スネーク「雛見沢」1

Last-modified: 2009-05-21 (木) 16:54:52

トゥルルトゥルル…

「こちらスネーク、待たせたな。スニーキングポイントに到着した」

「早かったねスネーク。相変わらずと言っておこうか」

「2ヶ月前急に連絡があった時はびっくりしたがな」

事の発端は2ヶ月前に遡る……

スネークはシャドーモセス以来一人で世界各地にあるメタルギアを破壊工作していた。

メタルギアの初期型、メタルギアREXのデータがリキッドにより分散し、世界はメタルギア社会となっていた…そんな時である。

スネークの隠れ家(フランス)

「ここのメタルギア情報もガセだったか…クソッ!」

トゥルルトゥルル…トゥルルトゥルル…

「ん…衛星通信だと!?この回線を知っている奴なんていない筈…」

「こちらスネーク、何故この回線を知っている」

「相変わらずだねスネーク。久しぶりだね、僕だよ」

「お前…まさか!エメリッヒか!」

「オタコンでいいよスネーク。シャドーモセス以来だね。」

「で何のようだ?ションベン垂れに用は…」

「メタルギアの情報、ほしくないのかい?」

「なっ…お前メタルギア(ry

「僕もメタルギアの破壊工作をしているんだよ。勿論君みたいに直接爆発なんて危ないことはしていないけどね。REXのデータを消して回ってるんだ」

「それで俺にメタルギアの情報を教える為にわざわざ?」

「あぁ。友達にも頼まれたからね。」

「友達?」

「いや、その話はまた今度にしよう。それで…だ、スネーク。お互い個人でやるより組んで破壊工作したほうがいいと思うんだ。既に作られたメタルギアに関しては僕はどうにも出来ないしね」

「なるほどな。お前のナビがあれば更にやりやすそうではあるな」

「で、本題に入るんだけど…今回破壊して欲しいメタルギアは日本にあるんだ」

「日本?あのアニメ大国か!」

「詳しいねスネーク」

「あぁ!ドラ○もんやサザ○さんなどはアメリカでも見たことがある。アメリカアニメにはない独特な感性で描かれたものだな。後インスタントラーメンがうまい!」

「スネーク食べたことあるのかい?」

「いや…何か食べたことあるような…ないような」

「おいおい。まあその日本にメタルギアがあるらしいんだ。頼めるかい?」

「紳士の国からアニメ大国か…悪くないな」

現在───

「それで日本のこんな辺鄙な所にこさされるとはな。人生わからんもんだ」

「まあまあいいじゃないかスネーク。日本は空気が美味しいらしいよ?僕も行きたかったな」

「来れば良かったじゃないか」

「僕は君をナビする役があるからね」

「アメリカのド真ん中で俺のナビとはご苦労なこった」

「さて、そろそろ無駄話は終わりだ。まずは僕の友達と合流して欲しい」

「確かトミタケとか言ったな」

「そうそう。彼は写真が大好きでね。トウキョウと言われる組織のエージェントなんだけどその地が気に入って休みの日まで入り浸ってるらしいよ」

「物好きなもんだな」

「雛見沢のバス停で落ち合う予定だ。詳しくは彼から聞いてくれ。それとスネーク」

「ん?なんだ」

「まさか迷彩服で来たのかい?」

「迷彩服じゃないぞ?スニーキングスーツだ!寒さや暑さ、肌を常に最適な温度に保ってくれる。更に筋肉も活性化して…」

「スネーク…前に話したと思うけど今回はスニーキングミッションじゃないんだ。村の人からもある程度情報収集が必要だしね」

「わかった…。どこかで服を調達しよう」

「現地調達は基本だからね。また何かあったら連絡してくれ。周波数は142.12だ」

「了解した」

(しかし村人全員が技術者ではないと言うことか…。その辺りはトミタケと言う男から聞くとするか)

雛見沢バス停前───

「いやぁ今日もいい天気だ!ここの野鳥達も元気そうだ。よし、ここで一枚…」

カシャ──

「動くな、お前がトミタケか?」

「……驚いた。まさか僕がカメラを撮るのと同時に構えて来るなんて。MK22、催眠型麻酔銃かい?」

スネーク「………」

「と言うことは君がスネークか。オタコンからは話は聞いてるよ。銃を下ろしてくれるかい?」

カシャ…

スネーク「手荒な真似をしてすまなかった。しかしここはもう敵地だからな、
      油断した方がやられる戦場だ。注意するに越したことはないだろう」

トミタケ「(彼の言うとおり戦場のスペシャリストと言うところか…。)そうだね。
      じゃあ改めて、僕はトミタケ、フリーのライターさ!」

スネーク「スネークだ」

トミタケ「じゃあこれも何かの縁だ。記念に一枚…」

スネーク「よせ…そんな場合じゃ…」

パシャッ

スネーク「フラッシュだとっ!クッ」

その瞬間だった─。

トミタケはスネークの背後に周り込みスネークに関節を決めようとする…が、スネークはトミタケの腕を飛び越えるように前転し関節の捻れを戻す。

そしてCQCの構えを取る、この間僅か3秒

スネーク「何のつもりだ!」

トミタケ「君が僕を試したように僕も君を試したのさ。その構えは…なんだい?見たことないな」

スネーク「……CQC…全ての格闘技の基礎となる構えだ。どんな場合にも対応できる」

トミタケ「……なるほど。いやはや試すような真似してすまなかったよスネーク」

スネーク「まあいい…お互い様だ。じゃあ詳しい話を教えてくれ。
      オタコンにはお前から聞くように言われている」

トミタケ「わかった。ここじゃ何だから移動しよう」

スネーク「一ついいか?さっきのカメラのフラッシュ…。
      市販のカメラじゃありえない。改造してるのか?」

トミタケ「あぁ。トミタケフラッシュさ!」

スネーク「……いいセンスだ」

雛見沢景台──。

トミタケ「ここは雛見沢が一望出きるんだ。綺麗だよ!」

スネーク「しかし目立つんじゃないのか?」

トミタケ「目立ってもらわないと困るのさ(ボソッ」

スネーク「ん?」

トミタケ「いや何でもない。じゃあまず君にやってもらいたいことを説明するよ。
     簡単に言えば先生として潜入して欲しい」

スネーク「おい待て!話が違うぞ。俺は先生しにわざわざ日本に来たわけじゃない!」

トミタケ「スネーク話は最後まで聞くもんだよ?
     僕もオタコンから詳しい話はあまり聞いてないけどここにメタルギアがあるのは確かなんだ」

スネーク「何故そんな事が言い切れる?」

トミタケ「オタコンの情報の信頼性と僕のライターとしての勘さ」
トミタケ「君にはこの村の一人になってもらわないと困るんだ。
     ここの村の人は疎外心が強くてね、なかなか心を開いてくれない。
     もう1年もいる僕ですらよそ者扱い、核心には至っていないんだ」

スネーク「それじゃあ俺には10年いろとでも?
      そんなまどろっこしいことせずにメタルギアがこの村にあるなら隅々まで探した方が早い」

トミタケ「情報を聞ける人もいないのに闇雲に探し回る…
     なんて目立つことしてたらどうなるかぐらい君にもわかるだろ?」

スネーク「だからと言って教師になれって言うのは…違うんじゃないか?」

トミタケ「教師なら生徒の信頼を得やすい。
     現にこの雛見沢にある学校の先生は外から来た人なのに村のみんなと親しい」
トミタケ「城を崩すにはまず内からって言うじゃないか。」

スネーク「胡散臭い言葉だな。
      じゃあまずは学校の先生として雛見沢に潜り込み子供の信頼を勝ち取り
      親達にも信頼を得た後情報を集めるわけだな?」

トミタケ「簡単に言うとそうだね。初めに言っとくけど村全員がメタルギアに関わってるわけじゃない。
     でもこんな小さな村だ、何か変わったことがあれば誰かが見てるはず、
     それを聞き出すのが目的さ」

スネーク「……はあ…わかった。確かに兵士がウロウロしている感じはないからな。
      日本流のやり方に従うとしよう。しかしメタルギアのありかをなるべく早く掴みたい。
      ここばかりに足を取られていられないんでな」

トミタケ「わかってるさスネーク。僕の他にも後で協力者を紹介するよ」

トゥルルトゥルル…

トミタケ「ナノマシン通信かい?構わないよ、出てくれ」

スネーク「話が早くて助かる。」

スネーク『こちらスネーク』

オタコン『トミタケから話は聞いたようだね。』

スネーク『あぁ…学校の先生になってお遊戯の手伝いだそうだ』

オタコン『まあ君なら渋ると思ってね。敢えて先には言わなかったんだ。』

スネーク『クッ…』

オタコン『スネーク。そこはただの村だ。
     その中で目立つ行動を取ればメタルギアの関係者は尻尾を出さない。
     だから偽装工作しなきゃならないんだ。これも立派なスニーキングミッションさ』

スネーク『そこの風土に合わせろと言うわけか…。わかった…』

オタコン『ありがとうスネーク。じゃあこれからはトミタケの指示に従ってくれ。』

スネーク『わかった』

トミタケ「話はついたかい?」

スネーク「あぁ。学校の先生でも何にでもなってやるさ」

トミタケ「よし!じゃあ着替えてから学校へ行こうか。既に話はついてるんだ」

スネーク「話が早くて助かる。こちらスネーク…これより雛見沢分校に潜入する」

スネーク「……。なんだこの服は」

トミタケ「何って僕と同じタンクトップと迷彩ズボンさ!」

スネーク「……さっきと余り変わらないんじゃないか?」

トミタケ「スニーキングスーツで学校に行ったら一発でアウトだよ!」

スネーク「……これは大丈夫なのか?」

トミタケ「大丈夫さ!君は主に体育の授業なんかを担当してもらう予定だからね。全く問題ないよ」

スネーク「……日本の文化はわからん」

雛見沢分校───

校長「見事な筋肉ですなぁ!外国の方にしては日本語も大変流暢ですし文句なく採用ですね!」

スネーク「それはどうも…。」

校長「何カ国語話せるですか?」

スネーク「5カ国ぐらいなら話せるな。ただドイツ訛りは難しい。場所によってイントネーションが違う」

校長「ほぅほぅ!」

スネーク「〜〜〜」

校長「〜〜!」

トミタケ「早速一人と仲良くなるなんて…さすがプロは違うね!記念に一枚!トミタケフラッシュッ!」

30分後───

校長「君には英語と体育を担当してもらうよ」

スネーク「わかりました。」

校長「今から生徒達に紹介するとしよう。知恵先生、頼みますよ」

知恵「はい。わかりました。」

知恵と呼ばれた女性は青髪と青瞳の物腰穏やかな人だった

スネーク「(先生も悪くないな…!)」

知恵「こちらです、どうぞ」

スネーク「あ、はい」

トミタケ「(後は上手くやってくれよスネーク。僕は入江先生と次の作戦を進めるとしようか)」

知恵「え〜と…お名前は」

スネーク「……ソリッド・蛇沼・スネークと言う」

知恵「スネーク…蛇沼…?」

スネーク「昔日本に留学したことがあってそれで」

知恵「通りで日本語が上手いわけなんですね。ハーフの方なんですよね?」

スネーク「あ、まあ…(予想以上に疲れるな…)」

知恵「今まで先生は私と校長先生しかいませんでしたから本当に助かります。
    子供達には色々知って欲しいですし英語は私は出来ませんし
    体育は簡単なものしかやりませんでしたから」

スネーク「私が来たからには大丈夫ですよ。(キャラが作り辛い…)」

知恵「は~いみんな~席について~。今日から来てくれた新しい先生を紹介します」

「知恵先生以外の先生なんかいらないよ!」

「うわぁ…なんか怖い…」

「トミタケなのですトミタケなのです~」

「きっとトミタケさんの友達に違いありませんことよ!」

「おじさんが見るにあれはサバイバルゲームマニアだねぇ!」

「サバイバルゲームって何かな?何かな?」

「ソウルブラザーの匂いが…!」

スネーク「(………)」

知恵「はぁい静かにしてください。では蛇沼先生、お願いします」

スネーク「……。ソリッド・蛇沼・スネークだ。英語と体育を担当することになった。みんな宜しく頼む」

「日本語上手いね~」

「ハーフの人かなぁ」

「きっとトミタケの知り合いなのですよ~格好がトミタケそっくりなのです」

知恵「はぁいでは早速蛇沼先生の授業にしましょう。今日の1時間目は体育です。
    皆さん体操服に着替えて校庭に集まってくださ~い」

「「は~い」」

知恵「では蛇沼先生、後は宜しくお願いしますね。」

スネーク「……了解した」

雛見沢分校校庭──

スネーク「全員集まったか?」

「「は~い」」

スネーク「よし、さっき知恵先生は蛇沼先生と言っていたが俺のことはスネーク先生と呼ぶこと。
      いいな?」

「「はいスネーク先生!」」

スネーク「よろしい。じゃあ左から自己紹介を」

「園崎魅音」
「竜宮レナです」
「古手梨花なのです」
「北条沙都子でしてよ」
「前原圭一!」

そうして全員の名前を聞いたスネーク。

「みんな宜しく。じゃあ早速体育を始める」

スネーク「まずはほふく前進だ。相手の銃弾をかいくぐりながら前に進むには有効とされている。
      全員地面に伏せろ!」

「「ひっ!」」

スネーク「ここはもう戦場だ。先生の言うことを良く聞いて行動しろ。いいな?」

「「はっはい!」」

魅音「いいねぇ!おじさんやる気出てきたよ!」

レナ「もうみーちゃんったら」

梨花「猫さんなのです〜」

沙都子「梨花ぁ、真面目にやらないと先生に怒られましてよ?」

スネーク「おいお前ら!ちょっと立て。」

4人「………。」

スネーク「戦場で私語とはいい度胸だな。」

魅音「ごめんなさい先生…」モジモジ

レナ「すみません…」モジモジ

梨花「ごめんなさいなのです…」モジモジ

沙都子「すみませんでしてよ…」モジモジ

スネーク「(オォォォォォ1111!!この白と紺のコラボレーション…
      モジモジと恥ずかしそうに体をよじる仕草…最高だ!!!)次から気を…」

圭一「お前らわかってなぁい!戦場の恐ろしさと怖さを!
    戦場では足が竦んで動けない場合もある!撃たれて片足が使えない場合もある!
    そんな時このほふく前進が出きるか出来ないかでおまえ等の生死が決まる!
    それをスネーク先生は言いたかったんだ!ですよねスネーク先生?!」

スネーク「ん…あぁ!良くわかってるな前原」

前原「グッ!b」

スネーク「(何かノリがいい生徒もいるな…。まあいい。俺は俺が教えられることを教えよう。)
      よ~し続けるぞ」

「「1、2!1、2!」」

スネーク「右手、左手、右手、左手!交互に足も出せ!」

「「はいっ!!」」

知恵「………何やってるんでしょうか…」

校長「ほほぅ!さすがスネーク先生!既に生徒の心を掴んでいるとは!」

スネーク「前原!お前はセンスがいいな!」

前原「はっ!ありがとうございます!」

スネーク「お前には特別にCQCを教えてやろう。これを覚えれば喧嘩で無敗だ」

前原「本当ですか先生!」

魅音「あらありゃ圭ちゃんすっかり先生に入れ込んでるねぇ」

レナ「戦う圭一君カッコいいー!」

梨花「猫さん楽しかったなのです~」

沙都子「しかし服が汚れてしまいましたわ…」

魅音「まあ面白い先生が来たじゃないかい!おじさんは楽しいよ!はっはっは!」

スネーク「いいか前原。CQCは格闘の基礎だ。クロース・クウォーターズ・コンバットと言ってな、
      兵士どうしが銃火器などを使用できないほど接近した場合に用いられる」

圭一「えっでも近くても銃があった方が有利なんじゃ…」

スネーク「なるほど、いい意見だ。なら前原、この距離で俺に石を投げて当ててみろ」

スネークと圭一の距離はわずか2mほど

圭一「そんなの簡単だろ!」

圭一は下に落ちていた小さめの石を広いスネークを見据える。
外す距離じゃない、投げる時間に2秒かかるとしても十分間に合う…

圭一「いぃぃくぞぉ!」

圭一が石を投げた瞬間スネークは懐に入り投げた方の手を取り足を掛け…。
気がつけば圭一は青空を仰いでいた

スネーク「右手人差し指がトリガーを引くのが0.5秒。銃口から銃弾が出るまで0.2秒。
      この距離なら致命的な時間だ。
      構えている方の手を少しズラしてやるなりすれば相手はがら空きだ。
      基本はナイフファイトだからな、その瞬間勝負は決まる」

圭一「すげぇ……!すげぇよ先生!もっと教えてください!」

スネーク「いいだろう。だが力は誰かを守るために使え。いいな?」

前原「はい!」

魅音「私達置き去りだねぇ」

そうして時間は過ぎ放課後。

「知恵先生さようなら~!」

知恵「はいさようなら~」

前原「スネーク先生さようなら!」

スネーク「おぉ。さようなら。他の4人を守ってやれよ前原」

前原「はいっ!」

知恵「今日1日でみんな随分蛇沼先生に懐きましたね。凄いですよ」

スネーク「そうか?俺はただ為になることをしただけだが」

知恵「それが子供達にもわかったんでしょうね!
    これからもよろしくお願いしますね蛇沼先生。
    先生は私と校長先生とあなたしかいませんから…長い付き合いになれば嬉しいです」

スネーク「(永住を考えてもいいかもな…!)」

帰り道──

魅音「しっかし圭ちゃんはあの先生にぞっこんだね~あんな従順な圭ちゃんは初めて見たよ」

圭一「あぁ。だってあの先生からは何か熱いものを感じたからな!色々なことも教えてくれたしな!」

レナ「今日1日で凄い逞しくなった気がするよ圭一君!」

圭一「やっぱりそうか?!たははは!」

梨花「圭一はおだてるとすぐ木に登るからおさるさんなのです〜」

沙都子「筋肉痛が酷いですわ…」

パシャッパシャッ

前原「この音は…」

富竹「やあ、圭一君達じゃないか」

圭一「あっ富竹さん!噂をすればなんとやらだな」

富竹「噂?何のことだい?」

魅音「今日富竹さんに似た格好の先生が来たんです。」

レナ「タンクトップでしたよ~。お知り合いですか?」

富竹「ん?何のことだい?僕にそんな知り合いはいないけどなぁ。でも是非見てみたいね」

梨花「絶対富竹の知り合いだと思ったのに…」

沙都子「今度是非会ってみたらいかがですの?」

富竹「そうだねぇ是非会ってみたいな」

魅音「……」

レナ「どうしたのみーちゃん?」

魅音「いやっ私こっちだから!じゃあねみんな!さようなら富竹さん」

「「じゃあね~」」

富竹「あぁさようなら」

富竹とも別れみんなそれぞれの家路につく

レナ「みーちゃん…何か変だったね」

圭一「そうかぁ?」

レナ「………。圭一君は何であの先生から格闘技なんか習ってたの?」

圭一「……。何かあった時俺がみんなを守りたかったんだ。
    魅音や梨花ちゃん、沙都子に…レナ。みんなに何かあったら…俺は」

レナ「圭一君…」

圭一「なんてな!まあこんな平和な村で早々あるわけないよなそんなこと」

レナ「そうだよ~。この雛見沢は平和平和」

圭一「だな」

そう、思っていた
ずっと、ずっと

雛見沢分校───

スネーク「……そう言えば俺が住む場所決まってないな…。
      まあミッション中に野宿なんて珍しくないがずっとだと…」

知恵「えっ!?蛇沼先生お家がないんですか?」

スネーク「(しまったぁぁぁ!どこまで聞かれた…まさかミッションまで…)い、いや…ないわけじゃ…」

知恵「じゃあどこに住んでるんです?私おかずとか持って行きますよ。新任祝いしましょう♪」

スネーク「グッ…(心遣いが逆に苦しい…)」

トゥルルトゥルル…

スネーク「(callか…っクソっ!)すみませんちょっとトイレに…」

知恵「あっ蛇沼先生…」

スネーク『こんな時にcallとはやってくれるなオタコン!』

オタコン『?何のことだい?』

スネーク『そっちからこっちはモニタリングされてるんじゃないのか?』

オタコン『ある程度はね。でも建物内に入ってる時なんかはわからないよ。衛星カメラだから』

スネーク『宇宙から覗き見とはいい趣味だ。
      おかげで腹痛でダッシュでトイレに駆け込んだと思われたぞ。で、なんだ?』

オタコン『トミタケの周波数を教えておこうと思ってね。
      どうやらスネークの住む場所が用意出来たらしい』

スネーク『そいつは助かった!』

オタコン『周波数は110.31。イイトミーと覚えてくれ』

スネーク『……わかった』

トゥルルトゥルル…

スネーク『トミタケか。』

トミタケ『あぁスネーク。オタコンから周波数を聞いたんだね。』

スネーク『しかしお前もナノマシンを注入したのか?』

トミタケ『あぁ。この作戦はトウキョウ直々に君に手を貸せって命令が出たからね。
     積極的に支援させてもらうよ』

スネーク『それは助かる』

トミタケ『場所は雛見沢三丁目248-4だ』

スネーク『わかった。助かる』

トミタケ『またこっちから連絡するよ。とりあえずは家で待機していてくれ』

スネーク『了解した』

スネーク「ふぅ……」

知恵「あっ大丈夫でしたか?」

スネーク「(やはり勘違いされてるな…)大丈夫だ。で俺の家は三丁目らしい」

知恵「らしい…?」

スネーク「いや三丁目だ」

知恵「でも三丁目って…」

─────。

知恵「私の家の隣だったなんて気づきませんでした」

スネーク「偶然とはあるもんだな」

知恵「後でおかず持って行きますね。蛇沼先生は料理とかするんですか?」

スネーク「料理はサバイバルの基本だからな。大体の食材の調理の仕方は熟知してる」

知恵「凄いですね!尊敬します」

スネーク「いやいや…(悪くないな)」

トゥルルトゥルル…

スネーク「グッ…では知恵先生また後で」

知恵「あっ……。後でお薬持って行ってあげましょう」

スネーク『こちらスネーク…』

『君がスネークかい?僕はイリー。トミタケさんと同じトウキョウのメンバーさ。君を援護するよう言われてね』

スネーク『トミタケから話は聞いている。協力に感謝する』

イリー『家は気に入ってくれたかい?少し古いけどいい日本の家だよ』

スネーク『あぁ。居心地は良さそうだ。で、要件はなんだ』

イリー『ちょっと話があるので僕の診療所にきてください。』

スネーク『場所は』

イリー『雛見沢の二丁目です。白い建物で村唯一の診療所なのですぐわかりますよ。
    ではお待ちしてます』

スネーク「やれやれ忙しいな。」

診療所──

スネーク「お前がイリーか」

イリー「いきなり入ってきて開口一番がそれかい?」

スネーク「大体の話はトミタケから聞いている。要件だけを頼む。こっちにも都合がある」

イリー「わかりました。これがメタルギアに関わってると思われる者のリストと生活費です。」

スネーク「……」

スネークはイリーから受け取ったファイルをパラパラとめくり見た

スネーク「ここまでリストアップされているなら
      わざわざ俺が教師になる必要なんてなかったんじゃないか?」

イリー「そのファイルも確実なわけじゃありません。
    それにあなたが村に馴染んでもらうためにも必要なこと何です」

スネーク「……。用はこれで終わりか?」

イリー「後一つ、こっちが本命です。これを」

スネーク「これは…カメラか?」

イリー「えぇ。これで沙都子ちゃんと梨花ちゃんの体操着姿を撮ってきてください」

スネーク「……。ふざけているのか」

イリー「最優先事項です。私にとっては」

スネーク「……」

イリー「……」

スネーク「努力してみよう」

帰り道──────。

スネーク「……。ファイルにはあいつらの名前もあった」

園崎魅音
竜宮レナ
古手梨花
北条沙都子
前原圭一

スネーク「(あんな子供がメタルギアに関わっている…だと?技術者ではないだろうし…)」

「あっ先生ー」

スネーク「誰だっ!」

レナ「竜宮です。先生もお買い物ですか?」

スネーク「まあそんなところだ。
      (メタルギアを知っているかどうか…試してみるか…いや…危険すぎるか?
      だが…このままじゃラチがあかない…ならっ)」

スネーク「なあ竜宮。メタルギアって知ってるか?」

レナ「メタル…ギア…?」

スネーク「ゴクリ……」

レナ「何かのバンドとかですか?」

スネーク「(嘘はついている感じはない…と言うことは白か)いや、何でもない。」

レナ「?あっ先生これ食べますか?私が作ったクッキー何ですけど」

スネーク「一つもらおうか」

スネーク「……美味すぎるっ!」

知恵「あっ蛇沼先生どこ行ってたんですか?」

スネーク「ちょっと知り合いの診療所に行ってた」

知恵「入江先生とお知り合いなんですね。あっ先生うちにきてください。お酒飲まれます?
   後カレーもありますよ」

スネーク「…どうやら長い夜になりそうだ…!」

トゥルルトゥルル…トゥルルトゥルル

スネーク『うぉぉぉぉぉぉおうぇぇぇぇぇ』

オタコン『スネーク!?』

スネーク『回転ベットで熟睡させてもらった。一人で寝るにはもったいない』

オタコン『いきなりどうしたんだよ?』

スネーク『ちょっと昨日飲み過ぎてな…でなんだ?』

オタコン『あ、あぁ。少し変な噂を聞いてね。スネーク、体に何か変化とかないかい?』

スネーク『二日酔い以外はばっちり健康だと思うが』

オタコン『ならいいんだけど…。
     どこかの学者が出した雛見沢にある特有の感染病があるとかないとか。
     やっぱりガセだったのかな、まあ体調には気をつけてよスネーク』

スネーク『あぁ…』

学校───

スネーク「であるからして、ここは……」

魅音「分かり易い…」

レナ「英語なのにっ…」

圭一「なんか俺日本語に聞こえてきた…」

放課後──

魅音「さーて今日は部活やるよ!みんないいね!?」

レナ「うん!」

沙都子「構いませんわ」

梨花「やりますですよ」

圭一「っしゃあ!やるか!」

スネーク「何してるんだお前ら?」

圭一「あっスネーク先生!部活ですよ部活」

スネーク「ほぅ…何をするんだ」

魅音「トランプのジジヌキとか麻雀とか色々ですね。」

スネーク「なるほど。」

レナ「今日は何にするみーちゃん」

魅音「ん~ジジヌキも麻雀も前したからね~」

スネーク「メタルギアゲームなんてどうだ?」

4人「メタルギア…ゲーム…?」

「………」

スネーク「あぁ。
     敵と味方に分かれて味方側は敵に見つからず敵陣地の旗なりなんなりを取れれば勝ちだ」

レナ「なんか難しいそうなゲームですね」

圭一「いいね!それやろう!」

梨花「見つからないのです~」

沙都子「トラップなら任せてくださいまし」

魅音「……。そんなのつまらないよ」

レナ「みーちゃん?」

魅音「…えっあっそう言えば今日沖の宮のおじさんの手伝いするんだった!
    ごめんね!部活中止!じゃっ」

圭一「あっ魅音!」

スネーク「(ビンゴか…!)」

スネークも魅音の後を追う

梨花「………」

スネーク「(ようやく本職に戻って来た気がするな!)」

スネークは魅音を追う。
この単語を知るものならそれが何を意味するかわかっているはず。
俺がメタルギア関係者と知れば何らかの報告はしに行くだろう…
つまりそこが日本で言う総本山だ。

スネーク「(いたっ…興宮の方じゃないな…家か)」

そう言えばリストに他にも名前があった

園崎詩音
園崎茜
園崎おりょう

スネーク(どうやら園崎家がメタルギアに関わってるのは間違いないらしい。
      ならこのまま行かせるのはまずいな)

スネークは息を殺し足音を消す…。
静かに魅音の後ろにつき…そして──

スネーク「動くな」

魅音「………。なぁんだ先生かい。」

スネーク「メタルギアのことについて聞かせてもらおうか」

魅音「メタルギア?そんなもん知らないねぇ…。」

スネーク「とても知らないような奴の態度じゃないぞ。」

魅音「……先生、あんた何者だい?」

スネーク「……。先生は先生だ。」

魅音「……アッハッハッハッハッハッハ!そうかいそうかい先生かい。」

スネーク「……動くな。次動けば…」

魅音「……。先生、私はメタルギアなんてもんは聞いたことしかないんだ。
   母さんやばっちゃがそんな話をしてたことぐらいしかね。ただ何かは知ってる…!
   こんな所にあっちゃいけないもの…」

スネーク「(性格がまるで違う…。息のあがりも早い。
      ……まさかオタコンが言っていた感染病の類か…?)」

魅音「先生。銃、下ろしてください。」

スネーク「……」

無言で銃を下ろすスネーク

魅音「先生はメタルギアを止めに来た人なんですよね?」

スネーク「あぁ。破壊しに来た。」

魅音「なら…私も手伝います」

スネーク「それはたすか(ry」

魅音「ただし条件があります。圭ちゃんを…巻き込まないでください」

スネーク「……元々知らないやつを巻き込むつもりはない。」

魅音「……。あれは…ばっちゃが話してたんだけど……」

魅音「私の知ってるのはこれだけです」

スネーク「そうか。助かった。さっきはすまなかったな。生徒に手荒な真似をして」

魅音「いいんです。私もちょっと取り乱しました、すいません」

スネーク「このことはお互い内密に」

魅音「わかりました。では」

スネーク「……」

魅音が知っていたのはメタルギアが兵器であること。
軍部が研究の為に雛見沢を選んだこと
などだった。
ほとんどはスネークが予想出来た範囲
だがこれで確信した
メタルギアはここにある…と

ギィ

魅音「ただいま」

おりょう「おかえり魅音や」

魅音「後で話があります。」

おりょう「……」

魅音「メタルギアについて」

俺が村に来てから一週間が経った。
今では村のみんなと違和感なく話せるし生徒とも上手くやっている。
だが他にリストに上がっている奴を調べても何もあがらなかった…。
どうやら園崎家のみが絡んでいるんだろう
園崎家は御三家の筆頭らしくこの村では責任者と言う立場らしい。
つまり園崎家が日本政府、またはテロリストか何かから金を大量にもらいこの雛見沢のどこかでメタルギアを量産している…と考えるのが普通か
しかしこんな静かな村でそんな大掛かりなことが出来るのか…?
他の村人が気づかないわけがない…なら何故…

情報は集まらずこの間もメタルギアは作られ世界の戦争が激化する…

スネーク「(クソッ!こんなことしてる場合じゃない…リキッド…)」

先生ー

スネーク「一体どうすれば…」

「先生ー!」

スネーク「……」

梨花「ぬにゃー」

スネーク「うぉっ」梨花がスネークの頬をつまんで伸ばして遊んでいる

恐らく世界初だろう

スネーク「古手、何をしているんだ」

梨花「先生が呼んでも答えてくれないからほっぺをつねっていたのですよ~にぱ~」

スネーク「に、にぱ~?」

梨花「そうなのです~にぱ~」

スネーク「こ、こうか!に、にぱ~…」

梨花「……」

スネーク「……で、なんだ」

梨花「今日は僕の神社でお祭りがあるのですよ。先生にも来て欲しいのです」

スネーク「あぁ。ワタナガシとか言う祭りか」

梨花「圭一達も来るので是非来て欲しいのですよ」

スネーク「あぁわかった。」

梨花「約束なのですよ!」

そうして梨花は元気に走り去って行った

スネーク「無邪気なもんだ。あっ、そう言えば入江から写真を撮れと命令されていたな…。
      一応生活費をもらった礼はしないとな」

ちょうど体育授業だ。入江もこっちの方が喜ぶだろう

スネーク「古手、北条。ちょっと来てくれ」

梨花、沙都子「?」

スネーク「よ~しそこでいい。ちょっと写真を撮らせてくれないか?」

梨花、沙都子「???」

パシャパシャ

スネーク「やはり被写体がいいと撮りがいがあるな!」

梨花、沙都子「………。」

スネーク「よ~しありがとう。さあ草引きに戻れ」

梨花、沙都子「…?」

スネークはどうやらこれが恥ずかしいことだとわかってないようです
知らぬが仏とはまさにこのこと

その日の夜、綿流しのお祭り──

知恵「屋台がいっぱいですね蛇沼先生」

スネーク「あぁ…。美味そうだ」

知恵「えっ…?」

スネーク「いか焼きの匂いが鼻孔を刺激する。たこ焼きの匂いが腹を鳴らす…知恵先生…
      あなたの存在が…性欲を持て余す」

知恵「えっ?」

スネーク「あっ前原達ですよ」

圭一「先生ーーー!助けてくださーい!」

何故か顔がパンダみたいになっている前原が現れた

沙都子「ほ~ほっほっ!圭一さんが私達に勝とうなんて10年早いのですわっ!」

レナ「圭一君かあいいよぉ!お持ち帰りぃ~!」

魅音「圭ちゃんはまだまだ修業が足りないねぇ!」

スネーク「なるほど、また部活でやられたのか前原。仕方ない…お前ら、先生と勝負だ」

レナ「なっ」
魅音「んっ」
沙都子「だっ」
知恵「てー!」

射撃屋

スネーク「このタイプの銃は脇を締めしっかりと狙いをつけトリガーを引く」

ぽと

スネーク「弾のブレがないように…」

ぽと

ネーク「落ちそうな所を狙って」

ぽと

魅音「………。」

レナ「こんなの反則だよぉ…」

沙都子「景品が雨あられのように…」

圭一「さすが先生!」

知恵「凄いですね…」

たこ焼き早食い対決

スネーク「うぉぉぉぉぉ!美味すぎるっ!最高だ!」

魅音「早すぎwww」

かき氷早食い対決

スネーク「アラスカの極寒の地で氷を貪った日を思い出す」

レナ「頭きーん!」

─────。

魅音「結局誰も勝てなかったね…」
レナ「ありえないよ~…」
沙都子「ありえないですわ…」

知恵「あっそろそろ古手さんの演舞ですよ」

沙都子「あっ梨花!」

梨花「みー。みんな来てくれてありがとなのです~」

スネーク「おぉ!巫女装束というやつか!これは写真を撮らなくては」

パシャパシャ

知恵「(なんだ…こいつ…)」

魅音「に、似合ってるねぇ梨花ちゃん!」

レナ「本当かあいいよぉ!はあ…はあ…」

スネーク「そんなレナもかあいいぞ!」

レナ「……あ、ありがとうございます…」

知恵「(誰だ…こいつ…)」

「やあ皆さんお揃いで」

魅音「富竹のおじさん、鷹野さんも」

富竹「はっはっは~梨花ちゃん似合ってるね!富竹フラッシュ!」

梨花「みーありがとなのです」

鷹野「本当に似合ってるわよ梨花ちゃん。まるでオヤシロ様の生き写しみたい…
   まあオヤシロが女の子かどうかはわからないけどね」

スネーク「トミー隣の綺麗な人を紹介してくれ」

富竹「えっ?あっ…、彼女は鷹野三四さん。入江診療所の看護婦さんさ」

鷹野「初めまして蛇沼さん。あなたが噂の先生ね。話は聞いているわ」

スネーク「それほどでもないですよ。それより…性欲…」

知恵「あっ梨花ちゃんの演舞が始まりますよ」

沙都子「りっ梨花…いつの間にステージに」

ドン!ドン!

カシャンッ!カシャンッ!

ドン!ドン!

カシャンッ!カシャンッ!

パシャパシャ
パシャパシャ

ドンパシャドンパシャ

すいませーん演舞中にカメラのご使用はおやめくださーい

スネーク「すみません」
富竹「すみません」

スネーク「梨花ちゃんの演舞は素晴らしいな…」

ちょんちょん

スネーク「ん?」

「ちょっとよろしいですかな?蛇沼さん」

スネーク「……」

───────。

「いやぁ人が多くて参りましたよ。警備の仕事も楽じゃありませんねぇ」

スネーク「あんた誰だ」

大石「私は大石蔵人と言うものです。ちょっとあなたに2、3点聞きたいことがありましてねぇ。
    蛇沼さん、あなたここでバラバラ殺人事件があったのはご存知ですか?」

スネーク「殺人事件?」

大石「ええ、何でもダムの工場を反対していた村の住人がそのダム工事をしていた
   現場監督をバラバラにして埋めたということなんですが」

スネーク「バラバラとはまた効率が悪いな。で、一週間前に来た私に何を聞こうと?」

大石「いえね、その犯人は実はあの5人の中にいると思っているんですよ私は」

スネーク「まさか…」

大石「園崎魅音、竜宮レナ、北条沙都子、古手梨花、前原圭一…この中にね」

(圭一はダム工事前からいることとなっております)

スネーク「で、私に何故その話を?」

大石「いえただあなたがあの子達と仲がいいと聞いたもんで…
    ちょっと監視を含めて頼みたいんですよ。」

スネーク「……日本のポリスは汚いな。まあいいだろう。」

大石「そう言ってもらうと助かります。では私はこれで…」

スネーク「……。あいつらがバラバラ殺人とはな…。しかしこの村は色々ありすぎる」

???─────。

うがっ…ぐぁ…うぉぉああああ!!!

「いい死に様だ。そろそろ君に用はなくなったからね。………パシャ」

梨花ちゃんの演舞が終わりみんな解散となった帰り道

スネーク「前原ー女の子達を守ってやれよ」

前原「任せてくださいよ先生!よぉしお前ら!俺に離れるなよ!痴漢が現れたら俺のCQCで…」

魅音「あははは!頼りにしてるよ圭ちゃん」

レナ「圭一君かっこいいよぉ!」

梨花「むしろ一番変態さんはスネークなのです~」

沙都子「梨花ぁ~言ったら良いことと悪いことが(ry」

スネーク「全くあいつらは。さて、帰りますか知恵先生(キリッ」

知恵「あ…は、はい。(好きになりそうな自分がバカだった…)」

スネーク「自分が生きている間に先生って職につくなんて思わなかったな」

知恵「前は何のお仕事を?」

スネーク「……。軍人だ。自分はその道でしか生きられないと思ってた。
      だがここに来て少し考えが変わった。
      世の中にはこんな場所もあると、そしてここには俺の居場所もあると…」

知恵「えぇ。みんな先生のこと慕っていますよ。先生さえ良ければずっといてください♪」

スネーク「知恵先生…。」

知恵「私カレーが大好きで毎日作ってるんです。
   良かったら…それをずっと一緒に…食べてくれませんか?」

スネーク「それは飽きる。栄養も偏るし良くないぞ」

知恵「………」

家─────。

スネーク「ふぅ~屋台ってもんはいいな。日本に来て良かった」

トゥルルトゥルル…

スネーク「久しぶりだな通信」

スネーク『こちら満腹のスネーク』

イリー『大変です!富竹さんが!』

スネーク『落ち着けイリー。トミタケがどうした?』

イリー『富竹さんが…亡くなりました…』

スネーク『なんだ…と…?』

はあ…はあ…

スネーク「久しぶりに走ったからしんどいな…。イリー!」

入江診療所についたが、パトカーも数台止まっている。
まさか本当にトミーが…

入江「スネークさん!富竹さんが…。」

スネーク「まさか本当に…。」

大石「蛇沼さん、ちょっといいですかね?」

スネーク「またあんたか!トミーをだせ!トミーはどこだ!」

大石「富竹さんは我々が到着したころには……」

スネーク「バカな……。
      スナイパーウルフと戦うためにスナイパーライフルを取りに行った時ぐらい悲しい…」

大石「あなた確か綿流しお祭りの時に富竹さんと会いましたよね?」

スネーク「あ、あぁ…」

大石「その後は?」

スネーク「あんたと話してたんだろうが!ボケたか!ええ?!」

入江「スネークさん落ち着いて!
    スナイパーライフルを取るためとはいえあそこまで戻らされた気持ちはわかりますから!」

スネーク「取りに行くのが嫌で普通の銃で頑張ってたら狙い打ちされた気持ちがわかるか!」

大石「………」

大石「富竹さんの死因は首をかきむしったことによる出血多量によるショック死です。
    何かおかしくありませんか?」

スネーク「何かの薬…か?」

大石「わかりません…ですが他殺であることは間違いないと私は睨んでいます。
    この話はくれぐれもお二人とも内密にお願いしますよ。
    犯人はあの綿流しの祭りに来てた人の可能性が高いですから」

スネーク「……はっ!そう言えばトミーと一緒にいた綺麗な人は…!?」

入江「鷹野さんですか…?わかりません…消息が掴めてませんから…」

雷電「警部!県境の山奥で焼かれた変死体が見つかったそうです。
    歯型から言って恐らく鷹野三四に間違いないないだそうで…」

入江「鷹野さんまで…そんな……」

大石「待ってくださいよ…。今日鷹野三四は綿流しに来てたんだ!
    そんな数時間でそんなとこで変死体であがるわけがない」

入江「じゃあ綿流しに来た鷹野さんは…偽物…でも誰が何のために…」

スネーク「……。入江、鷹野の詳しい話を聞かせてくれ。後トミタケのもだ。大体わかってきた」

入江「えっ?!」

スネーク「何故ほふくでケツから行ってクレイモア取れるのが謎だったが…
      あれはケツで挟んでたんだな」

入江「……そっちですか…」

診療所────。

スネーク「やっぱりな…鷹野三四もトウキョウに一枚噛んでたのか」

入江「はい…。実はここの所長は私ですが実権は鷹野さんにありました。
    彼女は雛見沢症候群について調べるためにトウキョウからここに送られて来た
    エージェントだったんです。私も…ですが」

スネーク「……トウキョウ…バラバラ殺人…トミタケや鷹野の変死体…そしてメタルギア……。
      この村は一件静かに見えて水面下でここまで問題事があるとはな…」

入江「私もどうなってるか全くわかりません…そしてどうしたらいいのかも」

スネーク「この一件ただ表に出ているだけのやつらだけじゃないらしい。こいつを見ろ」

入江「それは…盗聴器!」

スネーク「さっきそこで見つけた。恐らくトウキョウ以外の組織もこの村に入り込んでいるんだろう。
      そして恐らくそいつらが園崎家と繋がってメタルギアを…」

コンコン…。

スネークは静かに耳の後ろを叩く。ナノマシン通信の合図だ
ナノマシン通信は直接鼓膜を振動し喋らなくても相手の言葉がわかるというシステムである。
ソ連で開発されたものが実用化され今ではナノマシン注入を受けたものなら誰でも行える

スネーク『ずばり言えば次がお前が危ないぞ、入江』

入江『えぇ…わかっています。しかし私はこれからどうすれば…』

スネーク『お前には少ししてほしいことがある。トウキョウと言う組織のデータを片っ端から集めてくれ』

入江『それはいいですが…しかし私を狙ってるのがトウキョウと言う可能性もあるんじゃ…』

スネーク『そいつはない。この盗聴器、明らかに日本製じゃない。
      それにこんな分かり易いことをしてくる輩に少しあてがあってな。
      トウキョウにかくまってもらえば大丈夫だ』

入江『……わかりました。しかしそのトウキョウのデータを集めるのは何でですか?』

スネーク『トウキョウはその雛見沢症候群とやらでかなりこの村を調べたんだろう?
      その調べたことが知りたい』

入江『わかりました。集め次第またcallします。そっちも何かあったらお願いします。
    周波数は310562、沙都子もえです』

スネーク『ちょっと無理がないか?まあいい。死ぬなよ、イリー』

入江『えぇ…!』

二人はその後何も言葉を交わさずに入江診療所を出た。
入江は車に乗りスネークは歩いてどこかへ走る

──────。

クックック…ナノマシン通信か。変わらんなあいつも
スネーク…まさかこんな所まで追って来るとは
クックック…

ヒュンヒュンヒュン…

続く