下?城の戦い

Last-modified: 2017-01-03 (火) 10:42:58

説明文

 

戦術カード「水攻め」で呂布軍の防壁を破壊しましょう。
※この戦闘では固定デッキを使用します。

概要

 

・水攻めを使うだけの簡単なシナリオ。
・テキストはどんどん読み飛ばして先へ進もう。

テキスト

 

目標:呂布の撃破

 

陳宮:我々が曹操(そうそう)に勝利する方法は一つだけあります。曹操軍の食料が尽きるまで耐え城内で耐え、敵が撤退する時を見逃さず逆襲を仕掛けるのです。

 

呂布:なるほど。さすがは陳宮(ちんきゅう)だな。全てお前の言うとおりにしよう。

 

――夜、呂布の邸宅

 

厳氏:呂布(りょふ)様、いつまでこの城に閉じこもっていれば良いのですか?

 

呂布:ああ――うん、まあ、その、もう少しの辛抱だ。

 

貂蝉:最近の呂布様はいつも暗い表情で、見ていて心配です。

 

貂蝉:もしかして、あの陳宮にいじめられてるんですか?もしそうなら、私があの頭でっかちをパシーンと一発!

 

厳氏:私はいつでも呂布様のお側におりますから!私にできることがあれば、なんでもおっしゃってくださいね。

 

呂布:ありがとう、貂蝉(ちょうせん)。大丈夫だ。この方天画戟(ほうてんがくげき)と赤兎馬(せきとば)があれば、私は誰にも負けぬ。

 

陳宮:お話し中に申し訳ございません。曹操軍が動き始めました。

 

呂布:分かった。すぐそちらに向かおう。2人とも、曹操がどんな手を打ってくるか分からん。決して危険な真似はするんじゃないぞ。

 

陳宮:(この戦の勝敗はすでに決している。それでも軍師として、最期までお供をさせてもらおう。)

 

二ヵ月経過――

 

曹操:呂布も意外としぶといな。3日もすれば我慢できずに城から出てくると思ったのに、予想が外れた。

 

曹操:これ以上戦いが長引くのは御免だぞ。

 

荀攸:この籠城策は陳宮の指示によるものでしょう。つまり、今の呂布は陳宮の言葉に逆らう気力すら失われているという証拠でもあります。

 

郭嘉:……僭越ながら、下邳(かひ)城を今すぐに攻め落とす策、ひとつだけございます。

 

荀攸:郭嘉殿、それはもしや、水攻めか?

 

郭嘉:然り。ただ、城内には兵士以外の者もいるはず。間違いなく、その者達も巻き添えになるでしょう。

 

曹操:こっちの食糧も長くは持たないんだ、その手で行こう。兵士たちに川の水を堰き止めさせろ。具体的な指示はお前達に任せる。

 

ヒント:水攻めは相手に直接ダメージを与えるスキルカードです。攻撃でダメージを与えることができない時などに活用できます。

 

それまでの静けさを破り、大きな音と共に濁流が城を襲った。

 

呂布:ぐ……曹操があ……!どこまでも卑劣な真似をっ!

 

目標達成:呂布の撃破

 

下邳(かひ)城は曹操軍の水攻めによって壊滅的な被害を受けた。勝ち目のないことを悟った呂布は、他の者を全て遠ざけ、自室で一人、浴びるように酒を飲み続けた。

 

魏続:はぁーあ、もう終わりだな。後はおとなしく死を待つだけか。

 

侯成:大将があのザマだからなぁ。朝から晩までずっと酒浸り。いいご身分だよ。

 

宋憲:あのさ……これは相談なんだが、俺達だけで城を抜け出さないか?

 

魏続:!それならもっといい考えがある。呂布を捕まえて曹操に投降するんだ。

 

侯成:なら、ついでにあいつの武器と馬も曹操に渡してやろう。今の呂布なら、簡単に捕まえられるはずだ。

 

――翌日。部下の裏切りによって囚われの身となった呂布が、城門に姿を現した。

 

曹操は劉備の手を引き、縄で縛られ、地面に投げ出された呂布の前に立つ。

 

呂布:……おい、もう少し縄を緩めてくれ。腕が痺れて痛いんだ。

 

曹操:もう少しすれば、気にならなくなるよ。

 

呂布:曹操、お前は運がいい。私は今、珍しく殊勝な気分だ。

 

呂布:私を部下にさせてやろう。縄を解き、この手を取れば、天下はお前のものだ。

 

曹操:それはすごいや。劉備(りゅうび)、呂布はこう言ってるけど、どうしたらいいと思う?

 

呂布:劉備……いや、弟よ。過去の諍いは水に流そう。お前からも曹操に言ってやってくれ。

 

劉備:……あなたはかつて、丁原(ていげん)という主君に仕えていました。彼は義父としてあなたの手を取り、あなたを導いたはずです。あなたは、その手をどうしましたか?

 

曹操:(ただの臆病者だと思ってたけど、結構言うじゃん)

 

呂布:…………餓鬼がっ!

 

呂布は曹操により死刑が命ぜられた。次に、呂布の配下である張遼(ちょうりょう)が呼び出された。

 

張遼:私の処分は決まりましたか?

 

曹操:随分冷静だな。呂布とは大違いだ。

 

張遼:敗軍の将は兵を語らず。これが私にできるただ一つのことです。

 

曹操:負け惜しみ――ってわけでもなさそうだね。

 

張遼:呂布という英雄と肩を並べて戦うことができた。それだけで、私の生涯は意味のあるものだったと思えるから。

 

曹操:そっか。じゃあせめてもの情けだ、苦しまずに殺してあげるよ。

 

曹操が腰の剣を抜き、張遼の首元に添える。張遼は顔色一つ変えず、曹操の目を真正面から見据えた。

 

関羽:――曹操殿、芝居はその辺にしておいたらどうです?

 

劉備:雲長さん?

 

関羽:今のあなたからは殺気が微塵も感じられない。というより、最初からこの者を殺す気なんてないでしょう。

 

曹操:なんだ、バレてたか。もうちょっと演技力を磨いた方がいいかな。

 

曹操は剣を下ろすと、張遼を縛る縄を解き、その肩を軽く叩いた。

 

張遼:…………。

 

最後に処刑台へと立ったのは、軍師の陳宮だった。

 

曹操:お前なら呂布を捨てて逃げることもできたはずだろう。どうして逃げなかったんだ?

 

陳宮:お前は……誰だ?

 

曹操:は?

 

陳宮:天下無双と名高い呂布なら、お前を倒せるのではと期待したが……将軍は、あまりにも武人であり過ぎた。

 

曹操:まったくその通りだ。お前みたいな優秀な軍師がいたのにね。

 

陳宮:私の中で何かが囁くのだ。曹操を殺せと。ふひ……気がふれた者の戯言だと笑いたくば笑えばいい。

 

曹操:……一応確認しておくけど、僕の配下になる気はあるかい?

 

陳宮:私が望むのは死、それだけだ。

 

曹操:そういえば、この城内にはお前の親がいるらしいね。

 

陳宮:……無意味なことを。殺すというなら好きにしろ。私は決してお前に従わない。

 

陳宮:敵も味方も関係なく、逆らう者は全て排除し、屍の山を築き上げる。それが曹操という者の生き方というわけだ。ふ、ふふ……。

 

陳宮の処刑を見届けた曹操は、苦々しい表情を浮かべていた。

 

曹操:言いたい放題言いやがって……くそ。

 

曹操:おい、そこのお前。この城内に陳宮の両親がいるはずだ。見つけて保護しろ。

 

曹操:言っておくが、絶対に傷つけるなよ。命令を無視した者はその場で処刑する……分かったね?

攻略手順

1.テキストを読み進める
2.最初は攻めても意味がないのでそのままターン終了
3.水攻めが手札に入ったら、2枚セット
4.ターンを経過させるだけで勝ち

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