情報処理試験

Last-modified: 2015-09-24 (木) 12:45:59

IT技術全般の俯瞰

かなーり、無理があるのですが、IT技術全般を俯瞰するようなものは、あんまりしているサイトはないですね。
いろんな切り口があるとは思うのですが、ここでは、企業的な視点で俯瞰してみます。

企業的な視点での俯瞰

ざっと、個人的な感覚では、こんな感じです。

  • 「戦略家」こと「ストラテジスト」。企業でのIT利用、活用について考え、企業の方針を決めたり、あるいはお客さんへの提案を行う立場。
  • 「設計士」こと「アーキテクト」。ストラテジストが考えたITシステムについて、具体的に設計を行ったり、お客さんの要望を聞き取り、後述のスペシャリストに意見を聞き取ったりします。
  • 「指揮官」こと「マネージャー」。システム開発することが決まった際の現場監督として活躍し、進捗の管理等を行います。
  • 「専門家」こと「スペシャリスト」。システム開発の技術的な柱。ネットワークやデータベース、セキュリティ、組み込み技術、システム監査などが主軸となっています。
  • 「戦闘員」こと「ソルジャー」。ちょっと言葉のチョイスが微妙なのですが、実際に手を動かす人というか、現場で作業する人で別に下に見てるとか、そういうことではないのですが、うまく書けませんね。でも単に役割の違いなだけです。

という感じで、思うようになったのですが、「思うように」というのも、実はIPAの情報処理試験の区分が、だいたいこうなっているのです。システムアーキテクトの試験勉強していると、その役割について考えさせられ、その結論が、上記の通りです。

IPA情報処理試験的な俯瞰

ということで、まとめなおしてみます。

二つ名区分名対象者像
戦略家ITストラテジスト経営とITを結びつける戦略家
高度IT人材として確立した専門分野をもち、企業の経営戦略に基づいて、ビジネスモデルや企業活動における特定のプロセスについて、情報技術を活用して改革・高度化・最適化するための基本戦略を策定・提案・推進する者。また、組込みシステムの企画及び開発を統括し、新たな価値を実現するための基本戦略を策定・提案・推進する者
設計士システムアーキテクト業務とITのグランドデザイナー
高度IT人材として確立した専門分野をもち、ITストラテジストによる提案を受けて、情報システム又は組込みシステムの開発に必要となる要件を定義し、それを実現するためのアーキテクチャを設計し、情報システムについては開発を主導する者
指揮官プロジェクトマネージャー ITプロジェクトの成功請負人
高度IT人材として確立した専門分野をもち、システム開発プロジェクトの責任者として、プロジェクト計画を立案し、必要となる要員や資源を確保し、計画した予算、納期、品質の達成について責任をもってプロジェクトを管理・運営する者
専門家ネットワークスペシャリスト
データベーススペシャリスト
エンベデッドシステムスペシャリスト
情報セキュリティスペシャリスト
ITサービスマネージャー
システム監査技術者
戦闘員応用情報処理技術者、基本情報処理技術者、ITパスポート