バックギャモンとは何か

Last-modified: 2017-12-25 (月) 22:47:29

バックギャモンとは何か

バックギャモンとは、一言でいうと、何を現したゲームなのだろうか。
伝統ゲームにはありがちなことだが、そこが非常に曖昧としていて、世界観が掴みにくい。

 

一方、現代のボードゲームははっきりとしたバックグラウンドを持っているものが多く、それが魅力の一つだと思う。
(たとえば、カタンは「島の開拓競争」であるというように、初心者に一言で説明できる。)

 

また、伝統ゲームの囲碁や将棋でさえ、戦争や領土争いを反映しているのかな、となんとなくは想像できる。
だがバックギャモンは、、、なんとも説明しがたい。

 

「競走」なのだろうか。でも、それだと「ヒット」「ブロック」の概念が説明し辛い。
「戦争」なのだろうか。ヒットされたコマを捕虜にたとえて。でもその割に、戦ってばかりのゲームではない。

 

このように、なかなかの難題なのである。
だけどプラスに考えれば、「はっきりしない」ということは、「答えがたくさんある」ということだ。
人それぞれ、色々な解釈ができるのは楽しいかもしれない。そこで、私もいくつか、むりやり解釈してみた。

 

※以下、読むだけ無駄のくだらなすぎる内容ですw

攻城戦モデル

これは、ゴールゾーンを「敵の城」とみなし、また15コの駒を「攻撃兵」とみなす考え方だ。
インナーに15コ入れることは、すなわち、敵の城の包囲が完了し、総攻撃が可能になったということだ。
そして、ベアリングオフは、城内に進出していく様を現す。15コ全て入ったら、落城である。

 

これは、野戦モデルと比べ、「戦争」だけでなく「競走」の概念も説明できるという点で優秀である。

 

なお「ブロック」とは、進撃途中に築いていく小さな砦・拠点を意味する。
「ヒットされたコマ」は、まさしく捕虜を意味する。

 

このモデルの欠点の一つは、登場するのが攻撃兵だけで、守備兵や城壁など防御側の視点に欠けていることだ。
しかし、これはあくまで「攻撃する側の視点で楽しむゲームだ」と割り切れば良いだろう。
そもそも、本当に守備兵が存在しないなら、攻撃兵は自由に行動できるはずだ。
だけど、実際はサイコロの目に左右される。運が悪い目というのは、敵に上手く守備をされた状態と考えられる。

 

守備兵は目に見えないだけで、サイコロの目を通して存在感を示しているのである。

崖登り降りモデル

gake.png
一言でいうと、「崖を上って下る競争」である。
バックギャモンは、水平ではなく、垂直な世界を現していたという説だ。
24ptから13ptにかけて崖を登り、12ptから1ptにかけて崖を下る、というイメージ。

 

そして、一つ一つのポイントが手や足をかけるくぼみである。
一つのくぼみに2人以上いれば、そのくぼみを封鎖し、敵が使えないようにできる。これが「ブロック」だ。
プライムが「高い」「飛び越せない」という表現をすることがあるが、まさにこういうことである。

 

また「ヒット」に関しては、一つのくぼみに1人しかいない場合、これを地下へと叩き落とすことができる。
叩き落とされたら、また一番下から登りなおしだ。しかも、地下は携帯電話が圏外だから
他の仲間と連絡がつかず、一時全員の行動がストップしてしまう。再び地上に復帰するまでは。

 

そして最後、ゴールするためには、ゴールゾーンへと飛び移る必要がある。
ただ、地下はフカフカなクッションなのに対し、ゴールゾーンはコンクリートでできており
ケガをしないためにも、6以下の距離から飛び降りないといけないのだ。

野蛮スポーツモデル

これは、「バックギャモンはすごろくの一種だ」と言われることをヒントにした考え方である。

 

まず、普通のすごろくを何かに例えるとしたら、どうなるか。
私は、「徒競走」または「障害物競走」に例えられると考える。

 

ならば、バックギャモンも同じようなスポーツから発展した競技だと考えてみたら、どうか。

  • 赤組白組、それぞれ15人1チームで対戦する。
  • 各チームが反対側からスタートして、全員が反対側まで走ったら勝ち。
  • 途中で相手を妨害したり、スタート地点まで投げとばしてもよし。

野蛮な香りがするが、これがかつては普通に行われていたスポーツであって
これをボードゲーム上で再現しようとしたのがバックギャモンなのではないだろうか。

撤退競争モデル

へめれ氏の考え方にヒントを得たもの。これもまた、戦場をモデルにした考え方だ。
だが、激しい戦闘まっただ中ではなく、両軍が撤退を決めた瞬間から、このゲームは始まる。

 

「全軍撤退」の知らせが届いたが、最前線では両軍が入り乱れており、
撤退の過程で各地で小競り合いが起こることは避けられない。
そこで、15人の前線部隊は、できるだけ団体行動をしたり、
時に敵兵を攻撃したり捕まえたりしつつ、できる限り被害を少なく、迅速に撤退するよう努めるのだ。

 

そんな前線部隊の苦労を現したのが、このバックギャモンというゲームなのである。

 

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