い髪の少女は、驚いて言った。
「少しはね。はい」
 岩田は傷一つない綺麗な黒縁眼鏡を青い髪の少女に渡した。
眼鏡を掛ける青い髪の少女。
「実は、その眼鏡のことは秘密だよって、教えられたんです」
「ええ。知っていますよ。私もそうでしたから」

 

 岩田は、同じく傷一つない綺麗な黒縁眼鏡をポケットに入れた。
「ありがとう。貴方のおかげで、必要なものはみんな手に入りました。子供の頃に欲しかったものは、みんな手に入った」

…聖なる眼鏡とヤガミ爆誕。

 

踏子は、三つ編みをとめるリボンを取ると、岩田に投げて寄越した。

 

「とりなさい。昔からいい男は、いい女のリボンを身につけるものよ」

 

 左胸にあてていた右手を翻し、岩田はリボンを握ると風に揺らした。

…踏子のリボンも持った事に。

/*/
整備テントにて。
謡子は仮面をつけ、鼓杖と呼ばれる一族を裁く錫杖を握ると整備テントに入り、岩田を殺害しようとした。

 

/*/

「靴下を無視した……奴は、違うのか?」
 準竜師の声が音速に消える。

…ソックスハンター“岩田”=大家令であり、岩田(裕)ではない or ヤガミ=ソックスハンターでなくなった?

 

岩田(裕) 対 謡子、因縁勃発。

 

/*/

 
第19回(後編):

第19回(後編)

・登場人物:

(承前)

呉服屋の息子
ペンギン

凛子
勝吏(美少年)

(第19回 SIDE-B “メッセンジャー”)

三毛猫
01ネコリス
歌うカグヤ
金魚鉢を頭にかぶった坂上先生
ブータ
軍専用回線電話を使う犬神
ストライダー兎

(ブルガリア国境)

ハードボイルド
ペンギン(本文中にも書き分けがあるので念の為別記)
“あー俺達芝”と歌った誰か

(昭和281年)

八重咲艤装委員長
殿田少佐
(以下、名前のみ)
七海将軍
ポイポイダー
セイカ

(精霊の炎で鍛えられた細剣のある何処か)

白馬エクウス
羽帽子の少年エリンケ王子

(馬鹿兄弟)

外資系サラリーマン兄
家事手伝い弟

(今に戻る)

速水
滝川
足元を旅する兎

ののみ
瀬戸口
善行
中村


壬生屋
新井木
ヨーコ(陽子)
ののみ
若宮
石津萌
来須

田代

・何が起きたか

/*/

 
 

 猫は、手紙をくわえて走り続ける。

 

/*/
承前。
呉服屋の息子とペンギンの別れの話。
それを見る凛子と勝吏。
凛子は長い黄金の髪とシャーペンを持ち。
勝吏は美少年であった。

 

呉服屋の息子は居酒屋の親父に。

 

/*/

 

リターントゥガンパレード

 
 

第19回 SIDE-B “メッセンジャー”

 
 

/*/

 

 こうして、猫は、手紙をくわえて走り続ける。
世界と時を渡る門を01ネコリスと共に渡り、時を遡り空間を越え、四方八方今昔未来、往古来今謂之宙、四方上下謂之宇といった感じで手紙を届けにいった。

…道理で更新が止まり、ある時期に再開する訳でございますな。

 

/*/

ブルガリア国境。
ハードボイルドは泥棒さんではないのでフィアットより国産なのであった。

…だそうです。

「ペンギン! 猫が手紙もってきましたよ!」
「そりゃもう、うちは速いだけが取り柄ですから。速い、意表をつく、バグが多いあー俺達芝」

…芝、村?どなたでしょう。

 

/*/
一方その頃。昭和281年。

…ちなみに西暦1945年=昭和20年、なのでこれが通用するなら昭和281年=西暦2206年。
“ゼカキユ”等の宇宙艦隊が出てくる。

 

/*/
一方その頃。精霊の炎で鍛えられた細剣のある何処か。
白馬エクウスとエリンケ王子、参戦決定。

 

/*/
一方その頃。
「兄者ぁ!」
「弟よぉ!」
兄は現在外資系サラリーマン。弟は家事手伝いである。

 

/*/
一方その頃。

朱印の肉球。それは猫語で僅かに一文、

 

<All for One, One for All.>

 

/*/

 

翌日、居酒屋の親父は居酒屋をたたみ、学生食堂をはじめた。

 

/*/

 

速水たちが初陣を飾ったその日、居酒屋の親父改め、味のれんの親父は大昔に三千世界を旅して集めてきた数ある土産物の中から、小さな小さな祠の模型を探し出し、店の目立たないところに置いた。

…ゲームとはやや時系列が違う、のかもしれない。
尚、ゲームだと繁盛してないように見える(失敬)味のれんであるが、この物語でアップルパイは大人気となる。
この仕様が組み込まれてたら、アップルパイ売り切れとかあったかも知れぬ。恐ろしい。

 

/*/

時は、今に戻る。 初陣翌日である。

 

確かに、どういうわけだか戦時中でもジャガイモと林檎だけは普通に流通していたが、(60年前からそうだったらしい)

…1999年の話、のハズなので60年前と言えば1939年。

「しょうがない、この寒さは速水に抱きついて解消しよう」

…瀬戸口君が大変な事になっています。

「あの究極超人みたいな人が、筋肉痛……ですか?」

…某Rのヒトではない。アイドレスでも筋肉痛で1イベント休みというのはありました。

足元を旅する兎が善行の脛に強力な右ストレートを決めていた。来須を見上げてうなずく兎。見えてない、見えてないと思う来須。動物が右パンチは、非現実なのもいいところだ。

…おまいう。取り合えず、善行の天然にツッコミが入るようになりました。

 

原、善行に会う萌を視認。スイッチ入りました。

袖が外れかけ、顔面が激しく腫れあがった瀬戸口だった。
(中略)
速水に抱きつく瀬戸口。抱きついていると顔がもとに戻っていく。
美形と可愛い少年の抱擁。 しかもなんか瀬戸口の手の動きはいやらしい。

…どういうギャグだ。

「分った。……そこまでだ」
 滝川が横を見たその時には、速水は既に厨房に入りふりふりエプロンを身につけていた。

…ふりふりエプロンが伝説絶技級アイテムに化けた瞬間。

 

田代パンチは破壊力。味のれんが崩壊しました。ファンタジー通り越してギャグになってますねハイ。

 

/*/

 
第20回:

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・登場人物:

<リン・オーマに伝わる説話>


老人

 

(SIDE-A)

瀬戸口
遠坂圭吾
青い髪をおさげにした少女(田辺真紀)
準竜師
田辺弟(勇気)
善行
原素子
新井木

 

・何が起きたか

「どんなことをしても敵に回したくないものを思い浮かべなさい。何が浮かんだ?」

 

青が顔を赤らめて目をさ迷わせて、舞が見えましたと言うと、老人は優しく笑いました。

 

「ならばそれが、そなたの最強なのだ」

 

                   <リン・オーマに伝わる説話より その人の最強とは、本人にしかわからない>

…説話に踏み込み始めている。

 

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リターントゥガンパレード 第20回 SIDE-A グッドラックガール

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「推薦状さ。お前さんは学兵になる。徴兵のがれしてたんだろ? ま、刑務所ほどじゃないが軍は安心ってやつだ。よかったな」

…遠坂、瀬戸口の計らいで遂に5121へ。長かったー。

 

時は遡って5日前。準竜師、趣味のキャンプに先を越されるの真紀じゃなくて巻。

 

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 準竜師は笑いを収めると田辺のその背を見て目を大きく広げた。

 

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…何を見たのやら。

 

「いい反射神経だ」

…どっかで誰かが似たような事を言ってました。

準竜師は笑って見せた。幼い時の舞が、私はエヅタカヒロの娘だと言ったことを思い出したのだった。

…。

「僕も貴方に言おう、困ったら、姉に頼れ。僕が保障する。あの人はどんな困難も必ず越えて助ける」

…田辺勇気の言。

 

準竜師から5121へ電話が掛かるの巻。ゲームだと降下作戦でも有ったっけというレベルの珍事。

 

「……なんで田辺さんは首になったのかしら」

…という事は事実上の復職…?

 

彼女には弟がいた。親がいた。怪我しているところを拾って治療している鼠がいた。小鳥もいた、猫もいた。カマキリの卵はまだ孵ってもいない。

…護る者多過ぎである。

 

というワケで、“高機動幻想 ガンパレード・マーチ”登場人物は全て登壇した…ハズ。