クラメンのお部屋2/Mikaya_Rooms

Last-modified: 2013-10-30 (水) 20:57:02

公式小説を修正したので旧バージョンを此処に置いておきます。

第一話:行軍

ゆゆ「何で私がこんな事を・・・」

アルストロメリアのクランマスターはため息混じりに呟く。

王命でクランメンバーで手分けしてアニマを討伐する事になったのだ。

それぞれのアニマに適任者を派遣した。

そしてクランマスターである”ゆゆ”はアニマ ヴィレイン担当である。

ゆゆ「王命だから逆らえないし・・・他のクランがやってくれればいいじゃない」

あさこ「ホントよ。やる気も出ないわ」

アルストロメリアサブマスターであるあさこが言う。

アスナ「あなたはいつもやる気が無いじゃない」

アスナは気ままに1人旅しているプリーストである。

あさこ「何よ、私だってやる時はやるわよ」

ビダン「やる時を見た事が無いんですが・・・」

アルストロメリアサブマスター兼ショタ担当、身長148cmのビダンが言う。

ピリヲ「おう、チビッコが言うようになったじゃねぇか!そういうのはあさこに勝ってから言うんだな!」

クランの暴れん坊将軍、ヤンキー(?)のピリヲが笑う

あさこ「そうよ、あなたまだ私に勝った事ないじゃない」

ビダン「うぅ・・・でも面倒くさがってサボるのはよくないと思います!」

ゆゆ「ごもっとも。仮にもサブマスターなんだからしっかりしなさい」

アスナ「っと、こっちはそろそろアニマの所に付くから通信切るわよ」

ピリヲ「おう、こっちもついたぜ。戦闘に入るからまたな!」

ゆゆ「皆、死ぬんじゃないわよ!」

全「はい!(おう!)(了解~))

第二話:アスナ編・決戦!アニマ アクエリアス

アスナ「ここね・・・一体何回出てくるのかしらねアレは・・・」

アスナが目を向ける先にはアニマ アクエリアスとその回りに居る大量のモンスター

過去に数回討伐しているがアニマは倒しても復活するのか何度も現れている。

アスナ「出てくるたびに強くなるんだからたまったもんじゃないわね・・・」

ため息混じりにそうつぶやいた瞬間アクエリアスが此方を見る。

アスナ「気付かれたわね・・・いくわよ!」

アスナが構えた瞬間アクエリアスが走り出す。

力強くも直線的な突進でアクエリアスはアスナへ向かっていく

アスナ「そんなの当たるわけないでしょ!」

そういうとアスナは少しの動きで突進を避ける。

アクエリアス「グルルル・・・」

突進を避けられたアクエリアスは距離を取りつつ様子を見ている。

アスナ「距離を取ったら魔法の餌食よ?ライトバニッシュ!」

離れたアクエリアスに光魔法を叩きこむが

アクエリアス「グルルアァ!」

突進を始めたアクエリアスに弾かれる。

アスナ「嘘でしょ?!魔法弾くなんてそんな馬鹿な話ってある?!」

ライトバニッシュを弾きそのまま突進を始めたため反応が遅れて掠る。

アスナ「痛っ!やってくれるわね!!」

文句を言いながら振り向くとアクエリアスが自分を踏み潰そうとしていたところだった。

不意の事で反応しきれずに

ドゴッ・・・

アスナ「きゃああ!」

思い切り踏まれ体勢を崩す。追撃が来るかと思いきやアクエリアスは距離を取る。

アスナ「くぅ・・・油断したわ・・・でも距離を取ったのは間違いね!ヒール!」

回復魔法で受けた傷を癒す。だが回復量が傷に追いついていないようで完全には治らなかった。

アスナ「治りきらないか・・・でもこれで充分、さぁ再開よ!ライトボム!」

先ほど弾かれた魔法より強力な光魔法を放つ。

先ほどとは桁違いの威力の光魔法がアクエリアスに向かっていく

アクエリアス「グガアァァァ!」

同じく弾こうとするが今度は弾けなかったようで被弾し倒れる。

倒れたアクエリアスの体が光り消えていく。討伐完了だ。

アスナ「ふぅ・・・また強くなって出てくるのかしらね・・・ボムまで弾かれたら手の打ちようがないわよ・・・」

少し残っていた傷にヒールをかけながら文句を言う。

アスナ「さて残ったモンスターの処理をしますか・・・」

ため息をつきながら増えなくなったモンスター達を蹴散らしていく。

ガレリアのハンター達も戦闘能力は高いが数が多くて疲労が目立っていた。

アスナ「ホーリーバースト!!」

高威力の広範囲魔法がモンスター達の真ん中で爆発する。

モンスター達は悲鳴をあげ8割程度の数が減る。

残ったモンスターをガレリアのハンター達が仕留め戦闘は終了した。

アスナは傷ついたハンター達にヒールをかけ、回復が終わりガレリアの同志達と城下町へと足を向けた。

第二話 ビダン編 決戦!アニマフレイラス

ビダン「ふぅ・・・準備出来た」

足元の魔法陣を見ながら呟く。

アニマ フレイラスの弱点は水。ビダンは水使いのマジシャンであるためフレイラス担当になった。

ビダン「ウォーターパワーゲイン!」

水属性の攻撃を補助する魔法を使用し、万全の状態で攻撃出来るように。

準備が完了しフレイラスの元へと向かう

フレイラスを囲むようにいる大量のモンスターはガレリアのハンターたちに任せ

ビダンはフレイラスへと直進する。

ビダン「先手必勝!ウォーターバニッシュ!」

フレイラスの弱点である水魔法を放つ。

水魔法が迫る事にフレイラスが気付くが手遅れである。

ドボォォォォン・・・

フレイラス「グギャアアアア!!」

ダメージは負ったが倒すには至らず、フレイラスが構える。

フレイラス「ガアアアアアア!!!」

フレイラスが叫び声をあげると

炎の柱が此方に迫ってくる。だが速度が遅く対応するには十分余裕があった。

ビダン「スプラッシュバースト!」

迫ってくる火柱を消し発生した煙に乗じて接近する。

ビダン「貰ったぁぁ!ウォーターボム!」

近距離からのウォーターボムがフレイラスに向かう

・・・と思いきや

ビダン「えっ、居ない?!何処に・・・」

周りを見渡して後ろを見るとフレイラスの尻尾が目の前まで来ていた。

ミシッ・・・とめり込むような音と共に吹き飛ばされる。

壁にぶつかる前に戦闘中の他のハンターにキャッチされる。

シルベリーハンター「大丈夫か?・・・しかしお前さん軽いな。身長も低いし・・・しっかり食ってっか?」

ビダン「いたたた・・・人が気にしてる事を言うなー!まだまだ僕の身長は伸びるよ!行ってくる!」

フレイラスの尻尾がめり込んだ顔の鼻からは血が出ていたがそれでもフレイラスに向かっていく。

ビダン「ねぇフレイラス・・・僕身長の事言われてちょっとイライラしてるんだ。君で発散させてもらうよ・・・

黒の煌き2・・・!」

黒の煌きの上位版、黒の煌き2を発動し魔法攻撃力が爆発的に上昇する。

ビダン「クイックワールド!さぁ・・・いくよ!」

クイックワールドで動きが早くなったビダンはフレイラスの周りを走りフレイラスを翻弄していく。

フレイラス「ガァァァァ!」

フレイラスが我慢しきれなかったのかビダンに尻尾を振る。

ビダン「何処狙ってんの?じゃあとどめだね・・・ウォーターボム!」

尻尾を振っていて動けないフレイラスにウォーターボムが直撃する。

フレイラス「グ・・・ギャ・・・」

フレイラスが倒れ、死体が燃えていく。討伐完了だ。

ビダン「勝った!やっと帰れる~!」

周りを見るとモンスターも全滅している。制圧完了である。

ハンター「坊主、お疲れさん!ちびっこにしては強いな!さぁ帰るか!」

ビダン「ちびっこいうなー!むぐ!鼻にティッシュつめなくていいから!はーなーしーてー!」

帰り道ではハンターたちの笑い声が響いていた・・・

第二話 ピリヲ編 決戦!アニマトルネイル

ピリヲ「風が強いな・・・この近くか」

呟きながら歩を進める。段々と風が強くなっているのは獲物に近付いている証拠だろう。

ピリヲ「まったく・・・相性考えろってんだ。何で俺がトルネイルなんだよ・・・」

ビダンは相性有利なフレイラス、アスナは何度も戦闘経験があるアクエリアス、あさこは守備を生かして攻撃力の高いサンドリア。

そしてクランマスターであるゆゆは「大物は私の物よ!」とヴィレイン。ピリヲは余ったトルネイルに向かう羽目になってしまっていた。

ピリヲ「毎回俺はそんな役回りじゃねぇか・・・損してるぜまったく」

文句を言いつつそれでも歩く。数刻程歩くと風の発生源であるトルネイルを取り巻きの大量のモンスターと共に発見する。

ピリヲ「我らは神の代理人!神罰の地上代行者!我らが使命は!我が神に逆らう愚者をその肉の最後の一片までも絶滅する事!かかれ野郎共ぉぉぉぉ!」

ガレリアハンター達「おっしゃあ!一匹残らず塵に帰せぇぇ!」

号令と共に全員が突撃を開始する。

ピリヲ「うおっしゃー!どんどん掛かってきやがれ!ホーリーバースト!」

範囲魔法で雑魚を蹴散らしながらトルネイルへ直進する。

トルネイルもそれに気付き突進して来る。

ピリヲ「はっ!俺と正面からやり合おうってか?!いい度胸じゃねぇか!」

ブレスドクリスタルを構えタイミングを計る。

トルネイル「ピギャアアアアアア!」

ピリヲ「オラアアアアアアアア!」

声を上げ突進して来るトルネイルに対しフルスイングする。

ゴス・・・と鈍い音を立てトルネイルの羽にヒットする。

バランスを崩したのかトルネイルが地面に落ちる。

ピリヲ「おまけだ!ライトバニッシュ!」

光の魔法がトルネイルへ当たると思いきや

トルネイル「ピギャアアアアア!」

トルネイルが吼えると同時にエアロバニッシュが発動し相殺される。

ピリヲ「おいおいおい!魔法使えんのかよこいつ!詠唱してねーじゃねーか!」

文句を言いつつ距離をとろうとするが体制を取り戻したトルネイルが再び吼える。

すると先ほどより協力な風魔法、エアロボムが飛んでくる。

ピリヲ「うぉ?!回避間に合わねぇか・・・!ぐぁ!」

対応が間に合わずエアロボムが直撃する。

ピリヲ「だがプリーストを倒すには攻撃に間を空けちゃいかんなぁ!すぐ回復されるぜ?ヒール!」

受けた傷を回復し再び構える。

ピリヲ「さて、このまま持久戦で押し切ってやろうか?まぁ向いてねぇな、一気に・・・うぉっと!」

戦略(?)を立てていると待ってくれる筈もなくトルネイルの風が来る。

トルネイル「ピギャアアア!ピッギャアアアアアアアアア!」

トルネイルが先ほどとは違う風を放つ。

ピリヲ「風強すぎんだろ!うぉ!巻き込まれる!」

先ほどの倍以上の風の勢いに抵抗空しく風に巻かれる。

風に持ち上げられ地面に落ちる。

ピリヲ「これダメージ高いな・・・いてて・・・って体が動かん?!」

トルネイルの技「パラライズトルネード」で麻痺してしまったようだ。

そこにトルネイルが突進してくる。

ピリヲ「麻痺程度で!この俺を!止められると思うなよおおおおお!」

と、気合だけでトルネイルの突進を回避し構える。

ピリヲ「キュアパラライズ!よっしゃぁ!次いくぜー!」

ブレスドクリスタルを構え再び突進する。

それを見てトルネイルも突進をするがダメージが大きく弱っているのか先ほどより勢いがない。

ピリヲ「っしゃぁ!バリィドクラッシュ!」

速度が出てないトルネイルの突進を難なく避け地面に叩き落す。

ピリヲ「追撃連撃ぃ!!」

トルネイルが体制を立て直す前に暴力団の如く殴り倒す。

ピリヲ「・・・何かやっちゃってからだから遅いが俺が悪者に思えて来たぞ・・・」

考えて居るとトルネイルが体当たりをしてくる。

ピリヲ「グハッ!まだ生きてたのかよ!だがもう動けなさそうだな・・・せめて最期くらい楽に死なせてやる。ライトボム!」

トルネイル「ピギャアアア・・・アアア・・・ア・・・」

最期の力も使い果たしトルネイルが倒れる。風が吹くと流されるようにトルネイルの体が散って行った。

ガレリアハンターA「ピリヲさんが一番最後とは珍しい!雑魚の討伐、終わってるぜ!」

ピリヲ「マジか?!嘘だろ!まだ1匹くらい残ってたり・・・しねぇな」

ガレリアハンターB「はっはっは!久しぶりにピリヲの兄貴より仕事を終えたな!ほかの連中はもう獲物居ないっつって帰っちまったぜ!」

ピリヲ「ったく・・・まぁいい、お前らも戻れ。俺は後始末してから帰るから。」

ガレリアハンターA「了解だ、さぁかえるかー」

ガレリアハンターB「おう、帰りにいつもの酒場に寄って行こうぜ」

雑談しながら町の方向へと消えていく。

ピリヲ「ったく・・・いってて、傷消えても痛みが消えきらんのが難点だな・・・さて片付けっと・・・」

ドゴォォォォォォン!

ピリヲ「ん?今の音はゆゆが言ってた大物の出現したと言う方向・・・なんだ苦戦でもしてんのか?ちょっくら見に行くか・・・」

そしてピリヲは森の奥へと歩を進めて行った・・・

第二話 あさこ編 虐殺?!アニマ サンドリア

あさこ「ふぁぁ・・・いい天気ねー・・このまま寝ちゃいたいわ・・・モンスターさえいなければ・・・」

欠伸で出た涙を拭きつつ山を登る。日差しが強い中の登山なので他のハンター達にも疲労が見える。

あさこ「皆だらしないわねぇ・・・日頃だらだらしてるから体力が無いのよ」

唯一涼しい顔で歩いてるあさこが言う。

シルベリーハンター「普段一番だらだらしてるのはあさこさんじゃないですか・・・何でそんなに体力あるんです?!」

あさこ「このくらいは普通よ・・・ふぁぁ・・・」

やる気なさげに返答し歩く速度を上げる。

シルベリーハンター「あ、ちょっ!置いてかないで下さいよ!」

あさこ「・・・百突き」

シルベリーハンターに向かって百突きが・・・

シルベリーハンター「あぶなっ!ちょっと何するんですか!」

グレイトマルマジロ「グギャアアアア!」

シルベリーハンターが避けた先に居たグレイトマルマジロに百突きが刺さる。

シルベリーハンター「・・・たまにこの人の実力がわからなくなる・・・」

あさこ「何か言ったかしら?」

シルベリーハンター「いえいえいえ!何でもないです!」

その後数回小規模な戦闘があったものの問題なくサンドリアまでたどり着いたが・・・

サンドリア「ギシャアアアア!」

シルベリーハンター「ぎゃあああ!」

サンドリアの攻撃に運悪く巻き込まれた者が吹き飛ばされていく

あさこ「サンドリアは私が相手をするわ。怪我人はさっさと帰りなさい、動ける者は雑魚の相手を」

シルベリーハンター「了解しました・・・」

苦虫を噛み潰したかのような顔で怪我人が撤退して行く。

それと同時に余裕がある者はモンスターと戦闘を開始した。

あさこ「さて・・・おっと」

ズドン・・・という音と同時に先ほどまで立っていた場所に小さなクレーターができる

あさこ「見かけ倒しねぇ・・・動きは雑だし愚鈍だし・・・百突き!」

ガキン!という音と共に弾かれる

見るとサンドリアには傷ひとつついていなかった

あさこ「っ・・・!思った以上に硬い・・・これは時間がかかりそうね」

サンドリア「シャアアア!」

サンドリアが鳴くと周りの岩が集まりだす

あさこ「アースバーストか!!」

距離を取り出そうとするがその前に集まった岩がはじける

あさこ「回避が間に合わない・・・あ、そうだ」

迫る岩を見ながら見る者が凍るような笑みを浮かべる

あさこ「物理がだめなら魔法ってね!ナイトライトバニッシュ!」

岩はついでといわんばかりに粉々になりサンドリアにあたる

ドチャッという音とともに被弾した部分が落ちる

サンドリアの動きが一瞬止まり落ちた肉を見る

サンドリア「ギ・・・シャアアアア!!」

肉が落ちたことに気づいた瞬間痛みからかその場でのた打ち回る

それを見たあさこの口元が暗く歪む

あさこ「くすくす・・・魔法には弱いのね、もう1発いってみよう」

笑いつつナイトライトバニッシュを放つ、今度は威力を抑えて

サンドリア「シャアア・・・」

あさこ「ね、あなた・・・死ぬのは、怖い?」

加虐的な笑みを浮かべながら低威力のナイトライトバニッシュを叩き込んでいく

一発・・・また一発・・・命中するたびにサンドリアの苦しそうな声があがる

その後数分、サンドリアが絶命するまで苦しげな声が聞こえていた

シルベリーハンター「この人・・・怖すぎる・・・」

そのさらに数十分後、モンスターの残党を狩り終えたハンター達の集団が

全員青い顔でガダルーク山岳地帯を下山している姿が見られたそうである