現象用語集

Last-modified: 2022-12-12 (月) 10:08:14

A

AIWS, Alice in Wonderland syndrome, 不思議の国のアリス症候群, アリス症候群
じっと1点を見ていると、自分との大小関係、遠近感が歪んでいく現象。
Anderson localization, アンダーソン局在

B

Blue Monday, ブルーマンデー症候群, サザエさん症候群
Broken escalator phenomenon, Walker effect, 壊れたエスカレーター現象
普段動いているエスカレーターが何らかの理由で止まっている際、エスカレーターを人が歩くとバランスを崩したり、違和感を覚える現象。運転中のエスカレーターは常に前方へ移動しているので、それに合わせて人間はわずかに体を傾けることでバランスをとっている。エスカレーターが止まっている際は、その体の傾きを元に戻すことを忘れ、バランスを崩すことがわかっている。

C

Caligula effect, カリギュラ効果
禁止されると、かえってやりたくなる現象。
Chronostasis, クロノスタシス
アナログ時計を見たときに、最初の秒針の動きが、その後の秒針の動きよりも長く感じる現象。
Cocktail party effect, カクテルパーティー効果
同程度の音量の中から、特定の音だけに耳を傾けられること。特に、自分の事になると聞こえやすい。
Color bath, カラーバス効果
意識していることほど、目につくようになるという現象。今日のラッキカラーは赤!みたいな。
Cognitive bias, 認知バイアス
物事の判断が、直感やこれまでの経験にもとづく先入観によって非合理的になる心理現象

D

Dunning–Kruger effect, ダニングクルーガー効果
認知バイアスのひとつ。自己に対する過大評価、過小評価。自己評価は、自分に不足しているところを認識できないもので、その認識できていない点があるから、過大評価に繋がりやすい。そして過大評価によって、能力の向上へつながらず、他人への過小評価にもつながる。無知の知(ソクラテス)や、優越の錯覚にも関連。

E

Earworm, Bob Dylan effect, イヤーワーム, ディラン効果
音楽が脳内ループしちゃう現象。

F

G

Gestaltzerfall, ゲシュタルト崩壊
長く同じものを見続けると、そのものが最初に見たものとは違うものに感じる現象。「あれ?ここ、こんなんだっけ?」

H

Highway hypnosis, ハイウェイ・ヒプノーシス, 高速道路催眠現象
高速道路で車を運転していると眠くなる現象。
Honeymoon palsy, Saturday night palsy, 橈骨(どうこつ)神経麻痺症候群、ハネムーン症候群、サタデーナイト症候群、腕枕症候群
腕枕してるときなんかに、ハッと気付くと、腕が冷たく、制御が効かないような感覚に陥る現象。
Hypnic jerk, hypnagogic jerk, sleep start, sleep twitch or night start, ジャーキング
夢うつつの状態で、体の一部がピクっと震える現象。寝ピク。「っ!?? ん?」
Helo effect,ハロー効果
ある対象を評価する時に、それが持つ顕著な特徴に引きずられて他の特徴についての評価が歪められる現象のこと。

I

Ice-cream headache, アイスクリーム頭痛
アイスクリームなど、低温のものを食べた時に頭が痛くなる現象。アイスキーン。
Illusory superiority, better-than-average effect, 優越の錯覚
Imprinting, インプリンティング, 刷り込み
鳥の子供が生まれた時に初めて見た動物を親だと思うように、特に幼少期の短い期間で覚えたことが一生残る現象。

J

K

L

M

McGurk effect, マガーク効果
口の形と違う音を聞くと、口の形が示す音でも、音が示す音でもない音が聞こえる現象。
Mariko Aoki phenomenon, 青木まりこ現象
本屋にいるときに限って、トイレに行きたくなる現象。「ちょっと、トイレ行ってくる」
Masking effects, マスキング効果
大きな音の中で、小さな音が聞こえなくなる現象。
Mentos Geyser, メントスガイザー
コーラにメントスを入れると爆発的にコーラが吹き出る現象。
Muscae Volitantes, ムスカイ・ボリタンテス
青空を見上げた時、目に映る小さな虫のようなもの。

N

Normalcy bias, 正常性バイアス
「自分だけは大丈夫」という思い込み。実際には平等に災いも起こる。いつも注意力や判断力を。

O

Optical illusion, 錯視
視覚的情報を勘違いすること。脳による処理が原因のほとんど。

P

Personalization, 自己関連づけ, 個人化
「自分が試合を見に行くと負ける」というように全く関係ないことを自分が悪いと感じる心理状態。癌患者が子供に告白した際に、それを子供が自分のせいだと思ってしまうこともある。
Phantom vibration syndrome, ファントムバイブレーションシンドローム, 幻想振動症候群
身につけている携帯電話が着信振動したと思ったのに、実際は振動していなかったという現象。
Photic sneeze reflex, sun sneezing, light sneeze reflex, 光くしゃみ反射
屋内から屋外に出た時に、くしゃみが出る現象。
Popple illusion or phase-shift illusion, ポップル錯視, 文字列傾斜錯視
平行に並べた図形の模様を均等に上下にずらすと、図形が傾いて見える錯視。

Q

R

Recency effect, 親近性効果, リーセンシー効果
最近のことを強く覚えている現象
Reminiscence bump, レミニセンス・バンプ
10代から20代中盤までのことを強く覚えている現象

S

Security blanket, 安心毛布, ライナスの毛布
赤ちゃんが毛布など、1つのものに執着し、安心する現象。
Self handicapping
テスト前に掃除したくなる現象
Shivering, シバリング
寒い時に身震いや口元が震えること。体を温めようとする現象。特に冬の立ちション時など。
Simulacrum, シミュラクラム現象, シミュラクラ現象
黒丸を3つ並べるだけで、なんとなく、人の顔に見えてしまう現象。
Six Degrees of Separation, 六次の隔たり
知り合いの知り合いの知り合いの……知り合い(計6回)を辿ると、世界中のどんな人ととも知り合いになるという仮説。
Social undermining, アンダーマイニング効果
元々、何かにやる気を出している人(特に「面白いなぁ」と思ってやってる人)に、何か別の動機(特にお金、報酬)を与えると、むしろやる気がなくなるという現象。
Stroop effect, ストループ効果
文字が示す色(例:あか)とその文字色自身がチグハグな内容を示す時(例:あか)、その意味を人間が認識するのに時間が掛かるという現象。個人的には、色は感覚野、文字は言語野で反応するので、脳内での連携がうまくいっていない(訓練していないから当然)ものと推測している。

T

タキサイキア現象
いわゆるスローモーション現象。
Technological singularity,シンギュラリティ,技術的特異点
人工知能が人間の能力を超える時点 や、それにより人間の生活に大きな変化が起こるという概念。
Tetris effect, テトリス効果
長い時間、ゲームを遊んだ後に、現実の世界に対してもゲームと同じルールで遊ぼうと考えてしまうこと。たとえば、ダンボールやカゴ、カバンを並べて、一列そろったら消えて、次に・・・、みたいな。テトリス以外にもアサシンクリードでビル壁を登りたくなったり、地球防衛軍でビルを爆破したくなったり・・。
TOT, Tip of the tongue, 舌先現象(したさき・げんしょう)
記憶をうまく引き出せず、あとちょっとで思い出せそうな状態にいること。

U

Uncanny Valley, 不気味の谷現象
機械など人間が作り出したものが、より人間らしくなるにつれて、人間はそれを愛しく思っていくが、一定レベルを超えた瞬間に、「不気味」だと思うようになり、またさらに人間らしくなったときに回復するという現象。

V

W

Werther effect, ウェルテル効果
無意識下での模倣犯とでも言えば良いのか、テレビ等で自殺報道があった際に、それを見た人の中から一定数の自殺者が現れ、結果的に自殺者の数が増えてしまうような現象。

X

Y

Z

・因果の誤謬:
・レンブラント光線、天使の梯子、ヤコブの梯子、薄明光線
・連続回避本能:人とすれ違う時に何度も同じ方向に避けてお見合いしてしまう現象
・ジャネの法則:歳を重ねるに連れ時の流れが早く感じてしまう現象

参考

https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_cognitive_biases