【ギヨーム・ド・アクィラ】

Last-modified: 2023-03-03 (金) 04:22:42

ISEC

【真影帝国】の侯爵。【シャビエル・バルガス】将軍とは同僚にあたる。
かつて帝国が東西分裂をして「西アルタメノス帝国」であった頃は、当時姫君の身分であった【ギジェルミナ・カブラ】の許婚であったものの、帝国崩壊=真影帝国宣言時にギジェルミナが女帝として君臨した段階でこの約定は破棄されている。また、かつて東アルタメノス帝国と隣接していた地域に配属されていたため、敵国を常に睨んでいた環境下の影響で容赦のない戦いがしみ付いている。
彼の家系であるアクィラ侯爵家そのものが国境の国防を代々担ってきたため、跡継ぎには武芸に優れ、残忍や悪辣といったものを美徳として扱うレベルで狡賢い駆け引きの得意な者が選ばれていた。
【太陽神バラル】が正体不明の月による日食で狂乱した際はその真相を知っていたり、人間観察の達人である【リベル】からもその表情を一切読ませなかったりと、人間離れした特徴を感じさせる人物。

現在のアルタメノス帝国の皇帝である【アデル・ベリアス】を憎む点はギジェルミナやバルガスと同様だが、ギジェルミナを傀儡にするためバルガス将軍の謀殺を企んでいたり、【亡星獣】最後の1体である【テネブラエ】が罠を張っていることをなぜか知っているうえでギジェルミナをその罠にかけるなど、真影帝国としての幹部にしては不可解な立ち回りも多く見受けられる。

部下たちは専用の兵士【アクィラエリート】【アクィラガード】および獣人兵で構成され、この組み合わせはバルガス将軍と似たスタイルなのだが、最大の違いはそれら全てが死兵であること。
一般的に死兵と言うと、生還を考慮に入れず死ぬこと前提の戦いを行う覚悟を持ち行動する兵を指すが、アクィラは部下たちに服従の催眠術をかけており、この術が脳を破壊するレベルまで強力であることから、術が切れると脳を使い果たす形になるため部下は例外なく死んでいく。
リベル曰く「必ず死ぬ、支配の術」。

ネタバレ

のちに、西アルタメノス帝国滅亡の原因が彼の裏切りによるものであることが判明する。侯爵家の跡継ぎ自体が上記の熾烈なものではあったが、彼には忠誠心さえ存在しなかった。
ギジェルミナがバルガスに恋慕の感情を持っていたことをきっかけとして叛意を得た彼は、国境付近に配属されていたことを逆手にとって東側へ情報を売り、西を攻め落とすことで東陣営の大貴族へ組み入れられる約定を交わす。しかしその裏切りは西側に露呈し、斬首刑とされていたのが本来の彼である。実際、西が攻め落とされてから真影帝国建立までの経緯にアクィラの姿はない。
それがなぜバルガスの同僚という形で真影帝国の幹部になりえたかは、黒幕の項目を参照のこと。