お金

Last-modified: 2013-05-30 (木) 01:48:00

投資の基本

基本的には、余剰資金で貯蓄、投資すること。

貯蓄と投資の違い

貯蓄将来のために資金を蓄えること
投資利益を得るために資金を投下すること

資産作りのための金融商品分類表

商品の区分金融商品例
流動性商品普通預金、貯蓄預金、MMF、MRF
定期性商品 - 固定金利定期預金、定額貯金、定期積金、債券(満期まで保有する場合)、個人向け国債(3年・5年・固定金利型)
定期性商品 - 変動金利変動金利定期預金、貸付信託、個人向け国債(10年・変動金利型)
価格変動商品株式、債券(満期前に売却する場合)、投資信託
外貨建て金融商品外貨預金、外国投資信託、外国債券、外国株式

金融商品の性質

安全性どのくらい確実に元本や利子が支払われるか。リスク(不確実性)とも
収益性期待される収益の大きさ。リターンとも
流動性現金化のしやすさ

金融商品のリスク

信用リスク株式や債券を発行している会社が業績不振・経営破綻するリスク
価格変動リスク株式や債券、投資信託のように商品価値が上下するもので、自身が購入時に比べて価格が下がるリスク
為替変動リスク外国為替レートの変動によるリスク。買った時に比べ円高になることで売った際に商品である外貨の価値が下がるリスク
カントリーリスク自然災害や政治情勢、戦争、経済不振による外国為替レートが変動するリスク

金融機関と投資者保護制度

金融機関代表商品保護制度
証券界社株式、債券、投資信託分別管理、投資者保護基金による保護
銀行預金預金保険機構による保護
信託銀行金銭信託、貸付信託分別管理、預金保険機構による保護(元本補填契約のある場合
生命保険会社、損害保険会社生命保険、損害保険保険契約者保護機構による保護

投資信託

  • 投資信託は、1万円程度から始められる投資方法。
  • 投資信託を行う企業(運用会社)は、投資家から申込金を集め、いったん信託銀行に預ける。集めたお金を元に、運用会社がお金をどこに投資するかを決め、信託銀行に指図する。信託銀行は、それに伴い、金融市場へ資金を投下し利益を得る。得た利益は、運用会社および投資家に還元される。
  • 投資家に知識がなくても、運用会社が投資先を決め、またリスク分散も行うので、比較的リスクは小さい。

投資信託の分類

購入方法による分類

追加型(オープン型)運用期間中、いつでも購入・売却できる
単位型(ユニット型)購入は運用開始前の募集期間中に限られる

投資対象地域による分類

国内の資産国内を中心に投資
海外の資産海外を中心に投資
国内および海外の資産両方にバランス良く投資

投資対象資産による分類

株式国内株式や外国株式
債券国債や社債
不動産不動産

投資信託選びのポイント

目論見書と運用報告書で下記を調べる。

  • 自分の投資方針(期間や自分が受け入れられるリスクなど)
  • 投資信託の運用実績調査
  • 値上がりと値下がりの情勢を理解
  • 類似投資信託の実績を比較
  • コストを確認する
    また、投資信託を評価したレーティングがある。
    http://www.toushin.or.jp/ で評価機関へのリンクがある。

投資信託の費用と税金

投資家に直接的にかかる費用購入手数料、消費税、所得税・地方税、信託財産留保額
投資家に間接的にかかる費用信託報酬、監査人報酬、売買委託手数料

ETF、REIT

|ETF, Exchange-Traded Fund, 上場投資信託|TOPIXや日経平均株価に連動して運用される。
|REIT, Real Estate Investment Trust, リート, 不動産投資信託|不動産などを購入し、賃貸収入から得られた利益を投資家に分配する。

株式投資

  • 個人が購入できるのは、証券取引所で扱っている株式。
  • 投資家は、証券会社を通じて、証券取引所で扱っている株式を売買できる。
  • 売却益、配当金、株主優待サービスが受けられる。
  • 会社への出資をすることで、応援しているという社会的意義もある。
  • 価格変動リスクと信用リスクという2つのリスクがある。
  • これらのリスクを減らすには、売買するタイミングを分散するか、売買する銘柄を分散する。
  • 株価が変わる要因は次の通り。
    • 投資家の動向
    • 企業業績
    • 景気動向
    • 金利動向
    • 為替動向
    • 海外市場の動向

企業業績は、各企業のホームページのIR情報が役立つ。
また、景気動向は次の表がある。

TOPIX(東証株価指数)東証第一部に上場している全ての企業の時価総額の合計。1968年1月初めを100とした値。
日経平均株価代表的な225社の株価平均。日本経済新聞社が発表している。

株価自体は、インターネットもしくは新聞などで調べられる。

始値その日の始まりの値段
高値その日に最も高くなったときの値段
安値その日に最も安くなったときの値段
終値その日の終わりの値段
前日比前日との比較
売買高、出来高取引が成立した株数

手順は次の通り。

  • 証券会社で取引口座の開設をする。
  • 売買注文
  • 売買の成立
  • 取引報告書の確認
  • 決済

他に、次のような書類を受け取る事がある。

  • 株主総会招集通知の受け取り
  • 事業報告書の受け取り

株式投資は小額からでも始められる。

るいとう、株式累積投資
毎月、一定金額ずつ同じ銘柄を買い付ける|
ミニ株、株式ミニ投資
通常の10分の1の単位で売買できる。|

売買にかかる費用と税金

売買委託手数料(+消費税)
証券会社によって値段は変わる。
口座管理料(+消費税)
証券会社によって値段は変わる。
所得税+地方税
上場株式を売却した際に利益が出た場合に発生する。

特定口座では、源泉徴収ありの口座を選択すれば確定申告は不要になる。
詳しくは、税務署や証券会社に問い合わせる事。

債券投資

債券
国や地方公共団体、会社が発行するもの。
発行額、利率、発行価格、償還期間などの条件を事前に公表する。
特徴は、下記の通り。
  • 目的に応じた運用が可能
  • 満期に償還される
  • 満期まで持てば確定利回りが得られる。
  • 途中売却が可能
発行体、発行元
国債、地方債、社債
利払い方式
利付債、割引債
通過
円建て債券、外貨建て債券、二重通過建て債券
発行時期
新発債、既発債
価格と金利
市場金利が上がると債券の価格は下がる。
目論見書
債券の基本情報
各種リスク
信用リスク、価格変動リスク、為替変動リスク、流動性リスク、カントリーリスク
格付け
債券の信用度を決める目安情報。格付け機関が発行する。

債券の売買方法

取引所取引
証券取引所で売買する。
店頭取引(相対取引)
費用
売買委託手数料
税金
消費税、利払い時に課税(確定申告不要)、発酵時に課税、売却時にはかからない。

個人向け国債

期間
3、5、10年
金利
変動(10年)と固定(3,5年)
中途換金
手数料発生
利子
半年ごと

社債(事業債)

  • 満期までの期間は様々
  • 利率は会社の信用度に応じて決まる
  • 利率は同条件の定期預金や国債より高め
  • 信用リスクを十分に考える必要がある

外国債券

  • 円建て外債(サムライ・ボンド)。為替変動リスクなし
  • 外貨建て債券。為替変動リスクあり
  • 二重通過だて債券(デュアル・カレンシー債)。

詐欺

  • 登録業者であるかは、最低限チェック。http://www.fsa.go.jp/
  • 未公開株は、だいたいが詐欺。お金を振り込ませて、連絡がつかないことが多い。
  • 投資トラブルが発生した場合、0120-64-5005 http://www.finmac.or.jp/

格言

ひとつのカゴに卵を盛るな
1つの商品に投資を集中すると、その商品価値が下がるとリスクが高いという格言。複数の商品や、時期をずらすことでリスクを分散する事。

用語集

金融
お金を融通すること。お金の足りないところ、ほしがっているところに、他の誰かが融通すること。
直接金融
国や企業に「直接」的に、お金を融通すること。つまり投資。
間接金融
国や企業に「間接」的に、お金を融通すること。銀行に預けたお金が、企業や国に貸し付けられること。
自己資本
資本のうち、自己で保有するもの。いつか返還する必要のないもの。株式、現金、預金など。
他人資本
資本のうち、他人が保有するもの。いつか返還する必要があるもの。借り入れ、社債など。

参考ページ