スマブラ個人小説/Shaillの小説/スマブラキャラの毎日 14

Last-modified: 2013-11-10 (日) 20:10:21

始めに

オリジナルキャラクター

第45話 有功な奴が行く友好に有効な

マスター「なぁ、お前たち」
マリオ「なに?」
マスター「最近、何処か行ったか?」
リンク「・・・」
アイク「はーい。俺らは終点町の玩具屋に行きましたー」
クレイジー「他には?」
色「マリオさんと市街地まで行きました!」
マリオ「すぐ帰ってきたけどな」
メリカ「・・・」
マスター「他には?」
メタナイト「魔城」
クレイジー「次元が違う!他!」
えっとなー・・・・
フィジー「・・・ないわね」
ガイアナ「終点町と市街地の往復。出不症か」
正直、終点を一周歩くだけでも運動になるがな
ファルコ「広すぎんだろ」
マスター「それじゃあ納得いかない」
マリオ「・・・どうしろってんだ?」
マスター「ワープ」
シュンッ




シュンッ
マスター「着いたぞ」
スリナム「着いたよ、じゃねーよ」
色「ここは・・・森?ですか?」
そこは、草木が生い茂る神秘的な森の中だった
メリカ「・・・」
マリオ「で、森ン中でどうしろと?」
アイク「花火?お灸?焚き火?」
マスター「燃やす気満々か」
クレイジー「キャンプだよキャンプ」
ラオス「ジャンプ?」
クレイジー「自然の中で過ごせるし、友情も育めるし、楽しいし。一石三鳥だろ」無視
アイク「じゃあ賛成!楽しいなら賛成」
リュカ「どうせなら計画立てようよ!修学旅行みたいに!」
マスター「何泊するかも決めないとな」
決めてなかったのかよ
CF「こいつは忙しくなってきた!」
ラトビア「魚釣りとか!」
ピット「道具とかはどうするの?」
それは大丈夫だ
ドサドサドサドサ
最低限必要な物資は俺が出す。それ以外は手伝わないから自力で採ってくれ
アイク「おう、サンキューな」
スリナム「突っ込まねーのかよ」




マスター「よし。じゃあさっき言った通り、二泊三日でいいな」
ネス「まぁテキトーに」
クレイジー「基本は修学旅行と一緒だ。ただ、班の仕事は自由時間内に各自こなしておくこと」
食糧班は食材の調達
マスター「残りはテント張ったりイベントの準備だ」
マルス「質問」
なんだ
マルス「今日のイベントは何?かくれんぼとか言わないでね」
げ・・・・
マスター「き、今日のイベントはお楽しみだ!」
ネス「またそれか」
ガノンドロフ「怪しいな」
まぁいいじゃねーか
マスター「では各自、持ち場につけー!」
「「おおーー!」」




食糧班
マリオ「森の中って言ったらやっぱ野菜か?」
リンク「そうとも限らん。猟だって出来るだろう」
ラトビア「魚釣り!近くに小川があったよ!」
ドンキーとか野生の達人だろ
ディディー「じゃあ木の実でも採ってくるよ!」
メタナイト「任せた。ドングリは要らないぞ」
ドンキー「ウホ」
レッド「僕もきのみ採ってくるよ」
シーク「僕は兎でも狩りに」
リンク「お供します」
シーク「あ、ぅ・・・」
フィジー「・・・」
ラトビア「フィージー、ガイア、魚釣りに行くわよ!」
ガイアナ「私に選択権はないのか」
色「私たちも一緒に行きましょう、マリオさん!」
マリオ「おぅ」

 

チャポン
マリオ「・・・」
ガイアナ「・・・」
ラトビア「・・・釣れないなー」
ですよねー
色「あ!釣れました!」
ラトビア「嘘!?何釣ったの!?」
色「地面」
ラトビア「・・・」
マリオ「引っかかってんじゃねぇか」
フィジー「・・・わざわざ釣るより、いい方法がある」
ガイアナ「?」
フィジー「ice」
川の水に氷を張らせていく
ラトビア「おっ、おっ、おーっ」
下側から徐々に徐々に凍らせ、やがて魚が水上に露見した
マリオ「おお!網あるか網!?」
ガイアナ「ソニックブラスト」
まとめて草地に吹き飛ばす
豪快だな!
色「わぁ、鮎だ!しかもこんなにたくさん!」
フィジー「冷凍保存して持って帰るわよ」
マリオ「誰が持つんだ?」
ラトビア「え?そんなの聞くまでもないじゃない!」
マリオ「は・・・?」




準備班
アイク「よし、まずはテントでも張るか。いくつ必要なんだ?」
マスター「まぁ20はあったら足りるだろ」
フォックス「そりゃそうだ」
ラオス「となると、一人一つくらいか」
ファルコ「作者、道具」
そらよっ
ドサグシャア!

 

アイク「よしっ、こんなもんでいっか。俺とマルス用テント、9:1の割合」
マスター「マルスが気の毒だわ」
アイク「彼奴の体はゴボウだから・・・ん?」

 

メリカ「くっ・・・!」
初めてのテントに手間取っているようだ
アイク「手伝うか?」
メリカ「いい。一人で出来る」
アイク「・・・あそ。じゃあいいよ」
マスター「・・・」
メリカ「・・・!」
グッ、グッ
アイク「・・・」
グッ、グッ
メリカ「・・・ッ張れない」
アイク「ったく見てらんねぇよ!貸せ!」
メリカ「いい」
アイク「いいとかじゃねえ!もうどけよ!」

 

そして

 

アイク「よしっ。テント二つ目完了っと」
メリカ「・・・」
マスター「どうなってんだ?その子」
アイク「んぁ?ギコウタイの事か?」
マスター「む・・・まぁ、それもそうだが・・・」
メリカ「?」
マスター「記憶だよ。何もかも覚えてないんだろ?」
アイク「そうだけど」
マスター「なら今は本当のメリカじゃない、ってことでいいよな」
メリカ「・・・今のあたしは前のあたしを知らない。だから合ってるのかも分からない」
アイク「私の答えは拒否です、っとかなんとか言ってたよな」
マスター「ああー言ってた言ってた!」
メリカ「・・・」




マリオ「うぉ~い帰ったぞとっくりゃあ」
アイク「うお・・・どうしたんだよ・・・・・その魚」
マリオ「魚かよ!」
色「やっぱり鮎は炭火の塩焼きで決まりですよねー・・・ジュルリ」
ネス「・・・シキよだれ」
レッド「こっちもいろいろ採れたよ、きのみ。食べる?」
デデデ「ゾイゾイ・・・」※どれどれ
レッド「ニヤッ・・・そのきのみはねー」
ふゎっ


レッド「ノワキのみ」
デデデ「辛ーーーッ!!」ボファア
おい!デデデが火炎放射を!
クッパ「何食わせたー!」
レッド「ノワキのみ。ほのおタイプじゃなくても火ぃ噴くほど辛いんだ」
ガノンドロフ「知ってて食わせたのかよ!」
鱈子唇にも磨きがかかったな
デデデ「ゾ・・・ィ・・・」
デデデひんしだぞ
レッド「仕方無いなあ。じゃあ次これ食べて」
ガイアナ「それは・・・?」
レッド「ドリのみ」
カリッ


デデデ「苦ーーー!!ゾィ」
レッド「良薬は口に苦し、って言うじゃないか」
ひんし状態が悪化しただけだろ
ウルフ「実の硬さによって効果音が変わっている。細かいな」
そうなんだよ!わざわざ調べたんだぜ!
ワリオ「いやデデデをなんとかしろよ!」
デデデ「・・・」
マリオ「なんでこんな物採ってきたんだよ・・・」
レッド「アクセントに良いかと思って」
アイク「そのアクセントが料理の全てをぶち壊す」
ガイアナ「このきのみは何ですか?」
ドンキー「松毬ウホ」
ガイアナ「ですよね・・・」
メタナイト「・・・採ってくるなと言ったろ」
ディディー「ダメなのは団栗だけだもんね」
メタナイト「子どもか」
ネス「年少のくせに子供組入りしてないのが、出番の無い理由かな・・・」
リンク「おら、鳥だ」
マスター「ども」
シーク「兎だ」
クレイジー「どーも」
リンク「鹿だ」
色「有り難うございます」
シーク「馬」
アイク「サンキュ」
・・・
リンク「・・・くまもんだ」
マリオ「どッ、え、はぁ!?熊!?」
シーク「それはないね」
リンク「さすがに熊は冗談だ」
ってことは馬は本当なのか
アイク「よくこんだけの肉集めたな」
リンク「貴様にやる物は何一つないがな」
アイク「そ う か よ !」
マスター「まずは夕食作りに取り掛かるか。リンク、全部任せた」
リンク「たわけ」
ラトビア「私たちも手伝うわよ!」
フィジー「そうね・・・」
リンク「・・・ふん。仕方あるまい」

 

 

アイク「はぁ~あ、食った食った!」
色「お粗末様でした」
マリオ「飯食ったら眠たくなってきたな・・・」
色「牛になっちゃいますよ?」
マリオ「俺はムササビになるから」
マスター「Uか!」
フィジー「さて。食後のシャーベットでも作ろうかな」
シャーベットって決まってんのか
フィジー「他に何があるっていうの?」
そーゆー問題かよっ!
パチパチパチパチパチ
アイク「ん?なんの音だ?」
チャラララララ~ン
メリカ「?」
チャラララララ~ララ~ン
この音楽は・・・
リンク「トリックか」
アイク「マジックだろ」
Mr.マスター「きてますきてます・・・」
スリナム「やっぱオメーらがやンのか」
ロボット「Mister Master・・・イイニクイ」
マスター「きてますきてます」
ラトビア「頭に」
マスター「きてます」
それやるよな
マギークレイジー「手が・・・でっかくなっちゃった!」
いや元からデケーだろ!
マスター「今からマジックを披露します」
スネーク「見りゃ分かる」
マスター「手始めに・・・ここに在る物、全部消します」
アイク「やめろよ!」
マスター「消すぞ・・・よーし、消すぞ~・・・!」
テンパッて空回りする中坊か
マスター「321、ハイっ!」
物が全て消えた
アイク「だからやめろよ!」
スリナム「スゲー。一瞬で無くなった」
レッド「言ってる場合か!」
クレイジー「次に、ここに在った物を全部復元します」
もはやマジックでも何でもねーな
クレイジー「321、ハイッ!」
物が全て戻った
メリカ「・・・」
マスター&クレイジー「これぞ・・・ハンドパワー!」
うん・・・確かにハンドパワーだ
フィジー「手力」




就寝
マスター「もちろん男女別だ」
クレイジー「一緒に寝たいとか抜かす奴は平手喰らわす」
色「マリオさん・・・」
クレイジー「しーきー」
マスター「後は好きに組んでいい。シリーズ別でも、一人が良ければそれでいい」
アイク「あっ。なら俺一人で寝よう!」
マルス「ちょっと池ー!」
アイク「・・・池?」
マルス「IKEだから」
アイク「・・・」
その後、マルスは真空なんとかを喰らわされたとか

 

リンク「姫様。私は誰がなんと言おうと、片時も離れません」
ゼルダ「・・・」
サムス「女子会よ?」
リンク「構うか」
ピーチ「平手打ちは?」
リンク「跳ね返す」
ナナ「それ凄い!」
リンク「姫様を御護りする為です。何時危険が迫るか、分からないですから」
ゼルダ「徹夜するの?」
リンク「無論」
ゼルダ「貴方の身体に悪いわ。それに私たちだけで大丈夫だから」
リンク「・・・痛み入り、感謝します。ですが寝床さえ違えど、私は徹夜を決行します」
サムス「結局そうなるのか」
フィジー「・・・」
ラトビア「フィージー!一緒に寝ましょ!色もどう?」
色「はい」
ラトビア「フィージーは?」
フィジー「・・・襲わないなら」
リュカ「・・・」




9:1
マルス「ちょっと・・・僕が狭いよ」
アイク「だったら他のところ行きゃいいじゃねーか」
マルス「もうテント埋まっちゃったよ。アイクがもっと寄ってくれないと」
アイク「ZZzー」
マルス「・・・」
アイク「ZZz・・・」
マルス「寝たフリのくせに・・・」
アイク「・・・」
マルス「もういいよ。どうせ僕がどれだけ説得しても君は動じないんだ」
アイク「にくゥー・・・」
マルス「アホらし・・・・」
アイク「・・・」
マルス「・・・ZZz」
アイク「おま・・・寝たのかよ。根性ねーな」
ひとり嘯き、テントから透けてる月を眺めた
アイク「やっぱ田舎の空は星が多いなー・・・」
星の数は何処でも同じなのだが
確か、明日は月が・・・
メキメキメキ......ドォ......ン
アイク「んぁ?」
微かに音がしたような・・・?
アイク「・・・おい、起きろマルス」
マルス「ん~なんだい?また肉が食べたい?アイクは野犬みたいだな~・・・ZZz」
ゴッ
マルス「----」
アイク「そんなにハッキリした寝言は初めて聴いたわ」
マルスを昏睡に陥らせた
アイク「役立たずめ・・・。俺一人で行くっきゃねーか」
テントのチャックを開ける

 

アイク「~ったく。なんだってんだよ、こんな真夜中に」
あれは樹木を切り倒した音だった
本当に野犬が出たんだろうか
・・・野犬が樹を切り倒せるのか?
だとしたら熊だろうか
アイク「・・・」
あたりはテントがいくつも並んでいて、周囲は木々に囲まれている
アイク「火ィぐれー焚いとけよ。不用心な手袋だな」
通りで野生動物たちが寄ってくるわけだ
適当な所で森の中へと足を踏み込む
アイク「いちいち俺が追い払いにいく手間も掛からねえのに・・・」
しばらく歩いていると・・・目的の場所に着いた
予想を外さず、何本もの木が捲き散らされているのだ
アイク「む・・・さすがの熊でも、ここまでするには厳しいな」
じゃあ犯人は熊を超えるアニマルか・・・?
アイク「!」
そのときアイクは
奇怪なものを目にした
アイク「なんだ・・・これ」
アイクが駆け寄ったのは、ふつうの木だ
いや、ただ倒れていないだけの木だ
試しに押してみると、数百もの切れ目を境にしてバラバラに解体された
アイク「動物じゃねーな、絶対」
切り込みでも切り口でもない、切れ目だ
刃物を超高速で通したら恐らくこうなるだろう
それがいくつも刻まれ、なのに倒れずバランスを保っている・・・まるでダルマ落としのようだ
アイク「これほどの使い手・・・リンクの仕業か?」
リンク「呼んだか?」
アイク「どわあああああ!!なんでお前がいるんだよ!!」
リンク「ハイリア人の耳を侮るな」
アイク「じゃあお前も起きてたのか」
リンク「当然であろう。しかし・・・何だ、この惨状は」
目の前の光景へと目を移す
アイク「オメーじゃねぇのか?」
リンク「確かに出来なくはないが、やる意味がないだろう」
アイク「じゃあ・・・・探すか?」
リンク「何をだ?」
アイク「犯人」
リンク「無駄だ。もう遅い」
アイク「なんで分かるんだよ」
リンク「・・・音が無いからだ」
アイク「はぁ?どういう意味だ?」
リンク「・・・寝床に帰ったんだろうよ。そうでなくとも、音がなければ闇雲に捜さねばならん」
アイク「そうか・・・」
リンク「まぁ、目星は付いてるがな」
アイク「え?誰だよ!」
リンク「自分で考えろ。では、俺はこれで失礼する。いい夜を」
アイク「おぉ・・・ん!?」
リンク「どうした」
アイク「いや・・・お前・・・少し変わったなー、って」
リンク「は?」
アイク「いや別に。じゃあな」
リンク「・・・」
そうして二人は別れを告げた




翌朝 明朝
誰かが、テントのチャックを開けた
色「マリオさん、起きてますか・・・?」
マリオ「ZZzz」
ルイージ「Z(
色「・・・ふふふ」

 

マルス「あー、おはよ・・・ん・・・何だか頭が痛いな。アイク、殴ったでしょ?」
アイク「・・・ナグッテネェヨ」
マルス「殴ったね」
アイク「--なんで分かるんだよ」
マルス「君は実に単純だ。先のことなんか頭にない。だから読み易いんだよ。しかも棒読みだし」
アイク「はいはいマルス先生にゃー敵いませんよ」
マルス「カチン」
アイク「お前自分でカチンっつってんか?ギャハハ!」
マルス「---」

 

ゼルダ「ふぁ~あ、よく寝たわ~」
サムス「ゼルダ、欠伸」
ゼルダ「いいのよ。誰も見てないんだし」
リンク「・・・」
ピーチ「なんでアナタが居るのよ!?」
リンク「危険を感じたからだ」
ゼルダ「戻ってなさいって言ったでしょうに」
リンク「ええ、確かに仰りました。ですが、危険を感じたので」
ナナ「危険?」
リンク「・・・外に出たら分かるだろうさ」
サムス「よし、じゃあ行くわよ!」
ピーチ「サムス寝巻き!」
ナナ「まず着替えないと・・・」チラッ
リンク「・・・・む?私には構うな。脱ぐがいいぞ」
ピーチ「こっちが構わないわ!」
ゼルダ「リンク出ていきなさいッ!!」

 

マリオ「あー・・・おハロー」
ルイージ「おハロー・・・」
なんだおハローって
マリオ「おはよーとHelloを掛けた朝の挨拶」
ルイージ「流行らせようと思ってるんだけど」
流行るかよ
マリオ「まーず朝飯食って、それからどうしよっかな~・・・ん?なんだこれ?」
毛布の中に何かを発見した
ルイージ「随分大きいね」
大きい・・・え?まさかマリオ、え?日本地図どころか世界地図まで、え?え?
マリオ(ウザッ)
ルイージ「・・・取り合えず剥いでみるよ」
ガバッ
色「ZZz・・・」
マリオ「色!?」
なんとそこには、マリオに寄り添ったまま寝ている色が!
ルイージ「・・・兄さん、まさか」
マリオ「いや俺じゃねえよ!」
色がこっちに来たのか
マリオ「なんで・・・」
理由は分かるだろ
色「・・・マリオさん、そこは・・・ふふ、ふふふ・・・Zz」
マリオ「・・・」
・・・背中に悪寒が走った
どんな夢見てるんだ。いや、想像したくない
ルイージ「なんか、すごく・・・幸せそうな顔してるね」
どんだけ愛されてんだよ
マリオ「・・・何時の間に潜り込んだんだ」
お前が寝てる時。その時はベッタリくっついてたぞ
マリオ「マジかよ!」
嫌なのか?
マリオ「・・・・意地悪いな、お前」
色「ん・・・あ、マリオさん。おはようございます」
マリオ「おぉ・・・ここに居る事に違和感はねえのな」
ルイージ「最近の色はプレイガールだよね」
マリオ「逆だろ」
でも実際にそうだぞ
色。お前、何かあったのか?
色「・・・何かって何ですか?」
一概には言えないけど・・・
色「まぁ・・・どうだっていいじゃないですか」
えぇー!?どぉでもいいかぁー!?
マリオ「おいコラ」
ルイージ「わざとらしい」
マリオ「つーか、色。マスターにバレたら誤解されて、俺が平手打ちされるんだぞ?」
色「隠れつつ恋心を晒していく・・・それこそ、禁断の恋愛・・・!」
マリオ「おいおい・・・暴走列車じゃねんだからよ」
恋愛心・・・いや、恋愛脳か
色「マリオさん。お願いがあります」
マリオ「なに?」
色「ギューッてしてください!」
「「お前話聞いてたか!?」」汗
うん、やっぱり大胆になってる
色「・・・駄目ですか?」
当たり前、当たり前、当たりm
ザワザワザワ
a・・・ん?外が騒がしいな
ルイージ「みんな起きてきたんだね」
マリオ「よしっ、俺たちも起きようか」 訳※よしっ、早く抜け出そう
色「あぁ、ちょっと・・・!」

 

マリオ「なんだ?みんな集まってるぞ?」
ルイージ「何かあったみたいだね」
色「・・・」
ラトビア「あ!色いたー!」
フィジー「・・・」
色「あ・・・」
ラトビア「どこ行ってたのよ!?勝手に居なくなっちゃって!」
色はな、マリオの所に行ってたんだよ!
色「な・・・な、ななな!」///
フィジー「毒舌」
ラトビア「あれぇ?色ってば、私たちを差し置いて好きな人の所に抜け駆け?」
色「い・・・いえ、そういうわけじゃー・・・!」
ラトビア「ひっどーい!そんな悪い娘は私が食べちゃうゾ!」
だきっ
色「えぇぇ~!?」
お前らなぁ・・・
フィジー「よく懲りないわね」
マリオ「おーいマスター。何があったんだ?」
マスター「なんだマリオか」
マリオ「俺で悪かったな」
クレイジー「近くで森林が荒らされたんだ。動物の仕業なんだろうから、大した事件じゃない」
大しねーのかよ
ルイージ「僕にとったら大するけどね」
アイク「飯ー、飯まだかー飯ー」
マスター「はいはい。ったく、後で片づけなきゃなんないな・・・」
クレイジー「・・・・そうだ!」
ラトビア「なに!?」
クレイジー「兄貴!いいこと思い付いた!」
マスター「いいこと・・・?」




リンク「待たせたな。昨夜の残飯だ。よく噛んで召し上がりやがれ」
アイク「うわマジかよ・・・」
リンク「材料を調達しなくてはならない。今は堪え忍べ」
色「もぐもぐ」
マリオ「・・・色とリンクはゲテモノ食いだよな」
メリカ「・・・」むぐむぐ
アイク「お前もか!」
メリカ「お腹が空いてるから」
リンク「・・・」
アイク「・・・うん、直球で素直な答えだな。実に俺らしい」
いちいち解説いらねーだろ




食糧班
マリオ「よーし!明日の朝が残飯にならねえように、いっぱい釣るぞ」
ラトビア「コングちゃんとしてね!ガチでやってね!真剣に取り組んでよね!」
ドンキー「ウホウホ~」
ガイアナ「ちゃんと分かってんのか?」
ゼルダ「森を荒らした動物でも捕りましょうか?」
リンク「汚れ役は姫様の壇上ではありません。私にお任せを」
ゼルダ「それじゃあつまんないわよ!」
リンク「・・・」
アイク「レッドお前、食える物採ってこいよ」
レッド「面倒臭いなぁ・・・まぁ出来るけど」
じゃあ最初からやれよ!
スリナム「トーマトーマト・・・」
・・・・・
スリナム「誰か突っ込めよ!」
は?
スリナム「 」




準備班
アイク「テントもう張っちまったからすることねーだろ」
クレイジー「いやある」
ピット「何するの?」
マスター「キャンプファイヤーの準備」
・・・そういうのって普通伏せねーか?
メタナイト「ということは、あの木片か?」
クレイジー「そうだ。あれを燃やしてキャンプファイヤーをする。無駄なく、な」
メリカ「・・・」
マスター「よし、じゃあまずは中央に運んでこようか」
アイク「お前ら二人で行ったら早いだろ」
マスター「・・・」
クレイジー「・・・」
それもそうだな
マスター「だがそうはいかん!」

 

アイク「ちっ、面倒臭」
マスター「おら。しっかり運べや」
アイク「ウザッ」
ピット「キモッ」
マルス「ナルシ」
マスター「そこまで言うか!ナルシはお前だろ!」
クレイジー「メリカを見習え」
アイク「あん?」
メリカ「・・・」シパパパパ
高速でかき集めて、
シャシャシャッ
持ち帰って、
メリカ「・・・」
シャシャシャッ
戻ってきた
ピット「はえー・・・」
しかも終始無言
スネーク「ソニックの天敵になりそうだな」
CF「ねぇ俺は!?」
眼中にすらない
CF「ガーーン・・・眼中だけに」
アイク「うわっ、くだらねえ」
メリカ「どうか、しましたか?」
マルス「いや、君速いねー、って」
メリカ「速い・・・これだけで?」
マルス「は?」
メリカ「出力40%、循環には無駄なく、良好です」
マルス「??」
アイク「100%はどうなんだ?」
メリカ「おしっこが近くなる」
なんでそれだけなんだよ
ピット「あ・・・そういやさ、ここって元々キャンプ場でもなんでもないじゃん?」
マスター「そうだな」
ピット「・・・トイレってどうするの?」
マスター「・・・それもそうだな」
どれがどうだよ




マリオ「魚が重い・・・」
ガイアナ「捕りすぎだ」
うお!どんだけ釣ってきたんだよ!
フィジー「私の勘だと34匹」
色「すごっ」
アイク「乾かして干物にしようぜ!」
リンク「・・・熟成期間は一週間。帰るのは?」
アイク「明日」
リンク「馬鹿め」
ドンキー「バナナ百本ウホ」
ラトビア「こっちもすごい!」
ディディー「ちょっと本気出したらこんなもんだよ」
マリオ「バナナ百本・・・ドンキーの数が増えるんじゃないか?」
ドンキー2「ウホー!」
ドンキー「ウホ!?」
うわ気持ち悪!
ディディー「引っ込め偽物!」
アイク「クローンか!」
ドンキー「ウホ!」
ドンキー2「ウホー!」
ドカバキ
本物争奪の乱闘が始まったぞ
マスター「なにやってんだ!」
クレイジー「作者、やめさせてくれ!」
分かった
・・・どうやったらいいんだ?
マスター「新しく出てきた奴を消す」
新しい奴だな・・・
ドンキー「こっちが本物ウホ!」
ドンキー「いや俺が本物ウホ!」
ディディー「ど・・・どっち~?」
殴り合いでごっちゃになって、どっちか判んなくなったじゃんか!
スネーク「ザ・タッチか」
メタナイト「古ッ!」
マスター「うぅ・・・もうどっちでもいい!両方本物だ!」
分かった
じゃあ適当に片方、消却!
シュパン
クレイジー「消えた・・・」
ドンキー「ウホ・・・酷い目に遭ったウホ」
ディディー「ドンキーのこと信じられなくなったかも・・・」
ドンキー「ウホ!?」
リンク「さて。俺は仕事に掛かるとしよう、手伝え」
懐から出刃包丁を取り出した
色「あっはい!」
ラトビア「わぁーー!」
フィジー「・・・」

 



夕食
リンク「フルーティハンバーグだ。召し上がりやがれ」
マリオ「スーパーペーパーマリオか」
アイク「いただきー・・・ごちそー」
食べるの早ッ!
フィジー「一口」
リンク「よく噛んでから呑め」
スリナム「そこツッコむか」
アイク「さってとー!この後はキャンプフャイヤーだろ?何するんだろうな?」
キャンプフャイヤー
アイク「ンなことは分かってんだよ。その中でどれよ?って話」
ラトビア「合唱とか?」
ガイアナ「学院の旅行では何したっけな」
フィジー「覚えてない」
アイク「思い出せ」
なんでそこ厳しいんだ
リンク「・・・」
マリオ「漫才は?」
スリナム「誰がやンだよ」
色「フォークダンス・・・きゃっ」
マリオ「・・・」
ラトビア「ぃよ!バカップル!♪」
マリオ「なんで俺もなんだよ!」
アイク「だってお前0点だったじゃん」
マリオ「いつの話だよ!」
第6話
今で第44話だから、あれからもう38話も経ってるのか
それも読者の皆様のおかげです。そしてどうぞこれからも長いを付き合いを、
マリオ「待て待て待て待て!なにしてんだよ!」
なにって・・・決まってるだろ
マスター「読者様への、今までの感謝とこれからの約束」
マリオ「今やる必要あるか!?」
じゃあいつするの?
「「○○○○○!」」

 

結局

 

マスター「どーもー、ネタやりたいと思いまーす」
やっぱりそうなるのか
クレイジー「最近ね、検察官というものに憧れるんだよ」
マスター「検察官?」
※検察官
法廷で被告人を有罪に追い詰める役職
リーガルハイ観てたら裁判の仕組みが解るって先生言ってたわ。俺は観てないが
マスター「それをやってみたいと?」
クレイジー「そう。じゃあ検察官の役やるから、兄貴は裁判官の木槌の役やって」
マスター「分かった」
メリカ「・・・」
クレイジー「まず、被告人は殺人を認めている。そしてそれが正当防衛だと主張している」ペラペラペラ
マスター「・・・」
クレイジー「しかしそれが間違いで、被告人は以前から被害者に恨みをもって殺そうとしていた」ペラペラペラ
マスター「・・・」
クレイジー「して異議ありぃ!」
マスター「異議あるのは俺だ!なんだ裁判官の木槌って!」
クレイジー「裁判官が静かにしなさい、って言うときに叩くやつ」
マスター「どんな役だよ!」
メリカ「・・・」
クレイジー「あとね、西部のガンマンも格好良くていいんだよ」
マスター「無理無理。お前はせいぜい右利きガンマンの左手だ」
クレイジー「使えねーなおい!ベルト留める時くらいしか出番ないだろ!」
メリカ「・・・」
マスター「さぁ、この一発でお前もThe・endさ。言い残すことは?」
クレイジー「・・・あ!UFO!」
マスター「え!?どこどこ!?」
クレイジー「パンパン!」
マスター「セコい!ガンマンセコい!そこは射撃で迎え撃てよ!」
クレイジー「ピストルの自信な~い」
マスター「ガンマン格好悪!ピストルって言うのも格好悪」
メリカ「・・・」
クレイジー「それとね、」
マスター「まだあんのか」
クレイジー「格好良いシチュエーションってのもやってみたいんだよ」
マスター「たとえば?」
クレイジー「たとえば、溺れてる人を助ける。これ格好良いだろ」
メリカ「・・・」
クレイジー「あ!あそこで人が溺れてる!」
マスター「格好悪ぅー」
クレイジー「言ってる場合か!」
マスター「クロールも出来ないww」
クレイジー「パニックなってんだよ!よし、今助けるからな!」
マスター「準備体操は?浮き輪は?」
クレイジー「いらん!じゃあ行くぞ!」
バシャーン
マスター「・・・・さっむー・・・」
クレイジー「寒がるなよ!そうだ、お前は警察官呼んでこい!」
マスター「ピポパポピー。あ、これ検察官の番号だ」
クレイジー「さっきの下りー!」
メリカ「・・・」
クレイジー「よし。もう一回だ」
バシャーン
マスター「あーー!!」
クレイジー「どうした!?」
マスター「あの子と同じ服ある~」
クレイジー「いやどうでもいいわ!」

 

マスター「疲れた・・・」
クレイジー「こんなに喋れたのは久々だわ」
メリカ「・・・」
アイク「ついに一笑もしなかったな」
クレイジー「えぇ~!?」
まだマシなほうだったろ
マスター「マシってなんだ!」
マリオ「まぁ、取りあえずお疲れさん」
ネス「キャンプファイヤーらしき事はちっともしなかったけどな」




入浴
クレイジー「ちょうど良い感じのドラム管があったから、風呂焚いてみたぞ」
アイク「ドラム管?風呂??」
マスター「キャンプファイヤーで使った火の上に、穴を空けて水を注いだドラム管を置く。完成」
CF「・・・大丈夫か?それ」
一応
クレイジー「あと、二人一組だぞ。もう一人は火加減の調節役だ」
アイク「おぅ、ならマルス組もうぜ」
マルス「・・・・いや、他の人と組んで」
アイク「はぁ?」
・・・何かあったのか
アイク「知らねえよ。誰と組めばいいんだ・・・」
ラトビア「フィージー一緒にやりましょう!」
フィジー「冷まさないなら」
ラトビア「それは大丈夫!」
フィジー「・・・襲わないなら」
ラトビア「や・・・それはちょっと保障出来ないかも!」
ガイアナ「カマイタチ」

 

アイク「俺にこんな小さな竹筒は使えねえ!というわけで噴火!」
ドラム管が燃えた
ファルコ「熱いわ!!焼き鳥にする気か!」
アイク「その通り」
ファルコ「な!?お、俺はもう出るぞ!」
アイク「あ!オメー全裸で歩き回んじゃねぇ!」
女性陣「ぎゃああああああ!!」
マルス「アイクってズボラだから・・・」
だから組みたくなかったのかよ

 

リンク「さぁ、何度が好みだ」
スリナム「俺は生け血の風呂に浸かりてーな」
リンク「生き血だと?それは何度程なのだ」
スリナム「知らねえよ・・・」
リンク「やはり、凡夫の間での俗物は理解し難いな」
スリナム「俺が凡夫ってか。そんな謂われは初耳だ」
変な会話。なんなんだお前ら

 

アイク「やー、いい湯でした・・・」
マリオ「結局二人で組むことになったな」
メリカ「・・・」
アイク「ん?お前は入らないのか?」
メリカ「・・・うん」
マリオ「何で?」
メリカ「入れないから」
アイク「・・・何で入れないんだ?」
メリカ「服が脱げないから」
アイク「おお?じゃあ俺が脱がしてやるよ」
マリオ「やめろや!」
メリカ「・・・」
アイク「いや冗談だけど・・・さすが、ビクともしねーな」
メリカ「・・・」

 

マリオ「あの子・・・なんか喋りにくくないか?」
アイク「んーそうか?」
マリオ「普段ほとんど喋らないし」
アイク「それならフィジーってのもだろ」
マリオ「フィジーはまだ喋るだろ。友達だっているしな。・・・よくボケるし」
アイク「ボケてるつもりはないだろうが」
マリオ「でもあの子はいっつも一人じゃん」
アイク「・・・・」
フィジー「誰がボケるって?」
マリオ「だからいきなり出てくるのはやめろって!」
アイク「もう慣れたな」
メリカ「・・・」
ラトビア「フィージー、早く入るわよ?」
フィジー「分かった」
アイク「何しに来たんだよ」

 

チャプン
フィジー「・・・」
ラトビア「湯加減どう?」
フィジー「ふつう」
ラトビア「さてと!竹t」
フィジー「ice」
ラトビア「なんで!?」カチーン
フィジー「身の危険を感じたから」
敏感になりすぎだ。お湯凍っちまったじゃねーか
フィジー「氷風呂だと思えばいい」
氷馬鹿か
ラトビア「・・・」




就寝
ピーチ「今日は来ないでね!絶対よ!」
リンク「承知している」
サムス「本当に?」
リンク「承知している」
ナナ「来たら変態だからね!」
リンク「承知している」
ゼルダ「本当に承知してる!?」
リンク「今日は来たらいけない。分かっている」
ピーチ「それでいいわ」
リンク「・・・」
現在23時30分
今日が終わるまで、あと30分・・・

 

ラトビア「し~~き~~、今日は絶対に逃がさないわよ~」
色「え!?」
ラトビア「え!?じゃないわよこの熱愛ホクホクリア充が!」
色「な、なんですかそれは!?」
フィジー「ホクホク・・・?」
ふかし芋か
ラトビア「色は私のものだ!色は俺の嫁!」
色「や、嫌ですよそんなの!」
ラトビア「よいではないかよいではないか!」
フィジー「・・・」
お前は何やってんの?
フィジー「髪をとかしながらシャーベット食べてる」
冷静だな。器用で・・・
ラトビア「色は悪い子だからね・・・そうだ!逃がさないために、抱いたまま寝るわ!」
色「やめてください!」
バタバタ
フィジー「・・・」
好物、拒否、傍観かな




アイク「・・・」
マルス「ZZz」
アイク「おいマルス、起きろよ」
マルス「何だ・・・ムニャムニャ、僕は寝てなんかいないぞ・・・ZZz」
アイク「バッチリ寝てんじゃねーか」
マルス「ZZz」
アイク「・・・ったく、本っ当に役に立たねえなお前!」
・・・彼奴は乗ってくれるだろうか

 

リンク「断る」
アイク「うぇ!?」
速攻で拒否された・・・
アイク「・・・一応聞いておく。何でだ?」
リンク「無いものに興味はないからだ」
アイク「無いって・・・お前も昨日見ただろ?あの」
リンク「それはつながりの通らない話だな。見たからといって、有ると決めつけるのは三流の証だ」
アイク「・・・」
リンク「まぁ好きにしろ。お互い、無意識下に惹かれているのかもな・・・」
アイク「は?」
リンク「いや、ただの世迷い事だ、気にするな」
アイク「・・・つーかお前、ここ女子・・・」
リンク「だからなんだ」
アイク「・・・」

 

森の中を歩いていた
双月が照らす明かりは深林の隙間をくぐって、道先に差し込む
アイク「・・・何故俺はこんなことしてんだろうな」
考えればそう難しいことではなかった
それはただ単に、知りたい、からだ
今日もいるとは限らない。いないと考えるほうが定石だ
そこまで理解しながらこうまでするのは、純粋に興味があって好奇心を掻き立てられるからか
アイク「なんだ。俺らしい理由だな」
実に本能的だ
そこで考えるのをやめた
気付いたら、リンクと会った場所に立っていた
アイク「流石に居るわけねぇよな・・・」
木片のほとんどはメリカに片付けられて、後には幹が点々と残っている
その一つに腰を下ろした
アイク「誰なんだ・・・出てこいよ」
音が無いと捜しても無駄だろう
だが不思議なことに、諦め切れないから
見つけるまで、終われない
アイク「そうか・・・」
そうだ
溜め息と深呼吸を同時にすると、耳を鋭利に研ぎ澄ます
無に近い閑静の中、微弱な音を探し、捉えんとする
アイク「聞こえないなら、聞いたらいい」

 

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アイク「・・・」

 

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アイク「・・・」

 

巡り巡....二つの自...

 

アイク「・・・?」

 

照らす明かりは朱.........

 

アイク「!」
やっと聞こえた
ほんの僅かだが、確実に
さらに耳を澄まし、声の鳴る方へと走った
アイク「・・・」
このとき
リンクの残した言葉の意味が、少し分かったような気がした




アイク「ハァ・・・ハァ・・・」
森を抜けると、水のせせらぎが聞こえた。横で清流が流れているからだ
そこで見たものは
月の光に照らされ反射する清水と
岩の上に座り込み、こちらに背を向けて唄う人影だった
???「今昔は難攻不落の黒の螺旋-終わりの絶えない曇闇は-」
アイク「・・・」
後ろ姿でも、その人物の形は分かった
???「雁字搦めに私を包む、浅い虚無と、深い、空洞-」
つい、聞き入ってしまった。声を掛けるタイミングを見失う
だがこちらの存在に気付き、すぐに向こうから声を掛けられた
???「・・・なにしてるの?こんな所で」
アイク「それは・・・俺のセリフだろ」
???「・・・」
長いポニーテールを揺らめかせ、彼女は首だけ振り返った
メリカ「あたしはただ、心情を唄に乗せていただけ」
アイク「本当にそれだけか?」
メリカ「えぇ。本当に、それだけ」
岩から飛び降りると、こっちに近づいて歩いてくる
メリカ「・・・じゃあ、次は貴方の番よ」
アイク「は?」
メリカ「なにをしているの?こんな所で」
・・・言葉に詰まった
まさか、昨夜の犯人を捜していたらメリカと会った、なんて言えない
アイク「お、俺は・・・」
メリカ「俺は?」
顔を覗いてくる
なんとかして誤魔化さねば・・・!
アイク「俺は・・・水を、飲みにきただけだ!」
メリカ「---!」
なんて幼稚な嘘だ
物凄く驚かれてるぞ・・・!
メリカ「水を飲みにきた?わざわざここまで!?」
アイク「ああそうだ!悪いか!」
メリカ「あなた・・・変わり者ね」
お前が言うな、と言いかけ、ノドに押し込む
メリカ「まぁ・・・多分、私もそうなんだろうけど」
アイク「なんだ、知ってたのか・・・あっ!」
メリカ「失礼ね」
アイク「口が滑った」
メリカ「・・・」
アイク「・・・」
メリカ「・・・え?水は飲まないの?」
アイク「は・・・いや、いい!急に飲みたくなくなった」
メリカ「そう・・・」
アイク「・・・」

 

アイク「メリカ。お前さ、性格変わってないか?」
メリカが座っていた岩に凭れながら訊ねた
メリカ「どういうこと?」
アイク「若干だけど・・・マリオと話してたときより、口数が多いし」
メリカ「・・・」
アイク「俺の考えすぎかもしれないがな・・・。記憶喪失が原因か?」
メリカ「・・・そうねぇ・・・」
深く考え込む
そして、さっきと同じように岩の上に座った
メリカ「・・・あたしって、性格が無いんだよね」
アイク「性格が、無い?」
脚をプラプラさせ、ヘッドフォンに手をかざす
メリカ「・・・」
そこから突き出たアンテナから、赤いランプがチカチカと光った
アイク「メリカ・・・?」
メリカ「・・・記憶喪失は、ある一部の記憶を失くすだけ。それだと人は自分を失ったりはしない。ちゃんと失くしたって事実も理解してる。でも、違う」
アイク「・・・」
メリカ「あたしの場合、人の手によって記憶を抜かれた。あなたも知ってるでしょう?記憶喪失と相対して、全ての記憶を失う。だから記憶を失くしたってことも分からない。そして、自分を見失う。自分を見失うってことは、性格も失う。そう・・・名付けるなら、『記憶抽出』かな。」
アイク「記憶・・・抽出・・・?」
メリカ「なんて。あの人の伝言だけど」
赤のランプが消えている
そうか・・・アキュリスと通信していたのか
メリカ「だからあたしには、安定した自分がないの。気色悪いでしょ?」
アイク「・・・そんなこと、ない」
メリカ「え?」
それは自然と出た言葉だった
アイク「性格なんてどうでもいいだろ。コロコロ変わっても、それは全てメリカだ」
メリカ「明日会うあたしは、今の私じゃないかもしれないのよ?」
アイク「嫌なら今から作ればいい。俺は気色悪がったりはしねぇよ」
メリカ「・・・そう。あなたって、そういう人なのね」
そう言ってメリカは月を見上げた
アイク「そうか。今日は双月か・・・」
双月・・・375日の一夜だけ訪れる現象。二つの月の満ちる日が重なるのだ
そういや、一層明るさを増した月明かりだと思っていた
アイク「・・・この際だから聞くけど、いいか?」
メリカ「なに?」
アイク「昨夜、近くに来なかったか?」
メリカ「・・・来た。って言ったら?」
アイク「別に・・・なにも」
メリカ「ふーん・・・じゃあ、来たわ」
アイク「えぇ!?」
来たのかよ!
メリカ「けど、それがどうかして?」
アイク「何してたんだ・・・?」
メリカ「ふふ・・・ただ水を飲みにきただけ」
アイク「な、おまっ!」
メリカ「巧く騙したとでも思った?私ってそれくらいに見られてるのね、残念」
アイク「別にそういう訳じゃ」
メリカ「分かってる。私の為に気ぃ遣ってたんでしょ?でも、いいの、あたしだから、全部知ってる」
あたしだから・・・?
アイク「・・・ん?じゃあ、」
メリカ「そう。あなたが捜してた、あなたが思ってる犯人はあたし」
自ら白状した。だが驚きはしない
アイク「なんであんな事したんだよ」
メリカ「私が居ても、なにも無いんじゃなかったっけ」
アイク「・・・」
メリカ「動機なんてない。そもそも、あたしには何も無いから。ただの気の迷い」
アイク「・・・けっこうな凄技だけどな」
メリカ「どうも、そういうふうに出来てるみたい」
アイク「自分の身体に疑問はないのか?」
メリカ「・・・」
ぽふっと音がした。メリカが仰向けに倒れたんだろう
そのままの姿勢で語り始めた
メリカ「・・・あるよ。それもたーくさん。本体は人間で、誰かに手を加えられたって。明らかにみんなとは違うし」
アイク「はっ。終点に来てそんな心配は無用だぜ」
メリカ「皮膚から刃が出るし、ヘッドホンはとれないし、顔はハーフだし、体重も異常だし、燃料が必要だし、おしっこは近いし、靴も無いしパンツ一枚だし」
アイク「・・・いちいち挙げてもキリがねぇや。だがな、それは誰でもあるものだ。気にする必要なぞない。お前はただ特徴的すぎるだけだ」
メリカ「---」
アイク「靴がない?パンツ一丁だって?履いたらいいだけだろ」
メリカ「支障が出るわ、戦闘用として。ズボンなんかしたら刃で破れるし」
アイク「ん・・・戦闘用だって伝えてなかった筈だが?」
メリカ「・・・」
今度は、ガチャガチャと音がした
メリカ「・・・こんなに武器が揃ってちゃ、言われなくても分かるわよ」
アイク「スゲー数だな・・・」
カメレオンに、ジャマダハルにスクラマサクス。あとワイヤー
メリカ「以前のあたしが使ってたんだろうけど。今手元にあるのはこれくらい」
アイク「・・・あれ?なんだこのマーク?」
よく見ると、武器に同じ紋章が刻まれている
これは・・・
アイク「メリカ、お前のベルトと同じ形だぞ」
見たところ、背中の電池を支えているであろうヘンテコなベルトは、同じ形をした物体が付いている
アイク「何かの組織・・・教会の印か?」
メリカ「多分」
というか、それしかない
メリカ「当然だけど、その教会ってものも覚えてないわよ」
アイク「じゃあなんで戻りたくないんだ?」
メリカ「・・・脳には無くても、身体が覚えてるんでしょ。以前のあたしが教会に何されたのか。それで安易に想像出来るわ」
アイク「・・・」
メリカ「今は私を捜してるのかな・・・見つかったら、どうしよう」
アイク「執行官が居なくなったんだからな。また戻されるのか・・・?」
メリカ「相手が強かったらそうなるだろうし、弱かったら抵抗出来る。まぁ、なにも覚えてないから、役に立つ存在かは分からないけど」
アイク「お前ほどのモノが作れる科学力があるんなら強いのかどうか・・・あーもう!頭が混乱するわ!」
青髪を掻き毟った
アイク「・・・お前はどうなんだ?この先。最終的に決めるのは自分なんだぜ」
メリカ「私は・・・出来るんなら、記憶を取り戻したい。でもお預け喰らってるし、私があたしに成る日は来ないと思う。だから、ずっとこのままで、平和な顔してるんだろうな・・・。とにかく、私は絶対に戻らない。それだけは言える」
アイク「そうか、なんか安心したよ」
メリカ「安心・・・どうして?」
アイク「彼奴はもしメリカが危険な奴で、暴れないようにってことで記憶・・・性格を抜いたんだ。でも良かった。辛いだろうけど、お前が諦めてくれて。だから安心した」
メリカ「あたしって、そんな危険な奴だったの・・・」
アイク「一回しか会ってないが・・・玩具屋の壁をぶっ壊してた。その重装備を見る限りでもな。それで彼奴もそう判断したんだろ」
メリカ「・・・」
アイク「でも大丈夫だ。ココにはそれくらいの奴が山ほどいる。だから、そのー・・・」
メリカ「・・・?」
アイクの隣にストッと滑り落ちた
メリカ「だからなに?」
アイク「・・・だから、ずっとココにいろ」
メリカ「---」
少し目が見開かれた
アイクは照れくさそうに後頭部を掻く
アイク「もし連れ戻そうって輩がいたら、俺達は全力で阻止する。だからずっと、終点に残ってろ」
メリカ「・・・なによ、今更」
アイク「え?」
メリカ「そんなこと、噛みしめて言われるまでもないわ」
そして彼に不器用に微笑みかけた
アイク「---」
そういえば、メリカの笑顔を見たのは初めてだったな・・・

 

これが「あたし」ではない、「私」の立てた約束だった




マルス「アイク、アイクー?」
ペチペチ
アイク「---」
マルス「ほら起きなよ。もう夕飯だよ?」
アイク「んぁ・・・は!嘘だろ!?そんな寝過ごしたか!」
マルス「はいそうです、嘘でした」
アイク「テメ・・・ッ」
マルス「でも朝食は始まってるよ。さっさっと食べちゃいな」
アイク「---あれ?俺・・・」
マルス「?」
アイク「・・・なぁ、メリカは?」
マルス「あの子は独りテントだからね。僕は見てないな・・・」
アイク「・・・」

 

台所(仮)
アイク「おいリンク飯あっか?」
リンク「やっと起きたか阿呆。そして貴様に食わす飯なぞない」
アイク「気まぐれだなお前」
リンク「・・・・喰らえ」
差し出されたのはノワキのみだった
アイク「ざけんな!」
リンク「ふはははははは!貴様には丁度良い品だろう!もっと火力を上げて我に挑めという意味を込めてな!」
アイク「他出せ!ドリのみもいらねぇぞ!」
リンク「ちっ・・・」
出されたのは、バナナだった
アイク「おぉ・・・それでいい」
リンク「・・・・・しかし、まっこと愉快な奴だな、貴様は」
アイク「あぁ?」
リンク「朝から俺を笑わせてくれる」
アイク「お前が笑ってるだけだろーが!」
リンク「おぅ?我流ジョークが伝わらぬか」
アイク「伝わらねーよ何だそれ!」
リンク「・・・ジエン・モーラン」
アイク「ん、モンハンがどうした?」
リンク「悲しきかな。やはり貴様には伝わらぬようだ・・・」
アイク「はぁ?」
リンク「牙龍。我流だけに」
アイク「お前おかしいぞ」
リンク「くはははははははは!」
アイク「なに笑ってんだよ!」
リンク「笑止!」
アイク「俺が言いてえわ!」
リンク「笑っても良いのだぞ?さぁ、腹を抱えて共に笑い飛ばすが良い!」
いつになく上機嫌だな。アイクがリンクにこんな突っ込むとか
リンク「いやなに。突飛な事があった訳ではない」
・・・笑いすぎて泪してやがる
崩壊のさらに崩壊だぞ
アイク「何があった説明しろ」
リンク「簡単な事だ。早朝、女児共が一様に喚き立ててな。どうも俺の理論は論外だったようだ。そこでだ。俗に言う冗談というものを飛ばしてみた。すると姫様がえらく気に入らしてな。俺にそのままでいるよう勅令を出されたわけだ。いやはや、何か言ってみるので人が変わるものだな」
確かにゼルダ姫にはウケてたが、他三人は白けてたぞ
アイク「・・・目に浮かぶってのが恐ろしいな」
リンク「もう良い。さっさと食え」
バナナを
アイク「はいはい」
剥き剥き
厚い皮をゆっくりと引き剥がしていく
アイク「・・・バナナの描写いらねぇだろ」
黄色の皮を剥くと、薄い黄金色をした豊潤で乾燥した身が
アイク「調子乗るな!」
リンク「豊潤なのか乾燥してるのかどっちなのだ」
乾燥
アイク「豊潤だ豊潤!」
乾燥乾燥乾燥バナナ
リンク「・・・工具か」
アイク「はぁ?工具どっから出てきたんだよ」
リンク「ああ?ドライバーだ。ドライバーナナだけに。む、運転士でも良かったか・・・」
なんだバーナナって!
アイク「元の傲慢キャラに戻れやー!!」
リンク「そうなら命に沿えんだろう。姫様に許しを請うか?貴様」
口調は変わらないのかよ
リンク「・・・二度も言わせるな。さっさと食え」
受け取って皮剥くのに何分掛かってんだ!
アイク「オメーらが邪魔するだろうが!ったくよー・・・じゃあ、」
リンク「いただきます、はどうした?」
アイク「・・・この世の全ての贖罪に感謝を込めて、」
待て待て待て待て!いろいろ待て!
アイク「ンだよ?」
ンだよじゃねーよ、パクってんだよ!いただきが!
リンク「・・・アンリマユ」
アイク「・・・・今度はなんだ」
リンク「この世全ての食材」
アイク「この世全ての悪(欲)だろ!」
Fateか!
リンク「そもそも、贖罪に感謝を込めてどうするつもりだ?」
アイク「あ?そりゃオメー・・・」
リンク「・・・」
アイク「・・・・だろうが」
なんだよ!
リンク「点を巧く使うことによって忌避しようとしたんだろうが、そうはいかんぞ」
アイク「もういいだろ!いい加減食わせろや!本当にドライバナナになっちまうだろーが!」
え?え?元からじゃねーの?
アイク「うわウザッ」
リンク「食べないのなら俺が頂戴するぞ?」
アイク「食うよ!なんでこんな意味不明な理由で朝抜かなきゃなんねえんだ」
じゃあ早く食べろ
アイク「ああ食べるぜ。いつ食べるの?今食べるぜ。見とけよ!」
しょーもな
リンク「貴様の食事など興味ないが」
バナナがアイクの口内に入りかけたその時!
パシッ
アイク「んぁ!?」
彼の手中には、既にバナナはなかった
リンク「掠め盗られたか。油断しているからだ、間抜け」
アイク「ぐ・・・誰だよ!モンキーか!?」
いや、メリカだ
アイク「なんでだよ!何処だ猿!」
リンク「・・・あれだ」
リンクが後方を指差した
アイク「!?」
そこには、大樹の上で剥き身のバナナを片手にした・・・メリカが沈着していた
アイク「何やってんだー!寝起きでボケてんのか!」
彼奴あんなことする奴だったのか・・・
リンク「・・・」
アイク「いいから返せよ!」
メリカ「取り返したかったら、ここまで来たら?」
アイク「ああ行ってやるよ!メリカ、動くんじゃねぇぞ」
メリカ「それは無理」
アイク「なんとぉ!?」
メリカ「ほらほら。早く来ないと食べちゃうわよ?」
昨日と性格がまるで違うな。何があったんだ
アイク「ん・・・あぁ、そうか。でもこんな差があるもんか・・・?」
性格が変わるとは言っていたが・・・まさか完璧無口無表情から、おフザけをするほどとは
リンク「雑種風情が。我を高みから見下ろすな」
言ってんなんよな!
メリカ「朝ご飯いらないの~?」
アイク「ああーーもう!あちこちがうるせぇ!」
まずはバナナだろ
アイク「そうだ・・・おーい!手荒なマネされたくなければ、返しに来いよ!」
メリカ「嫌よ。追いかけっこしなきゃ、面白くないじゃないの」
アイク「なんなら、ちと荒治療してもいいな?」
メリカ「・・・」
今の無言は肯定と受け取った
アイク「俺が、お前の戦いはつまらない、と言われてからというもの、厳しい修練を積み、」
言われるまで積まなかったのか
リンク「まさにヘタレの極みよな」
アイク「・・・そして編み出した剣技、披露してやる!」
リンク「出すのが遅い」
アイク「こんな場面で使うことになるのはちょっと勿体無いが、」
リンク「貴様には十分だ」
アイク「外野いちいちうるせえな!」
・・・おい
アイク「なんだ」
その必要はないみたいだぞ
メリカ「え・・・?」
ミシ・・・


バキッ
アイク「うお!?」
メリカ「っゎきゃあ!」
ドスン!
地鳴りだ!
マリオ「うわ!大木が折れたぞ!」
リンク「ふしだらな。己が重量を考慮せずに便乗するからだ」
アイク「・・・おい。大丈夫かよ、メリカ」
アイクが手を差し伸べる
メリカ「いったぁーい・・・やっぱり悪い事は出来ないものね。よいしょっっと」
それを支えにして尻餅から立ち上がる
メリカ「・・・昨日の私が言ってた通り、今日の私はイタズラ好きみたい」
耳元で小さく囁いた。昨夜会ったことを公に出さないためだろう
アイク「おぉ・・・そういう仕組みか・・・」
マリオ「どした?」
アイク「いや、別に」
リンク「・・・俺が与えたバナナはどうした?」
アイク「あ、そういえば!メリカ俺の朝飯は!?」
メリカ「・・・」
彼女は両手を挙げた。そこにドライバナナの形は無かった
メリカ「弾みで落としたみたい」
アイク「おおーーーい!!」
リンク「はははははは!そいつは残念だったな!」
アイク「つーかドライバナナじゃねーし!何回言わせんだ!」
本当は?
アイク「本当は、小説だから判らない。って言わせんなよ!あぁー・・・大声出したらさらに腹減った」
リンク「それは幻想だ。ほら、そんな幻想はブチ殺せ・・・と彼方の格言だろう」
アイク「お前にそれを言う権利はねえッ!」
次長課長か
リンク「空腹でもボケるか・・・そこは唯、見習うべき点かもな」
マリオ「よく分からんがお前は見習うな!」
アイク「唯かよ・・・もっとあるだろ!」
リンク「卑劣な部分ならな」
アイク「撃沈・・・!」
口喧嘩には敵わねーな
リンク「口喧嘩にも、だ」
アイク「・・・俺の美点ってなんなんだろ・・・」
マリオ「アイクが珍しく凹んだ」
メリカ「落ち込まないで」
アイク「バナナ落としたのは誰だよ!」
メリカ「・・・はいっ」
メリカが手を差し出した
そこには、今度こそ乾燥した剥き身のバナナがデロンとうなだれていた
アイク「メ、メリカお前・・・!」
メリカ「嘘ついてたわ」
アイク「ーーー!」
リンク「ははははは!良かったな狗!貴様の飯は守られたようだぞ!」
マリオ「リンクどうした!?」
実はねー・・・
マリオ「実は・・・?」
・・・だから
マリオ「だから何だよ!」
リンク「・・・使い古しはよせ」
マスター「おーい。こうして呼びかけるのは何回目なんだろうが、もう帰るぞ。支度したか?」
アイク「してるわけねぇよ」
マスター「じゃあしろ。バナナ食うより先に」
アイク「いや待て!よくあるパターンだぞこれ!何しようと結局食べれないってやつだろ!」
リンク「?」
アイク「そうはいかねぇぞ!俺は今すぐに食べる!いいだろ!」
マスター「早くしろ」
アイク「・・・アンリマユ」
マリオ「使い所がおかしいぞ」
パシッ
メリカ「きゃはは♪」
アイク「あ!?」
リンク「また盗られたのか。腑抜けの最たるものよ」
アイク「いいから返せや!」
メリカ「やーだね。でも私を捕まえれたら返したげる」
アイク「ざっけんな!」
マスター「残念ダッタナ。強制連行だ」
アイクの体ごと握りしめる
アイク「あ、おい!こら放せ!俺はアレを・・・あのバナナを食べるまでは、死ねないんだ・・・!」
いや、死なねーだろ!
リンク「バナナは離してもボケは離さない。そこは褒めてやろう」
アイク「やー、どうも」
マリオ「何故ここで照れる」
マスター「もういいな。行くぞ」
アイク「く・・・!あまりにも、無念・・・!」
マリオ「・・・行っちゃった」
メリカ「あは♪」
リンク「・・・バナナはどうするつもりだ」
メリカ「私が食べるわ。だって朝ご飯食べてないもん」
お前もか
クレイジー「もうそろそろ帰るぞ(ワープで)。忘れ物はないな?」
マリオ「多分」
じゃあ帰還
マリオ「え?」
シュンッ

 

シュンッ
終点
はい戻ってきたー!
フォックス「いきなり戻すなよ!」
アイク「びっくりするだろ!して俺の朝食は?」
メリカ「・・・」
ロボット「She has just eaten it.」
アイク「 )谷( 」
マルス「今の解ったの!?」
彼女は既にそれを食べました、だよ
ピット「ソワソワ」
カービィ「ソワソワ」
メタナイト「・・・」
レッド「・・・どうしたの?」
ピット「いや、だってこの回もう終わりだよね?」
出来たらね
カービィ「ぽよぽよよぽよぽ?」
・・・は?
メタナイト「じゃあ次が決戦だよな?」
あ・・・うん、まぁ・・・
メタナイト「・・・なんだその煮え切らない返事は。まさかまた約束の・・・」
どうするか迷ってる
ピット「なんで?記念作品は?」
ラスボスが決まらない
ピット「ざっけんじゃねエよ!」
!?
ピット「ちょっと待ってよ!」
お前さっきなんつった!?
メタナイト「ボスキャラなんて、その場で決めるほど雑だったじゃないか」
ラストだからいろいろ拘るんだよ
でもなー・・・なかなか捻った案が浮かばないんだよ
最後まで今まで通りだと面白くないだろ?
カービィ「・・・」
メタナイト「じゃあアイディアが浮かぶまで先送りなのか?」
うん
メタナイト「・・・難癖つけて別の事やりたいだけだろうが・・・」ボソッ
ん?何か言ったか?
ピット「もう横暴だよ!折角の最終章なのに!」
その最終章を面白くするための下準備をしてるんだよ!分かったかばぁか!
ピット「うわ腹立つ。よし、SKを解放、」
ギャラクシア「まぁ待て、そう焦るな。猶予はまだまだあるだろう。今は耐えろ。つまらないラストを迎えても、やり甲斐がないからな」
おっ、さすが大人だな。話が分かる
ピット「---」
という訳です
記念作品/終章はまた先になるかもしれないです。ごめんなさい
マスター「では告知も終わったところで、今回は終了して…」
ラオス「ねぇねぇ、キャンプの話はしなくていいの?」
・・・あぁ
そういやそうだったな
マリオ「忘れたら駄目だろ!」
まぁいいじゃんか、別に
ぶっちゃけ今回はメリカの細部を伝えたかっただけだし
ガイアナ「そこぶっちゃけるのも駄目だろ!」
メリカ「・・・」
ラトビア「ねぇ、あなた何歳なの?」
メリカ「分からない」
ラトビア「16あたりだと思うけど?」
メリカ「私に聞かれても」
ラトビア「じゃあ生年月日は?」
メリカ「覚えてない」
ラトビア「趣味は?」
メリカ「ない」
ラトビア「メロンパン、いる?」
メリカ「メロンパン、いる」
お前さっきバナナ食っただろ!
アイク「なんと!?」
メタナイト「・・・大分話題が逸れているな」
じゃあ終わろう
マスター「では告知した通りです、よろしくお願いしまーす。では今回はこの辺でー」
クレイジー「・・・オチがないな」
お、ち・・・何がないって?
クレイジー「何も言ってない!」


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