.olf（言語設定ファイル）

言語ごとの表示を設定するためのファイル。Languagesフォルダ内にあります。
ネット上に解説が見つからなかったので作りました（もしあったらリンクを追記して頂けると嬉しいです）。

このページを作成した人は現在、この機能を使って日本語化MODを製作中です。2022年春～夏あたりには公開できると思います。

ファイル構成

言語はISO 639-2/T言語コード（以下「言語コード」）で表します（例：ENG=英語、DEU=ドイツ語）。ここでは言語コードの部分を「***」で表します。

• ***_basic.olf
• ***_basic_103.olf
• ***_basic_200.olf
• ***_hints.olf
• ***_key_200.olf
• ***_key_game.olf
• ***_key_veh_gen.olf
• ***_key_veh_gen_103.olf

文法

ここでは英語（言語コード：ENG）の設定ファイルを例に説明します。

1行目

言語コードを指定します。ここで設定した文字列が言語選択のコンボボックスに表示されます。
言語コードの後にタブ文字が1つ含まれていますが、これを消しても正常に動作するかは不明です。

コード例

ENG

2行目～（#から始まるもの以外）

「キー名 タブ 表示文字列」の形で1行に1つずつ定義していきます。

コード例

ENG_basic.olfの冒頭10行では以下のように定義されています。

DG_Cancel	Cancel
DG_Close	Close Omsi
DG_Daytime	Select time and date...
DG_Daytime_Date	Date:
DG_Daytime_Label8	Day of the week:
DG_Daytime_Label9	Holidays:
DG_Daytime_SetDawn	Morning
DG_Daytime_SetDay	Day
DG_Daytime_SetDusk	Evening
DG_Daytime_SetNight	Night

ここでは、「DG_Cancel」「DG_Daytime」などがキー名、「Cancel」「Select time and date...」などが実際に表示される文字列になります。

2行目～（#から始まるもの）

「2行目～（#から始まるもの以外）」と同じように、「#キー名 タブ 値」の形で1行に1つずつ定義していきます。

キーの一覧

コード例

ENG_basic_200.olfの冒頭10行では以下のように定義されています。

#fontname	Tahoma
#fontname_DG_Driver_Headline	Arial
#fontname_DG_Driver_Printed	Arial
#fontname_DG_Driver_Written	Courier New
#fontname_RL	Fixedsys
#fontsize	8
#fontsize_DG_Driver_Headline	20
#fontsize_DG_Driver_Printed	10
#fontsize_DG_Driver_Written	10
#fontsize_RL	9

この場合、設定は以下のようになっています。

左上に表示される赤文字のヘルプが小さすぎるときは

システムロケールが日本語の状態だとヘルプの文字がごま粒並みに小さくなってしまいますが、前項で説明したように、フォントサイズを大きくすることで解決できます。
他のページからリンクで移動されてきた方向けに、手順は省略せずに書いてあります。

1. OMSIの本体があるフォルダを開く

Omsi.exeがあるフォルダです。フォルダ名はデフォルトでは「OMSI 2」になっています。
Windows 10・11にて標準設定でインストールした場合は「C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\OMSI 2」になります。

2. Languagesフォルダを開く

「DEU_basic.olf」「DEU_basic_103.olf」「DEU_basic_200.olf」などがあれば、正解のフォルダになります。
※PCの環境によっては末尾の「.olf」が無いこともあります。

3. ENG_basic_200.olfを開く

どのアプリケーションで開くか聞かれるので、メモ帳などのテキストエディタを選択します。
※言語を英語に設定しているプレイヤー向けの説明です。ドイツ語に設定している場合は「DEU_basic_200.olf」を開いてください。

4. #fontsize_RLを変更する

ENG_basic_200.olfを開くと以下のような英語の羅列が表示されると思います。

ENG
#fontname	Tahoma
#fontname_DG_Driver_Headline	Arial
#fontname_DG_Driver_Printed	Arial
#fontname_DG_Driver_Written	Courier New
#fontname_RL	Fixedsys
#fontsize	8
#fontsize_DG_Driver_Headline	20
#fontsize_DG_Driver_Printed	10
#fontsize_DG_Driver_Written	10
#fontsize_RL	9
DG_Daytime_DST	Summer time
DG_Daytime_SetRealDate	Current date
…後略

ここで、上から11行目、「#fontsize_RL」から始まる行に注目してください。
「#fontsize_RL」に続いて「9」とありますが、これがヘルプの文字の大きさを表します。

「9」を「16」に書き換えて保存します。その際、他の部分を間違えて消さないように注意してください。

5. 完了

これで作業は完了です。OMSIを再起動し、マップを開いた状態でPキーを押してみてください。文字が大きくなっているはずです。

各ファイルで定義されているもの

全てを一覧にするのは大変なため、各ファイルで定義されているものを大まかに説明します。

***_basic.olf

基本的なものがこのファイルで定義されています。

定義されているものの例

• スタート画面関連（ドライバーファイル関連を含む）
• オプション画面関連
• 操作メニュー（Altキーで開くもの）から表示できる各種ダイアログ関連
• 乗客の文句
• 事故関連
• 各種エラー

***_basic_103.olf

恐らく、OMSI ver1.03で新たに追加された基本的なものがこのファイルで定義されています。

定義されているものの例

• アドオン関連
• 他、雑多なもの（いまいち共通点が掴めません）

***_basic_200.olf

恐らく、OMSI ver2.00で新たに追加された基本的なものがこのファイルで定義されています。

定義されているものの例

• 使用するフォントファミリー・フォントサイズ（詳細は前述）
• スタート画面の「Support? Addons? Info? support.omnibussimulator.de」の部分
• ローディングメッセージ
• 故障・修理関連

***_hints.olf

オプション画面でコンテンツにカーソルを合わせると表示されるヘルプがこのファイルで定義されています。

***_key_200.olf

恐らく、OMSI ver2.00で新たに追加されたキーショートカットの説明がこのファイルで定義されています。

***_key_game.olf

キーショートカットのうちゲーム本体の操作関連のものの説明がこのファイルで定義されています。

***_key_veh_gen.olf

キーショートカットのうちバスの運転関連のものの説明がこのファイルで定義されています。

***_key_veh_gen_103.olf

恐らく、OMSI ver1.03で新たに追加されたキーショートカットのうちバスの運転関連のものの説明がこのファイルで定義されています。

注意

ファイルによって文字コードが異なるので注意してください。

英語の設定ファイルの一部は文字コードがANSIになっていますが、このままの状態で日本語などの英数字以外を設定すると文字化けします。
文字コードがANSIの設定ファイルについては、UTF-8かUTF-16 LEのどちらかにも対応しています。ポーランド語（言語コード：POL）など英語以外の設定ファイルから、どちらの文字コードに対応しているか確認が可能です。

作例

このページを作成した人は現在、この機能を使って日本語化MODを製作中です。2022年春～夏あたりには公開できると思います。

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